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第5章 ぼっちの俺がリア充みたいな夏休みを過ごしてるのは気のせいか?
第33話 えっ、おはようのキスしただけだけど?
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「拓馬、起きて」
「……もう少し寝させてくれ」
アリスに体を揺さぶられて起こされる俺だったが、枕元に置いていた時計の時間がまだかなり早かったため拒否した。
最近遊びすぎていたせいで疲れがまだ完全に取れていないためもう少しだけ寝ていたい。だから俺はそのまま目を閉じるわけだが、アリスが予想外の行動に出たせいで飛び起きるはめになる。
「おい、急になにするんだよ!?」
「えっ、おはようのキスしただけだけど?」
そう、アリスは寝直そうとしていた俺の唇を強引に奪ってきたのだ。うとうとしていたタイミングで突然ディープキスをされたため一気に目が覚めてしまった。
「効果抜群って事が分かったし、これからは毎日おはようのキスをしてあげるよ」
「いやいや、それは流石に体が持たないから遠慮しとくわ」
毎朝ディープキスなんかで起こされたら堪ったものではない。
「じゃあ拓馬も起きた事だし、出かける準備をしようか」
「えっ、今日ってこんな朝早くからどこか行く予定なんかあったか?」
俺の記憶が間違ってなければ今日は何も予定が入って無かったはずだが。
「ううん、予定は無かったんだけど急に海に行きたくなって。ほら、ちょうどこの間水着も買ったしさ」
「めちゃくちゃ急だな」
どうやら完全なる思いつきで行く事を決めたらしい。
「そう言えば花火大会の日に挫いた足はもう大丈夫なのか?」
「うん、もう数日経って腫れと痛みも完全に引いたから」
「それなら問題はないか。それでどこの海に行くつもりなんだ?」
「神奈川にある一色海水浴場に行きたいんだよね」
確か一色海水浴場はめちゃくちゃ海が綺麗なところで、都内から行くにもそんなに時間がかからなかったはずだ。
「オッケー、準備するからちょっと待っててくれ」
俺は洗面所で顔を洗ってパジャマから着替え、アリスの元へと戻る。ちなみに寝癖は帽子を被って隠す事にした。どうせこれから海に入って濡れるし。
「よし、準備出来たから行こう」
「うん、出発進行」
俺達はバスと電車を乗り継ぎながら神奈川県にある一色海水浴場へと向かい始めた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
一時間半近くバスと電車に揺られ続けてようやく目的地の一色海水浴場へと到着した。俺達の前には青い海が広がっており、太陽光が反射してキラキラと輝いている。
「やっぱり今日みたいに暑くて天気の良い日は海だよね」
「ああ、絶対海の中に入ったら気持ちいいよな」
そんな事を話しながら俺達は海の家へと歩き、そこでビーチパラソルをレンタルした。そして砂浜にレジャーシートとビーチパラソルを設置する。
ビーチパラソルの設置は穴を掘って砂浜にポールを刺すだけの簡単なものだが、万が一倒れたりして怪我をしても困るので丁寧に行う。
「よし、こんなもんだろ」
「拓馬ありがとう」
「じゃあお互い水着に着替えたらここに集合しようか」
「うん、また後で」
俺とアリスは別れて男子更衣室へと向かい、そこで水着に着替える。そしてビーチパラソルの下に戻ってスマホをいじりながらアリスが来るのを待つ。しかし十分ほど経過してもアリスがやって来そうな気配は無かった。
「……遅いな、何かトラブルでもあったか?」
俺は立ち上がって女子更衣室方面へと向かい始める。するとアリスが三十歳くらいの男性に絡まれている姿が目に入ってきた。
「だから旦那と来てるのであなた達とは一緒に行けないってさっきから何度も言ってますよね?」
「えー、別に良いじゃん。そんな旦那なんか放っておいて俺と海で遊ぼうよ」
どうやらタチの悪いナンパ男に捕まってしまったようだ。当然見過ごす事は出来ないため間に割って入る。
「すみません、俺の妻をナンパするのを辞めてもらっても良いですか?」
「もしかしてこいつが噂の旦那? でもどう見ても高校生くらいにしか見えないんだけど」
ナンパ男は俺の姿を見てそんな事を口にした。ハーフで大人びているアリスとは違い、俺は年相応の顔立ちをしているため高校生にしか見えないのは無理もない。
「まあいいや、本当に旦那ならその証拠を見せてみろよ」
そんな面倒な事を言い始めたためどうやって追い払おうか考え始めていると、さっきまで後ろにいたはずのアリスが俺とナンパ男の間に割って入る。
一体アリスが何をするつもりなのかと思っていると、なんと突然俺にキスをしてきた。驚く俺とナンパ男を無視してアリスはまるで見せつけるかのようにキスを続ける。
「これで満足ですか? 見ての通り私達は愛し合ってますし、私の身も心も全部拓馬の物なので」
「うわ、マジかよ……」
キスしている場面を目の前で見せつけられて流石に諦める気になったのか、ナンパ男はどこかへ去ろうとし始める。
しかし騒ぎを聞きつけてやってきたマッチョなライフセーバーにナンパ男は取り押さえられたため、それは叶わなかったようだ。
「助けにきてくれてありがとう、めちゃくちゃしつこかったから助かったよ」
「とりあえず無事で良かったけど、わざわざ公開キスをする必要はあったか?」
「やっぱり手っ取り早く証拠を見せるならキスかなと思ってさ」
アリスは平然とした表情でそう口にした。相変わらずアリスは平常運転なようだ。
「……もう少し寝させてくれ」
アリスに体を揺さぶられて起こされる俺だったが、枕元に置いていた時計の時間がまだかなり早かったため拒否した。
最近遊びすぎていたせいで疲れがまだ完全に取れていないためもう少しだけ寝ていたい。だから俺はそのまま目を閉じるわけだが、アリスが予想外の行動に出たせいで飛び起きるはめになる。
「おい、急になにするんだよ!?」
「えっ、おはようのキスしただけだけど?」
そう、アリスは寝直そうとしていた俺の唇を強引に奪ってきたのだ。うとうとしていたタイミングで突然ディープキスをされたため一気に目が覚めてしまった。
「効果抜群って事が分かったし、これからは毎日おはようのキスをしてあげるよ」
「いやいや、それは流石に体が持たないから遠慮しとくわ」
毎朝ディープキスなんかで起こされたら堪ったものではない。
「じゃあ拓馬も起きた事だし、出かける準備をしようか」
「えっ、今日ってこんな朝早くからどこか行く予定なんかあったか?」
俺の記憶が間違ってなければ今日は何も予定が入って無かったはずだが。
「ううん、予定は無かったんだけど急に海に行きたくなって。ほら、ちょうどこの間水着も買ったしさ」
「めちゃくちゃ急だな」
どうやら完全なる思いつきで行く事を決めたらしい。
「そう言えば花火大会の日に挫いた足はもう大丈夫なのか?」
「うん、もう数日経って腫れと痛みも完全に引いたから」
「それなら問題はないか。それでどこの海に行くつもりなんだ?」
「神奈川にある一色海水浴場に行きたいんだよね」
確か一色海水浴場はめちゃくちゃ海が綺麗なところで、都内から行くにもそんなに時間がかからなかったはずだ。
「オッケー、準備するからちょっと待っててくれ」
俺は洗面所で顔を洗ってパジャマから着替え、アリスの元へと戻る。ちなみに寝癖は帽子を被って隠す事にした。どうせこれから海に入って濡れるし。
「よし、準備出来たから行こう」
「うん、出発進行」
俺達はバスと電車を乗り継ぎながら神奈川県にある一色海水浴場へと向かい始めた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
一時間半近くバスと電車に揺られ続けてようやく目的地の一色海水浴場へと到着した。俺達の前には青い海が広がっており、太陽光が反射してキラキラと輝いている。
「やっぱり今日みたいに暑くて天気の良い日は海だよね」
「ああ、絶対海の中に入ったら気持ちいいよな」
そんな事を話しながら俺達は海の家へと歩き、そこでビーチパラソルをレンタルした。そして砂浜にレジャーシートとビーチパラソルを設置する。
ビーチパラソルの設置は穴を掘って砂浜にポールを刺すだけの簡単なものだが、万が一倒れたりして怪我をしても困るので丁寧に行う。
「よし、こんなもんだろ」
「拓馬ありがとう」
「じゃあお互い水着に着替えたらここに集合しようか」
「うん、また後で」
俺とアリスは別れて男子更衣室へと向かい、そこで水着に着替える。そしてビーチパラソルの下に戻ってスマホをいじりながらアリスが来るのを待つ。しかし十分ほど経過してもアリスがやって来そうな気配は無かった。
「……遅いな、何かトラブルでもあったか?」
俺は立ち上がって女子更衣室方面へと向かい始める。するとアリスが三十歳くらいの男性に絡まれている姿が目に入ってきた。
「だから旦那と来てるのであなた達とは一緒に行けないってさっきから何度も言ってますよね?」
「えー、別に良いじゃん。そんな旦那なんか放っておいて俺と海で遊ぼうよ」
どうやらタチの悪いナンパ男に捕まってしまったようだ。当然見過ごす事は出来ないため間に割って入る。
「すみません、俺の妻をナンパするのを辞めてもらっても良いですか?」
「もしかしてこいつが噂の旦那? でもどう見ても高校生くらいにしか見えないんだけど」
ナンパ男は俺の姿を見てそんな事を口にした。ハーフで大人びているアリスとは違い、俺は年相応の顔立ちをしているため高校生にしか見えないのは無理もない。
「まあいいや、本当に旦那ならその証拠を見せてみろよ」
そんな面倒な事を言い始めたためどうやって追い払おうか考え始めていると、さっきまで後ろにいたはずのアリスが俺とナンパ男の間に割って入る。
一体アリスが何をするつもりなのかと思っていると、なんと突然俺にキスをしてきた。驚く俺とナンパ男を無視してアリスはまるで見せつけるかのようにキスを続ける。
「これで満足ですか? 見ての通り私達は愛し合ってますし、私の身も心も全部拓馬の物なので」
「うわ、マジかよ……」
キスしている場面を目の前で見せつけられて流石に諦める気になったのか、ナンパ男はどこかへ去ろうとし始める。
しかし騒ぎを聞きつけてやってきたマッチョなライフセーバーにナンパ男は取り押さえられたため、それは叶わなかったようだ。
「助けにきてくれてありがとう、めちゃくちゃしつこかったから助かったよ」
「とりあえず無事で良かったけど、わざわざ公開キスをする必要はあったか?」
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