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出立編
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* * * *
30もの野盗(と言うか令嬢が放った刺客)を殲滅した翌日、アリア様は護衛騎士からの報告に青ざめた表情で
「そ、それは本当なのですか?!カミラ様が…わたくしを王都へ行かせぬよう動いておられるなど、信じられませぬ」
そうなるよな。恐らくカミラって令嬢は自分こそが主役!てな脳みそ…だと思う。
そうでなければ「子飼いする事の無い野盗を大勢抱える」等しない訳で有って、しちゃってる時点でアウトやん。
あ、大阪弁だっけか・・・出ちゃったよ(反省反省)
「アレク殿とバルト殿で襲撃される直前の野盗を殲滅して下さいました。その際に野盗が『カミラ様からは援軍が居る等聞いて居ない!』と言葉を発したそうです」
「・・・お嬢様…」
「出発の馬車を見られてしまった、と言う事ですわね。こうなりますと王都までも襲撃されてしまうのでしょうか?」
お?判ってんじゃん、この侯爵令嬢。
「・・・まあ確実に殺しに来るでしょうね。何が何でも王都へは向かわせたくないってな考えを持っても不思議ではない令嬢なんだろう?」
あ、バルト言い当てちゃうのか。
「えぇ…。彼女は自分が1番でなければ許せないと言った感情を持って居るようですの。アウターから王都まで1本道とは言え、周囲に逃げ込める街道など有りませんわよね?」
「あー無いな。ってか王都まで走らないと駄目だぞ?援護して貰う騎士を増やさなければ流石に100とか来られたら俺とアレクだけでは無理だぜ?」
50以上、来られたら完全に体力の限界まで剣を振るわなければならないだろうなぁ。
「ま、取り敢えずアウターで休息しなきゃ野営の疲れは残ってるだろう?」
そりゃねぇ~。野営なんてした事が無いだろう令嬢っぽかったもんなぁ。
天幕を用意したって馬車に居る!と我がまま言い出したし。
馬車だと火を放たれたら最後だけど?と言ってようやく天幕で横になってくれたもんな。
一応、草むらで横たわれるよう探したけどな、俺らは一睡も出来てねぇってのによ。
「判りました。アウターまでは危険は無いのでしょう?」
「追いかけて来た野盗は全員倒したから再度、襲撃して来るならアウターから王都に向かう街道だろう」
目が飛び出そうなくらい驚いてるけど、アリア様?見てらっしゃらなかったのでしょうか。
ポルタからプラファに向けて行く時に20殲滅したって報告、受けてたよね?
あー…そう言えば俺とバルトの事、信用してない雰囲気だったな~(白目)
アウターに到着したら剣のメンテだなぁ。
1人25倒してるから少しばかり刃こぼれ起こしてるよ(金子、足りるかねぇ)
「あ、あのっ…王都まで2人で金貨10枚は割に合って居るでしょうか・・・」
「「「「合ってません(ね)」」」」
…見事に言葉が重なってるし。護衛騎士も雇われだろうけど、月額だよなぁ…それから考えれば低いわな。
「そ、そうなの?!」
「アリア様は関わっておられないので判らないと思います。が我々は侯爵様から月いくら…と言う契約を交わさせて頂いております」
サー…って血の気が引いてないかい?まあ初めて知った事だろうけどさ。
「気にしなくて大丈夫ですよ。我々は騎士を目指してますので、王都に到着さえ出来れば給金は出ますし衣食住は確保できますんで」
バルト…ザックリしすぎだけど、ま…いっか。
何のトラブルも起きずアウターに到着し、警戒を怠らないのは確定だが、安心材料が有るのと無いのでは雲泥の差だからね~
30もの野盗(と言うか令嬢が放った刺客)を殲滅した翌日、アリア様は護衛騎士からの報告に青ざめた表情で
「そ、それは本当なのですか?!カミラ様が…わたくしを王都へ行かせぬよう動いておられるなど、信じられませぬ」
そうなるよな。恐らくカミラって令嬢は自分こそが主役!てな脳みそ…だと思う。
そうでなければ「子飼いする事の無い野盗を大勢抱える」等しない訳で有って、しちゃってる時点でアウトやん。
あ、大阪弁だっけか・・・出ちゃったよ(反省反省)
「アレク殿とバルト殿で襲撃される直前の野盗を殲滅して下さいました。その際に野盗が『カミラ様からは援軍が居る等聞いて居ない!』と言葉を発したそうです」
「・・・お嬢様…」
「出発の馬車を見られてしまった、と言う事ですわね。こうなりますと王都までも襲撃されてしまうのでしょうか?」
お?判ってんじゃん、この侯爵令嬢。
「・・・まあ確実に殺しに来るでしょうね。何が何でも王都へは向かわせたくないってな考えを持っても不思議ではない令嬢なんだろう?」
あ、バルト言い当てちゃうのか。
「えぇ…。彼女は自分が1番でなければ許せないと言った感情を持って居るようですの。アウターから王都まで1本道とは言え、周囲に逃げ込める街道など有りませんわよね?」
「あー無いな。ってか王都まで走らないと駄目だぞ?援護して貰う騎士を増やさなければ流石に100とか来られたら俺とアレクだけでは無理だぜ?」
50以上、来られたら完全に体力の限界まで剣を振るわなければならないだろうなぁ。
「ま、取り敢えずアウターで休息しなきゃ野営の疲れは残ってるだろう?」
そりゃねぇ~。野営なんてした事が無いだろう令嬢っぽかったもんなぁ。
天幕を用意したって馬車に居る!と我がまま言い出したし。
馬車だと火を放たれたら最後だけど?と言ってようやく天幕で横になってくれたもんな。
一応、草むらで横たわれるよう探したけどな、俺らは一睡も出来てねぇってのによ。
「判りました。アウターまでは危険は無いのでしょう?」
「追いかけて来た野盗は全員倒したから再度、襲撃して来るならアウターから王都に向かう街道だろう」
目が飛び出そうなくらい驚いてるけど、アリア様?見てらっしゃらなかったのでしょうか。
ポルタからプラファに向けて行く時に20殲滅したって報告、受けてたよね?
あー…そう言えば俺とバルトの事、信用してない雰囲気だったな~(白目)
アウターに到着したら剣のメンテだなぁ。
1人25倒してるから少しばかり刃こぼれ起こしてるよ(金子、足りるかねぇ)
「あ、あのっ…王都まで2人で金貨10枚は割に合って居るでしょうか・・・」
「「「「合ってません(ね)」」」」
…見事に言葉が重なってるし。護衛騎士も雇われだろうけど、月額だよなぁ…それから考えれば低いわな。
「そ、そうなの?!」
「アリア様は関わっておられないので判らないと思います。が我々は侯爵様から月いくら…と言う契約を交わさせて頂いております」
サー…って血の気が引いてないかい?まあ初めて知った事だろうけどさ。
「気にしなくて大丈夫ですよ。我々は騎士を目指してますので、王都に到着さえ出来れば給金は出ますし衣食住は確保できますんで」
バルト…ザックリしすぎだけど、ま…いっか。
何のトラブルも起きずアウターに到着し、警戒を怠らないのは確定だが、安心材料が有るのと無いのでは雲泥の差だからね~
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