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王城編
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王子の居室…なんて小説の中にも詳細は無いに等しい。
それを自分の目で見る事になろうとは思ってなかったんだけどなー。
「アレク」
「はい」
ガチガチに緊張した面持ちのアレクにライは、優しい笑みを浮かべる。
「ふっ…。
慣れぬ王城での生活となるが、
騎士になる為に王城で寝起きする事になった…
とでも思えば気は楽になるかな?」
「・・・とてもじゃ有りませんが、
そう簡単に切り替える事は不可能で御座います」
「慣れるまでは致し方ないけど
兄上と呼んで欲しいな」
「む、む、無理で御座います!
ランフォース様を兄上など…
不敬罪だと言い張る阿呆が出て来る可能性も有りますよ!!」
「明日には爵位を持つ全ての者へ
通達がなされる事になったから、
その心配はしなくて大丈夫だとは思うが…
ルーカスの事例が有るからなぁ…」
そうですよ!腹黒な阿呆なぞ何処の世界にも必ず数人は居るんですってば!!
元を正せば平民だった男が、王様の庶子だったと判明したからと言って、第二王子として迎え入れる事になった…なーんて事を素直に受け入れる人は少数しか居ないと思うんだけどなぁ。
王様の家臣が良い人ばかりならイイんだけど、アリア様を狙った令嬢すら居たくらいだ。
騎士としての鍛錬は続ける事にして、自分の身は自分で背中はバルトに守って貰う…それしか方法は無いか。
「あの…ランフォース様、1つ伺っても?」
「あぁ『ライ』って呼んでくれて構わないよアレク」
「いやいや無理ですからランフォース様、
騎士として動く事は出来ますでしょうか」
「勿論、動いて貰うのは構わないよ。
ただ第一騎士団は団長不在だからね、
解体して第二に吸収させる事を今は検討してる」
「第一騎士団の隊員、全てを第二に…ですか?」
「まあ適任者がアレクしか思い浮かばないからね、
流石に入りたてのアレクが団長に…
だと反発が有るだろうから
解体する方向で動く事になるさ。
さて、今日は色々と有り過ぎただろうから休んで欲しい」
「・・・ありがとうございます・・・」
確かに騎士になりたくて試験に合格し、初めての討伐に向かってコンダーと対峙して居た、と言うだけで団長に抜擢されれば妬み・恨みを買いそうだよなぁ。
例え白羽の矢をバルトに充てたとしても反発は有るよな。
はぁ~…色々と有り過ぎな王都への旅路だったし、コンダーとの闘いすら有ったからな。
どっと疲れが出た気がする…普通の王子じゃないから風呂に入って…は無いだろうし、このまま寝ても大丈夫だよな?
うん…もう…ねむ・・・い
それを自分の目で見る事になろうとは思ってなかったんだけどなー。
「アレク」
「はい」
ガチガチに緊張した面持ちのアレクにライは、優しい笑みを浮かべる。
「ふっ…。
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騎士になる為に王城で寝起きする事になった…
とでも思えば気は楽になるかな?」
「・・・とてもじゃ有りませんが、
そう簡単に切り替える事は不可能で御座います」
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兄上と呼んで欲しいな」
「む、む、無理で御座います!
ランフォース様を兄上など…
不敬罪だと言い張る阿呆が出て来る可能性も有りますよ!!」
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その心配はしなくて大丈夫だとは思うが…
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「あぁ『ライ』って呼んでくれて構わないよアレク」
「いやいや無理ですからランフォース様、
騎士として動く事は出来ますでしょうか」
「勿論、動いて貰うのは構わないよ。
ただ第一騎士団は団長不在だからね、
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流石に入りたてのアレクが団長に…
だと反発が有るだろうから
解体する方向で動く事になるさ。
さて、今日は色々と有り過ぎただろうから休んで欲しい」
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確かに騎士になりたくて試験に合格し、初めての討伐に向かってコンダーと対峙して居た、と言うだけで団長に抜擢されれば妬み・恨みを買いそうだよなぁ。
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はぁ~…色々と有り過ぎな王都への旅路だったし、コンダーとの闘いすら有ったからな。
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うん…もう…ねむ・・・い
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