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王城編
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* * * *
ただのアレクシスがアレクシス・デ・ギルヴィアになった。
それすら信じられない状態でアレクとバルトは王城…しかも王族が住まう地域へと荷物が運び込まれる事となった。
「夢…じゃないよな?」「あぁ夢じゃねぇな」
煌びやかな装飾が施されたエリアに初めて足を踏み入れるアレクとバルト。
その荘厳な雰囲気に呑まれそうになりながらも、侍女の案内で進んで居た。
部屋としてはアレクの居室横にバルトの部屋が用意される事になっては居るのだが、もとは孤児。
絢爛豪華な部屋…では落ち着かないと考えてはくれたのだろうが、それでも豪華な室内に溜息が漏れてしまう。
「「はぁ~・・・」」
その溜息を聞き取ったのはアレクの礼儀を教える事になって居る女性。
「第二王子様と呼ぶべきでは有りますが、
礼儀がなっておりませんわねアレクシス・デ・ギルビア殿」
「(あ~…居るよねぇ…教育係の「おばさん」)
…これは失礼いたしましたレディ。
何分にも第二王子となったのは、
先ほどで御座いますれば礼儀など平民のままに御座います」
まあ非礼を詫びれば何とかなるとは思うけど、あらら。
礼儀を教えるべき女性が、物凄く照れてらっしゃいますね~。
「なっ…なっ…こ…こほん。
判っておられるのでしたら、
公の場で溜息など吐き出されぬよう心掛けて下さいませ」
「承知いたしました」
自室の整理整頓を済ませる事が最優先、と聞かされて居たのにな。
「ですが、ち…陛下より自室の整理整頓を優先せよと
申し付かっておりますが、
礼儀作法の時間でしたでしょうか?」
此処で「父上」なーんて口にしたら「不敬罪で国外追放」とか言い出しそうな雰囲気、持って居たからな。
「え…?!えっと…そんな…筈は…」
あれま、もしかして早とちり?んな訳ないよな。
第二王子となる俺に対しての礼儀を教える立場ならば、相手の都合くらい「知って居なければならない筈」だしな~。
毎回、困った時に現れるのがライ。
礼儀を教える為にお願いした子女がアレクの前で「う~ん…う~ん」と唸って居るものだから
「・・・礼儀作法は私が教えます、とお伝えした筈ですが?」
と声を掛けるとアレクを陥れるつもりで居た子女の血の気が、サーっと引いて行く。
「ラ、ランフォース様ぁ!?
どどど、どうしてっ?!」
「私はアレクに礼儀を教えるのは自分だと言ったつもりですが、
未だ何か?」
反論できる筈もなく、そそくさと退散した子女。
アレクとバルトは口あんぐり、で成り行きを見守って居た。
「バルト殿、アレクシス殿、
これより呼び方を改める事になるので伝えに来ました。
バルト殿は護衛騎士バルト、
アレクシス殿は第二王子
もしくはアレクシスとなるから心得ておいて欲しい」
「ランフォース様、直々に通達なさる事柄では無いでしょうに…」
「もしかしてアレ…第二王子様が危機的状況になるのを見抜いていらした?」
「少なくてもアレクが第二王子として認められるまでは、
弊害が有るとみて良いだろう。
先ずは騎士として鍛錬を積んで欲しい。
礼儀はおのずとついて行くからね」
騎士団での鍛錬を続けて居れば礼儀的な事は身に付くのは見えて居た。
だからこそ、鍛錬前に絡む阿呆の事は予測できたからこそ、アレクに助け舟を出す事が出来たとも言えるのだ
ただのアレクシスがアレクシス・デ・ギルヴィアになった。
それすら信じられない状態でアレクとバルトは王城…しかも王族が住まう地域へと荷物が運び込まれる事となった。
「夢…じゃないよな?」「あぁ夢じゃねぇな」
煌びやかな装飾が施されたエリアに初めて足を踏み入れるアレクとバルト。
その荘厳な雰囲気に呑まれそうになりながらも、侍女の案内で進んで居た。
部屋としてはアレクの居室横にバルトの部屋が用意される事になっては居るのだが、もとは孤児。
絢爛豪華な部屋…では落ち着かないと考えてはくれたのだろうが、それでも豪華な室内に溜息が漏れてしまう。
「「はぁ~・・・」」
その溜息を聞き取ったのはアレクの礼儀を教える事になって居る女性。
「第二王子様と呼ぶべきでは有りますが、
礼儀がなっておりませんわねアレクシス・デ・ギルビア殿」
「(あ~…居るよねぇ…教育係の「おばさん」)
…これは失礼いたしましたレディ。
何分にも第二王子となったのは、
先ほどで御座いますれば礼儀など平民のままに御座います」
まあ非礼を詫びれば何とかなるとは思うけど、あらら。
礼儀を教えるべき女性が、物凄く照れてらっしゃいますね~。
「なっ…なっ…こ…こほん。
判っておられるのでしたら、
公の場で溜息など吐き出されぬよう心掛けて下さいませ」
「承知いたしました」
自室の整理整頓を済ませる事が最優先、と聞かされて居たのにな。
「ですが、ち…陛下より自室の整理整頓を優先せよと
申し付かっておりますが、
礼儀作法の時間でしたでしょうか?」
此処で「父上」なーんて口にしたら「不敬罪で国外追放」とか言い出しそうな雰囲気、持って居たからな。
「え…?!えっと…そんな…筈は…」
あれま、もしかして早とちり?んな訳ないよな。
第二王子となる俺に対しての礼儀を教える立場ならば、相手の都合くらい「知って居なければならない筈」だしな~。
毎回、困った時に現れるのがライ。
礼儀を教える為にお願いした子女がアレクの前で「う~ん…う~ん」と唸って居るものだから
「・・・礼儀作法は私が教えます、とお伝えした筈ですが?」
と声を掛けるとアレクを陥れるつもりで居た子女の血の気が、サーっと引いて行く。
「ラ、ランフォース様ぁ!?
どどど、どうしてっ?!」
「私はアレクに礼儀を教えるのは自分だと言ったつもりですが、
未だ何か?」
反論できる筈もなく、そそくさと退散した子女。
アレクとバルトは口あんぐり、で成り行きを見守って居た。
「バルト殿、アレクシス殿、
これより呼び方を改める事になるので伝えに来ました。
バルト殿は護衛騎士バルト、
アレクシス殿は第二王子
もしくはアレクシスとなるから心得ておいて欲しい」
「ランフォース様、直々に通達なさる事柄では無いでしょうに…」
「もしかしてアレ…第二王子様が危機的状況になるのを見抜いていらした?」
「少なくてもアレクが第二王子として認められるまでは、
弊害が有るとみて良いだろう。
先ずは騎士として鍛錬を積んで欲しい。
礼儀はおのずとついて行くからね」
騎士団での鍛錬を続けて居れば礼儀的な事は身に付くのは見えて居た。
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