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第?章 神界最強の刃 その三
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不死公ガガの次にアルヴァーナに降り立った覇王は、侵食のボルベゾであった。
思念体である自分が、現在の輝久に至近することで、繰り返した世界を夢として見せられるらしい。全く記憶のない若い輝久だったが、魂には仲間を大切に思う気持ちが刻まれているようで、見せられた過去の世界を予知夢と思い込み、プルト城の皆を救う為に奮闘していた。しかし――。
プルト城上階、王の間。その窓の外から老いた輝久は、半身がボルベゾに侵食されたネィムを呆然と眺めていた。
「俺のスキル……予知じゃないのか……!」
若い輝久が、ボルベゾを前にそう呟くのが聞こえる。夢として見せた世界では、ボルベゾが初めに感染していたのは、ネィムではなく、女兵士セレナであった。
世界は繰り返すが、同じ経緯を辿るとは限らない。事実、ネィムを仲間にしない世界もあれば、先にクローゼ達と知り合う世界もあった。
(ネィム……!)
完全にボルベゾが癒着したネィムを見て、老いた輝久の目から涙が溢れた。
繰り返す世界は、これが最後。次はない。ジエンドがボルベゾを倒せたとして、ネィムはもう助からない。
犠牲が必要なのは分かっていた。強力無比な覇王達を相手に、弱い仲間達が誰一人無傷で生き残ることなどありえまい。それでも、幾度も繰り返した世界で、ネィムと楽しく語らった光景が、老いた輝久の脳裏に浮かんだ。
「ネィム……許しておくれ……!」
老いた輝久が呟いた時、ジエンドが眩く発光した。衝撃波が発生して、ジエンドの立っている床に亀裂が走る。侵食のボルベゾを前に、ジエンドから立ち上がる白煙。胸からは感情を無くしたティアの声が響く。
『受けよ。別領域から来たる偶の神力を』
(まさか……!)
老いた輝久はほんの僅かな期待を胸に、ボルベゾに突進するジエンドを眺めていた。前々回の世界での、ネィムとユアンの会話を思い出しながら――。
◇ ◇ ◇
「こうすれば、くっついたボルベゾを引き剥がせるかも知れませんです!」
漬物の魔女が暮らす地下洞窟で、ネィムが声をあげた。光の神撃の修練をしているティアを除き、仲間達がテーブルを囲っていた。
「光には速さがあって、少しの時間で世界を何周もできるって、女神様が教えてくれたのです! クローゼさんが言った、回復魔法にプラスする攻撃に、その光の魔法を足して……」
まず、ボルベゾに直接攻撃。癒着したボルベゾごと、人体組織を破壊する。同時に、強力な回復魔法で、人体の傷口を瞬時に塞ぐ。『破壊と再生』――これら一連の所作を、人体に危険が及ばぬよう亜光速にて行う。
「いいぞ、ネィム!」
話を聞いて、輝久は叫んだ。自分達のスキルも、魔法理論も度外視した、攻略などと呼べない夢物語。それでも、もしそれが本当にできたなら、ボルベゾを人体から安全に引き剥がすことができる。
クローゼもユアンも、ネィムのアイデアを褒め称えた。少し照れながら、ネィムは無垢な笑顔を見せる。
「ネィムは、病を治せるヒーラーになるのです!」
現在、ティアの光の神撃は未習得。加えて、いつ覇王が攻めてくるか分からないという切羽詰まった状況である。なのに、皆で覇王を倒すアイデアを話し合うことは、輝久にとって不思議と楽しい時間だった。
ネィムが満面の笑顔で輝久に言う。
「勇者様! それでは、いつもの格好いい技名をお願いしますです!」
「よーし、わかった!」
輝久は頷く。皆で考えた技に、輝久が名前を付けることが当然のようになっていた。
ユアンが微笑み、クローゼが急かす。
「なぁなぁ、テル! 早く教えてくれよ!」
「待てって、クローゼ。そうだな。こういうのはどうだ……」
仲間達が押し黙り、聞き入った。輝久はもったいぶって咳払いしてから言う。
「『無限増殖体解離の貫光穿弾』! その名も――」
◇ ◇ ◇
「マキシマムライト・トランス・ペネトレーション!」
何も知らない筈の若い輝久が、あの日あの時、かけがえのない仲間達と共に考えた技の名を叫ぶ。
ボルベゾが完全に癒着したネィムの半身を、ジエンドの光り輝く拳が殴打した。ボルベゾの頭部が分離し、壁に吹き飛ばされる。
(ネィム!! ネィムは!?)
老いた輝久は目前の光景に吃驚する。ネィムは、ジエンドの腕の中に抱えられていた。そして、何事も無かったかのように、ジエンドに礼を言っている。
(無傷……! こんなことが……!)
かつて、仲間と語り合った夢物語が、ラグナロク・ジ・エンドによって現実のものとなっている。凄まじい奇跡を目の当たりにし、老いた輝久は、神界最強の刃が持つ力に畏怖の念を抱いた。
しかし、その後もボルベゾの侵食は拡散する。助けた筈のネィムにも、ジエンドに変身した輝久にも、ボルベゾの人面瘡が現れた。
「オデは無敵だああああああああ!」
プルト城内外にいる全ての者に感染させて、ボルベゾが哄笑する。
しかし、老いた輝久は冷静に状況を見詰めていた。
当初、輝久もティアも、ボルベゾの増殖は空気感染によって引き起こされると考えていた。
「……でもね。話を聞く限り、それだと辻褄が合わないことが多いんだよ。仮定だけど、ボルベゾの増殖は、彼が持つオーラによるものなんじゃないかな」
魔法学に詳しいユアンは、そう看破していた。『感染及び増殖は、ボルベゾ自身にしか感覚できない、不可視のオーラによって起こる』と。
(そして、その対策は既にできている)
老いた輝久は、確信していた。先程『トランス・ペネトレーション』で直接攻撃を加えた時、ボルベゾ本体に罠は埋め込まれた。
微量な光の魔力が付与されたことに気付かず、ボルベゾはオーラによる感染増殖を試みる。だが、増殖したボルベゾ全てには、ティアの光聖魔法が混じり込んでいた。
『連鎖する炎天雷の超恒常性爆撃……』
数百を超えるボルベゾ増殖体へのターゲッティングが終了した後、ジエンドの胸からティアの声が聞こえ――。
「マキシマムライト・チェインデストラクション!」
続いて、若い輝久が叫んだ。ジエンドが、半身ボルベゾとなった自らのこめかみに人差し指を突き刺す。
『【イグニッション】』
次の瞬間、マーキングされたボルベゾ増殖体に全体雷撃魔法が発動。更に、火炎魔法で爆発力を高めて、ボルベゾの細胞を死滅させる。
「まだだああああああああああああ! オデの真の力を見せてやるうううううううううう!」
追い込まれて、トロルのような巨躯となったボルベゾだったが、それでも老いた輝久に動揺はない。
思念体である輝久には、ボルベゾの巨体を覆う微かな光が見えていた。最終形態になって姿形を変化させようが、ティアの光聖魔法は未だに怨念のようにボルベゾに取り憑いている。
『【シーケンス】』
ティアの乾いた声が王の間に響く。再び、チェインデストラクションが発動して、ボルベゾの巨体を爆破する。
不可解極まりない顔でボルベゾが絶叫し、死に至る様を、老いた輝久は睨むような目付きで眺めていた。
繰り返す世界で、何度も何度もボルベゾに無惨に殺された。ネィムも、ティアも、王もセレナも兵士達も。
「ネィム。やったぞ」
過去のネィムに告げるように独りごちると、老いた輝久は意識を集中して、プルト城下へと空間移動した。城の周辺にいた民衆の無事を確認した後、老いた輝久はプルト城を見上げる。
(不死公ガガに続き、侵食のボルベゾをも倒した。しかも、仲間も民も、誰一人失うことなく)
王の間の窓から顔を出した若い輝久と、ふと目が合った。
「まさに、奇跡を超える奇跡……!」
老いた輝久は万感の思いを込めて、そう呟いた。
思念体である自分が、現在の輝久に至近することで、繰り返した世界を夢として見せられるらしい。全く記憶のない若い輝久だったが、魂には仲間を大切に思う気持ちが刻まれているようで、見せられた過去の世界を予知夢と思い込み、プルト城の皆を救う為に奮闘していた。しかし――。
プルト城上階、王の間。その窓の外から老いた輝久は、半身がボルベゾに侵食されたネィムを呆然と眺めていた。
「俺のスキル……予知じゃないのか……!」
若い輝久が、ボルベゾを前にそう呟くのが聞こえる。夢として見せた世界では、ボルベゾが初めに感染していたのは、ネィムではなく、女兵士セレナであった。
世界は繰り返すが、同じ経緯を辿るとは限らない。事実、ネィムを仲間にしない世界もあれば、先にクローゼ達と知り合う世界もあった。
(ネィム……!)
完全にボルベゾが癒着したネィムを見て、老いた輝久の目から涙が溢れた。
繰り返す世界は、これが最後。次はない。ジエンドがボルベゾを倒せたとして、ネィムはもう助からない。
犠牲が必要なのは分かっていた。強力無比な覇王達を相手に、弱い仲間達が誰一人無傷で生き残ることなどありえまい。それでも、幾度も繰り返した世界で、ネィムと楽しく語らった光景が、老いた輝久の脳裏に浮かんだ。
「ネィム……許しておくれ……!」
老いた輝久が呟いた時、ジエンドが眩く発光した。衝撃波が発生して、ジエンドの立っている床に亀裂が走る。侵食のボルベゾを前に、ジエンドから立ち上がる白煙。胸からは感情を無くしたティアの声が響く。
『受けよ。別領域から来たる偶の神力を』
(まさか……!)
老いた輝久はほんの僅かな期待を胸に、ボルベゾに突進するジエンドを眺めていた。前々回の世界での、ネィムとユアンの会話を思い出しながら――。
◇ ◇ ◇
「こうすれば、くっついたボルベゾを引き剥がせるかも知れませんです!」
漬物の魔女が暮らす地下洞窟で、ネィムが声をあげた。光の神撃の修練をしているティアを除き、仲間達がテーブルを囲っていた。
「光には速さがあって、少しの時間で世界を何周もできるって、女神様が教えてくれたのです! クローゼさんが言った、回復魔法にプラスする攻撃に、その光の魔法を足して……」
まず、ボルベゾに直接攻撃。癒着したボルベゾごと、人体組織を破壊する。同時に、強力な回復魔法で、人体の傷口を瞬時に塞ぐ。『破壊と再生』――これら一連の所作を、人体に危険が及ばぬよう亜光速にて行う。
「いいぞ、ネィム!」
話を聞いて、輝久は叫んだ。自分達のスキルも、魔法理論も度外視した、攻略などと呼べない夢物語。それでも、もしそれが本当にできたなら、ボルベゾを人体から安全に引き剥がすことができる。
クローゼもユアンも、ネィムのアイデアを褒め称えた。少し照れながら、ネィムは無垢な笑顔を見せる。
「ネィムは、病を治せるヒーラーになるのです!」
現在、ティアの光の神撃は未習得。加えて、いつ覇王が攻めてくるか分からないという切羽詰まった状況である。なのに、皆で覇王を倒すアイデアを話し合うことは、輝久にとって不思議と楽しい時間だった。
ネィムが満面の笑顔で輝久に言う。
「勇者様! それでは、いつもの格好いい技名をお願いしますです!」
「よーし、わかった!」
輝久は頷く。皆で考えた技に、輝久が名前を付けることが当然のようになっていた。
ユアンが微笑み、クローゼが急かす。
「なぁなぁ、テル! 早く教えてくれよ!」
「待てって、クローゼ。そうだな。こういうのはどうだ……」
仲間達が押し黙り、聞き入った。輝久はもったいぶって咳払いしてから言う。
「『無限増殖体解離の貫光穿弾』! その名も――」
◇ ◇ ◇
「マキシマムライト・トランス・ペネトレーション!」
何も知らない筈の若い輝久が、あの日あの時、かけがえのない仲間達と共に考えた技の名を叫ぶ。
ボルベゾが完全に癒着したネィムの半身を、ジエンドの光り輝く拳が殴打した。ボルベゾの頭部が分離し、壁に吹き飛ばされる。
(ネィム!! ネィムは!?)
老いた輝久は目前の光景に吃驚する。ネィムは、ジエンドの腕の中に抱えられていた。そして、何事も無かったかのように、ジエンドに礼を言っている。
(無傷……! こんなことが……!)
かつて、仲間と語り合った夢物語が、ラグナロク・ジ・エンドによって現実のものとなっている。凄まじい奇跡を目の当たりにし、老いた輝久は、神界最強の刃が持つ力に畏怖の念を抱いた。
しかし、その後もボルベゾの侵食は拡散する。助けた筈のネィムにも、ジエンドに変身した輝久にも、ボルベゾの人面瘡が現れた。
「オデは無敵だああああああああ!」
プルト城内外にいる全ての者に感染させて、ボルベゾが哄笑する。
しかし、老いた輝久は冷静に状況を見詰めていた。
当初、輝久もティアも、ボルベゾの増殖は空気感染によって引き起こされると考えていた。
「……でもね。話を聞く限り、それだと辻褄が合わないことが多いんだよ。仮定だけど、ボルベゾの増殖は、彼が持つオーラによるものなんじゃないかな」
魔法学に詳しいユアンは、そう看破していた。『感染及び増殖は、ボルベゾ自身にしか感覚できない、不可視のオーラによって起こる』と。
(そして、その対策は既にできている)
老いた輝久は、確信していた。先程『トランス・ペネトレーション』で直接攻撃を加えた時、ボルベゾ本体に罠は埋め込まれた。
微量な光の魔力が付与されたことに気付かず、ボルベゾはオーラによる感染増殖を試みる。だが、増殖したボルベゾ全てには、ティアの光聖魔法が混じり込んでいた。
『連鎖する炎天雷の超恒常性爆撃……』
数百を超えるボルベゾ増殖体へのターゲッティングが終了した後、ジエンドの胸からティアの声が聞こえ――。
「マキシマムライト・チェインデストラクション!」
続いて、若い輝久が叫んだ。ジエンドが、半身ボルベゾとなった自らのこめかみに人差し指を突き刺す。
『【イグニッション】』
次の瞬間、マーキングされたボルベゾ増殖体に全体雷撃魔法が発動。更に、火炎魔法で爆発力を高めて、ボルベゾの細胞を死滅させる。
「まだだああああああああああああ! オデの真の力を見せてやるうううううううううう!」
追い込まれて、トロルのような巨躯となったボルベゾだったが、それでも老いた輝久に動揺はない。
思念体である輝久には、ボルベゾの巨体を覆う微かな光が見えていた。最終形態になって姿形を変化させようが、ティアの光聖魔法は未だに怨念のようにボルベゾに取り憑いている。
『【シーケンス】』
ティアの乾いた声が王の間に響く。再び、チェインデストラクションが発動して、ボルベゾの巨体を爆破する。
不可解極まりない顔でボルベゾが絶叫し、死に至る様を、老いた輝久は睨むような目付きで眺めていた。
繰り返す世界で、何度も何度もボルベゾに無惨に殺された。ネィムも、ティアも、王もセレナも兵士達も。
「ネィム。やったぞ」
過去のネィムに告げるように独りごちると、老いた輝久は意識を集中して、プルト城下へと空間移動した。城の周辺にいた民衆の無事を確認した後、老いた輝久はプルト城を見上げる。
(不死公ガガに続き、侵食のボルベゾをも倒した。しかも、仲間も民も、誰一人失うことなく)
王の間の窓から顔を出した若い輝久と、ふと目が合った。
「まさに、奇跡を超える奇跡……!」
老いた輝久は万感の思いを込めて、そう呟いた。
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