378 / 519
378.ラキちゃんとメグたんの共通点。佐竹ハヤトを永遠に喪ったモエカには、新しい愛の供給がなく?
しおりを挟む
「メグを逮捕したハコと組みたがるのは、支援団体のみならず内通者ばかり。
感情で動くハコを一人にしておけば、支援団体に限らず、あらゆる組織に取り込まれる可能性があった。」
とケンゴ。
「ハコには、ハコを取り込ませないための誰かが必要だった。
その誰かとして抜擢されたのが、ラキちゃん。」
とメグたん。
「ラキちゃんが抜擢された理由は、どこの内通者でもないからか?」
「どこの内通者でもないだけでは抜擢していないよ。」
とケンゴ。
「ハコはメグたんのようなタイプには反発するんだよね。」
とツカサ。
「メグたんに似ていないタイプのラキちゃんをハコさんの側につけた、と言いたいのか?
刑事としてのラキちゃんしか知らないが、メグたんと似ても似つかない、ということはなかったのではないか。」
「メグとラキは、似ていたかい?」
とケンゴ。
「ラキちゃんは、刑事らしく振る舞い続けた。
自由気ままに見えるメグたんも、タケハヤプロジェクトの参加者としての振る舞いから外れたことはしていない。」
「ラキちゃんもメグたんも、仕事には真摯に取り組むタイプだよね。」
とツカサ。
「ラキちゃんは、気配り上手で、責任感が強く、几帳面だった。
潜入捜査中であるという職業意識の高さが、生来の気質に輪をかけて、そういう風に見える振る舞いをさせたのかもしれないが。」
「メグたんについては、どう思った?」
とツカサ。
「一方のメグたんは、サバイバルゲームでも、サバイバルゲームの前のアスレチックでも、人に対する好悪をはっきり出している。」
「ショウタは、アスレチックとサバイバルゲームの両方でメグと一緒だったね。」
とツカサ。
「アスレチックでのメグたんは、仕事を遂行するため、計算通りに動いているように見えた。」
「具体的には、どれのことだい?」
とケンゴ。
「メグたんに懐いているように見えたモエカを死なせたとき。
メグたんは、何もしていない。」
「ショウタは、モエカに助けられたわね。」
とメグたん。
「メグたんは、他の参加者であるタケハヤプロジェクトの学生を意のままに動かして、モエカに集中的な暴力をふるわせている。
アスレチックにモエカと参加し、アスレチック中にモエカを死なせること。
これは、アスレチックに参加するタケハヤプロジェクトの参加者であるメグたんに課せられた仕事だったか?
メグたんを慕うモエカを死なせることが、メグたんの仕事だったなら。
メグたんは、仕事に対して誠実であると言っていい。」
「タケハヤプロジェクトの参加者と言えども、正義が勝たないデスゲームでの仕事の達成率が悪ければ、今日まで生き延びていない。」
とメグたん。
「サバイバルゲームにおけるメグたんについて話す前に、なぜ、モエカが死ななくてはならなかったのかの説明が聞きたい。」
「モエカは、誰かのために頑張って、底力を発揮するタイプだった。」
とメグたん。
「モエカにとっての頑張りたくなる誰かは、佐竹ハヤトだ。」
「佐竹ハヤトくんが亡くなってからの時間。
佐竹ハヤトくんとモエカが過ごした時間。
アスレチックの時点では、佐竹ハヤトくんとモエカが過ごした時間の方が長かった。」
とメグたん。
「佐竹ハヤトとの思い出と思いが、正義が勝たないデスゲームで生き延びるモエカの原動力になっていた、か。」
「モエカの原動力は、日に日に窄んでいったわ。」
とメグたん。
「モエカと佐竹ハヤトの仲でも、か?」
モエカと佐竹ハヤトの関係性は永遠に続くのだと俺は思っていた。
「佐竹ハヤトくんが亡くなっている以上、モエカには、佐竹ハヤトくんとの新しい思い出が増えることなどない。
その上、亡くなった人を相手に共に過ごす未来など。
夢でしか見れない。」
とメグたん。
「両思いでも、相手の佐竹ハヤトくんが亡くなった後のモエカの恋に未来があるとショウタは思う?
正義が勝たないデスゲームから出られないのに。」
とツカサ。
「正義が勝たないデスゲームから脱出することもままならないモエカは、新しい恋にも踏み出せずにいたわ。」
とメグたん。
「モエカが新しい恋を始める?」
モエカが、俺でもない、佐竹ハヤト以外の男に思いを寄せることなど、あってたまるか。
「亡くなった人を思い続ける恋人の姿は。
亡くなった人を知る人の目に、美しく映るわ。」
とメグたん。
「佐竹ハヤトとモエカの関係だ。
終わることはない。」
「そう思いたかった?」
とメグたん。
「俺を見ていないモエカは、俺の友達だけを見ていた。
俺の友達とモエカの関係が終わりのある関係だと考えたことはなかった。」
「新しい愛の供給がなされないまま、変わらぬ愛を捧げ続ける。
そんな生活が出来るのは、生前の恋人と築いてきた関係性と、恋人が亡くなってからの環境次第。」
とメグたん。
「モエカの正義が勝たないデスゲームでの生活には、新しい恋が必要だったということか?」
「モエカが必要としていたのは、恋ではなかったね。」
とツカサ。
「恋ではなく、恋人を求めたということか?」
「モエカが求めていたのは、恋人と言い切るにはあやふやなものだった。」
とツカサ。
「供給されない愛を思い出に求めているうちは、まだ思い続けていられる。」
とメグたん。
「モエカの愛は佐竹ハヤトに向いていても、亡くなっている佐竹ハヤトからモエカへの愛が届くことはない、か。」
「愛される日々を経験しているモエカは、愛された日々を恋しく思うようになっていったわ。」
とメグたん。
感情で動くハコを一人にしておけば、支援団体に限らず、あらゆる組織に取り込まれる可能性があった。」
とケンゴ。
「ハコには、ハコを取り込ませないための誰かが必要だった。
その誰かとして抜擢されたのが、ラキちゃん。」
とメグたん。
「ラキちゃんが抜擢された理由は、どこの内通者でもないからか?」
「どこの内通者でもないだけでは抜擢していないよ。」
とケンゴ。
「ハコはメグたんのようなタイプには反発するんだよね。」
とツカサ。
「メグたんに似ていないタイプのラキちゃんをハコさんの側につけた、と言いたいのか?
刑事としてのラキちゃんしか知らないが、メグたんと似ても似つかない、ということはなかったのではないか。」
「メグとラキは、似ていたかい?」
とケンゴ。
「ラキちゃんは、刑事らしく振る舞い続けた。
自由気ままに見えるメグたんも、タケハヤプロジェクトの参加者としての振る舞いから外れたことはしていない。」
「ラキちゃんもメグたんも、仕事には真摯に取り組むタイプだよね。」
とツカサ。
「ラキちゃんは、気配り上手で、責任感が強く、几帳面だった。
潜入捜査中であるという職業意識の高さが、生来の気質に輪をかけて、そういう風に見える振る舞いをさせたのかもしれないが。」
「メグたんについては、どう思った?」
とツカサ。
「一方のメグたんは、サバイバルゲームでも、サバイバルゲームの前のアスレチックでも、人に対する好悪をはっきり出している。」
「ショウタは、アスレチックとサバイバルゲームの両方でメグと一緒だったね。」
とツカサ。
「アスレチックでのメグたんは、仕事を遂行するため、計算通りに動いているように見えた。」
「具体的には、どれのことだい?」
とケンゴ。
「メグたんに懐いているように見えたモエカを死なせたとき。
メグたんは、何もしていない。」
「ショウタは、モエカに助けられたわね。」
とメグたん。
「メグたんは、他の参加者であるタケハヤプロジェクトの学生を意のままに動かして、モエカに集中的な暴力をふるわせている。
アスレチックにモエカと参加し、アスレチック中にモエカを死なせること。
これは、アスレチックに参加するタケハヤプロジェクトの参加者であるメグたんに課せられた仕事だったか?
メグたんを慕うモエカを死なせることが、メグたんの仕事だったなら。
メグたんは、仕事に対して誠実であると言っていい。」
「タケハヤプロジェクトの参加者と言えども、正義が勝たないデスゲームでの仕事の達成率が悪ければ、今日まで生き延びていない。」
とメグたん。
「サバイバルゲームにおけるメグたんについて話す前に、なぜ、モエカが死ななくてはならなかったのかの説明が聞きたい。」
「モエカは、誰かのために頑張って、底力を発揮するタイプだった。」
とメグたん。
「モエカにとっての頑張りたくなる誰かは、佐竹ハヤトだ。」
「佐竹ハヤトくんが亡くなってからの時間。
佐竹ハヤトくんとモエカが過ごした時間。
アスレチックの時点では、佐竹ハヤトくんとモエカが過ごした時間の方が長かった。」
とメグたん。
「佐竹ハヤトとの思い出と思いが、正義が勝たないデスゲームで生き延びるモエカの原動力になっていた、か。」
「モエカの原動力は、日に日に窄んでいったわ。」
とメグたん。
「モエカと佐竹ハヤトの仲でも、か?」
モエカと佐竹ハヤトの関係性は永遠に続くのだと俺は思っていた。
「佐竹ハヤトくんが亡くなっている以上、モエカには、佐竹ハヤトくんとの新しい思い出が増えることなどない。
その上、亡くなった人を相手に共に過ごす未来など。
夢でしか見れない。」
とメグたん。
「両思いでも、相手の佐竹ハヤトくんが亡くなった後のモエカの恋に未来があるとショウタは思う?
正義が勝たないデスゲームから出られないのに。」
とツカサ。
「正義が勝たないデスゲームから脱出することもままならないモエカは、新しい恋にも踏み出せずにいたわ。」
とメグたん。
「モエカが新しい恋を始める?」
モエカが、俺でもない、佐竹ハヤト以外の男に思いを寄せることなど、あってたまるか。
「亡くなった人を思い続ける恋人の姿は。
亡くなった人を知る人の目に、美しく映るわ。」
とメグたん。
「佐竹ハヤトとモエカの関係だ。
終わることはない。」
「そう思いたかった?」
とメグたん。
「俺を見ていないモエカは、俺の友達だけを見ていた。
俺の友達とモエカの関係が終わりのある関係だと考えたことはなかった。」
「新しい愛の供給がなされないまま、変わらぬ愛を捧げ続ける。
そんな生活が出来るのは、生前の恋人と築いてきた関係性と、恋人が亡くなってからの環境次第。」
とメグたん。
「モエカの正義が勝たないデスゲームでの生活には、新しい恋が必要だったということか?」
「モエカが必要としていたのは、恋ではなかったね。」
とツカサ。
「恋ではなく、恋人を求めたということか?」
「モエカが求めていたのは、恋人と言い切るにはあやふやなものだった。」
とツカサ。
「供給されない愛を思い出に求めているうちは、まだ思い続けていられる。」
とメグたん。
「モエカの愛は佐竹ハヤトに向いていても、亡くなっている佐竹ハヤトからモエカへの愛が届くことはない、か。」
「愛される日々を経験しているモエカは、愛された日々を恋しく思うようになっていったわ。」
とメグたん。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
美人生徒会長は、俺の料理の虜です!~二人きりで過ごす美味しい時間~
root-M
青春
高校一年生の三ツ瀬豪は、入学早々ぼっちになってしまい、昼休みは空き教室で一人寂しく弁当を食べる日々を過ごしていた。
そんなある日、豪の前に目を見張るほどの美人生徒が現れる。彼女は、生徒会長の巴あきら。豪のぼっちを察したあきらは、「一緒に昼食を食べよう」と豪を生徒会室へ誘う。
すると、あきらは豪の手作り弁当に強い興味を示し、卵焼きを食べたことで豪の料理にハマってしまう。一方の豪も、自分の料理を絶賛してもらえたことが嬉しくて仕方ない。
それから二人は、毎日生徒会室でお昼ご飯を食べながら、互いのことを語り合い、ゆっくり親交を深めていく。家庭の味に飢えているあきらは、豪の作るおかずを実に幸せそうに食べてくれるのだった。
やがて、あきらの要求はどんどん過激(?)になっていく。「わたしにもお弁当を作って欲しい」「お弁当以外の料理も食べてみたい」「ゴウくんのおうちに行ってもいい?」
美人生徒会長の頼み、断れるわけがない!
でも、この生徒会、なにかちょっとおかしいような……。
※時代設定は2018年頃。お米も卵も今よりずっと安価です。
※他のサイトにも投稿しています。
イラスト:siroma様
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる