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第5章 いつになったら、日本に帰れますか?
85.神子様が、お忍びで、公爵領に来たのは、理由がありました。その理由は?『魔王って、そうなんですか?』
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オレが日本に思いを馳せていると。
神子様が、イライラしたままで、再び話し始めた。
「とにかく、ぼくは、元の世界に帰るまで、あなたといるよ。」
と神子様。
ホワイ?
「どんな理由で?」
「ぼくは、女神様との条件を達成出来なかった。
ぼくのいるべき場所には、あなたがいた。
ぼくは、あなたが憎くて仕方がない。
ぼくの場所を奪って平気な顔をしているあなたなんか、殺してやりたいよ。
あなたの顔なんて、一瞬でも見ていたくない。
でも、ぼくは、神子としてタダ働きさせられた上に、魔王なんて、もっとやりたくない。
ぼくが元の世界に帰るまでは、あなたに無事でいてもらう。」
と神子様。
今、魔王って聞こえたぞ?
「魔王をやる、というのは、どういう意味なんだ?」
「魔王は、消失対象者の会いたい人や、待ち人の姿をとって現れる。
魔王には、そうする理由があるんだよ。」
と神子様。
神子様は、魔王について話すときは、心なしか、優しい雰囲気になった。
「油断させるため、ではなく?」
「その理由を考えたのは、魔王じゃないよ。」
と神子様はムッとした。
「どんな理由で?」
「愛されたいから、求められたいから。
会いたい人や待ち人の姿になれば、喜ばれて、拒絶されない。」
と神子様。
魔王は、人の愛を求めている?
「魔王には、感情がある?」
「あるに決まっている。魔王の正体は、かつての神子だよ。」
と神子様。
爆弾発言!
オセロの駒をひっくり返して、白が黒に、みたいな?
「ええ!」
さすがに、オレも驚いた。
「早とちりしないでよ。
神子が全員魔王になるわけじゃないんだから。
ぼくは、魔王になりたくないから、あなたのところに来たんだよ。」
と神子様。
神子様は、魔王になりたくない。
魔王を倒す側が、魔王になるって。
因縁?
怨念?
「神子様が、魔王になるには条件があるんだな。どんな?」
「神子が元の世界に帰る条件が整った後の話。
まだ、神子が元の世界に帰っていないとき。」
と神子様。
うん、うん。
「神子に真実の愛を捧げず、結婚に至らなかった英雄がいて。
その英雄が、真実の愛を捧げて結婚した人がいる。
その人が、傷つけられたり、死んだりして、英雄の側からいなくなったら、神子は元の世界に帰らずに、こちらの魔王になる。」
と神子様。
オレは、合点がいった。
オレを殺そうとした国王陛下を神子様が止めた理由だ。
神子様が、元の世界に帰る前に、オレが殺されたら、神子様は、魔王になる。
神子様として生きてきたのに、魔王になって討伐されることになるなんて、嫌に決まっているよなー。
オレのためでもない、
公爵のためでもない理由をはっきり言うのが、神子様だな。
神子様が、イライラしたままで、再び話し始めた。
「とにかく、ぼくは、元の世界に帰るまで、あなたといるよ。」
と神子様。
ホワイ?
「どんな理由で?」
「ぼくは、女神様との条件を達成出来なかった。
ぼくのいるべき場所には、あなたがいた。
ぼくは、あなたが憎くて仕方がない。
ぼくの場所を奪って平気な顔をしているあなたなんか、殺してやりたいよ。
あなたの顔なんて、一瞬でも見ていたくない。
でも、ぼくは、神子としてタダ働きさせられた上に、魔王なんて、もっとやりたくない。
ぼくが元の世界に帰るまでは、あなたに無事でいてもらう。」
と神子様。
今、魔王って聞こえたぞ?
「魔王をやる、というのは、どういう意味なんだ?」
「魔王は、消失対象者の会いたい人や、待ち人の姿をとって現れる。
魔王には、そうする理由があるんだよ。」
と神子様。
神子様は、魔王について話すときは、心なしか、優しい雰囲気になった。
「油断させるため、ではなく?」
「その理由を考えたのは、魔王じゃないよ。」
と神子様はムッとした。
「どんな理由で?」
「愛されたいから、求められたいから。
会いたい人や待ち人の姿になれば、喜ばれて、拒絶されない。」
と神子様。
魔王は、人の愛を求めている?
「魔王には、感情がある?」
「あるに決まっている。魔王の正体は、かつての神子だよ。」
と神子様。
爆弾発言!
オセロの駒をひっくり返して、白が黒に、みたいな?
「ええ!」
さすがに、オレも驚いた。
「早とちりしないでよ。
神子が全員魔王になるわけじゃないんだから。
ぼくは、魔王になりたくないから、あなたのところに来たんだよ。」
と神子様。
神子様は、魔王になりたくない。
魔王を倒す側が、魔王になるって。
因縁?
怨念?
「神子様が、魔王になるには条件があるんだな。どんな?」
「神子が元の世界に帰る条件が整った後の話。
まだ、神子が元の世界に帰っていないとき。」
と神子様。
うん、うん。
「神子に真実の愛を捧げず、結婚に至らなかった英雄がいて。
その英雄が、真実の愛を捧げて結婚した人がいる。
その人が、傷つけられたり、死んだりして、英雄の側からいなくなったら、神子は元の世界に帰らずに、こちらの魔王になる。」
と神子様。
オレは、合点がいった。
オレを殺そうとした国王陛下を神子様が止めた理由だ。
神子様が、元の世界に帰る前に、オレが殺されたら、神子様は、魔王になる。
神子様として生きてきたのに、魔王になって討伐されることになるなんて、嫌に決まっているよなー。
オレのためでもない、
公爵のためでもない理由をはっきり言うのが、神子様だな。
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