《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

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第6章 異世界で公爵の伴侶やってます。溺愛とは、何でしょうか。

157.めでたき初夜の作法と風習。

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早めに寝室にこもったオレとクロードの初夜は、日付けが変わって、月と太陽が入れ替わる頃に終わった。

手や口を使う機会はなかった。

初夜は、技巧ではなく、王道で楽しみたいと、クロードに真顔で言われた。

王道。

奥までひらきたい、と、言い出した、クロードに、お手柔らかに、と言ったよな!と抗議した。


オレは、クロードに中のものを掻き出されて、よろよろ状態のまま、清拭をされた。

クロードのお姫様抱っこで、部屋を移ったオレは、体力が尽きて、清潔なベッドに乗せられた瞬間、寝た。

目が覚めたら、昼前。

太陽は、もうすぐ真上にくる時間。

オレは、部屋に用意された食事をクロードと食べた。

「食事が済んだら、着替えて、顔を見せる。」
とクロード。

「オレ、歩くのは、今は。」

「ヒサツグには、私のお姫様抱っこがある。」
と笑顔がぴかぴかしているクロード。

お姫様抱っこ移動が、オレの規定路線になる?

「お姫様抱っこは、今日だけ。明日から歩くからな。」

クロードに断りを入れておく。

「「「おめでとうございます。」」」
部屋に入ってきた使用人に祝福されるオレ。

「ありがとう。」

にこにこの使用人に、素早く仕上げられると、クロードのお姫様抱っこが待っている。

オレは、全身を預けた。

今日だけは、人前はやめておく、とか、言わない。

クロードのお姫様抱っこで、部屋を出ると。

いたるところから、使用人に祝福される。

オレとクロードの初夜に、やきもきしていたのかな?

疑問は、神子様に会って、氷解した。

神子様の手には、紅白まんじゅうが。

「おめでとう。」
と神子様に言われると、ありがとうと言っていいのか悩む。 

お陰様、も違うよなー。

「その紅白まんじゅうは、神子様が作らせたのかな?」

紅白まんじゅうについて、聞いてみる。

神子様は、オレを生ぬるく見ている。

「初夜の祝いの振る舞いだよ。公爵家からの。」
と神子様。

はい?

オレが、聞いていない、という顔をしていたからか、神子様は、手に持っている紅白まんじゅうについて、話をしてくれた。

「公爵夫妻の初夜が為りました、と、朝から配っているよ。」
と神子様。

「どこで?誰に?」

「公爵家の屋敷にいた人だけじゃないと思う。」
と神子様。

「朝から、領内にある公爵家の建物で、領民に配布している。」
とクロード。

「紅白まんじゅうを?初夜が済んだって?」

「領民は、こころざしと引き換えに紅白まんじゅうを受け取る。」
とクロード。

「こころざし?」

「寸志。」
とクロード。

おおう。

結婚式、おめでとう、じゃなく、初夜おめでとう、の文化なんだな。

「これから、オレをどこに連れて行くんだ?」

「初夜を済ませた後の、夫婦の姿を披露するまでが、初夜の作法だ。」
とクロード。


ええっ!
オレ達、昨夜、ヤッたよ!と挨拶するのかー?

真っ昼間に?
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