《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。

かざみはら まなか

文字の大きさ
372 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。

372.愛こんにゃく家が帰国しました。ご家族と上機嫌な女神様と一緒に。予定にないお客様を連れて。お久しぶりですが、お変わりありませんか?

しおりを挟む
俺とクロードが愛の供給をした翌日。

愛こんにゃく家と女神様が、愛こんにゃく家の家族を連れて帰国した。

オレは、いそいそと、国境へ愛こんにゃく家と女神様を迎えに行った。

無事に帰ってきてくれた愛こんにゃく家の顔を見て、安心したいオレがいる。

上司に言われて、東京で結婚式場を予約した後、結婚式の打ち合わせを一緒にして、結婚式にも出てほしいから、家族を呼びに、実家に帰ります的な状況だからな。

愛こんにゃく家に、女神様を連れて、家族の迎えに行かせたときは、女神様がいるから、問題ないと思って行かせたんだけどなー。

愛こんにゃく家のご家族は、息子の上司のオレは、無茶振りに付き合わされることになっていると、今さらながら気づいた。

身分制度を考えれば、オレが恐縮する必要はないんだけどさ。

愛こんにゃく家の家族は、愛こんにゃく家のこんにゃく愛を受け入れて、愛こんにゃくの結婚式を楽しみにしていたから、苦労はしても楽しかったと思ってほしいんだよな。

愛こんにゃく家のご家族には、歓迎していることを伝えるぞとオレは意気込んでいた。

隣国で働いている息子が帰ってくるなり、女神様が見たがっている結婚式の相談と手伝いと出席を、女神様の前で頼んできたら、ご家族も肝をつぶしたと思う。

心の準備も旅の準備をする時間を与えないで、ご家族をお招きしたから、ご家族の負担は大きかったはず。

オレと女神様の都合で、愛こんにゃく家のご家族に準備期間を作ることは、難しかった。

愛こんにゃく家が結婚式を挙げて良かったとご家族に思ってもらえるように場を整えるのが、オレの役目だと伝えて、愛こんにゃく家のご家族にも安心してもらうぞ。

オレは、愛こんにゃく家と女神様の姿を見つけた。

女神様のご機嫌は、良さそうだ。

「愛こんにゃく家と女神様、お帰り。
結婚式の打ち合わせが、楽しみだな。
女神様も、道中、知らないことを知れたかな?
愛こんにゃく家のご家族は、よく来てくれた。」

オレが、愛こんにゃく家と女神様、見覚えがある愛こんにゃく家の家族、と順番に声をかけていると。

「友人が来たよ。元気そうで安心している。」

友人なら、先に友人の都合を聞きにこい。

「また会える機会に恵まれたことに感謝する。」

会える機会を作ったのは、オレじゃないぞ?

「あなたの仕事ぶりを見分しにきましたわ。」

お変わりなさそうで。

「国を代表して、一足早く招かれにきた。」

招かれにきた、って正直だなー。

愛こんにゃく家の家族ではない人達が、愛こんにゃく家の家族の後ろにいた。

一人も呼んでいないのに。

四人も。

よく知った顔ぶれが嬉しそうに手を降ったり、ニコニコしている。

懐かしい顔ぶれだから、再会できて嬉しい気持ちもオレの中にはあるけれどな。

この世界には、訪問前に、アポイントをとる習慣がないのかなー?

先触れを出して、訪問したいと伝える習慣は、貴族間にあるぞー?

貴族のお客様を迎える場合は、準備がいるんだ。

知らないのかなー?

と言おうとして、この四人のうち、三人は知らないかもしれない、と気づいた。

知らない三人が、知っている一人よりも、圧倒的に立場が上。

三人が揃って意見を聞く体勢になってくれていたら、知っている一人は意見を出せる。

話題にすらならなければ、意見を出す機会がないだろうなー。

地位が上の三人はなー、先触れを出すとかいう事務的な手続きを周りが全部しているだろうからなー。

何も言わなくても仕事をしてくれる人に囲まれていたらなー。

イレギュラーなときに、自分で号令をかけないと、なんてことには、気づかないよな。

オレは、この何日間の目まぐるしさを思い起こす。

サーバル王国の人には、未婚者は来るな、と言ったのに来た。

ドリアン王国の侯爵子息はクロードの秘書として入り込んできた。

後四人増えるくらい、なんてことないよな?

オレも話せる相手が来て嬉しい。

国を代表として来たというなら、四人を国を代表して受け入れよう。

このときのオレは、四人だけだと思っていた。

四人を受け入れたら、四人についてきた人も受け入れることになる。

護衛やら使用人やらという存在がいて当たり前の人達だということが、頭からすっぽり抜け落ちていた。

オレの中の庶民感覚が、忘れさせてしまうんだよな。

「ようこそ、を言う前に、一つだけ。

次は、『行きたいけど、いつがいいか』と先にオレに連絡して、オレと連絡がついて、日にちや段取りが決まってから来てほしいぞ、オレは。

分かったかなー?」

「先触れを誰も?」
と聞いてくる。

「先触れはなかったなー。
オレは、愛こんにゃく家と女神様と愛こんにゃく家の家族を迎えに来たから、ここにいる。」

「それは、失礼しましたわ。突然押しかけた形になってしまいましたわね。」

このとき、四人のうちの一人が、後ろを振り返ったことで、オレはお供の存在に気づいた。

オレは、オレについてきたうちの二人に城へ戻り、クロードに来客を伝え、来客の準備を進めるようにと指示を出した。

「四人とも、オレの友人として歓迎するぞ。」

「まあ、友人だから。たまに、こういうこともね。」
と司祭の従兄弟。

「仲良しですもの。友人になっても仕方ありませんわ。」
とマウンテン王国の侯爵令嬢。

「友人か、よい響きだ。」
とマウンテン王国の近衛騎士団長の甥。

「歓迎されることにしよう。」
とマウンテン王国の王姉殿下。
しおりを挟む
感想 84

あなたにおすすめの小説

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる

ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。 アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。 異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。 【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。 αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。 負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。 「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。 庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。 ※Rシーンには♡マークをつけます。

氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います

黄金 
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻! だったら離婚したい! ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。 お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。 本編61話まで 番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。 ※細目キャラが好きなので書いてます。    多くの方に読んでいただき嬉しいです。  コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。    

黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜

せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。 しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……? 「お前が産んだ、俺の子供だ」 いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!? クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに? 一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士 ※一応オメガバース設定をお借りしています

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました

藤吉めぐみ
BL
12/23後日談追加しました。 ================= 高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。 ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。 そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。 冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで…… 優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる

おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。 知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。

【完結】水と夢の中の太陽

エウラ
BL
何の前触れもなく異世界の神という存在に異世界転移された、遠藤虹妃。 神が言うには、本来ならこちらの世界で生きるはずが、まれに起こる時空の歪みに巻き込まれて、生まれて間もなく地球に飛ばされたそう。 この世界に戻ったからといって特に使命はなく、神曰く運命を正しただけと。 生まれ持った能力とお詫びの加護を貰って。剣と魔法の世界で目指せスローライフ。 ヤマなしオチなし意味なしで、ほのぼの系を予定。(しかし予定は未定) 長くなりそうなので長編に切り替えます。 今後ややR18な場面が出るかも。どこら辺の描写からアウトなのかちょっと微妙なので、念の為。 読んで下さってありがとうございます。 お気に入り登録嬉しいです。 行き当たりばったり、不定期更新。 一応完結。後日談的なのを何話か投稿予定なのでまだ「連載中」です。 後日譚終わり、完結にしました。 読んで下さってありがとうございます。

処理中です...