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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
432.サーバル王国の王女様は、女神様に向かって、わたくし、告白します、ずべし、と、クロードについて話し始めました。女神様は、聞いています。
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サーバル王国の王女様は、わたくし、告白します、ずべし、と女神様に向かって話し始めた。
オレではなく、女神様に向かって。
「わたくし、クロード様のことをずっと好いていました、ずべし。
クロード様と結婚したいと、クロード様と結婚して、幸せになりたい、と、ずべし。
それだけを願って毎日を過ごしていました、ずべし。
クロード様と結ばれない未来があるなんて、髪一筋も考えたことはありませんでした、ずべし。」
と王女様。
王女様は、以前、オレと話していたときよりも、力強く話をしている。
「ふふふ、ふふふ。」
と女神様。
サーバル王国の若手の皆さんは、王女様が女神様に文句をつけ始めたのではないかと、あわくっている。
オレは、王女様の話を聞いている女神様の反応を待った。
女神様は、特に不快感などを出していない。
オレは、王女様の話を遮らないように、とサーバル王国の若手の皆さんに手で合図をした。
サーバル王国の若手の皆さんは、女神様と王女様を不安そうに見ながらも、口を挟まない。
いくら女神様が女神様の世界の住人を愛していると言っても。
女神様に対して、どんな態度が正解か分からないうちは、踏み込むのを躊躇するよな。
サーバル王国の若手の皆さんと比べると、王女様は、断トツで思い切りがよい。
サーバル王国の若手の皆さんは、政治的な色々に携わってきた経験から、未知な世界には慎重になるんだろう。
王女様は、自分で考えて行動に移すと決めたことを早速実践した結果かなー。
「女神様。
わたくし、クロード様が、既に結婚していると知って、クロード様は、騙されたに違いないと思いました、ずべし。
クロード様にお会いするまで、わたくしは。」
と王女様は、スカートを握りしめた。
「クロード様が、わたくしと結婚しない未来を歓迎しているとは、思いませんでした、ずべし。」
と王女様。
王女様の立場からすればなー。
オレは、今、これまでのことを振り返る精神的な余裕ができている。
オレが王女様の立場でも、結婚秒読みだと思っただろうな。
王女様が結婚秒読みだと思っていた相手のクロードが、王女様の想定していた反応を示さなかったのは、クロードが王女様の存在をクロードの婚約者と関知していない上に、ケレメイン公爵領へ王女様の献身があったことも知らなかったから。
誰も彼も、クロードに、ケレメイン公爵領が持ちこたえた理由を教えなかった。
クロードは、どうしてケレメイン公爵領がうまく回っていたかまで、気が回っていなかったから、聞かなかった。
全てのかみ合わせが狂ったまま、時間だけが進んだ。
何も知らないクロードは、日本に帰るなと引き留めたオレとの生活が壊されるかもしれない、と、サーバル王国の王女様の来訪を警戒していた。
クロードは、サーバル王国の王女様のことを、クロードの幸せを壊しに来た敵だと認識していた。
クロードの対応に拍車をかけたのは、クロードが信用して信頼していた家人と、クロードの間に生まれた隙間。
クロードは、ケレメイン大公家の家人との間に生じた隙間を埋める方法を知らないまま、もがいていた。
ケレメイン大公家の家人は、クロードとの間に生じた隙間を埋めるほどではない、と判断して、隙間を隙間のまま放置してしまった。
ケレメイン大公家の家人にしてみれば、放置していたつもりはないんだろう、とは思う。
若様なクロードの若気の至りをただすという目的に向かって走り出していたケレメイン大公家の家人にとっては。
クロードとの間に生じた隙間を埋めることの優先度は、クロードが思うよりも低かった。
クロードとサーバル王国の王女様との結婚を推奨したいケレメイン大公国の人達は、クロードが王女様との結婚を拒否するから、と、クロードに事情を説明せずに、クロードの周りを固めて、クロードが王女様と結婚する以外の道を選べないようにと画策した。
誰も彼も、クロードのことを考えていなかったわけではなかったのに。
結果として、女神様の裁定がおりることになった。
今さらだけど。
済んでしまったことだけど。
クロードの意思に理由があることを知ろうとしてくれていたら。
クロードの気持ちを考えてくれていたら。
クロードの考えを理解しようとしてくれていたら。
クロードと話し合うことを省いてもよいとみなさないでいてくれていたら。
クロードも。
女神様の裁定が下ったケレメイン大公家の人達も。
サーバル王国の王女様も。
誰も苦労を背負いこまなくて済んだんじゃないかな、と思ってしまう。
クロードの望まない結婚をクロードに強要しようとしたことは。
女神様が、大好きなクロードの望みを叶えるために、日本からオレを連れてきたことを台無しにする行為だったから。
女神様が降臨して、女神様の裁定が下った。
そんな風に頭の中で、整理しながら、王女様と女神様のやりとりを見守る。
問題が起きたときに、対処できるオレがいる。
ギリギリまで、口を挟まないで待とうかな。
王女様が、女神様に、王女様自身の口で、クロードについて話すことは、王女様にとっても、女神様にとっても、今、必要なことなんじゃないかな。
王女様にとっても、女神様にとっても。
悪いことにはならない。
オレではなく、女神様に向かって。
「わたくし、クロード様のことをずっと好いていました、ずべし。
クロード様と結婚したいと、クロード様と結婚して、幸せになりたい、と、ずべし。
それだけを願って毎日を過ごしていました、ずべし。
クロード様と結ばれない未来があるなんて、髪一筋も考えたことはありませんでした、ずべし。」
と王女様。
王女様は、以前、オレと話していたときよりも、力強く話をしている。
「ふふふ、ふふふ。」
と女神様。
サーバル王国の若手の皆さんは、王女様が女神様に文句をつけ始めたのではないかと、あわくっている。
オレは、王女様の話を聞いている女神様の反応を待った。
女神様は、特に不快感などを出していない。
オレは、王女様の話を遮らないように、とサーバル王国の若手の皆さんに手で合図をした。
サーバル王国の若手の皆さんは、女神様と王女様を不安そうに見ながらも、口を挟まない。
いくら女神様が女神様の世界の住人を愛していると言っても。
女神様に対して、どんな態度が正解か分からないうちは、踏み込むのを躊躇するよな。
サーバル王国の若手の皆さんと比べると、王女様は、断トツで思い切りがよい。
サーバル王国の若手の皆さんは、政治的な色々に携わってきた経験から、未知な世界には慎重になるんだろう。
王女様は、自分で考えて行動に移すと決めたことを早速実践した結果かなー。
「女神様。
わたくし、クロード様が、既に結婚していると知って、クロード様は、騙されたに違いないと思いました、ずべし。
クロード様にお会いするまで、わたくしは。」
と王女様は、スカートを握りしめた。
「クロード様が、わたくしと結婚しない未来を歓迎しているとは、思いませんでした、ずべし。」
と王女様。
王女様の立場からすればなー。
オレは、今、これまでのことを振り返る精神的な余裕ができている。
オレが王女様の立場でも、結婚秒読みだと思っただろうな。
王女様が結婚秒読みだと思っていた相手のクロードが、王女様の想定していた反応を示さなかったのは、クロードが王女様の存在をクロードの婚約者と関知していない上に、ケレメイン公爵領へ王女様の献身があったことも知らなかったから。
誰も彼も、クロードに、ケレメイン公爵領が持ちこたえた理由を教えなかった。
クロードは、どうしてケレメイン公爵領がうまく回っていたかまで、気が回っていなかったから、聞かなかった。
全てのかみ合わせが狂ったまま、時間だけが進んだ。
何も知らないクロードは、日本に帰るなと引き留めたオレとの生活が壊されるかもしれない、と、サーバル王国の王女様の来訪を警戒していた。
クロードは、サーバル王国の王女様のことを、クロードの幸せを壊しに来た敵だと認識していた。
クロードの対応に拍車をかけたのは、クロードが信用して信頼していた家人と、クロードの間に生まれた隙間。
クロードは、ケレメイン大公家の家人との間に生じた隙間を埋める方法を知らないまま、もがいていた。
ケレメイン大公家の家人は、クロードとの間に生じた隙間を埋めるほどではない、と判断して、隙間を隙間のまま放置してしまった。
ケレメイン大公家の家人にしてみれば、放置していたつもりはないんだろう、とは思う。
若様なクロードの若気の至りをただすという目的に向かって走り出していたケレメイン大公家の家人にとっては。
クロードとの間に生じた隙間を埋めることの優先度は、クロードが思うよりも低かった。
クロードとサーバル王国の王女様との結婚を推奨したいケレメイン大公国の人達は、クロードが王女様との結婚を拒否するから、と、クロードに事情を説明せずに、クロードの周りを固めて、クロードが王女様と結婚する以外の道を選べないようにと画策した。
誰も彼も、クロードのことを考えていなかったわけではなかったのに。
結果として、女神様の裁定がおりることになった。
今さらだけど。
済んでしまったことだけど。
クロードの意思に理由があることを知ろうとしてくれていたら。
クロードの気持ちを考えてくれていたら。
クロードの考えを理解しようとしてくれていたら。
クロードと話し合うことを省いてもよいとみなさないでいてくれていたら。
クロードも。
女神様の裁定が下ったケレメイン大公家の人達も。
サーバル王国の王女様も。
誰も苦労を背負いこまなくて済んだんじゃないかな、と思ってしまう。
クロードの望まない結婚をクロードに強要しようとしたことは。
女神様が、大好きなクロードの望みを叶えるために、日本からオレを連れてきたことを台無しにする行為だったから。
女神様が降臨して、女神様の裁定が下った。
そんな風に頭の中で、整理しながら、王女様と女神様のやりとりを見守る。
問題が起きたときに、対処できるオレがいる。
ギリギリまで、口を挟まないで待とうかな。
王女様が、女神様に、王女様自身の口で、クロードについて話すことは、王女様にとっても、女神様にとっても、今、必要なことなんじゃないかな。
王女様にとっても、女神様にとっても。
悪いことにはならない。
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