8 / 85
第一章 ギャップ萌えって、いい方向へのギャップじゃなきゃ萌えないよね。
08 いっそなじってください殴ってくださいお願いします。
しおりを挟む
「とりあえず先に謝っときますごめんなさい」
「え?何、急に」
みんなで食卓を囲み、いただきますの直後に私が頭を下げると、香子とざっきーが顔を見合わせた。
私は頬をかきながら目線をさまよわせる。
「いやぁ、そのぅ……」
一体何をどう説明したものか。
「企業秘密なので詳しい話はできないのですが」
前置きをして、
「ゲームのキャラクター考えなきゃいけなくて、ざっきー使わせて貰っちゃった!てへっ」
気分としては語尾に星マークをつけてみる。ざっきーはぽかんとしていた。
「は?」
あ、その顔!駄目よ他の女子の前でしたら!
普段落ち着いているざっきーのポカン顔は、女子的にはなかなかの破壊力なのである。私は彼の香子への偏愛に近い溺愛ぷりを知っているので、まあちょっとしたビタミン剤程度に捉えられるけれど。
「お父さんゲームに出るの?」
翔太くんがパンをくわえながら小首を傾ける。可愛さにほだされそうだ。でへへ。
「うーんと、そういう訳じゃないんだけど……私、創作とか経験ないからさぁ」
私が苦笑すると、香子はふぅんと相槌を打った。
「隼人くんだけ?」
おおぅ、鋭いな香子。
「……幸弘と、相ちゃんと……マサトさん」
最後の一人は蚊のなくような声である。香子が噴き出した。
「どんなゲームか、大体想像ついた」
そうだよねぇバランスいいもんねぇあはは。
女子大に入った私と香子は、近隣大学に入った幸弘の紹介でインカレの合唱サークルに入った。相ちゃんもざっきーもそのサークル仲間であり、その妻達も同様だ。つまりうちの代は三組もカップルができちゃった訳なのよ。ま、香子たちは卒業からちょっと時間経ってたけどね。
「……へぇ?兄さんも?」
にこり、とざっきーが笑う。その笑顔に背筋の凍る思いがした。
怖ぇー、マジざっきーの笑顔ブリザード半端ねぇ。これあれでしょ、幸弘がよく浴びてるやつでしょ。よくあいつ堪えられるな。いや、考えてみたら、あいつざっきー大好きだからな、それでカバーできてるのかもしれない。愛って偉大。次、BLモノの企画が来たら使わせてもらおう。殺される覚悟で。
そんなことを考えているのを知ってか知らずか、って知ってるわけないけどさ、香子が楽しそうに笑っている。
「いいじゃない、名前が出る訳でもないし。よかった、サリーのお役に立って」
いつも助けてもらってるからさと笑う姿に、昔感じた棘や強がりはない。ああ大人になったなぁ。何となく置いてけぼりの気分で思う。同じだけ歳を重ねたはずなのに。方や彼氏にフラれて自暴自棄な仕事をし、方や二人の子育てしながら働くワーキングマザーとは。なんか差がついちゃったよね。こうして構ってくれるのがせめてもの救いだけど。
友人の幸せを喜びながらも、ついつい寂しく思えてしまう乙女心なのである。女の三十って微妙なお年頃よね。ほんと。
「じゃあ、発売開始したら一つ持ってきてね」
にこりとざっきーが笑った。おま、分かってるだろそれ、致命的な攻撃だって分かってやってるだろ!やっぱり怖いざっきーこわすぎる。がくぶる。
「一発殴ってもらっていいのでその件は不問にしていただけませんでしょうか」
「嫌だなぁ。いつもお世話になってるサリーちゃん殴るなんてしないよ。大丈夫、ちゃんと定価で買うから。あ、でもゲーム機がないな。相ちゃんちにあるよね、きっと。みんなで相ちゃんちに集まってサリーちゃんの偉業を拝見するとしよう」
そんなことをしたら偉業じゃなくて遺業になりそうである。ていうかねそうとは言えないけど十八禁だよ十八禁。決して十八金ではないよ。つーか男がやるな!いや、やって勝手に萌えるならいいけどあくまで勝手にやっていただきたい。パーティゲームにされては困るのであるだって乙女がひそやかに日々の疲れを癒すためのゲームなのだもの!
頭の中をぐるんぐるんと巡る言い逃れともつかない言葉は口先をついて出るほど決定打になるものでもなく、むしろバレれば更に苦行を追加されかねない。ぐぬぬと喉を鳴らすばかりである。そんな私を見て香子はからりと笑う。
「またサリーが武士みたいになってる」
武士って何だ。両刀使いか。違った二本差しの間違い。両刀使いはまた違う話だわいやん。
「サリーちゃん、がんばってるんだね!」
翔太くんがにこりと笑って言った。その笑顔が眩しい。塗しすぎる。
思わずがっくりと頭を垂れて嘆息した。香子が首を傾げる。
「どうしたの?」
「いや……私いつのまにこんなに汚れてしまったのだろうと……」
一種の賢者モードである。こんないたいけな子供と比べるのが間違ってるんだけどね。それは分かってるんだけどね。
汚れっちまったかなしみに。ってこのフレーズは何だっけ。私国文学専攻じゃないから分かんなーいサリーちゃんわかんなーい。
「疲れてるみたいね」
香子が苦笑した。
「うん、そうみたい」
どっちかっていうと憑かれてる気がする。何だろうこの身体を包む疲労感。あああれか、ざっきーの呪いか。
「しかしそこでがんばってるねと言う翔太くんが天然タラシとしか思えない」
「うん、私も今から心配してる」
がんばってという応援は、がんばってる人にとっては逆効果。そんなことをこの四歳児はわかっているのかいないのか。どちらにしても末恐ろしい。
「翔太くん、あと十五年したらさぁ、サリーちゃんと結婚してくれる?」
「え?うん、いいよ」
翔太くんは笑った。
「お母さんの次に結婚してあげる」
大人三人が噴き出して、一気に場の空気が和む。やっぱり男子はママが大好きなのねとほんわかした私だったが、ざっきーが丁寧に説明し始めた。
お母さんはお父さんと結婚してるから翔太とは結婚できないよ。え、そうなの?じゃあお父さんとお母さんが結婚しなければいいんじゃない?ダメだよ。お父さんとお母さんは好き合ってるんだもん。でもお母さんと翔太も好き合ってるよ。いやそうだけど違うの。それとは違うの。
段々ムキになっていくざっきーを、香子が微妙な苦笑でなだめるのだった。
「でも、よかった。思ったより元気そうで」
香子は駅まで送ってくれながら言った。子供達がいるとどうしてもゆっくり話ができないので、子供二人はざっきーに預けて出てきたのだ。
「ごめんね、心配かけて」
「ううん」
香子は微笑んだ。その穏やかな顔に、ああ大人になったなぁ、と他人事のように思う。
「サリーは案外自分の気持ちに鈍感だから」
あんまりがんばりすぎないでね。
私はついつい笑った。どこかで聞いた台詞だなと思ったから。
「それ、香子のことでしょ」
「サリーはそう言うけどさ」
二人で笑いながら、駅までの短い距離を歩いて行った。
「え?何、急に」
みんなで食卓を囲み、いただきますの直後に私が頭を下げると、香子とざっきーが顔を見合わせた。
私は頬をかきながら目線をさまよわせる。
「いやぁ、そのぅ……」
一体何をどう説明したものか。
「企業秘密なので詳しい話はできないのですが」
前置きをして、
「ゲームのキャラクター考えなきゃいけなくて、ざっきー使わせて貰っちゃった!てへっ」
気分としては語尾に星マークをつけてみる。ざっきーはぽかんとしていた。
「は?」
あ、その顔!駄目よ他の女子の前でしたら!
普段落ち着いているざっきーのポカン顔は、女子的にはなかなかの破壊力なのである。私は彼の香子への偏愛に近い溺愛ぷりを知っているので、まあちょっとしたビタミン剤程度に捉えられるけれど。
「お父さんゲームに出るの?」
翔太くんがパンをくわえながら小首を傾ける。可愛さにほだされそうだ。でへへ。
「うーんと、そういう訳じゃないんだけど……私、創作とか経験ないからさぁ」
私が苦笑すると、香子はふぅんと相槌を打った。
「隼人くんだけ?」
おおぅ、鋭いな香子。
「……幸弘と、相ちゃんと……マサトさん」
最後の一人は蚊のなくような声である。香子が噴き出した。
「どんなゲームか、大体想像ついた」
そうだよねぇバランスいいもんねぇあはは。
女子大に入った私と香子は、近隣大学に入った幸弘の紹介でインカレの合唱サークルに入った。相ちゃんもざっきーもそのサークル仲間であり、その妻達も同様だ。つまりうちの代は三組もカップルができちゃった訳なのよ。ま、香子たちは卒業からちょっと時間経ってたけどね。
「……へぇ?兄さんも?」
にこり、とざっきーが笑う。その笑顔に背筋の凍る思いがした。
怖ぇー、マジざっきーの笑顔ブリザード半端ねぇ。これあれでしょ、幸弘がよく浴びてるやつでしょ。よくあいつ堪えられるな。いや、考えてみたら、あいつざっきー大好きだからな、それでカバーできてるのかもしれない。愛って偉大。次、BLモノの企画が来たら使わせてもらおう。殺される覚悟で。
そんなことを考えているのを知ってか知らずか、って知ってるわけないけどさ、香子が楽しそうに笑っている。
「いいじゃない、名前が出る訳でもないし。よかった、サリーのお役に立って」
いつも助けてもらってるからさと笑う姿に、昔感じた棘や強がりはない。ああ大人になったなぁ。何となく置いてけぼりの気分で思う。同じだけ歳を重ねたはずなのに。方や彼氏にフラれて自暴自棄な仕事をし、方や二人の子育てしながら働くワーキングマザーとは。なんか差がついちゃったよね。こうして構ってくれるのがせめてもの救いだけど。
友人の幸せを喜びながらも、ついつい寂しく思えてしまう乙女心なのである。女の三十って微妙なお年頃よね。ほんと。
「じゃあ、発売開始したら一つ持ってきてね」
にこりとざっきーが笑った。おま、分かってるだろそれ、致命的な攻撃だって分かってやってるだろ!やっぱり怖いざっきーこわすぎる。がくぶる。
「一発殴ってもらっていいのでその件は不問にしていただけませんでしょうか」
「嫌だなぁ。いつもお世話になってるサリーちゃん殴るなんてしないよ。大丈夫、ちゃんと定価で買うから。あ、でもゲーム機がないな。相ちゃんちにあるよね、きっと。みんなで相ちゃんちに集まってサリーちゃんの偉業を拝見するとしよう」
そんなことをしたら偉業じゃなくて遺業になりそうである。ていうかねそうとは言えないけど十八禁だよ十八禁。決して十八金ではないよ。つーか男がやるな!いや、やって勝手に萌えるならいいけどあくまで勝手にやっていただきたい。パーティゲームにされては困るのであるだって乙女がひそやかに日々の疲れを癒すためのゲームなのだもの!
頭の中をぐるんぐるんと巡る言い逃れともつかない言葉は口先をついて出るほど決定打になるものでもなく、むしろバレれば更に苦行を追加されかねない。ぐぬぬと喉を鳴らすばかりである。そんな私を見て香子はからりと笑う。
「またサリーが武士みたいになってる」
武士って何だ。両刀使いか。違った二本差しの間違い。両刀使いはまた違う話だわいやん。
「サリーちゃん、がんばってるんだね!」
翔太くんがにこりと笑って言った。その笑顔が眩しい。塗しすぎる。
思わずがっくりと頭を垂れて嘆息した。香子が首を傾げる。
「どうしたの?」
「いや……私いつのまにこんなに汚れてしまったのだろうと……」
一種の賢者モードである。こんないたいけな子供と比べるのが間違ってるんだけどね。それは分かってるんだけどね。
汚れっちまったかなしみに。ってこのフレーズは何だっけ。私国文学専攻じゃないから分かんなーいサリーちゃんわかんなーい。
「疲れてるみたいね」
香子が苦笑した。
「うん、そうみたい」
どっちかっていうと憑かれてる気がする。何だろうこの身体を包む疲労感。あああれか、ざっきーの呪いか。
「しかしそこでがんばってるねと言う翔太くんが天然タラシとしか思えない」
「うん、私も今から心配してる」
がんばってという応援は、がんばってる人にとっては逆効果。そんなことをこの四歳児はわかっているのかいないのか。どちらにしても末恐ろしい。
「翔太くん、あと十五年したらさぁ、サリーちゃんと結婚してくれる?」
「え?うん、いいよ」
翔太くんは笑った。
「お母さんの次に結婚してあげる」
大人三人が噴き出して、一気に場の空気が和む。やっぱり男子はママが大好きなのねとほんわかした私だったが、ざっきーが丁寧に説明し始めた。
お母さんはお父さんと結婚してるから翔太とは結婚できないよ。え、そうなの?じゃあお父さんとお母さんが結婚しなければいいんじゃない?ダメだよ。お父さんとお母さんは好き合ってるんだもん。でもお母さんと翔太も好き合ってるよ。いやそうだけど違うの。それとは違うの。
段々ムキになっていくざっきーを、香子が微妙な苦笑でなだめるのだった。
「でも、よかった。思ったより元気そうで」
香子は駅まで送ってくれながら言った。子供達がいるとどうしてもゆっくり話ができないので、子供二人はざっきーに預けて出てきたのだ。
「ごめんね、心配かけて」
「ううん」
香子は微笑んだ。その穏やかな顔に、ああ大人になったなぁ、と他人事のように思う。
「サリーは案外自分の気持ちに鈍感だから」
あんまりがんばりすぎないでね。
私はついつい笑った。どこかで聞いた台詞だなと思ったから。
「それ、香子のことでしょ」
「サリーはそう言うけどさ」
二人で笑いながら、駅までの短い距離を歩いて行った。
1
あなたにおすすめの小説
片想い婚〜今日、姉の婚約者と結婚します〜
橘しづき
恋愛
姉には幼い頃から婚約者がいた。両家が決めた相手だった。お互いの家の繁栄のための結婚だという。
私はその彼に、幼い頃からずっと恋心を抱いていた。叶わぬ恋に辟易し、秘めた想いは誰に言わず、二人の結婚式にのぞんだ。
だが当日、姉は結婚式に来なかった。 パニックに陥る両親たち、悲しげな愛しい人。そこで自分の口から声が出た。
「私が……蒼一さんと結婚します」
姉の身代わりに結婚した咲良。好きな人と夫婦になれるも、心も体も通じ合えない片想い。
花の精霊はいじわる皇帝に溺愛される
アルケミスト
恋愛
崔国の皇太子・龍仁に仕える女官の朱音は、人間と花仙との間に生まれた娘。
花仙が持つ〈伴侶の玉〉を龍仁に奪われたせいで彼の命令に逆らえなくなってしまった。
日々、龍仁のいじわるに耐えていた朱音は、龍仁が皇帝位を継いだ際に、妃候補の情報を探るために後宮に乗り込んだ。
だが、後宮に渦巻く、陰の気を感知した朱音は、龍仁と共に後宮の女性達をめぐる陰謀に巻き込まれて……
俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
ラヴ KAZU
恋愛
村藤潤一郎
潤一郎は村藤コーポレーションの社長を就任したばかりの二十五歳。
大学卒業後、海外に留学した。
過去の恋愛にトラウマを抱えていた。
そんな時、気になる女性社員と巡り会う。
八神あやか
村藤コーポレーション社員の四十歳。
過去の恋愛にトラウマを抱えて、男性の言葉を信じられない。
恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。
そんな時、バッグを取られ、怪我をして潤一郎のマンションでお世話になる羽目に......
八神あやかは元恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。そんな矢先あやかの勤める村藤コーポレーション社長村藤潤一郎と巡り会う。ある日あやかはバッグを取られ、怪我をする。あやかを放っておけない潤一郎は自分のマンションへ誘った。あやかは優しい潤一郎に惹かれて行くが、会社が倒産の危機にあり、合併先のお嬢さんと婚約すると知る。潤一郎はあやかへの愛を貫こうとするが、あやかは潤一郎の前から姿を消すのであった。
俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
ラヴ KAZU
恋愛
みゆは付き合う度に騙されて男性不信になり
もう絶対に男性の言葉は信じないと決心した。
そんなある日会社の休憩室で一人の男性と出会う
これが桂木廉也との出会いである。
廉也はみゆに信じられない程の愛情を注ぐ。
みゆは一瞬にして廉也と恋に落ちたが同じ過ちを犯してはいけないと廉也と距離を取ろうとする。
以前愛した御曹司龍司との別れ、それは会社役員に結婚を反対された為だった。
二人の恋の行方は……
男に間違えられる私は女嫌いの冷徹若社長に溺愛される
山口三
恋愛
「俺と結婚してほしい」
出会ってまだ何時間も経っていない相手から沙耶(さや)は告白された・・・のでは無く契約結婚の提案だった。旅先で危ない所を助けられた沙耶は契約結婚を申し出られたのだ。相手は五瀬馨(いつせかおる)彼は国内でも有数の巨大企業、五瀬グループの若き社長だった。沙耶は自分の夢を追いかける資金を得る為、養女として窮屈な暮らしを強いられている今の家から脱出する為にもこの提案を受ける事にする。
冷酷で女嫌いの社長とお人好しの沙耶。二人の契約結婚の行方は?
幸せのありか
神室さち
恋愛
兄の解雇に伴って、本社に呼び戻された氷川哉(ひかわさい)は兄の仕事の後始末とも言える関係企業の整理合理化を進めていた。
決定を下した日、彼のもとに行野樹理(ゆきのじゅり)と名乗る高校生の少女がやってくる。父親の会社との取引を継続してくれるようにと。
哉は、人生というゲームの余興に、一年以内に哉の提示する再建計画をやり遂げれば、以降も取引を続行することを決める。
担保として、樹理を差し出すのならと。止める両親を振りきり、樹理は彼のもとへ行くことを決意した。
とかなんとか書きつつ、幸せのありかを探すお話。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
自サイトに掲載していた作品を、閉鎖により移行。
視点がちょいちょい変わるので、タイトルに記載。
キリのいいところで切るので各話の文字数は一定ではありません。
ものすごく短いページもあります。サクサク更新する予定。
本日何話目、とかの注意は特に入りません。しおりで対応していただけるとありがたいです。
別小説「やさしいキスの見つけ方」のスピンオフとして生まれた作品ですが、メインは単独でも読めます。
直接的な表現はないので全年齢で公開します。
イケメンエリート軍団??何ですかそれ??【イケメンエリートシリーズ第二弾】
便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある
IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC”
謎多き噂の飛び交う外資系一流企業
日本内外のイケメンエリートが
集まる男のみの会社
そのイケメンエリート軍団の異色男子
ジャスティン・レスターの意外なお話
矢代木の実(23歳)
借金地獄の元カレから身をひそめるため
友達の家に居候のはずが友達に彼氏ができ
今はネットカフェを放浪中
「もしかして、君って、家出少女??」
ある日、ビルの駐車場をうろついてたら
金髪のイケメンの外人さんに
声をかけられました
「寝るとこないないなら、俺ん家に来る?
あ、俺は、ここの27階で働いてる
ジャスティンって言うんだ」
「………あ、でも」
「大丈夫、何も心配ないよ。だって俺は…
女の子には興味はないから」
わたしの愉快な旦那さん
川上桃園
恋愛
あまりの辛さにブラックすぎるバイトをやめた。最後塩まかれたけど気にしない。
あ、そういえばこの店入ったことなかったな、入ってみよう。
「何かお探しですか」
その店はなんでも取り扱うという。噂によると彼氏も紹介してくれるらしい。でもそんなのいらない。彼氏だったらすぐに離れてしまうかもしれないのだから。
店員のお兄さんを前にてんぱった私は。
「旦那さんが欲しいです……」
と、斜め上の回答をしてしまった。でもお兄さんは優しい。
「どんな旦那さんをお望みですか」
「え、えっと……愉快な、旦那さん?」
そしてお兄さんは自分を指差した。
「僕が、お客様のお探しの『愉快な旦那さん』ですよ」
そこから始まる恋のお話です。大学生女子と社会人男子(御曹司)。ほのぼのとした日常恋愛もの
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる