32 / 160
おうちにかえりたい編
ひとり。 前編
しおりを挟む
早朝にユリアをたたき起こす。
いつも朝はユリアの方が遅いんだ。逆に私の方が夜はさっさと寝てしまう。小さい頃から灯りを消耗するの良くないと教えられた結果だ。
ユリアは昨夜、細かい針仕事をしていたので起こしたくはないが、ヴァージニアでは一人で歩いてはおかしい。
「……おはようございます」
「おはよう。だから、言ったじゃない。朝、起きられないって」
「はい。そうでしたね」
ふぁあとあくびをしたりする。ユリアは私にも、この場所にも馴染んだものね。当初多少はあった遠慮がずいぶん目減りした。
目をさませと冷たい水で濡らしたタオルを渡す。ひゃっと悲鳴をあげているのを見てほくそ笑む。
「姫様は姫様でいるんですか?」
私の服装を見て尋ねる。地味なワンピースだ。灰色とか誰が着るのかと思ったけど、早速役に立った。
え、私が茶色、みたいな顔のユリアに苦笑する。一応、そっちの方が可愛い。
両方とも裾に刺繍がしてあって、揃いの帯を付けるとそれなりに華やかになる。今日は目立ちたくないので、無地の黒い腰帯で我慢だ。
「一応ね。お忍びだから似たような格好で、そのときに応じて最終的に決めたいかな」
「いつもこんな服着ていないから、ぎこちない感の演出よろしくお願いします」
いつもみたいに振る舞うなと釘を刺された。
もそもそと着替えているユリアを残して、持っていくものを確認する。とりあえず短剣の一本や二本、装備していないと不安になる。
着替えが終わったユリアを鏡台の前に座らせる。
寝起きのユリアの髪をとかしているとどちらが主かわからない。
「姫様って意外と世話好きですよね」
「下に八人も弟妹がいるとどうしても、世話する立場になるものよ。体に染みついた習性みたいな?」
もっとも他人であるユリアの世話をしたいかと言えば違うが、待ってると間に合わない可能性が高くなる。
一つにまとめて、赤い髪を用意する。不自然じゃないように被せてピンで留める。今日は三つ編みを一つにした。
今日は、ヴァージニアの印象を強くするためにいつもよりタレ目ぎみに見えるように化粧する。
可愛いとか優しいとかそんな印象を心がける。
「本当にお上手ですよね。誰に習ったんです?」
「三番目の兄様(ジュリアンにいさま)が教えてくれたわね。文字通り化けるために」
「……趣味がとても役に立ったんですね」
「ええ、本当に」
私は横に並んで座り、自分の印象を変えていく。
少し疲れたような陰りがあるように。白いと言うより青白いくらいがいいかも。
よく見れば似ているけど、別人のようになったと自負している。
「姫様お上手」
ユリアはぱちぱちと手を叩いた。顔にすごーいと書いてある。
うん、別に嫌いじゃないわよ。褒められるのは。
でも、本来は貴方のお仕事じゃないかしら?
そもそもユリアが本職を活用する日がくるのかしら。
「さて、朝食は持っていきましょうか」
「……姫様が万能過ぎて、私、必要なくないですか?」
「私が増えることが出来たら良かったんだけどね。そこにいるだけで良いのよ?」
「優しいことのようで能なしと言われた気がしますっ!」
どうかしらね?
いつもの場所では、彼らが待っていた。
少年三人といつぞや見た気もする男。
オスカーには実は今日の朝に会うとは言っていない。兵舎に寝泊まりしている彼が動けば、誰かには気がつかれる。常にしない行動というのは結構目立つものだ。
「おはようございます」
小さい声で挨拶を口にした。出来れば黙っていたかったが、形式上、私から声をかけなければならない。不自然なので今日はベールをつけていない。
呆然と見られているので、ユリアをそっと見れば首を横に振られた。
普通に挨拶したつもりが、この反応とは一体。
「……おはようございます。このような機会を設けていただきありがとうございます」
財務卿(ランカスター)が小さく頭を振ってから、こちらに目線を会わせて話しかけてきた。
儚そうな笑みと念じていれば儚くなるはず。
「朝食を用意したので、あちらでお話いたしませんか?」
これはユリアに言ってもらう。用意したのも彼女ってことになる。……なんか納得がいかない。
だが、王妃自ら料理とかあり得ないのもわかっている。
なにか作らせて……いや、そんな冒険したくない。
ユリアは少年たちにお願いして木陰に敷布を広げる。彼らの方がジンジャーとしてのユリアに慣れている。
和気藹々と準備している。
どうすればいいのか途方に暮れているように見える財務卿(ランカスター)のお相手は私がしよう。
さて、彼の話は楽しい話だろうか。
「どのようなお話ですの?」
「ええと、どこからお話しすればいいのか。こんなはずでは、いやそうではなくて……」
首をかしげる。
年は兄様と同じくらいかしら。財務卿としては結構若いんじゃないだろうか。故郷で恐ろしいくらい若かったのは、みんな逃げたからって一妃は言っていたけど。
若くして財務卿となっているなら優秀ではあるはずだ。
世の中には実務以外はからきしの人とそれなりに満遍なくこなせる人がいるが、こちらは前者なのだろうか。
「お礼を申し上げようとおもったのです。ありがとうございました。無事に北方に軍備を送ることができました」
つむじが見えた。
頭を下げるにしてもずいぶんな角度だ。ふわふわの栗毛が揺れる。
なんと答えようか少し迷った。
「お役に立てて良かった」
素直に受け取ることにした。
「空腹も。武器が折れるのも。鎧が役立たなくなるのも。薬が足りなくて、誰かを見送るのも。
つらいことですものね」
少し、故郷を思い出した。
死ぬのだと思って膝を抱えた日は、思い出として言うには苦い。
自力で立てと兄様、姉様たちに鍛えられたのは少し忘れたい。あの十年は少々辛かった。鍛えられるだけではなく、結婚とか恋愛相談されるとか、下の子の面倒を見なければいけなかったりとか。
そんな事をしている間に、いつの間にか忘れていたのだから、私は幸せだった。
今はあの頃はそうだったと静かに思い出せる。
だから、初めて見た日、あんな時間まで仕事をしていたのか。
「よくがんばりました」
そっと頭を撫でる。
貴方の努力が、望みが無駄にならないといいんだけど。
「……姫様、なにしてるんです?」
ユリアが困惑した声をかけてきた。しかし、その奥になにやってんですかーっ! という呆れが滲んでいる。
うん。記憶にある手触りに似ていたんだ。
「シーバがこんな感じだったなって」
ふわふわでわしゃわしゃな狩猟犬である。
「おやめください」
「はぁい」
途中から手段が目的に変わっていた。ちょっと楽しかった。
財務卿(ランカスター)が困ったように自分の髪を直している。そうしているともうちょっと若く見えるので、もしかしたら姉様がたくらいなのかも。
「準備ができましたよ」
いつも朝はユリアの方が遅いんだ。逆に私の方が夜はさっさと寝てしまう。小さい頃から灯りを消耗するの良くないと教えられた結果だ。
ユリアは昨夜、細かい針仕事をしていたので起こしたくはないが、ヴァージニアでは一人で歩いてはおかしい。
「……おはようございます」
「おはよう。だから、言ったじゃない。朝、起きられないって」
「はい。そうでしたね」
ふぁあとあくびをしたりする。ユリアは私にも、この場所にも馴染んだものね。当初多少はあった遠慮がずいぶん目減りした。
目をさませと冷たい水で濡らしたタオルを渡す。ひゃっと悲鳴をあげているのを見てほくそ笑む。
「姫様は姫様でいるんですか?」
私の服装を見て尋ねる。地味なワンピースだ。灰色とか誰が着るのかと思ったけど、早速役に立った。
え、私が茶色、みたいな顔のユリアに苦笑する。一応、そっちの方が可愛い。
両方とも裾に刺繍がしてあって、揃いの帯を付けるとそれなりに華やかになる。今日は目立ちたくないので、無地の黒い腰帯で我慢だ。
「一応ね。お忍びだから似たような格好で、そのときに応じて最終的に決めたいかな」
「いつもこんな服着ていないから、ぎこちない感の演出よろしくお願いします」
いつもみたいに振る舞うなと釘を刺された。
もそもそと着替えているユリアを残して、持っていくものを確認する。とりあえず短剣の一本や二本、装備していないと不安になる。
着替えが終わったユリアを鏡台の前に座らせる。
寝起きのユリアの髪をとかしているとどちらが主かわからない。
「姫様って意外と世話好きですよね」
「下に八人も弟妹がいるとどうしても、世話する立場になるものよ。体に染みついた習性みたいな?」
もっとも他人であるユリアの世話をしたいかと言えば違うが、待ってると間に合わない可能性が高くなる。
一つにまとめて、赤い髪を用意する。不自然じゃないように被せてピンで留める。今日は三つ編みを一つにした。
今日は、ヴァージニアの印象を強くするためにいつもよりタレ目ぎみに見えるように化粧する。
可愛いとか優しいとかそんな印象を心がける。
「本当にお上手ですよね。誰に習ったんです?」
「三番目の兄様(ジュリアンにいさま)が教えてくれたわね。文字通り化けるために」
「……趣味がとても役に立ったんですね」
「ええ、本当に」
私は横に並んで座り、自分の印象を変えていく。
少し疲れたような陰りがあるように。白いと言うより青白いくらいがいいかも。
よく見れば似ているけど、別人のようになったと自負している。
「姫様お上手」
ユリアはぱちぱちと手を叩いた。顔にすごーいと書いてある。
うん、別に嫌いじゃないわよ。褒められるのは。
でも、本来は貴方のお仕事じゃないかしら?
そもそもユリアが本職を活用する日がくるのかしら。
「さて、朝食は持っていきましょうか」
「……姫様が万能過ぎて、私、必要なくないですか?」
「私が増えることが出来たら良かったんだけどね。そこにいるだけで良いのよ?」
「優しいことのようで能なしと言われた気がしますっ!」
どうかしらね?
いつもの場所では、彼らが待っていた。
少年三人といつぞや見た気もする男。
オスカーには実は今日の朝に会うとは言っていない。兵舎に寝泊まりしている彼が動けば、誰かには気がつかれる。常にしない行動というのは結構目立つものだ。
「おはようございます」
小さい声で挨拶を口にした。出来れば黙っていたかったが、形式上、私から声をかけなければならない。不自然なので今日はベールをつけていない。
呆然と見られているので、ユリアをそっと見れば首を横に振られた。
普通に挨拶したつもりが、この反応とは一体。
「……おはようございます。このような機会を設けていただきありがとうございます」
財務卿(ランカスター)が小さく頭を振ってから、こちらに目線を会わせて話しかけてきた。
儚そうな笑みと念じていれば儚くなるはず。
「朝食を用意したので、あちらでお話いたしませんか?」
これはユリアに言ってもらう。用意したのも彼女ってことになる。……なんか納得がいかない。
だが、王妃自ら料理とかあり得ないのもわかっている。
なにか作らせて……いや、そんな冒険したくない。
ユリアは少年たちにお願いして木陰に敷布を広げる。彼らの方がジンジャーとしてのユリアに慣れている。
和気藹々と準備している。
どうすればいいのか途方に暮れているように見える財務卿(ランカスター)のお相手は私がしよう。
さて、彼の話は楽しい話だろうか。
「どのようなお話ですの?」
「ええと、どこからお話しすればいいのか。こんなはずでは、いやそうではなくて……」
首をかしげる。
年は兄様と同じくらいかしら。財務卿としては結構若いんじゃないだろうか。故郷で恐ろしいくらい若かったのは、みんな逃げたからって一妃は言っていたけど。
若くして財務卿となっているなら優秀ではあるはずだ。
世の中には実務以外はからきしの人とそれなりに満遍なくこなせる人がいるが、こちらは前者なのだろうか。
「お礼を申し上げようとおもったのです。ありがとうございました。無事に北方に軍備を送ることができました」
つむじが見えた。
頭を下げるにしてもずいぶんな角度だ。ふわふわの栗毛が揺れる。
なんと答えようか少し迷った。
「お役に立てて良かった」
素直に受け取ることにした。
「空腹も。武器が折れるのも。鎧が役立たなくなるのも。薬が足りなくて、誰かを見送るのも。
つらいことですものね」
少し、故郷を思い出した。
死ぬのだと思って膝を抱えた日は、思い出として言うには苦い。
自力で立てと兄様、姉様たちに鍛えられたのは少し忘れたい。あの十年は少々辛かった。鍛えられるだけではなく、結婚とか恋愛相談されるとか、下の子の面倒を見なければいけなかったりとか。
そんな事をしている間に、いつの間にか忘れていたのだから、私は幸せだった。
今はあの頃はそうだったと静かに思い出せる。
だから、初めて見た日、あんな時間まで仕事をしていたのか。
「よくがんばりました」
そっと頭を撫でる。
貴方の努力が、望みが無駄にならないといいんだけど。
「……姫様、なにしてるんです?」
ユリアが困惑した声をかけてきた。しかし、その奥になにやってんですかーっ! という呆れが滲んでいる。
うん。記憶にある手触りに似ていたんだ。
「シーバがこんな感じだったなって」
ふわふわでわしゃわしゃな狩猟犬である。
「おやめください」
「はぁい」
途中から手段が目的に変わっていた。ちょっと楽しかった。
財務卿(ランカスター)が困ったように自分の髪を直している。そうしているともうちょっと若く見えるので、もしかしたら姉様がたくらいなのかも。
「準備ができましたよ」
62
あなたにおすすめの小説
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
ある平凡な女、転生する
眼鏡から鱗
ファンタジー
平々凡々な暮らしをしていた私。
しかし、会社帰りに事故ってお陀仏。
次に、気がついたらとっても良い部屋でした。
えっ、なんで?
※ゆる〜く、頭空っぽにして読んで下さい(笑)
※大変更新が遅いので申し訳ないですが、気長にお待ちください。
★作品の中にある画像は、全てAI生成にて貼り付けたものとなります。イメージですので顔や服装については、皆様のご想像で脳内変換を宜しくお願いします。★
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
孤児院の愛娘に会いに来る国王陛下
akechi
ファンタジー
ルル8歳
赤子の時にはもう孤児院にいた。
孤児院の院長はじめ皆がいい人ばかりなので寂しくなかった。それにいつも孤児院にやってくる男性がいる。何故か私を溺愛していて少々うざい。
それに貴方…国王陛下ですよね?
*コメディ寄りです。
不定期更新です!
私ですか?
庭にハニワ
ファンタジー
うわ。
本当にやらかしたよ、あのボンクラ公子。
長年積み上げた婚約者の絆、なんてモノはひとっかけらもなかったようだ。
良く知らんけど。
この婚約、破棄するってコトは……貴族階級は騒ぎになるな。
それによって迷惑被るのは私なんだが。
あ、申し遅れました。
私、今婚約破棄された令嬢の影武者です。
特技は有効利用しよう。
庭にハニワ
ファンタジー
血の繋がらない義妹が、ボンクラ息子どもとはしゃいでる。
…………。
どうしてくれよう……。
婚約破棄、になるのかイマイチ自信が無いという事実。
この作者に色恋沙汰の話は、どーにもムリっポい。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
【完結】白い結婚で生まれた私は王族にはなりません〜光の精霊王と予言の王女〜
白崎りか
ファンタジー
「悪女オリヴィア! 白い結婚を神官が証明した。婚姻は無効だ! 私は愛するフローラを王妃にする!」
即位したばかりの国王が、宣言した。
真実の愛で結ばれた王とその恋人は、永遠の愛を誓いあう。
だが、そこには大きな秘密があった。
王に命じられた神官は、白い結婚を偽証していた。
この時、悪女オリヴィアは娘を身ごもっていたのだ。
そして、光の精霊王の契約者となる予言の王女を産むことになる。
第一部 貴族学園編
私の名前はレティシア。
政略結婚した王と元王妃の間にできた娘なのだけど、私の存在は、生まれる前に消された。
だから、いとこの双子の姉ってことになってる。
この世界の貴族は、5歳になったら貴族学園に通わないといけない。私と弟は、そこで、契約獣を得るためのハードな訓練をしている。
私の異母弟にも会った。彼は私に、「目玉をよこせ」なんて言う、わがままな王子だった。
第二部 魔法学校編
失ってしまったかけがえのない人。
復讐のために精霊王と契約する。
魔法学校で再会した貴族学園時代の同級生。
毒薬を送った犯人を捜すために、パーティに出席する。
修行を続け、勇者の遺産を手にいれる。
前半は、ほのぼのゆっくり進みます。
後半は、どろどろさくさくです。
小説家になろう様にも投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる