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告白-2
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「・・・騎士の身分でしたら先ほど陛下に返上してきました。今の俺はただのアベルです」
「なんですって?」
フィリアは自分の耳がおかしくなったのではないかと疑った。
「嘘でしょう?」
「嘘に聞こえましたか?」
フィリアは黙り込んでしまう。
確かにアベルはフィリアを篭絡という任務を隠してフィリアに接近したのは事実だが、嘘をつくことがなかったのも事実なのだ。
アベルがまた一歩フィリアの方に歩み寄る。
「フィリア様もすでにお聞きになっている通り、俺は反乱軍の将、北方辺境伯を討ち取り武功をあげました。そして皇帝陛下に褒美として願い出たのです・・・永の暇と、フィリア様の身請けを・・・」
フィリアは3か月前のアベルの言葉を改めて思い出した。
『次に来るときはフィリア様を迎えに来ます』
フィリアとて言葉の意味を考えなかったわけではない。
ただ予想だにしなかった。
皇帝への忠義を熱く語っていたアベルが、フィリアを自由にするために戦で獅子奮迅の活躍を見せてくれるなどとは。
「寛大にも陛下は俺の望みを2つとも受け入れてくださりました。ですからフィリア様はもう籠の鳥でいる必要はありません」
また一歩、アベルがフィリアのもとへと踏み込んだ。
「フィリア様が望むなら、俺が連れ出してさしあげます」
さらに一歩。
とうとうアベルはベッドに座り込むフィリアの目の前まで到達した。
アベルは片膝をつくと、真っすぐにフィリアを見上げて、片方の手を差し出す。
「何も持っていない俺ですが、全てをかけて貴女を幸せにしてみせます。どうか、この手をとってくれませんか?」
「何も持っていないのは私の方よ・・・私はただの飾りの妃、たとえ祖国に戻っても追い返されるでしょうね。貴方はそんな私でもいいと言うの?」
「もちろんです。俺がフィリア様に惚れたのは王女だからでも、妃だからでもありません。フィリア様が、フィリア様だからですよ」
答えになっていない答え。
だが、それは嘘偽りのないアベルの本心だった。
それを理解したフィリアの両頬を涙が伝う。
身分の低い母から生まれたために疎まれ蔑まれてきた。
嫁いだ先にも愛はなく、ようやく見つけたと思ったものも仕組まれたものだった。
だが、ついに身分も地位も抜きにフィリアという存在を求める相手が現れたのだ。
それはフィリアが長い間心の奥底で望み続け、ついに与えられることはなかったもの。
フィリアはおそるおそる手を伸ばし、そしてアベルの手を握った。
アベルは安堵したように表情を緩めると、にっこり笑って立ち上がった。
「参りましょう、フィリア様」
2人は固く手をつないで歩みだした。
「なんですって?」
フィリアは自分の耳がおかしくなったのではないかと疑った。
「嘘でしょう?」
「嘘に聞こえましたか?」
フィリアは黙り込んでしまう。
確かにアベルはフィリアを篭絡という任務を隠してフィリアに接近したのは事実だが、嘘をつくことがなかったのも事実なのだ。
アベルがまた一歩フィリアの方に歩み寄る。
「フィリア様もすでにお聞きになっている通り、俺は反乱軍の将、北方辺境伯を討ち取り武功をあげました。そして皇帝陛下に褒美として願い出たのです・・・永の暇と、フィリア様の身請けを・・・」
フィリアは3か月前のアベルの言葉を改めて思い出した。
『次に来るときはフィリア様を迎えに来ます』
フィリアとて言葉の意味を考えなかったわけではない。
ただ予想だにしなかった。
皇帝への忠義を熱く語っていたアベルが、フィリアを自由にするために戦で獅子奮迅の活躍を見せてくれるなどとは。
「寛大にも陛下は俺の望みを2つとも受け入れてくださりました。ですからフィリア様はもう籠の鳥でいる必要はありません」
また一歩、アベルがフィリアのもとへと踏み込んだ。
「フィリア様が望むなら、俺が連れ出してさしあげます」
さらに一歩。
とうとうアベルはベッドに座り込むフィリアの目の前まで到達した。
アベルは片膝をつくと、真っすぐにフィリアを見上げて、片方の手を差し出す。
「何も持っていない俺ですが、全てをかけて貴女を幸せにしてみせます。どうか、この手をとってくれませんか?」
「何も持っていないのは私の方よ・・・私はただの飾りの妃、たとえ祖国に戻っても追い返されるでしょうね。貴方はそんな私でもいいと言うの?」
「もちろんです。俺がフィリア様に惚れたのは王女だからでも、妃だからでもありません。フィリア様が、フィリア様だからですよ」
答えになっていない答え。
だが、それは嘘偽りのないアベルの本心だった。
それを理解したフィリアの両頬を涙が伝う。
身分の低い母から生まれたために疎まれ蔑まれてきた。
嫁いだ先にも愛はなく、ようやく見つけたと思ったものも仕組まれたものだった。
だが、ついに身分も地位も抜きにフィリアという存在を求める相手が現れたのだ。
それはフィリアが長い間心の奥底で望み続け、ついに与えられることはなかったもの。
フィリアはおそるおそる手を伸ばし、そしてアベルの手を握った。
アベルは安堵したように表情を緩めると、にっこり笑って立ち上がった。
「参りましょう、フィリア様」
2人は固く手をつないで歩みだした。
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