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四月篇
第32話 離れたくない三姉妹
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時刻も夜中の十二時に回り、寝る時間になった。
「ええと、なんで、皆がいるの?」
自分の部屋で寝ようとしたところ、三人が、布団と毛布、それぞれの枕を持参してきた。
「さて、今日はみんなで寝ましょう」
と、唯が言う。
「私達は、布団を敷いて、寝るから安心して!」
里菜が、早速布団を敷きながら言う。
「いや、安心してって……」
確かに三人が寝るくらいの広さは残っている敦也の部屋であるが、今日の三人は、両親がいない事を活かして、グイグイと迫ってくる。
「狭くても問題言わないでよ。後、俺のベットには潜り込んでこないで、もう、寝たいんだからな」
「分かっていますよ。私達もすぐに寝ますから」
「そうそう、この状況下で、一人だけ抜け駆けできるはずがないじゃない」
唯と里菜が、否定する。
「本当だろうな?」
「しないよ。ほら、四人で一緒に眠れば、寂しくない」
咲弥がそう言った。
両親がいないから一人だと怖いというのは、分からないわけではないのだが、敦也は仕方がないと思った。
「分かった。ほら、電気消すから姉ちゃん達は寝なよ」
そう言われながら、三人は、敷いた布団に川の字になって、横になる。
敦也は、部屋の電気を消す前にヘッドホンを装着して、スマホ内に入れている音楽を流した。
「おやすみ」
と、言って、部屋の電気を消した。
「「「おやすみなさーい!」」」
三人揃って、返事をする。
音楽を聴きながら、寝るのは、心地よい。
敦也は目を閉じてから四十分くらいした頃には、深い眠りについた。
そして、暗闇の中、三人がようやく動き出す。
「眠った?」
「おそらく、眠っていると思いますよ。音楽を聴きながら、スヤスヤと気持ちよさそうに眠っていますから大丈夫だと思います」
「どうする? 作戦決行する?」
「そうですね。ベットに潜り込まなければいいと、言っていましたから、大丈夫でしょう」
「なら、やるよ。唯は下、私は上、真ん中は咲弥ね」
「分かりました」
「オーケー」
二人は頷き、作戦開始する。
そーっと、スマホを操作して、音楽を停止し、ヘッドホンを外す。
「ゆっくり、ゆっくりね」
三人は、ゆっくりと敦也の体を移動させた。
翌朝——
敦也がゆっくりと目を覚ますと、自分の顔を両側から胸で押し付けられていた。
敦也の右には唯、左には里菜が抱きついている。
そして、お腹の部分には、咲弥が抱きついて、スヤスヤと寝ていた。
背中の感触からして、自分のベットではない事に気づく。
(ははは……。こうなることは、予想していたけど、まさか、夜中に移動していたとは……)
敦也は呆れた表情をしながら、抵抗するのを諦める。
(まぁ、悪い気はしないけど、いつか、弟離れはして欲しい)
敦也は、三人が起きてもらうのを待ちながら、二度寝することにした。
「ええと、なんで、皆がいるの?」
自分の部屋で寝ようとしたところ、三人が、布団と毛布、それぞれの枕を持参してきた。
「さて、今日はみんなで寝ましょう」
と、唯が言う。
「私達は、布団を敷いて、寝るから安心して!」
里菜が、早速布団を敷きながら言う。
「いや、安心してって……」
確かに三人が寝るくらいの広さは残っている敦也の部屋であるが、今日の三人は、両親がいない事を活かして、グイグイと迫ってくる。
「狭くても問題言わないでよ。後、俺のベットには潜り込んでこないで、もう、寝たいんだからな」
「分かっていますよ。私達もすぐに寝ますから」
「そうそう、この状況下で、一人だけ抜け駆けできるはずがないじゃない」
唯と里菜が、否定する。
「本当だろうな?」
「しないよ。ほら、四人で一緒に眠れば、寂しくない」
咲弥がそう言った。
両親がいないから一人だと怖いというのは、分からないわけではないのだが、敦也は仕方がないと思った。
「分かった。ほら、電気消すから姉ちゃん達は寝なよ」
そう言われながら、三人は、敷いた布団に川の字になって、横になる。
敦也は、部屋の電気を消す前にヘッドホンを装着して、スマホ内に入れている音楽を流した。
「おやすみ」
と、言って、部屋の電気を消した。
「「「おやすみなさーい!」」」
三人揃って、返事をする。
音楽を聴きながら、寝るのは、心地よい。
敦也は目を閉じてから四十分くらいした頃には、深い眠りについた。
そして、暗闇の中、三人がようやく動き出す。
「眠った?」
「おそらく、眠っていると思いますよ。音楽を聴きながら、スヤスヤと気持ちよさそうに眠っていますから大丈夫だと思います」
「どうする? 作戦決行する?」
「そうですね。ベットに潜り込まなければいいと、言っていましたから、大丈夫でしょう」
「なら、やるよ。唯は下、私は上、真ん中は咲弥ね」
「分かりました」
「オーケー」
二人は頷き、作戦開始する。
そーっと、スマホを操作して、音楽を停止し、ヘッドホンを外す。
「ゆっくり、ゆっくりね」
三人は、ゆっくりと敦也の体を移動させた。
翌朝——
敦也がゆっくりと目を覚ますと、自分の顔を両側から胸で押し付けられていた。
敦也の右には唯、左には里菜が抱きついている。
そして、お腹の部分には、咲弥が抱きついて、スヤスヤと寝ていた。
背中の感触からして、自分のベットではない事に気づく。
(ははは……。こうなることは、予想していたけど、まさか、夜中に移動していたとは……)
敦也は呆れた表情をしながら、抵抗するのを諦める。
(まぁ、悪い気はしないけど、いつか、弟離れはして欲しい)
敦也は、三人が起きてもらうのを待ちながら、二度寝することにした。
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