やがて神Sランクとなる無能召喚士の黙示録~追放された僕は唯一無二の最強スキルを覚醒。つきましては、反撃ついでに世界も救えたらいいなと~

きょろ

文字の大きさ
63 / 75

第63召喚 久しぶりのダンジョン

しおりを挟む
♢♦♢

~ダンジョン・メインフロア~

「あら、久しぶりねアーサー君。怪我の具合はどう? ずっと心配していたのよ」
「心配をお掛けしてすみませんでしたリリアさん。お陰様でもう大丈夫です!」
「そう。それは良かったわ。(うッ! 久々のその可愛い笑顔、堪らないわ~)」

 アーサーはリバースフロア以来の久々のダンジョン。怪我も何とか動けるまでに回復し、シェリルとモルナと共に今日から再びダンジョンに挑む事に。

「リリアさん。復帰早々あれなんですけど、上のフロアに挑戦したいので“天《てん》Bランク”の昇格テストを受けられますか?」

 アーサーの言葉に思わずリリアも驚いたが、アーサーは既にフロア69もクリアしている。我が子の成長を見届ける親のような眼差しでアーサーを見るリリアは、今の話と全く関係のない己の欲求をただただ抑え、受付嬢としての仕事をそつなくこなすのであった。

「今度は天Bランクへの昇格テストね。分かったわ。直ぐに手続きしておくわね。多分また2、3日で受けられると思うわよ」
「はい、分かりました。ありがとうございます。そうしたら今日は取り敢えずフロア周回に行ってきます。体を慣らしておかないと」
「そうね。この間みたいな事はもう起こらないと思うけど、くれぐれも注意してね。(そういえばあのシェリルって子、なんだか前と雰囲気が違うわね。もしかして……私のアーサー君を食べたんじゃないでしょうね――!)」

 リリアがシェリルにあらぬ疑いを掛けている事など知らず、話し終わったアーサー達は早速ダンジョンへと入ったのだった。

**

~ダンジョン・フロア60~

「たった数日来なかっただけなのに、なんだか懐かしい感じだな」
「リバースフロア以来ですね」
「確かに。またリバースフロアに入ったらヤバいよね! アハハハ☆」
「それ全然笑えないぞモルナ」

 いつもの調子でそんな会話をする3人。
 久しぶりのダンジョンの空気を吸ったアーサーは一先ず自分のステータスを確認した。


====================

アーサー・リルガーデン

【スキル】召喚士(B): Lv30
・アーティファクト召喚(30/25+5)
・ランクアップ召喚(10/10)
・スキルP:60,017

【サブスキル】
・召喚士の心得(召喚回数+5)

【装備アーティファクト】
・スロット1:『エルフソード(B):Lv3』
・スロット2:『エルフの草冠(B):Lv3』
・スロット3:『エルフの羽(B):Lv3』
・スロット4:『エルフの腕輪(B):Lv3』
・スロット5:『エルフアンクル(B):Lv3』

【能力値】
・ATK:15『+5200』
・DEF:18『+2600』
・SPD:21『+2600』
・MP:25『+2600』

====================


「うわぁ。本当にBランクアーティファクト装備してるよ。しかも全部最上物の“エルフ”だし。凄いな……」

 改めて見た自分のステータスに感心するアーサー。
 リバースフロアの時はそんな感傷に浸る暇さえなかった。

「能力値もとんでもない事になってる。でもこれでもあのアンデットキマイラは倒し切れなかった。って、スキルPもかなり増えてるじゃん! やっぱそれだけ危なかったんだよな……リバースフロア。命があって良かったよ本当に」

 あの日の事を思い返したアーサーの口からはしみじみとした言葉が零れる。

(スキルPがこれだけあれば、スキルレベルも一気に上げれるんじゃ……)

 ウォッチでレベルの詳細を確認するアーサー。
 すると、Lv30から次のLv31へ上げるのに必要なスキルPは10,000となっていた。レベルが上がる事に必要なスキルPは僅かに上昇するが、単純計算でも4~5レベルは上げられそうだ。

 アーサーがそんな事を考えていると、ふとある事を思い出す。

「ちょっと待った。シェリルは確かスキルレベル上げるのに130,000Pぐらい必要だったよね? 今回ので60,000Pも貰ってるから、そろそろ溜まってるんじゃないか?」
「うん。溜まってるみたいです」

 シェリルはそう言いながら、アーサーにステータスを見せた。


====================

シェリル・ローライン

【スキル】勇者(A):Lv2
・勇者の証(Lv1上昇ごとに能力値+2000)
・スキルP:137,777

【装備アーティファクト】
・スロット1:『エルフソード(B):Lv3』
・スロット2:『エルフの草冠(B):Lv3』
・スロット3:『エルフの羽(B):Lv3』
・スロット4:『エルフの腕輪(B):Lv3』
・スロット5:『エルフアンクル(B):Lv3』

【能力値】
・ATK:4000『+5200』
・DEF:4000『+2600』
・SPD:4000『+2600』
・MP:4000『+2600』

====================


「相変わらず恐ろしい能力値だ……。こんなの見た事ない」

 何度もシェリルの次元の違うステータスを見せつけられているアーサーであったが、未だに慣れない様子で見る度に驚いている。

「シェリルの数値やっばいね☆ 流石勇者!」
「アーティファクトはアーサーの力ですが、これでも剣術は磨き上げてきたので自信がありますよ」

 何気なくモルナと話すシェリルは、明らかにこれまでと雰囲気が一変していた。これは間違いなく過去と向き合えた成果だろう。シェリルはエレインやモルナ、そしてアーサーと接する態度が変わった。

 変わったと言っても本人はきっと無自覚。以前よりも表情が豊かになり、言葉からも気持ちや感情が伝わってくる。

(前から綺麗だとは思っていたけど、この間の一件からより綺麗に見えるんだよな。……可愛い……)

 以前と明らかに違っているのはアーサーもまた然り。
 彼が自分の本当の気持ちに気付くのは、もう少し後の話しだろうか――。

**

「よし。じゃあ兎も角まずはシェリルのスキルレベルを上げようか」
「分かりました。上げてみます」

 ウォッチを操作するシェリルはスキルPを使用。

 そして。

『スキルPを130,000使用。勇者Lv3になりました。能力値が上がります』

 白銀の勇者は更なる高みへと登る――。
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕 タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】 3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。 祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。 試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。 拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。 さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが…… 暫くするとこの世界には異変が起きていた。 謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。 謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。 そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。 その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。 その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。 様々な登場人物が織りなす群像劇です。 主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。 その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。 ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。 タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。 その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

処理中です...