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三頁 ローダンセの喜劇
38話 コランバインの疑惑
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アウルとクラルテの話の内容を整理するとこうだ。
まずローダンセ伯爵家が治めていた頃は非常に活気で溢れ、このセンダンの町ならではの特産品も多く作られていた。ローダンセ伯爵一家はとても民を思いやり、領民もまたそんな領主を慕っていた。
しかし数年前ローダンセ伯爵一家の失踪直後行われた併呑と代替わりによって町は大きく変わってしまった。
「ローダンセ伯爵の頃には考えられないほど税が重くなり、若い男女の奉公を強制されたりしているらしい」
「特産品もこのセンダンではなくコランバイン伯爵の屋敷がある町・カラテアで作られるようになっているそうです。その結果この町は若者も仕事もなくなっていると言っていました」
聞けば聞くほど気分悪いな。そんな統治が数年前からされていたとか吐き気がする。俺は元平民だから上の政策で金銭的に苦しい思いはしてきた。野菜も肉も健康保険や年金なんかも二万円近く取られて結構かつかつだったんだよな。おかげでバイトしてもし足りないって感じで苦労したな。庶民にとって二万円がどれだけ大きい金額かわかってんのかっつーの!
一応の救済措置があるにはある日本でも大変だったのに、ここでは若者もいない上に仕事も奪われているときた。いや日本でも人手不足とか言いつつ、安月給で使い捨てみたいな派遣とかばかり取るようになっているけどさ。この町の人たちは領主に仕事自体を取られているわけじゃん? そりゃ数年で寂れるわけだよ。
みんなが険しい顔をする中、ふいにイデアルが口を開いた。
「そんな状態になっているのになんで情報が出回っていないんでしょう? 王家も調査を行なったというのに、この実態が明らかになっていないだなんて変じゃないですか?」
「確かにおかしいですわね。こんな状態の町になってしまって、他の町に移住する人も出るでしょうにこんな状態を誰も知らないなんて」
……。
……それはゲームの内容を知っているからわかる。わかるけど、それを断定で言うことはできない。だからと言って見て見ぬふりをしていいわけじゃない。
「それなら誰も出ていっていないんだろう」
「それはどういうことだ。アクナイト公子」
「そのままの意味ですよ。誰も出ていっていないんです。この領地から」
「それは確かにそうなりますが……」
「クラルテ、オルニス公子。町の人たちは人が減っていると言いましたか?」
「……は、はい。若い人が減っていると。……あれ、そういえばそれを言っているとき、少しだけ様子が変だったような? アウルも気づいていた?」
「ああ。何やら煮え切らない様子だった……いや、あれはどちらかと言うと怯えていた?」
「怯える? なぜだ?」
皆首を傾げている。まあ普通はやらないし想像すらしないよね。本来は守るはずの対象にそんな真似をするなんてあり得ないと思っている連中しかここにはいないし。だからゲーム内で真相が明らかになった時に関わった俺以外の面々は実家も揃ってブチギレた。
「……もし、自分にとって不都合なことを知ってしまった人間がいるとして、それが知られてしまうと領民が危険にさらされるとわかっている。さらにそれがまもなく知れ渡るとなった場合。皆ならばどう対応する?」
「唐突ですわねアクナイト公子様。でも……うーん」
俺の急な質問に揃って首を捻るが、シャリテはわかったのか、青ざめながら口を開く。
「まさか……」
「顔色が悪いが大丈夫か?」
「ええ大丈夫です。ですがそれを言うならばルーフ様も顔色がよろしくありませんわ」
「俺も大丈夫だ」
結構心が乱れているだろうにちゃんと婚約者を気遣えるあたり、人としてできてる。娘を愛している親からすればこういう男に嫁がせたいよな。
……話が逸れた。
「……アクナイト公子、もし私が思っていることが事実ならば絶対に許されませんわ」
「どうしましたの? シャリテらしくありませんわよ」
「わかっていますわ。だけどプレア、これは貴族としてあってはならないことなんですよ」
「一体何を言っていますの?」
心底わからないって顔しているあたり本当に純真なんだろうな。
「ブバルディア嬢、こんな言葉を聞いたことはあるか? ーー死人に口なし」
「……え、そ、それは、つまり……」
気づいたらしいプレアは一瞬で真っ青になった。イデアルやクラルテ、ルーフにアウルまで青ざめている。まあそういう反応になるよね。
平民を守護する立場である貴族が自分のために平民を殺すなんて、たとえ予想でも口にしちゃいけないことだと思う。
だけど実際ゲームでは町を出ようとした住民は殺されている。ただし比較的見目のいい人は生け捕りにされ、強制奉仕に出ている容姿のいい男女もと合わせてもれなくコランバイン伯爵の寝所に侍らされているというのがゲームの内容だった。
……さすがにこの場でそれを言う度胸はないけど。男からしても嫌だけどご令嬢方はもっといやだろう。それに女性には妊娠という危険もあるから強制的に組み敷かれるのがどれだけの恐怖か妊娠の危険がない俺には正直想像もつかない。力勝負になっては言っちゃ悪いが打つ手がないから逃げ出したくても無理。しかも捕まっている多くは平民だ。逆らえば家族を殺される可能性がある以上強く反抗することもできないから彼らからすればまさしく詰み。
しかも外に情報が漏れない理由がまだあってこれが一番厄介だったりする。
「それが本当なら何がなんでもここの実態を暴くほかないな。これ以上犠牲者や被害者を出すわけにはいかない。明日からはそれを前提に行動しよう」
「そうですわね。なんとかして外部の協力を得ないと私たち生徒だけで救出は不可能ですわ」
「それなら地図の作成はできるだけ抜け道や隠れられそうなところも踏まえて行いましょう」
「はい/ええ」
「では俺とクラルテは町の人からもう少し詳しい情報を得てまとめておく。領民の直の声は重要な証拠になる。アクナイト公子とパフィオペディラム公子はどうする?」
「……」
フェリキタスが旧ローダンセの屋敷で見つかった以上、ストーリーが変わっているの確かだ。それにあの屋敷自体全然調べられていない。ストーリーの変化に伴って、ゲーム内では出ていなかった証拠かなにかが出てくる可能性だってある。
……はあ、ストーリーには関与しないって決めていたんだけど、なんでこうなるんだか。
「私とパフィオペディラム公子はローダンセの屋敷を調べることにする。そこにはまだ何かあるだろう。パフィオペディラム公子もそれでいいか?」
「はい。異論はありません」
「わかった。くれぐれも気をつけてくれ」
「わかっています」
「はい」
ゲームでは町の人から情報を得たクラルテがルーフと一緒にわざと町の外に行こうとして捕まりコランバイン伯爵の屋敷に乗り込んで、その間にリヒトが隣り合っているカンパニュラ伯爵の元へ話をしに行く。事態を把握した伯爵が王宮へ直接連絡を繋いで捕縛の許可をもぎ取った後、コランバイン伯爵の屋敷にガサ入れし証拠がボロボロ出てきた伯爵はその場でお縄につく、という流れだった。この時のリヒトはマジ有能で、絶対敵に回したくねえって思ったのは内緒。
今回はリヒトの代わりに俺が来ているからリヒトやクラルテのようにうまくやれるかわからないけど、下衆野郎の好き勝手を許すほど俺はクズじゃない。もともとストーリーは無視するって決めているんだ。内容の改竄も立派な無視だろ。
……だけど、ちょーっと問題がある。
ゲームの中でクラルテたちがセンダンの町にいることを知るや否やコランバイン伯爵がここに飛んでくるんだよね。屋敷を見ているときに鉢合わせたりしたら最悪だ。
……。
……よし、ちょっとばかり行動の変更をしよう。
「……少しばかり行動を変更したほうがいいだろう」
「アクナイト公子、どうしたんだ?」
「さっきの予想で町を出ようとした民を消しているという話になったでしょう。そんなことは実際にこの町の状況を知っていないとできないはずです。ということはどこからか町全体を監視している可能性があります」
「確かにアクナイト公子のおっしゃる通りかもしれません。そうなると私たちがこの町に来ていることもすでに知っているかもしれないですね」
「ああ。だから明朝全員で旧ローダンセの屋敷に行き、以降はそこで寝泊まりをするというのはどうだろうか」
「危険ではありませんか?」
「野宿よりはマシだろうし、元は貴族の屋敷だ。それにローダンセ一家の失踪と関係があるかもしれないコランバイン伯爵がローダンセ公子を見逃すとは思えない」
「確かにそうだな。貴族の屋敷である以上は二人で調べるには骨が折れるだろうし、万が一鉢合わせることになった場合ローダンセ公子を守れなくなる。……わかった。明朝全員で宿を出てローダンセ邸へ向かおう」
アウルの宣言に全員が頷く。
……だがこの後、予定が大幅に狂うこととなる。
まずローダンセ伯爵家が治めていた頃は非常に活気で溢れ、このセンダンの町ならではの特産品も多く作られていた。ローダンセ伯爵一家はとても民を思いやり、領民もまたそんな領主を慕っていた。
しかし数年前ローダンセ伯爵一家の失踪直後行われた併呑と代替わりによって町は大きく変わってしまった。
「ローダンセ伯爵の頃には考えられないほど税が重くなり、若い男女の奉公を強制されたりしているらしい」
「特産品もこのセンダンではなくコランバイン伯爵の屋敷がある町・カラテアで作られるようになっているそうです。その結果この町は若者も仕事もなくなっていると言っていました」
聞けば聞くほど気分悪いな。そんな統治が数年前からされていたとか吐き気がする。俺は元平民だから上の政策で金銭的に苦しい思いはしてきた。野菜も肉も健康保険や年金なんかも二万円近く取られて結構かつかつだったんだよな。おかげでバイトしてもし足りないって感じで苦労したな。庶民にとって二万円がどれだけ大きい金額かわかってんのかっつーの!
一応の救済措置があるにはある日本でも大変だったのに、ここでは若者もいない上に仕事も奪われているときた。いや日本でも人手不足とか言いつつ、安月給で使い捨てみたいな派遣とかばかり取るようになっているけどさ。この町の人たちは領主に仕事自体を取られているわけじゃん? そりゃ数年で寂れるわけだよ。
みんなが険しい顔をする中、ふいにイデアルが口を開いた。
「そんな状態になっているのになんで情報が出回っていないんでしょう? 王家も調査を行なったというのに、この実態が明らかになっていないだなんて変じゃないですか?」
「確かにおかしいですわね。こんな状態の町になってしまって、他の町に移住する人も出るでしょうにこんな状態を誰も知らないなんて」
……。
……それはゲームの内容を知っているからわかる。わかるけど、それを断定で言うことはできない。だからと言って見て見ぬふりをしていいわけじゃない。
「それなら誰も出ていっていないんだろう」
「それはどういうことだ。アクナイト公子」
「そのままの意味ですよ。誰も出ていっていないんです。この領地から」
「それは確かにそうなりますが……」
「クラルテ、オルニス公子。町の人たちは人が減っていると言いましたか?」
「……は、はい。若い人が減っていると。……あれ、そういえばそれを言っているとき、少しだけ様子が変だったような? アウルも気づいていた?」
「ああ。何やら煮え切らない様子だった……いや、あれはどちらかと言うと怯えていた?」
「怯える? なぜだ?」
皆首を傾げている。まあ普通はやらないし想像すらしないよね。本来は守るはずの対象にそんな真似をするなんてあり得ないと思っている連中しかここにはいないし。だからゲーム内で真相が明らかになった時に関わった俺以外の面々は実家も揃ってブチギレた。
「……もし、自分にとって不都合なことを知ってしまった人間がいるとして、それが知られてしまうと領民が危険にさらされるとわかっている。さらにそれがまもなく知れ渡るとなった場合。皆ならばどう対応する?」
「唐突ですわねアクナイト公子様。でも……うーん」
俺の急な質問に揃って首を捻るが、シャリテはわかったのか、青ざめながら口を開く。
「まさか……」
「顔色が悪いが大丈夫か?」
「ええ大丈夫です。ですがそれを言うならばルーフ様も顔色がよろしくありませんわ」
「俺も大丈夫だ」
結構心が乱れているだろうにちゃんと婚約者を気遣えるあたり、人としてできてる。娘を愛している親からすればこういう男に嫁がせたいよな。
……話が逸れた。
「……アクナイト公子、もし私が思っていることが事実ならば絶対に許されませんわ」
「どうしましたの? シャリテらしくありませんわよ」
「わかっていますわ。だけどプレア、これは貴族としてあってはならないことなんですよ」
「一体何を言っていますの?」
心底わからないって顔しているあたり本当に純真なんだろうな。
「ブバルディア嬢、こんな言葉を聞いたことはあるか? ーー死人に口なし」
「……え、そ、それは、つまり……」
気づいたらしいプレアは一瞬で真っ青になった。イデアルやクラルテ、ルーフにアウルまで青ざめている。まあそういう反応になるよね。
平民を守護する立場である貴族が自分のために平民を殺すなんて、たとえ予想でも口にしちゃいけないことだと思う。
だけど実際ゲームでは町を出ようとした住民は殺されている。ただし比較的見目のいい人は生け捕りにされ、強制奉仕に出ている容姿のいい男女もと合わせてもれなくコランバイン伯爵の寝所に侍らされているというのがゲームの内容だった。
……さすがにこの場でそれを言う度胸はないけど。男からしても嫌だけどご令嬢方はもっといやだろう。それに女性には妊娠という危険もあるから強制的に組み敷かれるのがどれだけの恐怖か妊娠の危険がない俺には正直想像もつかない。力勝負になっては言っちゃ悪いが打つ手がないから逃げ出したくても無理。しかも捕まっている多くは平民だ。逆らえば家族を殺される可能性がある以上強く反抗することもできないから彼らからすればまさしく詰み。
しかも外に情報が漏れない理由がまだあってこれが一番厄介だったりする。
「それが本当なら何がなんでもここの実態を暴くほかないな。これ以上犠牲者や被害者を出すわけにはいかない。明日からはそれを前提に行動しよう」
「そうですわね。なんとかして外部の協力を得ないと私たち生徒だけで救出は不可能ですわ」
「それなら地図の作成はできるだけ抜け道や隠れられそうなところも踏まえて行いましょう」
「はい/ええ」
「では俺とクラルテは町の人からもう少し詳しい情報を得てまとめておく。領民の直の声は重要な証拠になる。アクナイト公子とパフィオペディラム公子はどうする?」
「……」
フェリキタスが旧ローダンセの屋敷で見つかった以上、ストーリーが変わっているの確かだ。それにあの屋敷自体全然調べられていない。ストーリーの変化に伴って、ゲーム内では出ていなかった証拠かなにかが出てくる可能性だってある。
……はあ、ストーリーには関与しないって決めていたんだけど、なんでこうなるんだか。
「私とパフィオペディラム公子はローダンセの屋敷を調べることにする。そこにはまだ何かあるだろう。パフィオペディラム公子もそれでいいか?」
「はい。異論はありません」
「わかった。くれぐれも気をつけてくれ」
「わかっています」
「はい」
ゲームでは町の人から情報を得たクラルテがルーフと一緒にわざと町の外に行こうとして捕まりコランバイン伯爵の屋敷に乗り込んで、その間にリヒトが隣り合っているカンパニュラ伯爵の元へ話をしに行く。事態を把握した伯爵が王宮へ直接連絡を繋いで捕縛の許可をもぎ取った後、コランバイン伯爵の屋敷にガサ入れし証拠がボロボロ出てきた伯爵はその場でお縄につく、という流れだった。この時のリヒトはマジ有能で、絶対敵に回したくねえって思ったのは内緒。
今回はリヒトの代わりに俺が来ているからリヒトやクラルテのようにうまくやれるかわからないけど、下衆野郎の好き勝手を許すほど俺はクズじゃない。もともとストーリーは無視するって決めているんだ。内容の改竄も立派な無視だろ。
……だけど、ちょーっと問題がある。
ゲームの中でクラルテたちがセンダンの町にいることを知るや否やコランバイン伯爵がここに飛んでくるんだよね。屋敷を見ているときに鉢合わせたりしたら最悪だ。
……。
……よし、ちょっとばかり行動の変更をしよう。
「……少しばかり行動を変更したほうがいいだろう」
「アクナイト公子、どうしたんだ?」
「さっきの予想で町を出ようとした民を消しているという話になったでしょう。そんなことは実際にこの町の状況を知っていないとできないはずです。ということはどこからか町全体を監視している可能性があります」
「確かにアクナイト公子のおっしゃる通りかもしれません。そうなると私たちがこの町に来ていることもすでに知っているかもしれないですね」
「ああ。だから明朝全員で旧ローダンセの屋敷に行き、以降はそこで寝泊まりをするというのはどうだろうか」
「危険ではありませんか?」
「野宿よりはマシだろうし、元は貴族の屋敷だ。それにローダンセ一家の失踪と関係があるかもしれないコランバイン伯爵がローダンセ公子を見逃すとは思えない」
「確かにそうだな。貴族の屋敷である以上は二人で調べるには骨が折れるだろうし、万が一鉢合わせることになった場合ローダンセ公子を守れなくなる。……わかった。明朝全員で宿を出てローダンセ邸へ向かおう」
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