58 / 140
四頁 カンパニュラの恩恵
55話 穢れの理由
しおりを挟む
フェイバースパイダー。
数少ない眷属の一体。その体は透明とも純白とも見れる色は太陽光を反射して世界一美しい蜘蛛と称される。眷属の中でもとりわけ温厚なその眷属に気に入られれば生涯幸福でいられる、らしい。
しかしその体は今や見る影もなく、穢れが黒い斑点のように体全体を侵食しつつあった。纏う気も聖なるものではなく、魔物のそれだ。今は何とか正気を保っているようだが、いつ狂気に変わるともしれない。……やっぱりゲームよりも進行が早い。こりゃ一刻の猶予もないぞ。
【グウゥゥゥ……】
うおっ!? なにかがプツリと切れる音がして俺とクラルテは同時に崩れ落ち地面に膝をつく。……やっとかい。
「「アクナイト公子!/クラルテ!」」
即座に駆け寄ってきたふたりに支えられながらなんとか立ち上がる。正直座り込みたい。あ~……これ明日動けないやつだ。
「無事か?」
「……ええ。というか意識はありましたのでご心配なく」
「……君は倒れたばかりだろう。その直後の山登りで戦闘までしたんだ。不必要な強がりはよせ」
……おう、そういや俺倒れたんでした。すっかり忘れてた。どうりで怠いわけだ。
「まさか忘れていたのか……?」
「……興味がなかっただけです」
嘘です完全に忘れていました。俺押し花に夢中になるあまり結構生活リズムが崩れてたし。親に何度叱られたことか……。三日連続で夜更かしとかザラにありましたからね。…………自慢にもならないけど。
「自分の体だろう」
呆れを含んだ声を出すアウルに俺は内心同意した。どんなことをするにしても体は基本だ。口酸っぱく言われてきましたからよくわかっておりますとも。……実行できないだけで。
「アンタたち少しは黙りなさい。眷属の御前よ」
おっとそうでした。と言ってもこいつは俺たちを害するつもりがないことは知っている。少なくともゲームではそうだった。だからって絶対ではないけども。
肝心のフェイバースパイダーはというと連れてくるだけ連れてきて俺とクラルテをじっと見ているだけで動く気配がない。おかしいなゲームではすぐに堕ちかけている原因のところへ連れて行ったのに。……って、おや? こいつなぜかクラルテから視線を外して俺を見ているぞ? ……なぜ?
と思うや否やくるりと方向転換した、というよりは場所を開けた。その先に見えるのは。
「カンパニュラの花畑?」
…………嘘。
ゲーム背景と全然違う。そんなことあるかよ。奴の向こう側には黒く変色した木々が連なっていたはずだ。これまでの道すがらとのあまりの変わりように驚き通り越して軽く引いたから変に記憶されたはず。その衝撃の光景を生で見るのかと覚悟していたのに全っ然違うじゃん。いや別の意味で驚いたけどさ。ちょくちょく変わる部分はあったけどまさか背景そのものが違うとは思わなかった。……帰ったらストーリー洗い直そう。これ以上変更点が増えようものなら俺の押し花ライフに支障が出る。…………すでに出ているという言葉は受けつけん!
「こんな山頂に咲く花なのか?」
「……カンパニュラはもともと乾いた土を好み、標高の高い岩場に生息している花だ。だから条件が揃っているならここでも充分咲く」
「詳しいな。アクナイト公子」
あ、やべ。
「そういえば、これまでの出来事も花から解決に導いたんだったな」
「たまたまですよ」
お馬鹿! なにペロってんだ俺! 花に反応しすぎだろ。なんで俺ってこうなんだろう…………。
「花の知識はいいとして、今はこちらを片付けるべきでは?」
リヒトに正論パンチ食らった。でもありがとう。自分のやらかしで気まずくならずにすんだよ。
……じゃなくて。
フェイバースパイダーが何を求めているかは知っているが、背景が変わっているからわからない。せめて何か目印でもあればいいんだけど。だからって勝手に動き回るのはなぁ……。あの花畑はフェイバースパイダーの完全なテリトリーだ。ゲームではすぐさま回れ右してしまいそうなるほど陰鬱な場所だったからフェイバースパイダーの縄張りということもあって入るのをためらっていたけど、今俺の目の前にあるのは綺麗すぎて怖いくらいのカンパニュラの花畑だ。正直汚してしまいそうで入りたくない。
「フェイバースパイダーは一体何を伝えたいんだ?」
「クラルテとアクナイト公子はわからないか?」
いやわかるけどどうすればいいのかがわからない。クラルテは本気でわからないようで静かに首を振る。どうせなら全部伝えてからにしてくれませんかねぇ? しかもわざわざ異界の人間と言ったくらいだし。だけどこの後のことを考えたら急いだほうがいいか。じゃないとこの山自体が壊れてしまう。
なんて思っていたら、あの祠の靄食らったときのような感覚が全身を包んだ。……おいおい、またかよ。
——異界の人間、あそこ
頭に流れてくる声と同時に前足を少し動かしてある一点を指す。……気づかなかった。花畑の中でフェイバースパイダーが指し示した場所だけ微妙に隆起している。あそこにフェイバースパイダーが堕ちかけるに至った原因があるのか。
……なんで俺に話かけてくるのかはさっぱりわからない。クラルテもいるじゃん。
——波長、似てる
そこ人間より話、しやすい
疑問が解消された。わーい……ちっともうれしくないわ。俺は破滅するのは嫌だけどだからといって主人公になりたいわけでもないんだっての。
けど場所がわかったのなら急いで回収しないとな。
フェイバースパイダーの示すまま俺はほとんど気力で花畑の中へと足を進めていく。
「シュヴァリエ様何をする気ですか?」
リヒトの声が後ろから聞こえるが答えている時間が惜しいと俺は構わず歩いていく。
「アクナイト公子一人では危ない」
そう言いながら俺に続くようにアウルが駆け寄り、その後ろから残されていたメンバーが続いた。みんながみんな緊張した面持ちで歩いている中で大物がひとり。言わずもがなヴィータである。奴だけはその場にしゃがみ込んでなにやら地面をいじりだしていた。おそらく錆ついている部分を持ち帰るつもりだろう。この花畑も中は大丈夫だが花畑の周りは道中にもあった錆があちこちにこびりついているし。
まあそれは専門家に任せよう。すごいものが出てくるだろうけど、今のところ俺には関係ない。上で勝手にやってくれ。
「アクナイト公子一体どうしたんだ?」
「フェイバースパイダーが示しました。何かあるのでしょう」
「君とクラルテに何も言ってこなかったのか?」
「……百聞は一見に如かず、ですよ」
「……なるほど」
通じたようで何より。こればっかりは見てもらったほうがはやい。それになにがあるのかはフェイバースパイダーは言わなかった。俺が勝手に知っているだけなのだ。よって嘘は言っていない。仮にも神に属する存在を前に嘘を言うつもりはない。今は特に何が刺激になるかわからないのだ。大人しく言うこと聞きますとも。
「ここです」
「ここをどうするんだ?」
アウルの問いかけには答えず、少し下がっているように伝えると俺は腰に佩いていた剣を抜き、目の前の隆起地帯めがけて振り下ろした。
唐突な出来事に一同が瞠目しあんぐりと口を開ける。最近驚かせてばっかりだな。だけどシュヴァリエならいちいち説明しないだろう。勝手にやるさ。
……さて、と。隆起した大地を斬った瞬間噴き出したのは祠からあふれ出たのとまったく同じ瘴気を纏った——フェイバースパイダーの卵だった。
「これはまさか……」
「フェイバースパイダーが堕ちかけた原因が判明しましたね」
「我が子の卵を穢されたのか?」
「そのようです。……編入生、この周りの土をどかせ」
「あ、はい」
「シュヴァリエ様! クラルテはさっきまで操られていたんです。少しは労わってくれませんか?」
「それは私も同じだが? 私は土魔法が使えない。だから誰かにやってもらうしかない。故に編入生を指名した。なにか問題でも?」
「……ご自分で掘ればいいでしょう?」
「なぜ私が? 少しは状況を見てから言え。ただでさえ時間がないのに余計な手間を増やすな鬱陶しい」
「はあ? 時間がないって何言って……」
リヒトが反論しかけた時、突如空気が変わった。同時にフェイバースパイダーから尋常じゃないほどの殺気が噴き出す。あ~あ、お出ましだ。
「なんだ!?」
「! 全員構えろ!」
クラージュが叫んだ瞬間、フェイバースパイダーと卵をめがけて銃弾のようなものが降り注いだ——!
数少ない眷属の一体。その体は透明とも純白とも見れる色は太陽光を反射して世界一美しい蜘蛛と称される。眷属の中でもとりわけ温厚なその眷属に気に入られれば生涯幸福でいられる、らしい。
しかしその体は今や見る影もなく、穢れが黒い斑点のように体全体を侵食しつつあった。纏う気も聖なるものではなく、魔物のそれだ。今は何とか正気を保っているようだが、いつ狂気に変わるともしれない。……やっぱりゲームよりも進行が早い。こりゃ一刻の猶予もないぞ。
【グウゥゥゥ……】
うおっ!? なにかがプツリと切れる音がして俺とクラルテは同時に崩れ落ち地面に膝をつく。……やっとかい。
「「アクナイト公子!/クラルテ!」」
即座に駆け寄ってきたふたりに支えられながらなんとか立ち上がる。正直座り込みたい。あ~……これ明日動けないやつだ。
「無事か?」
「……ええ。というか意識はありましたのでご心配なく」
「……君は倒れたばかりだろう。その直後の山登りで戦闘までしたんだ。不必要な強がりはよせ」
……おう、そういや俺倒れたんでした。すっかり忘れてた。どうりで怠いわけだ。
「まさか忘れていたのか……?」
「……興味がなかっただけです」
嘘です完全に忘れていました。俺押し花に夢中になるあまり結構生活リズムが崩れてたし。親に何度叱られたことか……。三日連続で夜更かしとかザラにありましたからね。…………自慢にもならないけど。
「自分の体だろう」
呆れを含んだ声を出すアウルに俺は内心同意した。どんなことをするにしても体は基本だ。口酸っぱく言われてきましたからよくわかっておりますとも。……実行できないだけで。
「アンタたち少しは黙りなさい。眷属の御前よ」
おっとそうでした。と言ってもこいつは俺たちを害するつもりがないことは知っている。少なくともゲームではそうだった。だからって絶対ではないけども。
肝心のフェイバースパイダーはというと連れてくるだけ連れてきて俺とクラルテをじっと見ているだけで動く気配がない。おかしいなゲームではすぐに堕ちかけている原因のところへ連れて行ったのに。……って、おや? こいつなぜかクラルテから視線を外して俺を見ているぞ? ……なぜ?
と思うや否やくるりと方向転換した、というよりは場所を開けた。その先に見えるのは。
「カンパニュラの花畑?」
…………嘘。
ゲーム背景と全然違う。そんなことあるかよ。奴の向こう側には黒く変色した木々が連なっていたはずだ。これまでの道すがらとのあまりの変わりように驚き通り越して軽く引いたから変に記憶されたはず。その衝撃の光景を生で見るのかと覚悟していたのに全っ然違うじゃん。いや別の意味で驚いたけどさ。ちょくちょく変わる部分はあったけどまさか背景そのものが違うとは思わなかった。……帰ったらストーリー洗い直そう。これ以上変更点が増えようものなら俺の押し花ライフに支障が出る。…………すでに出ているという言葉は受けつけん!
「こんな山頂に咲く花なのか?」
「……カンパニュラはもともと乾いた土を好み、標高の高い岩場に生息している花だ。だから条件が揃っているならここでも充分咲く」
「詳しいな。アクナイト公子」
あ、やべ。
「そういえば、これまでの出来事も花から解決に導いたんだったな」
「たまたまですよ」
お馬鹿! なにペロってんだ俺! 花に反応しすぎだろ。なんで俺ってこうなんだろう…………。
「花の知識はいいとして、今はこちらを片付けるべきでは?」
リヒトに正論パンチ食らった。でもありがとう。自分のやらかしで気まずくならずにすんだよ。
……じゃなくて。
フェイバースパイダーが何を求めているかは知っているが、背景が変わっているからわからない。せめて何か目印でもあればいいんだけど。だからって勝手に動き回るのはなぁ……。あの花畑はフェイバースパイダーの完全なテリトリーだ。ゲームではすぐさま回れ右してしまいそうなるほど陰鬱な場所だったからフェイバースパイダーの縄張りということもあって入るのをためらっていたけど、今俺の目の前にあるのは綺麗すぎて怖いくらいのカンパニュラの花畑だ。正直汚してしまいそうで入りたくない。
「フェイバースパイダーは一体何を伝えたいんだ?」
「クラルテとアクナイト公子はわからないか?」
いやわかるけどどうすればいいのかがわからない。クラルテは本気でわからないようで静かに首を振る。どうせなら全部伝えてからにしてくれませんかねぇ? しかもわざわざ異界の人間と言ったくらいだし。だけどこの後のことを考えたら急いだほうがいいか。じゃないとこの山自体が壊れてしまう。
なんて思っていたら、あの祠の靄食らったときのような感覚が全身を包んだ。……おいおい、またかよ。
——異界の人間、あそこ
頭に流れてくる声と同時に前足を少し動かしてある一点を指す。……気づかなかった。花畑の中でフェイバースパイダーが指し示した場所だけ微妙に隆起している。あそこにフェイバースパイダーが堕ちかけるに至った原因があるのか。
……なんで俺に話かけてくるのかはさっぱりわからない。クラルテもいるじゃん。
——波長、似てる
そこ人間より話、しやすい
疑問が解消された。わーい……ちっともうれしくないわ。俺は破滅するのは嫌だけどだからといって主人公になりたいわけでもないんだっての。
けど場所がわかったのなら急いで回収しないとな。
フェイバースパイダーの示すまま俺はほとんど気力で花畑の中へと足を進めていく。
「シュヴァリエ様何をする気ですか?」
リヒトの声が後ろから聞こえるが答えている時間が惜しいと俺は構わず歩いていく。
「アクナイト公子一人では危ない」
そう言いながら俺に続くようにアウルが駆け寄り、その後ろから残されていたメンバーが続いた。みんながみんな緊張した面持ちで歩いている中で大物がひとり。言わずもがなヴィータである。奴だけはその場にしゃがみ込んでなにやら地面をいじりだしていた。おそらく錆ついている部分を持ち帰るつもりだろう。この花畑も中は大丈夫だが花畑の周りは道中にもあった錆があちこちにこびりついているし。
まあそれは専門家に任せよう。すごいものが出てくるだろうけど、今のところ俺には関係ない。上で勝手にやってくれ。
「アクナイト公子一体どうしたんだ?」
「フェイバースパイダーが示しました。何かあるのでしょう」
「君とクラルテに何も言ってこなかったのか?」
「……百聞は一見に如かず、ですよ」
「……なるほど」
通じたようで何より。こればっかりは見てもらったほうがはやい。それになにがあるのかはフェイバースパイダーは言わなかった。俺が勝手に知っているだけなのだ。よって嘘は言っていない。仮にも神に属する存在を前に嘘を言うつもりはない。今は特に何が刺激になるかわからないのだ。大人しく言うこと聞きますとも。
「ここです」
「ここをどうするんだ?」
アウルの問いかけには答えず、少し下がっているように伝えると俺は腰に佩いていた剣を抜き、目の前の隆起地帯めがけて振り下ろした。
唐突な出来事に一同が瞠目しあんぐりと口を開ける。最近驚かせてばっかりだな。だけどシュヴァリエならいちいち説明しないだろう。勝手にやるさ。
……さて、と。隆起した大地を斬った瞬間噴き出したのは祠からあふれ出たのとまったく同じ瘴気を纏った——フェイバースパイダーの卵だった。
「これはまさか……」
「フェイバースパイダーが堕ちかけた原因が判明しましたね」
「我が子の卵を穢されたのか?」
「そのようです。……編入生、この周りの土をどかせ」
「あ、はい」
「シュヴァリエ様! クラルテはさっきまで操られていたんです。少しは労わってくれませんか?」
「それは私も同じだが? 私は土魔法が使えない。だから誰かにやってもらうしかない。故に編入生を指名した。なにか問題でも?」
「……ご自分で掘ればいいでしょう?」
「なぜ私が? 少しは状況を見てから言え。ただでさえ時間がないのに余計な手間を増やすな鬱陶しい」
「はあ? 時間がないって何言って……」
リヒトが反論しかけた時、突如空気が変わった。同時にフェイバースパイダーから尋常じゃないほどの殺気が噴き出す。あ~あ、お出ましだ。
「なんだ!?」
「! 全員構えろ!」
クラージュが叫んだ瞬間、フェイバースパイダーと卵をめがけて銃弾のようなものが降り注いだ——!
723
あなたにおすすめの小説
結婚十年目の夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。彼は「送り間違えた」というけれど、それはそれで問題なのでは?
ぽんた
恋愛
レミ・マカリスター侯爵夫人は、夫と政略結婚をして十年目。侯爵夫人として、義父母の介護や領地経営その他もろもろを完ぺきにこなしている。そんなある日、王都に住む夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。義弟を通じ、夫を追求するも夫は「送り間違えた。ほんとうは金を送れというメモを送りたかった」という。レミは、心から思った。「それはそれで問題なのでは?」、と。そして、彼女の夫にたいするざまぁがはじまる。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
拗らせ問題児は癒しの君を独占したい
結衣可
BL
前世で限界社畜として心をすり減らした青年は、異世界の貧乏子爵家三男・セナとして転生する。王立貴族学院に奨学生として通う彼は、座学で首席の成績を持ちながらも、目立つことを徹底的に避けて生きていた。期待されることは、壊れる前触れだと知っているからだ。
一方、公爵家次男のアレクシスは、魔法も剣術も学年トップの才能を持ちながら、「何も期待されていない」立場に嫌気がさし、問題児として学院で浮いた存在になっていた。
補習課題のペアとして出会った二人。
セナはアレクシスを特別視せず、恐れも媚びも見せない。その静かな態度と、美しい瞳に、アレクシスは強く惹かれていく。放課後を共に過ごすうち、アレクシスはセナを守りたいと思い始める。
身分差と噂、そしてセナが隠す“癒やしの光魔法”。
期待されることを恐れるセナと、期待されないことに傷つくアレクシスは、すれ違いながらも互いを唯一の居場所として見つけていく。
これは、静かに生きたい少年と、選ばれたかった少年が出会った物語。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる