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六頁 サンビタリアに染まって
77話 シュヴァリエが社交界デビュー!?
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どうあってもストーリー回避はできない運命だというのか……!
「サンビタリア侯爵家は家柄も当主夫妻のお人柄も申し分ありませんし、なによりもアクナイト公爵家とも繋がりが深い家ですわ。たしかに初めての社交の場としては充分成立するとは思います」
「それもあるがシュヴァリエに行かせるにはもう一つ理由がある」
「……なんでしょう」
社交デビューさせようっていうのとは別に目的があるのかよ。正直これ以上余計なお荷物背負いたくないんだけどな。まあ公爵子息である以上今までの生活のほうがおかしいんだけどさぁ……。社交界とか現代日本の一般学生だった柊紅夏としての意識が強い今のシュヴァリエには全然ピンとこないわけでして。俺がアクナイトを名乗らせているのならそれ相応に扱えって言った以上いずれはこういうこともあるだろうなとはう~っすら思っていたけども、それがよりにもよってストーリーとがっつり関わる家ってどういうことよ。ていうかさっきから悪寒が止まらないんですがどうしたらいいのでしょう。頼むからこれ以上悪いことになりませんように。……シュヴァリエ は フラグが たつ おとを きいた。
「サンビタリア侯爵の末の令嬢がこのパーティーでデビュタントとして参加することになったんだが、その令嬢のエスコート役をシュヴァリエに頼みたいと言ってきてな」
シュヴァリエは フラグを かいしゅうした。……って、待て待て待て! ふざけている場合じゃないわ! デビュタントのエスコート役!? 社交界デビューする令嬢にとって一世一代の大イベントで社交界初めましての人間にやらせていいもんじゃない、っていうかやらせるな!!! もし失敗でもしようものなら貴族令嬢としては終わったも同然になるのに! サンビタリアもアクナイトも何を考えてんだ! もっとこう、社交に慣れていて完璧なエスコートができる人間に頼めよ!
「ああ……そういうことですの。つまりサンビタリアでのパーティーはお兄様の社交デビューの場であると同時にその令嬢との顔合わせの場でもあるということですわね」
「ルアルの言う通りだ。このパーティーではルアルのパートナーとして参加してもらうが、あくまでもお前の本番は王室でのパーティーだ。アクナイトの人間として務めあげて見せろ。そうすればお前をアクナイトの人間として誰もが認めるだろう。学園での振舞いで生まれた馬鹿馬鹿しい噂もなくなるというものだ」
サラッと言ってくれますねほんと。こちらの意思を確認する言葉が一切ないということはサンビタリアでのパーティーもデビュタントのエスコートも決定事項ということだろう。なんということでしょう。
「ルアルもそれでいいな」
「……はあ。まあ私もお兄様の社交デビューは賛成ですし、お兄様についての噂もいい加減鬱陶しいと思っていたところですもの。これを機に一掃できるならなによりですわ」
と、いうわけで! 俺の意思をフルシカトして社交デビューとエスコート役が決定いたしました!!!
♦♦♦♦♦♦♦
「あ~最悪」
ベッドにだらしなく横になり二つのビックイベントを考える。五章はしょっぱなからストーリー変わっているし! いったいどういうことだよ!
五章のストーリーは確か——
攻略対象に誘われて一緒に買い物をしていたクラルテはブティックの前で暗い表情をしている少女を見つける。気になって話を聞くと令嬢はデビュタントが不安だと吐露した。自分は貴族のパーティー、ましてや王族主催のパーティーなんて出られる身分ではないけど、お手伝いはさせてほしいと申し出て攻略対象と共にその令嬢を助けてあげることに。そのデビュタントを見届けるという名目でエヴェイユ、そしてそのパーティーの主役である第四王子リベルタから許可をもぎ取りクラルテも攻略対象のパートナーとして参加することになる。そして当日、クラルテと攻略対象たちのプロデュースにより彼女のデビュタントは大成功に終わる——
でもってその令嬢というのが今回俺がエスコートすることになったサンビタリアの末娘というわけだ。
「そんなに嫌ですか? 社交界デビュー」
「嫌に決まっているだろ。なんで俺が……」
「それはシュヴァリエ様がアクナイトの令息だからです!」
「……なんでお前がそんなに楽しそうなんだよ」
「だってシュヴァリエ様がついに社交界に出られるなんて専属侍従としてこれほど嬉しいことはありませんよ」
うわ~ぉ……鼻息荒くしちゃってまあ。そんなに嬉しいんかいお前。なんで本人よりもお前のほうが盛り上がっているんだよ。
「当日はとびっきり格好良くして差し上げますからね!!!!!」
……バックレていいですか。
めちゃくちゃ舞い上がっているサリクスから目を逸らし空を見つめて現実逃避をしているとノックが響いた。
「失礼いたしますシュヴァリエお坊ちゃま。アウル・オルニス様がお越しになっております」
アウルが? ……へえ? シュヴァリエに客なんて、珍しいな。あれから数年、誰もシュヴァリエを訪ねることはなかったのに。
「今行く。俺の部屋に案内してくれ」
「かしこまりました」
「よかったですね! お友達が来てくれるなんて!」
あ、そっか。アウルとはあの日から友達ってことになったんだっけ。……友達かぁ。久しぶりだな。
趣味部屋から出て自室へ向かうとアウルが待っていた。
「シュヴァリエ!」
「……ようこそ、と言わせてもらおうか。オル……アウル」
アウルと言い慣れなくてオルニスと言いかけた俺にアウルは苦笑する。
「いい加減慣れてくれないか」
「放っとけ」
アウルの向かいに着席するとサリクスはお茶を入れた後あっという間に空気になる。優秀である証拠だ。
「それで今日はどんな用件で来たんだ」
「友人を訪ねるのになにか理由が必要か?」
「……ふん。いちいち友人と言わなくてもいいだろう」
「素直じゃないな。……ところで、サンビタリア侯爵家からパーティーの招待状が届いたんだ」
「参加するのか?」
「ああ。他国の貴族として参加させてもらうよ」
まあそうか。別に問題があるというわけでもないし。……あの件言ってみてもいいだろうか。
「……そのパーティー、俺も参加することになった。そして末の令嬢のデビュタントのエスコートをしろとも」
「君がか!?」
「なんだその信じられないという反応は。俺だって驚いているというのに」
「すまない。だが君は確か……」
「一度も社交界に顔を出していない」
「そう、だよな……不安か?」
「不安というか……社交界素人の人間にやらせる役目ではないと思っている」
「それは確かに。だが……それを見事にこなせたら君は一気に注目されるだろうな」
「それは絶対にお断りなんだが」
「婚姻の申し入れ」
「それこそいらない」
「ははっ! 即答したな」
「君だって同じだろう」
「俺は……まあ、もう少し身軽でいたいとは思っている。俺は兄上よりは比較的自由だしそこまで必死になってはいない」
まあそうだろうな。俺も同じだ。というか現代日本ではお互い結婚年齢満たしていないし、二十歳過ぎても結婚って全然意識していなかったんだから十代で婚約者とか婚姻とか言われても正直困る。
「お互い上がいるからどうしても意識は低くなるのは仕方ないとは思う。だが女性にとっては重要だろう。デビュタントは婚姻可能になったことを示す場でもある。そこでミスでもしようものなら今後に響く」
「なるほど、そこに繋がるのか。シュヴァリエは特定の事柄以外には淡泊だと思っていたんだが、その実しっかり考えているようだ」
「それは誉め言葉か?」
「もちろんだ。……しかしそれほど不安だというのならサンビタリアのパーティー前に練習をしてみたらどうだ?」
「それは考えている。不本意だが余計な恥をかくのはごめんだしうちの侍従長に頼んだ」
「それなら俺も付き合おう」
「……は?」
何言ってんだこいつは。確かに社交界でとっくに活動しているアウルから教えてもらえるのはこの上ないほど最高の環境だとは思うよ? でもそれを了承してしまうのはちょっと違うと思わない? それに試験勉強の時のこともある。あの時ほど逃げたいと思ったことはない。あれをもう一度体験するのは……はっきり言って嫌だ。
「いや、そこまで甘えるわけには」
「大丈夫だ。……さっそくやってみよう」
「……」
誰か助けて。
「サンビタリア侯爵家は家柄も当主夫妻のお人柄も申し分ありませんし、なによりもアクナイト公爵家とも繋がりが深い家ですわ。たしかに初めての社交の場としては充分成立するとは思います」
「それもあるがシュヴァリエに行かせるにはもう一つ理由がある」
「……なんでしょう」
社交デビューさせようっていうのとは別に目的があるのかよ。正直これ以上余計なお荷物背負いたくないんだけどな。まあ公爵子息である以上今までの生活のほうがおかしいんだけどさぁ……。社交界とか現代日本の一般学生だった柊紅夏としての意識が強い今のシュヴァリエには全然ピンとこないわけでして。俺がアクナイトを名乗らせているのならそれ相応に扱えって言った以上いずれはこういうこともあるだろうなとはう~っすら思っていたけども、それがよりにもよってストーリーとがっつり関わる家ってどういうことよ。ていうかさっきから悪寒が止まらないんですがどうしたらいいのでしょう。頼むからこれ以上悪いことになりませんように。……シュヴァリエ は フラグが たつ おとを きいた。
「サンビタリア侯爵の末の令嬢がこのパーティーでデビュタントとして参加することになったんだが、その令嬢のエスコート役をシュヴァリエに頼みたいと言ってきてな」
シュヴァリエは フラグを かいしゅうした。……って、待て待て待て! ふざけている場合じゃないわ! デビュタントのエスコート役!? 社交界デビューする令嬢にとって一世一代の大イベントで社交界初めましての人間にやらせていいもんじゃない、っていうかやらせるな!!! もし失敗でもしようものなら貴族令嬢としては終わったも同然になるのに! サンビタリアもアクナイトも何を考えてんだ! もっとこう、社交に慣れていて完璧なエスコートができる人間に頼めよ!
「ああ……そういうことですの。つまりサンビタリアでのパーティーはお兄様の社交デビューの場であると同時にその令嬢との顔合わせの場でもあるということですわね」
「ルアルの言う通りだ。このパーティーではルアルのパートナーとして参加してもらうが、あくまでもお前の本番は王室でのパーティーだ。アクナイトの人間として務めあげて見せろ。そうすればお前をアクナイトの人間として誰もが認めるだろう。学園での振舞いで生まれた馬鹿馬鹿しい噂もなくなるというものだ」
サラッと言ってくれますねほんと。こちらの意思を確認する言葉が一切ないということはサンビタリアでのパーティーもデビュタントのエスコートも決定事項ということだろう。なんということでしょう。
「ルアルもそれでいいな」
「……はあ。まあ私もお兄様の社交デビューは賛成ですし、お兄様についての噂もいい加減鬱陶しいと思っていたところですもの。これを機に一掃できるならなによりですわ」
と、いうわけで! 俺の意思をフルシカトして社交デビューとエスコート役が決定いたしました!!!
♦♦♦♦♦♦♦
「あ~最悪」
ベッドにだらしなく横になり二つのビックイベントを考える。五章はしょっぱなからストーリー変わっているし! いったいどういうことだよ!
五章のストーリーは確か——
攻略対象に誘われて一緒に買い物をしていたクラルテはブティックの前で暗い表情をしている少女を見つける。気になって話を聞くと令嬢はデビュタントが不安だと吐露した。自分は貴族のパーティー、ましてや王族主催のパーティーなんて出られる身分ではないけど、お手伝いはさせてほしいと申し出て攻略対象と共にその令嬢を助けてあげることに。そのデビュタントを見届けるという名目でエヴェイユ、そしてそのパーティーの主役である第四王子リベルタから許可をもぎ取りクラルテも攻略対象のパートナーとして参加することになる。そして当日、クラルテと攻略対象たちのプロデュースにより彼女のデビュタントは大成功に終わる——
でもってその令嬢というのが今回俺がエスコートすることになったサンビタリアの末娘というわけだ。
「そんなに嫌ですか? 社交界デビュー」
「嫌に決まっているだろ。なんで俺が……」
「それはシュヴァリエ様がアクナイトの令息だからです!」
「……なんでお前がそんなに楽しそうなんだよ」
「だってシュヴァリエ様がついに社交界に出られるなんて専属侍従としてこれほど嬉しいことはありませんよ」
うわ~ぉ……鼻息荒くしちゃってまあ。そんなに嬉しいんかいお前。なんで本人よりもお前のほうが盛り上がっているんだよ。
「当日はとびっきり格好良くして差し上げますからね!!!!!」
……バックレていいですか。
めちゃくちゃ舞い上がっているサリクスから目を逸らし空を見つめて現実逃避をしているとノックが響いた。
「失礼いたしますシュヴァリエお坊ちゃま。アウル・オルニス様がお越しになっております」
アウルが? ……へえ? シュヴァリエに客なんて、珍しいな。あれから数年、誰もシュヴァリエを訪ねることはなかったのに。
「今行く。俺の部屋に案内してくれ」
「かしこまりました」
「よかったですね! お友達が来てくれるなんて!」
あ、そっか。アウルとはあの日から友達ってことになったんだっけ。……友達かぁ。久しぶりだな。
趣味部屋から出て自室へ向かうとアウルが待っていた。
「シュヴァリエ!」
「……ようこそ、と言わせてもらおうか。オル……アウル」
アウルと言い慣れなくてオルニスと言いかけた俺にアウルは苦笑する。
「いい加減慣れてくれないか」
「放っとけ」
アウルの向かいに着席するとサリクスはお茶を入れた後あっという間に空気になる。優秀である証拠だ。
「それで今日はどんな用件で来たんだ」
「友人を訪ねるのになにか理由が必要か?」
「……ふん。いちいち友人と言わなくてもいいだろう」
「素直じゃないな。……ところで、サンビタリア侯爵家からパーティーの招待状が届いたんだ」
「参加するのか?」
「ああ。他国の貴族として参加させてもらうよ」
まあそうか。別に問題があるというわけでもないし。……あの件言ってみてもいいだろうか。
「……そのパーティー、俺も参加することになった。そして末の令嬢のデビュタントのエスコートをしろとも」
「君がか!?」
「なんだその信じられないという反応は。俺だって驚いているというのに」
「すまない。だが君は確か……」
「一度も社交界に顔を出していない」
「そう、だよな……不安か?」
「不安というか……社交界素人の人間にやらせる役目ではないと思っている」
「それは確かに。だが……それを見事にこなせたら君は一気に注目されるだろうな」
「それは絶対にお断りなんだが」
「婚姻の申し入れ」
「それこそいらない」
「ははっ! 即答したな」
「君だって同じだろう」
「俺は……まあ、もう少し身軽でいたいとは思っている。俺は兄上よりは比較的自由だしそこまで必死になってはいない」
まあそうだろうな。俺も同じだ。というか現代日本ではお互い結婚年齢満たしていないし、二十歳過ぎても結婚って全然意識していなかったんだから十代で婚約者とか婚姻とか言われても正直困る。
「お互い上がいるからどうしても意識は低くなるのは仕方ないとは思う。だが女性にとっては重要だろう。デビュタントは婚姻可能になったことを示す場でもある。そこでミスでもしようものなら今後に響く」
「なるほど、そこに繋がるのか。シュヴァリエは特定の事柄以外には淡泊だと思っていたんだが、その実しっかり考えているようだ」
「それは誉め言葉か?」
「もちろんだ。……しかしそれほど不安だというのならサンビタリアのパーティー前に練習をしてみたらどうだ?」
「それは考えている。不本意だが余計な恥をかくのはごめんだしうちの侍従長に頼んだ」
「それなら俺も付き合おう」
「……は?」
何言ってんだこいつは。確かに社交界でとっくに活動しているアウルから教えてもらえるのはこの上ないほど最高の環境だとは思うよ? でもそれを了承してしまうのはちょっと違うと思わない? それに試験勉強の時のこともある。あの時ほど逃げたいと思ったことはない。あれをもう一度体験するのは……はっきり言って嫌だ。
「いや、そこまで甘えるわけには」
「大丈夫だ。……さっそくやってみよう」
「……」
誰か助けて。
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