女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち

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バチバチの淑女バトル

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ひぃー、火花が見える気がするよ!
7歳になりました。
現在、お茶会デビューしてます。

「あーらぁ、品のない方がいると思ったら成金のアリなんとかさんじゃない。」
おう、他の子のバトル見てたら飛び火してきたわ。
「本日はお招きいただきありがとうございます。ルーナリア様」
主催者でもあるストーンズ子爵家のお嬢様のルーナリア様は他の子のバトルから矛先を貴族ではない私に向けようとしたのかな。
とりあえず私下げな発言はスルーでしょ。
相手は貴族だしさ、穏便にする為にも聞かない知らないフリは生き抜く術かと。
でも私ってかなりの大商会のお嬢様なのよ、そんな事していじめてるとパパンが売り渋りとかしそうだわ。
うちの商会しか売ってない商品って多いからさ。
特に私が転生してからビスクドール以外の人形を作ってもらったりと結構やらかしてる自覚もあるんだけどね。
我慢出来なかったんだよ、中途半端に文明が発達しているのにコレないの?とか結構あってパパンにおねだりしたらサクッと作ってくれちゃうから調子に乗りました……
それは置いておいて、ルーナリア様は私より少し歳上で少しキツイ雰囲気だが可愛らしい顔を引きつらせて私を見ている。
「ふん、身の程を弁えていらっしゃるようね。」
弁えているというか相手にしていないというか。
まだ幼い少女ではそれ以上何も言えなくなってしまったのかドレスを翻して去っていくがアチコチでバチバチ火花が飛び交っているわ。
そしてどの子も案の定、傲慢なワガママ姫って感じで身分差とか気にせず常に私が1番となりがちなのでマナー講師が着いたんだよね?というような子ばかりの中で素敵なドレスや宝石を見せびらかすように付けて競っているわ、連れている従者がいかに優れているかの合戦が勃発していたりと静かにお茶を飲む場所ではなくなっている。

数少ない女子が集まれば女子会モードになるかなーなんて淡い期待もあったけど、マナー講師の言う通りの戦場具合で逆に見てて面白いかも。

資産状況は多分私が1番の気もするけど、あえて控えめコーデにしたし、ルーナリア様もバトルに参戦しちゃってお茶会を円滑に進めることはすっかり忘れているみたいね。
少しお腹すいてきちゃったのでバトル会場(お茶会会場)から少し離れた東屋にお茶と軽食を持って移動する。

「聞いていたけれど、実際に見てみると結構壮絶バトルだったわ。」
付き添いで来てくれた家の者達に思わず愚痴ってしまう。
「お嬢様、そういう事は他家では……」
小さな声で諭してくれる我が家の従者は優秀だわ。
「ふふ、ごめんなさい。その通りね。」
入れてもらった紅茶は見栄張ってるなーと思う程高級品だわ。
お菓子もパパンの商会の新作だし、結構お金かかってるわ。
まったりしていると不意に近くの茂みが揺れる。

「あっ!」
「え?」
「……」
茂みから出てきたのは3人の少年。

着ている服は3人のうち2人はかなりの高級品だわ。
「す、すみません!」
残りの1人が慌てて謝る。
お茶会デビューをした女の子は、婚約の縁談書が届くようになるのだけれども、その時女性側が気に入った釣書の男性と顔合わせをしてようやく言葉を交わせるようになるそうなので、ばったり出会ってしまった少年達は私と会話する事をまだ許可されてはいない状態なのよね。
ぶっちゃけめんどくさいけど、この世界のルールだから仕方がない。

「で、殿下!行きますよ……」
家格が1番下の謝ってきた彼は焦っているけど2人は私をみて呆けているみたい。
今世ではかなりの美少女なのよね、鏡越しに見ても未だに見慣れないけど。
にしても片方は殿下なのね。
我が国の王子は2人いて多分年齢的に第2王子にあたる方でしょうね。

「可憐だ……」
「あぁ、」
ひとり焦る彼が可哀想に思えてきたわ。

「なんでこんな所にいるのか聞いてきてくれる?」
仕方が無いので私の従者に頼んでお茶会会場の近くでウロウロしている理由を聞いてもらう。

「失礼、我らのお嬢様がなぜここに男性がいらっしゃるのかと疑問に思われております。」
「あ、申し訳ございません。妹がお茶会を開くと聞き第2王子殿下と侯爵令息のお2人を遠目にでも見れれば幸せだと我が家に遊びに来ていらっしゃって、邪魔にならない場所で庭園を散歩をしていたところでした。」

あら?この子言い訳が上手いわね。
でも、茂みから出てきた時点で無理があるのだけれども。

「さようでございましたか、ですがお嬢様は本日がお茶会デビューでしてまだ誰とも交流の許可は下りておりません。」
「そ、それは大変失礼しました。」
慌てている子はルーナリア様のお兄様だったのね。
彼だけは妹がいる事で女性はワガママで大変って知っているからこそスグに慌てていたのかな。

「殿下、ひとまず移動しましょう。」
「彼女の名前だけでも聞くことは出来ないだろうか……」
あらま、ルール違反を王族がしている事はかなりのマイナスポイントよ。

「いけません!とにかくここから移動されないとお立場も悪くなってしまうので。」
うん、ルーナリア様のお兄様にはちょっと好感度上がるわ。
というか侯爵令息のほうはひたすら無言で熱い視線が、って大事にしたくないので仕方がないわ。
「はぁ、そろそろ会場に戻ります。」
私の方が動いた方が速そうだわ。
「お嬢様!そんな慈悲をかけてはなりません。」
「慈悲ではないわ、顔は覚えましたもの、釣書が来てもお返事をしなければ良いだけですわ。」
そういった途端、3人の顔は真っ青になったのはちょっと笑いそうになっちゃった。

バトル会場に戻ると、何人かキャッツファイトをした子がいたみたいでお開きとなるところだったので序列を乱さないようにでもさっさと撤収したわ。
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