【完結】顔が良ければそれでいいと思っていたけれど、気づけば彼に本気で恋していました。

朝日みらい

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【終章】 溺愛のその先

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 結婚式から数日が経ちました。

 王宮の朝は、以前と変わらず静かで、  
 けれどわたしの胸の内は、まるで別世界のように温かく満ちています。

(……わたし、本当に結婚したのね)

 寝台の上で目を覚ますと、  
 隣には、穏やかな寝息を立てるルシアンさまの姿がありました。

 銀の髪が枕に広がり、  
 長い睫毛が影を落とし、  
 整った横顔は、朝の光を受けて柔らかく輝いています。

(……顔が良すぎ!)

 結婚してから毎朝思うことですが、  
 これはもう、どうしようもありません。

 わたしがそっと見つめていると、  
 ルシアンさまの睫毛がふるりと揺れました。

「……アリアさま?」

「ひゃっ……! お、おはようございます!」

 思わず変な声が出てしまい、  
 ルシアンさまはくすりと笑いました。

「そんなに驚かなくても。  
 あなたが可愛らしい声を出してくださると……朝から幸せになります」

「そ、そんな……!」

 わたしが真っ赤になると、  
 ルシアンさまはゆっくりと身体を起こし、  
 寝台の上でわたしをそっと抱き寄せました。

「おはようございます、アリアさま。  
 今日も……あなたを愛しています」

「っ……!」

 耳元で囁かれ、心臓が跳ね上がりました。

(……朝からこれは反則です)

 けれど、ルシアンさまは本当に幸せそうで、  
 その表情を見ると、胸がじんわりと温かくなります。

「アリアさま。  
 結婚してから、あなたが隣にいてくださる朝が……  
 どれほど嬉しいか、言葉では足りません」

「わたしも……嬉しいです。  
 こうして一緒に目覚められるなんて、夢のようで」

 わたしがそう言うと、  
 ルシアンさまは優しく髪を撫でてくれました。

「夢ではありませんよ。  
 あなたは、もう俺の妻です。  
 これから先の人生、ずっと一緒です」

 その言葉に、胸がきゅうっと締めつけられました。

(……本当に、わたしは幸せです)

---

 朝食を終えたあと、  
 わたしたちは王宮の庭園を散歩することにしました。

 春の風が心地よく、  
 花々が咲き誇る庭園は、まるで絵画のようです。

「アリアさま、手を」

「は、はい……」

 ルシアンさまが差し出した手を取ると、  
 その温もりが指先から胸の奥まで広がっていきました。

「こうして歩くのが、ずっと夢でした。  
 あなたと並んで、同じ景色を見ることが」

「わたしも……です」

 わたしが微笑むと、  
 ルシアンさまは嬉しそうに目を細めました。

「アリアさま。  
 あなたは、俺の人生を変えてくれました」

「そんな……わたしは何も……」

「あります。  
 あなたは俺を選んでくれた。  
 誰も本気で選んでくれなかった俺を」

 その声は、少しだけ震えていました。

 わたしは立ち止まり、  
 そっとルシアンさまの手を握り返しました。

「わたしは……あなたが好きです。  
 顔が好きで、声が好きで、  
 優しいところも、不器用なところも……全部」

「アリアさま……」

「だから、これからも……隣にいさせてください」

 ルシアンさまは、わたしをそっと抱き寄せました。

「もちろんです。  
 あなたが望む限り、俺はずっと……あなたの隣にいます」

 その腕の中は温かくて、  
 胸の奥がじんわりと満たされていきました。

---

 こうして、わたしたちの新婚生活は始まりました。

 甘くて、優しくて、  
 時々くすぐったくなるほど幸せで。



【完】
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感想 1

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みんなの感想(1件)

はな
2026.01.11 はな

あぁ、じれったい!!エリオット絶対に腹黒ですよね!エリオットに踊らされている?
顔が良ければ良い!って言っていた筈なのに……愛人100人いても〜と言っていた頃に戻って欲しいてす(開き直って欲しい)
……でも好きになっちゃって揺れてるんですね……続きがとても気になります!!
そしてエリオットに盛大なざまぁを!!

解除

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