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新章開幕 『ごきげんよう、母は元ギャルです』
第4話 「ギャル母、全力バックアップ始めました☆」
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「でね、ママ思うんだけど~、こういうときは“まずは盛る”が基本なのよ~!」
朝食の席。
今日も母は全力だった。
「母様……今そのアドバイス、紅茶飲みながら出す内容ではありません……」
「だってさぁ? フレイアちゃん、明らかに“好きバレ寸前”じゃん?」
「ち、ちがいます!! わたくしはただ……パンが……」
「“スーパーメロンぱんぱん”を受け取って口角上がってたの、ママ見たから☆」
「~~~~っ!!」
フレイアはスプーンでテーブルをコツコツ叩き、無言の抗議。
だが、ミレイアはにやにやしながら口を挟む。
「でさ? 思ったんだけど……あんた、まだクライアくんの目、ちゃんと見て告白されてなくない?」
「……されてませんけど、それが何か?」
「よし、じゃあこっちから仕掛けよっか」
「“仕掛け”?何を……?」
ミレイアは“伝説のギャルキラキラフォルダー”から一枚の写真を取り出す。
「じゃーん。“母の初恋デートコーデ”!」
「こんなの残ってたんですか!?!?」
そこには、ピンクの花柄ワンピースに編み込みツインテールのミレイア(16)が、プリクラ機の前でピースしている姿があった。
「これがねぇ、“決めコーデ”ってやつだったのよ。相手?ラウルくんだよ」
「……今の父様ですか……!?あのときの写真、ずっと“焼き増しして保存してた”って……」
「ギャルは思い出にも命かけんのよ」
ミレイアは立ち上がり、指を鳴らした。
「てことで今日はママ、放課後“清楚風に盛れるギャルメイク講座”やるから! クライアくんと目線合っても“伏し目がちに映える角度”とか、ちゃんと教えとく!」
「い、いりませんっっ!!」
「いるでしょ!?だってフレイアちゃん、もう“推し”じゃなくて“本命”でしょ?」
「っっ~~~~!!」
(母様の言葉は、どうしていつも正確に図星を突いてくるのですか……!?)
⸻
その日の放課後。
「ごきげんよう、クライア様。わ、わたくしに何か御用ですか?」
「おー、いたいた。今日、いつもと雰囲気ちがくね?」
「し、失礼ですが、どのあたりが……?」
「なんか……わかんねぇけど、めっちゃ映えてる」
「~~~~~~!!////」
(なにそれっ……!それっ……!)
「……やっぱ、俺……フレイアちゃんのこと、すげー好きかも」
「……っっっ……」
(母様、マジで……最強のギャルです……)
⸻
そしてその夜。
「で? で? どーだった?“伏し目がち”成功したっしょ!?」
「……し、成功……というか……」
「やったー!ママ、ギャル式で初恋成就サポートするから、安心して沼ってね☆」
フレイアは布団に潜りながら、小さく呟いた。
「……ママの娘に生まれて、よかったです」
朝食の席。
今日も母は全力だった。
「母様……今そのアドバイス、紅茶飲みながら出す内容ではありません……」
「だってさぁ? フレイアちゃん、明らかに“好きバレ寸前”じゃん?」
「ち、ちがいます!! わたくしはただ……パンが……」
「“スーパーメロンぱんぱん”を受け取って口角上がってたの、ママ見たから☆」
「~~~~っ!!」
フレイアはスプーンでテーブルをコツコツ叩き、無言の抗議。
だが、ミレイアはにやにやしながら口を挟む。
「でさ? 思ったんだけど……あんた、まだクライアくんの目、ちゃんと見て告白されてなくない?」
「……されてませんけど、それが何か?」
「よし、じゃあこっちから仕掛けよっか」
「“仕掛け”?何を……?」
ミレイアは“伝説のギャルキラキラフォルダー”から一枚の写真を取り出す。
「じゃーん。“母の初恋デートコーデ”!」
「こんなの残ってたんですか!?!?」
そこには、ピンクの花柄ワンピースに編み込みツインテールのミレイア(16)が、プリクラ機の前でピースしている姿があった。
「これがねぇ、“決めコーデ”ってやつだったのよ。相手?ラウルくんだよ」
「……今の父様ですか……!?あのときの写真、ずっと“焼き増しして保存してた”って……」
「ギャルは思い出にも命かけんのよ」
ミレイアは立ち上がり、指を鳴らした。
「てことで今日はママ、放課後“清楚風に盛れるギャルメイク講座”やるから! クライアくんと目線合っても“伏し目がちに映える角度”とか、ちゃんと教えとく!」
「い、いりませんっっ!!」
「いるでしょ!?だってフレイアちゃん、もう“推し”じゃなくて“本命”でしょ?」
「っっ~~~~!!」
(母様の言葉は、どうしていつも正確に図星を突いてくるのですか……!?)
⸻
その日の放課後。
「ごきげんよう、クライア様。わ、わたくしに何か御用ですか?」
「おー、いたいた。今日、いつもと雰囲気ちがくね?」
「し、失礼ですが、どのあたりが……?」
「なんか……わかんねぇけど、めっちゃ映えてる」
「~~~~~~!!////」
(なにそれっ……!それっ……!)
「……やっぱ、俺……フレイアちゃんのこと、すげー好きかも」
「……っっっ……」
(母様、マジで……最強のギャルです……)
⸻
そしてその夜。
「で? で? どーだった?“伏し目がち”成功したっしょ!?」
「……し、成功……というか……」
「やったー!ママ、ギャル式で初恋成就サポートするから、安心して沼ってね☆」
フレイアは布団に潜りながら、小さく呟いた。
「……ママの娘に生まれて、よかったです」
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