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037 雪景色
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リリーとダニエルは、雪道をガタゴトと馬車で移動していた。馬車が行き交う道は、もう雪は解けていたが地面が悪いことに変わりはない。いつもよりもゆっくりと馬車が動いていた。
ダニエルと向かい合って座るリリーは、窓の外を見ていた。空は、灰色の雲で覆われていてどんよりしている。グヴィネズ国の冬は、雲で覆われている日が多い。
慣れない人だと、次第に鬱々した気分になってくるのだと教えられた。リリーには今のところその兆しはないが、そうなったら嫌だなと空を見ていた。
「リリー、グヴィネズ国には慣れた?」
ダニエルが、肘置きに頬杖を付きながらリリーに訊ねた。
「はい。この寒さにはまだ慣れませんけど……」
リリーは、屋敷の外に出て冬の寒さに驚いた。屋敷の中も普段よりは寒いが、普通に生活できるくらいの温度を保っている。
雪国は、室内の防寒対策は万全なのだとカティが言っていた。裕福なお屋敷ほど防寒対策が完璧で、冬をマーティン家で過ごせるだけでも雇われる価値があるのだとか。
「はは。それは、俺だってそうだよ。いくつになっても、寒いのは苦手だ」
ダニエルが、外の景色を見て笑いを溢す。
「リリー、ご両親とバーバラとの連絡の件なんだが……」
ダニエルが、どこか言いづらそうだ。リリーがダニエルに相談してから、何も進捗がないまま月日が経過していた。
どうなっているのか気にはなってはいたが、リリーから急かすのも違うだろうと何も聞かずにいた。
「はい。やはり、無理でしたでしょうか?」
ダニエルの言い方から、あまり良い結果が得られなかったのだろうと判断した。
「いや。無理ではないのだが……。リリーとも連絡を取れるようになるのは、もう少しかかりそうなんだ。申し訳ない」
ダニエルが、リリーに謝罪する。
「そんな。ダニエル様が、謝ることでは……。こちらこそ、無理をお願いして申し訳ないです」
グレンの元を離れたからと言って、全てが上手く行くなんてことはない。自分の都合よくことが運ぶ方が稀なのだと自覚する。
「リリー、俺を信じてもうちょっと待ってて欲しい」
ダニエルが、真剣な表情でリリーを見ていた。リリーも、ダニエルの瞳と目を合わせコクンと頷く。ダニエルは、いつもここぞという時はいつも真剣だ。
ダニエルに、信じて欲しいと言われたら疑うつもりなどない……。だけどグレンのせいで、どこか心の奥で冷めた想いが漂っている。人を簡単に信用してはいけないと警鐘が鳴るのだ。
それでも、ダニエルのことは信じたいと思ってしまう。そんな自分は甘いのか……。
ガタゴトと、馬車はどんどん郊外へと向かっていた。ダニエルの屋敷がある貴族街を抜けると、背の高い木々が道の左右に立っている。
冬でも葉が茂る針葉樹には、白い雪が降り積もりとても綺麗だった。やがて、真っ青な透き通る湖が見えてくる。
そしてガタンッっと馬車が停まった。
御者台に座る従者が、足場を用意してくれているのかガタガタと外で音がしていた。少し待つと、従者が馬車のドアを開けてくれる。
「お待たせいたしました」
ダニエルは、手で従者に礼をするとリリーを見た。
「じゃー、降りよう。滑らないように気を付けて」
ダニエルは、先に馬車から降りて外でリリーを待った。リリーは、雪用のブーツを始めて履いていた。今日は、初めてのことだらけで何だか心が落ち着かない。
元々リリーは、子供っぽいところがありはしゃぎたいくらいうずうずしている。でも、大人しくて落ち着いている女性をグレンに押し付けられていたからか、そんな自分を抑えるようになっていた。
馬車の外に出て、ダニエルの手に掴まった。視線を、ダニエルの手から周りの景色に移動する。正面には、青く澄み渡る湖がある。手前は凍っているのか真っ白だ。
奥には、細い幹で背の高い木々が無数に湖から突き出ていた。枝には、雪が積もっていて白いお化粧を施したみたいだ。
空を仰ぎ見ると、灰色の空に幾筋もの線で綺麗な青空が見える。郊外に出て来たからか、少しだけ雲間があり青い空が見える。
空と木と湖が、一枚の絵画みたいで言葉を忘れるくらい綺麗だった。
「リリー、ちょっと歩いて見よう」
ダニエルは、リリーの手を引きエスコートする。転ばないようにとてもゆっくりだ。リリーは、返事をするのも忘れてただダニエルに着いていった。
一緒に着いてきた従者や護衛から少しだけ距離を取る。前だけ見ていると、この真っ白な世界には自分とダニエルしかいないような錯覚に陥る。
「ダニエル様、すごく……。凄く綺麗です」
リリーは、やっと声に出した。リリーの顔は、景色に心を奪われているようで瞬きを忘れる程に眼前に人がる風景に夢中になっていた。
「喜んで貰えて良かった。仕事さぼってリリーを連れて来た甲斐があったな」
ダニエルは、冗談交じりに話す。リリーは、心洗われるような景色を見ていて聞いて見たくなった。
「どうして……そんな風に私に構ってくれるんですか? 命の恩人だからですか? もう、その分のお礼は貰っています」
リリーは、ダニエルを見ることなく湖から視線を外さない。
ダニエルは、そんな真っすぐに質問がくると思ってなかったので面食らう。でもこの機会を逃すまいと言葉を選んで話し出した。
「リリーのことが好きだから。喜んでもらいたいと思っただけだ」
ダニエルは、熱い視線をリリーに送る。
「ダニエル様、それってただの同情だと思う。助けてもらった恩人が、かわいそうな身の上だったから」
リリーが、ずっと思っていたことだった。ダニエルが、自分のことを本当に愛したりする訳がない。
「リリー、何でそんな悲しいこと言うんだよ。俺の気持ちは本物だよ。リリーの強い優しさに惚れたんだよ」
ダニエルが、顔を歪ませている。ちょっと怒っているみたいだ。
「だって、私知っているの。別に目を引く可愛さがある訳でもないし、田舎貴族だから洒落た会話ができる訳でもない。家柄が良い訳でもないから、結婚に向かないし。何一つとっても、好きになってもらえる要素がないの」
リリーは、ずっと湖の方を見ている。言葉は淡々としていて、悲しんでいる風でもない。ただ事実としてしゃべっているだけだった。
「そんなことない。リリーは可愛いよ。見た目は、ちょっと幼く見えて中身はしっかり者だし。見ず知らずの男を助けてしまうお人好しだし。一途に人を愛するところも素敵だと思う。それに、リリーには人をホッとさせるところがある。一緒にいて、隣で笑顔を見ていたいと思えるんだ」
ダニエルの声が、どこまでも優しかった。リリーを包み込んでくれる優しさだ。だけど、それに浸ってしまったら自分はまた同じ繰り返しだ。
「でも、ダニエル様。私、もう誰も愛せません」
リリーは、毅然とした態度できっぱりと言い切る。ダニエルから見たリリーは、自分を追い詰め許せないのだと怒っているようだった。
どうやったら、この硬く凍ってしまった心を溶かしてあげられるのか。
ダニエルは、ゆっくりとリリーを抱き締める。できるだけ優しく。リリーは、されるがまま棒のように立っていた。
「別に、リリーに俺を愛してくれなんて言わないよ。ただ、リリーには幸せでいてもらいたいだけなんだ。ただ俺が勝手に、リリーのことが好きだって言っているだけだ。君が笑顔でいられるように、無くしたもの全部、俺が君に戻してあげる。だから、言いたいことを言って、我儘も言って素のリリーでいてくれればいいんだ」
ダニエルは、誠意を込めて言葉にした。言葉だけじゃ信じられないことは重々分かっている。これからダニエルは、リリーに行動で示していくつもりでだ。
「ダニエル様……。そんなこと言って、私が我儘になったらきっと離れてしまうわ」
ダニエルは、抱きしめていた腕をといてリリーを見る。
「じゃー、試してごらん。何をしても、俺はリリーの傍にいるよ」
ダニエルが、ニカッと子供みたいな顔で笑う。リリーが、フッと顔を緩めた。
「信じられません。子供っぽい私を知ったら、きっと幻滅しちゃいます」
わざとリリーは、否定的な言葉をぶつけた。リリーは、何だか難しいことを考えるのが馬鹿らしくなる。
素の自分でいいのだとダニエルが言うのなら、さらけ出してみようと思ったのだ。それで、ダニエルが嫌になったらそれまでだ。
ダニエルも、もしかしたらグレンのように自分のことを都合よく見ているのかもしれない。だったら、早めに自分を解放して気づかせた方がいい。
「そんなことないよ。子供っぽく、雪を見て喜ぶリリーも可愛いよ」
ダニエルは、そう言ってリリーを見て微笑む。リリーは、もう一度景色の方に視線を移す。折角連れて来てもらったのだ。心行くまで、この景気を堪能しようと笑顔を溢した。
ダニエルと向かい合って座るリリーは、窓の外を見ていた。空は、灰色の雲で覆われていてどんよりしている。グヴィネズ国の冬は、雲で覆われている日が多い。
慣れない人だと、次第に鬱々した気分になってくるのだと教えられた。リリーには今のところその兆しはないが、そうなったら嫌だなと空を見ていた。
「リリー、グヴィネズ国には慣れた?」
ダニエルが、肘置きに頬杖を付きながらリリーに訊ねた。
「はい。この寒さにはまだ慣れませんけど……」
リリーは、屋敷の外に出て冬の寒さに驚いた。屋敷の中も普段よりは寒いが、普通に生活できるくらいの温度を保っている。
雪国は、室内の防寒対策は万全なのだとカティが言っていた。裕福なお屋敷ほど防寒対策が完璧で、冬をマーティン家で過ごせるだけでも雇われる価値があるのだとか。
「はは。それは、俺だってそうだよ。いくつになっても、寒いのは苦手だ」
ダニエルが、外の景色を見て笑いを溢す。
「リリー、ご両親とバーバラとの連絡の件なんだが……」
ダニエルが、どこか言いづらそうだ。リリーがダニエルに相談してから、何も進捗がないまま月日が経過していた。
どうなっているのか気にはなってはいたが、リリーから急かすのも違うだろうと何も聞かずにいた。
「はい。やはり、無理でしたでしょうか?」
ダニエルの言い方から、あまり良い結果が得られなかったのだろうと判断した。
「いや。無理ではないのだが……。リリーとも連絡を取れるようになるのは、もう少しかかりそうなんだ。申し訳ない」
ダニエルが、リリーに謝罪する。
「そんな。ダニエル様が、謝ることでは……。こちらこそ、無理をお願いして申し訳ないです」
グレンの元を離れたからと言って、全てが上手く行くなんてことはない。自分の都合よくことが運ぶ方が稀なのだと自覚する。
「リリー、俺を信じてもうちょっと待ってて欲しい」
ダニエルが、真剣な表情でリリーを見ていた。リリーも、ダニエルの瞳と目を合わせコクンと頷く。ダニエルは、いつもここぞという時はいつも真剣だ。
ダニエルに、信じて欲しいと言われたら疑うつもりなどない……。だけどグレンのせいで、どこか心の奥で冷めた想いが漂っている。人を簡単に信用してはいけないと警鐘が鳴るのだ。
それでも、ダニエルのことは信じたいと思ってしまう。そんな自分は甘いのか……。
ガタゴトと、馬車はどんどん郊外へと向かっていた。ダニエルの屋敷がある貴族街を抜けると、背の高い木々が道の左右に立っている。
冬でも葉が茂る針葉樹には、白い雪が降り積もりとても綺麗だった。やがて、真っ青な透き通る湖が見えてくる。
そしてガタンッっと馬車が停まった。
御者台に座る従者が、足場を用意してくれているのかガタガタと外で音がしていた。少し待つと、従者が馬車のドアを開けてくれる。
「お待たせいたしました」
ダニエルは、手で従者に礼をするとリリーを見た。
「じゃー、降りよう。滑らないように気を付けて」
ダニエルは、先に馬車から降りて外でリリーを待った。リリーは、雪用のブーツを始めて履いていた。今日は、初めてのことだらけで何だか心が落ち着かない。
元々リリーは、子供っぽいところがありはしゃぎたいくらいうずうずしている。でも、大人しくて落ち着いている女性をグレンに押し付けられていたからか、そんな自分を抑えるようになっていた。
馬車の外に出て、ダニエルの手に掴まった。視線を、ダニエルの手から周りの景色に移動する。正面には、青く澄み渡る湖がある。手前は凍っているのか真っ白だ。
奥には、細い幹で背の高い木々が無数に湖から突き出ていた。枝には、雪が積もっていて白いお化粧を施したみたいだ。
空を仰ぎ見ると、灰色の空に幾筋もの線で綺麗な青空が見える。郊外に出て来たからか、少しだけ雲間があり青い空が見える。
空と木と湖が、一枚の絵画みたいで言葉を忘れるくらい綺麗だった。
「リリー、ちょっと歩いて見よう」
ダニエルは、リリーの手を引きエスコートする。転ばないようにとてもゆっくりだ。リリーは、返事をするのも忘れてただダニエルに着いていった。
一緒に着いてきた従者や護衛から少しだけ距離を取る。前だけ見ていると、この真っ白な世界には自分とダニエルしかいないような錯覚に陥る。
「ダニエル様、すごく……。凄く綺麗です」
リリーは、やっと声に出した。リリーの顔は、景色に心を奪われているようで瞬きを忘れる程に眼前に人がる風景に夢中になっていた。
「喜んで貰えて良かった。仕事さぼってリリーを連れて来た甲斐があったな」
ダニエルは、冗談交じりに話す。リリーは、心洗われるような景色を見ていて聞いて見たくなった。
「どうして……そんな風に私に構ってくれるんですか? 命の恩人だからですか? もう、その分のお礼は貰っています」
リリーは、ダニエルを見ることなく湖から視線を外さない。
ダニエルは、そんな真っすぐに質問がくると思ってなかったので面食らう。でもこの機会を逃すまいと言葉を選んで話し出した。
「リリーのことが好きだから。喜んでもらいたいと思っただけだ」
ダニエルは、熱い視線をリリーに送る。
「ダニエル様、それってただの同情だと思う。助けてもらった恩人が、かわいそうな身の上だったから」
リリーが、ずっと思っていたことだった。ダニエルが、自分のことを本当に愛したりする訳がない。
「リリー、何でそんな悲しいこと言うんだよ。俺の気持ちは本物だよ。リリーの強い優しさに惚れたんだよ」
ダニエルが、顔を歪ませている。ちょっと怒っているみたいだ。
「だって、私知っているの。別に目を引く可愛さがある訳でもないし、田舎貴族だから洒落た会話ができる訳でもない。家柄が良い訳でもないから、結婚に向かないし。何一つとっても、好きになってもらえる要素がないの」
リリーは、ずっと湖の方を見ている。言葉は淡々としていて、悲しんでいる風でもない。ただ事実としてしゃべっているだけだった。
「そんなことない。リリーは可愛いよ。見た目は、ちょっと幼く見えて中身はしっかり者だし。見ず知らずの男を助けてしまうお人好しだし。一途に人を愛するところも素敵だと思う。それに、リリーには人をホッとさせるところがある。一緒にいて、隣で笑顔を見ていたいと思えるんだ」
ダニエルの声が、どこまでも優しかった。リリーを包み込んでくれる優しさだ。だけど、それに浸ってしまったら自分はまた同じ繰り返しだ。
「でも、ダニエル様。私、もう誰も愛せません」
リリーは、毅然とした態度できっぱりと言い切る。ダニエルから見たリリーは、自分を追い詰め許せないのだと怒っているようだった。
どうやったら、この硬く凍ってしまった心を溶かしてあげられるのか。
ダニエルは、ゆっくりとリリーを抱き締める。できるだけ優しく。リリーは、されるがまま棒のように立っていた。
「別に、リリーに俺を愛してくれなんて言わないよ。ただ、リリーには幸せでいてもらいたいだけなんだ。ただ俺が勝手に、リリーのことが好きだって言っているだけだ。君が笑顔でいられるように、無くしたもの全部、俺が君に戻してあげる。だから、言いたいことを言って、我儘も言って素のリリーでいてくれればいいんだ」
ダニエルは、誠意を込めて言葉にした。言葉だけじゃ信じられないことは重々分かっている。これからダニエルは、リリーに行動で示していくつもりでだ。
「ダニエル様……。そんなこと言って、私が我儘になったらきっと離れてしまうわ」
ダニエルは、抱きしめていた腕をといてリリーを見る。
「じゃー、試してごらん。何をしても、俺はリリーの傍にいるよ」
ダニエルが、ニカッと子供みたいな顔で笑う。リリーが、フッと顔を緩めた。
「信じられません。子供っぽい私を知ったら、きっと幻滅しちゃいます」
わざとリリーは、否定的な言葉をぶつけた。リリーは、何だか難しいことを考えるのが馬鹿らしくなる。
素の自分でいいのだとダニエルが言うのなら、さらけ出してみようと思ったのだ。それで、ダニエルが嫌になったらそれまでだ。
ダニエルも、もしかしたらグレンのように自分のことを都合よく見ているのかもしれない。だったら、早めに自分を解放して気づかせた方がいい。
「そんなことないよ。子供っぽく、雪を見て喜ぶリリーも可愛いよ」
ダニエルは、そう言ってリリーを見て微笑む。リリーは、もう一度景色の方に視線を移す。折角連れて来てもらったのだ。心行くまで、この景気を堪能しようと笑顔を溢した。
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