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第25話【完結】
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お姉様は、人並み外れた魔法の才能の持ち主であり、王族という恵まれた立場だったのだから、これから先、いくらでも幸福な人生を作っていくことができたはずなのに、どうしてこんなことになってしまったのだろう。何か、別の道はなかったのかしら。
あるいは、ブライディ宰相がお父様を裏切らなかったら……
あるいは、お父様がショックから立ち直り、今でも元気だったら……
あるいは、ルフレンスがブライディの息子でなかったなら……
あるいは、私がもう少しお姉様のことを理解してあげられていたら……
……『もしもこうだったら』と思うことは色々あるが、結局、今となってはどうしようもないことだ。私は考えるのをやめ、小さくため息を漏らすと、再び口を開く。
「……こういう言い方をするのも何だけど、お姉様に引導を渡すことができたのが、赤の他人じゃなくて、私で良かったわ。不仲でも、一応は姉妹だからね」
ルフレンスは、ゆっくりと頷く。
「そうですね。もしかしたらセリアも、姉妹であるあなたに自分を止めてほしかったのかもしれません。意地っ張りの彼女は、決してその気持ちを口に出したりはしないでしょうが、私には、セリアがあなたと一対一で戦い、そして敗れることを望んでいたように思えて仕方ないんです……」
「あなたの言う通りなら、私も一応、お姉様にとって特別な存在だったってことかしらね。……今さら言っても、どうしようもないことだけど、小さなころから、もう少しお姉様の心に寄り添ってあげていれば、こんな結末にならずに済んだのかな」
「それはもう、考えても仕方のないことです。現世を離れたセリアの魂が、安らかな眠りにつくことができるよう、祈ってあげましょう」
「そうね……」
そして私は、ルフレンスと寄り添い、お姉様が死後の世界で大好きなお父様と再会できるよう、静かに祈った。
こうして、私の追放から始まったイルスタンの混乱は収束した。これからどうするか、まだハッキリとしたことは決めていないが、私はきっと、このトラウゼンで暮らしていくことになるだろう。だってここには、愛する人――ルフレンスがいるのだから……
終わり
――――――――――――――――――――――――――――――――
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
本日から新作『私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます』を投稿しております! よろしければ、見てもらえると嬉しいです!
あるいは、ブライディ宰相がお父様を裏切らなかったら……
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ルフレンスは、ゆっくりと頷く。
「そうですね。もしかしたらセリアも、姉妹であるあなたに自分を止めてほしかったのかもしれません。意地っ張りの彼女は、決してその気持ちを口に出したりはしないでしょうが、私には、セリアがあなたと一対一で戦い、そして敗れることを望んでいたように思えて仕方ないんです……」
「あなたの言う通りなら、私も一応、お姉様にとって特別な存在だったってことかしらね。……今さら言っても、どうしようもないことだけど、小さなころから、もう少しお姉様の心に寄り添ってあげていれば、こんな結末にならずに済んだのかな」
「それはもう、考えても仕方のないことです。現世を離れたセリアの魂が、安らかな眠りにつくことができるよう、祈ってあげましょう」
「そうね……」
そして私は、ルフレンスと寄り添い、お姉様が死後の世界で大好きなお父様と再会できるよう、静かに祈った。
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終わり
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