姉の陰謀で国を追放された第二王女は、隣国を発展させる聖女となる【完結】

小平ニコ

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第25話【完結】

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 お姉様は、人並み外れた魔法の才能の持ち主であり、王族という恵まれた立場だったのだから、これから先、いくらでも幸福な人生を作っていくことができたはずなのに、どうしてこんなことになってしまったのだろう。何か、別の道はなかったのかしら。

 あるいは、ブライディ宰相がお父様を裏切らなかったら……

 あるいは、お父様がショックから立ち直り、今でも元気だったら……

 あるいは、ルフレンスがブライディの息子でなかったなら……

 あるいは、私がもう少しお姉様のことを理解してあげられていたら……

 ……『もしもこうだったら』と思うことは色々あるが、結局、今となってはどうしようもないことだ。私は考えるのをやめ、小さくため息を漏らすと、再び口を開く。

「……こういう言い方をするのも何だけど、お姉様に引導を渡すことができたのが、赤の他人じゃなくて、私で良かったわ。不仲でも、一応は姉妹だからね」

 ルフレンスは、ゆっくりと頷く。

「そうですね。もしかしたらセリアも、姉妹であるあなたに自分を止めてほしかったのかもしれません。意地っ張りの彼女は、決してその気持ちを口に出したりはしないでしょうが、私には、セリアがあなたと一対一で戦い、そして敗れることを望んでいたように思えて仕方ないんです……」

「あなたの言う通りなら、私も一応、お姉様にとって特別な存在だったってことかしらね。……今さら言っても、どうしようもないことだけど、小さなころから、もう少しお姉様の心に寄り添ってあげていれば、こんな結末にならずに済んだのかな」

「それはもう、考えても仕方のないことです。現世を離れたセリアの魂が、安らかな眠りにつくことができるよう、祈ってあげましょう」

「そうね……」

 そして私は、ルフレンスと寄り添い、お姉様が死後の世界で大好きなお父様と再会できるよう、静かに祈った。

 こうして、私の追放から始まったイルスタンの混乱は収束した。これからどうするか、まだハッキリとしたことは決めていないが、私はきっと、このトラウゼンで暮らしていくことになるだろう。だってここには、愛する人――ルフレンスがいるのだから……



終わり



――――――――――――――――――――――――――――――――

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 本日から新作『私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます』を投稿しております! よろしければ、見てもらえると嬉しいです!
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感想 14

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みんなの感想(14件)

月白
2021.10.23 月白

姉よ。では何故、妹に王位を譲って隠遁しなかったんだよ。
それから自○でもすりゃ良かったじゃないか。
国を巻き込む意味が全く解らない。
どうでも良かったというなら禅譲すらなく、ふらっと姿を消す(それでも大騒動だけど)とかじゃないと納得いかない。
最期まで自分で動かずに他人頼みとか、どんだけ自分に甘いんだよ。
そもそも、元々情緒不安定だったのなら、王家としては本来幽閉されていないとおかしい案件なんですよね。
何故普通に生活していた?お父様、政治に私情を挟む愚王だったの?

解除
月白
2021.10.20 月白

22話を読んで、ランセリアはもう誰にも(誰とも)比べられたくないし、本当は王位にも就きたくなかったとかなんでしょうかね。酒浸りになっているという事は、政治をする気皆無って事でしょうし。
まあ、仮に前述に近い考えだったとしたら「他人を追放するんじゃなく、自分が出奔しろよ」ってところなんですが。
無力な国民が可哀想すぎる。こんなのを養う為に存在しているんじゃない。

解除
太真
2021.10.14 太真

大地のエネルギーを人口太陽と繋いだらどうかな❓

解除

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