[完結]7回も人生やってたら無双になるって

紅月

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元凶を特定。やっぱりねとしか言えない

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「エリンジウム殿下。教師から会場へは入らないように、との伝言です」

モルセラがエリンジウムに小声で何かを話すと、エリンジウムの表情が曇った。

「エリンジウム様、何か悪い事でも?」

ミモザが心配そうにエリンジウムの顔を覗き込むと、エリンジウムが小声でミモザに内緒話をする様に顔を傾けた。

「どうなさいました?」

エニシダがホーア子爵令息を警備の者に引き渡してからミモザの元に戻ると、ミモザ達はクスクス笑っていた。

「会場でアレが騒いでいるそうです」

マロウが呆れた顔で会場の方を見て、大袈裟に息を吐いた。

マロウの言葉にミモザ達や他の女子生徒だけでなく、彼女達のパートナーもそーっと扉を開け、中を見て顔を引き攣らせている。

「なんでアタシがこんな安物のドレス着なきゃなんないのよ」

安っぽいドレスを着たデージーのキンキン声が、開いた扉の隙間から外にまで聞こえる。

「エリン様とファーストダンス踊るのになんで居ないの。早く呼んできなさいよ。マロウとお庭デートがダメになっちゃうじゃない。それが終わんないと最後のルート開かないのに」

教師達が何かを言っているようだが、デージーの訳の分からない叫び声しか聞こえない。

「やはりな。特定も終わったし、帰るか」
「何を言ってるのかさっぱりわからないですが」
「気にするな、どうせ大した事言ってない」

ファルシオンがアリッサの肩に手を置き、くるりと方向転換をした。
どうやら無事?元凶を特定できたようだ。

「折角着飾ったアリッサを見せびらかしたかったのに」

ランタナの残念そうな顔は、ミモザ達も同じ。

「では、王宮の中庭で小さなパーティーをしよう」

エリンジウムの提案に、ミモザ達だけで無く、その場に居た者達の顔もキラキラした。

全員でも大丈夫か?とアリッサは不安になったが、エリンジウムは自分の秘書官に指示を出し、あっという間にその場にいた者達も纏めて王宮に招待してしまった。


突然王宮で行われた小さなパーティーは国王陛下や王妃陛下まで顔を見せ、学生達は緊張でガチガチになったが、滅多に入れない王宮でのサマーパーティーは和やかに終わった。

学園の方にもエリンジウムから労を労う言葉があり、教師達はエリンジウムを含む高位貴族が騒動に巻き込まれず、穏やかに夏の休みに入った事に心底ホッとしていた。
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