【完結】お父様。私、悪役令嬢なんですって。何ですかそれって。

紅月

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聖女達の密談。

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「聖女アリアンナ様。どう対処したら良いですか?」

ユーリアはリリアンから聞いた今回の暴挙について叔母としてではなく、聖女アリアンナとしての意見を聞こうと、アリアンナの部屋を訪れていた。

ミルフィリアは王太子妃となる事は既に揺るがない事で、未来の国母。
守りの手はいくらあっても多過ぎる事は無い。

「ポセイダス王弟殿下が調べさせた所、遥か昔から、歴史の裏で魔女ヒロインは王家の乗っ取りと王国の滅亡を狙って、守護神である女神アクヤクの加護を受ける令嬢を暗殺しようとしているそうです」

物語として書かれていたが、おそらく遠い昔にあった事実だろう、とアリアンナはヒロインと名乗る者を魔女だと警戒している。

当然、魔女が抹殺しようとしているアクヤク令嬢を守る事は王国の安定の為にも必要な事。
きっと歴史書には載っていないが、魔女ヒロインの毒牙にかかり滅亡した王家や王国が多数あったに違いない。

幸い、この国では魔女の力は、オルセウス達が時間を巻き戻した為、浸透する前に排除出来た。
だからといって、完全に大丈夫だとは言えない。

「魔女ヒロインの話は初めて聞きましたが、暗殺なんて恐ろしい」

ユーリアは震える手をぎゅっと握りアリアンナを見詰めた。

「秘されてはいましたが、アクヤク令嬢とは王家と王国の守り人。お守りするのは、臣下として当然の事」

アリアンナはオルセウス達からミルフィリアの話を聞いているが、時を巻き戻したことを知らない者達には、あの各国の物語は事実でこの国にも危機が迫っている、と伝える様ユーリアに命じた。

何があろうとも、オルセウス達から聞いた、消した未来を再び現実にする訳には行かない。

「ユーリア。この秘伝を極秘に広めなさい」
「承知致しました。ミルフィリア様が例え女神の加護を持つアクヤク令嬢でなくても、私はあの方をお守りします」

聡明で優しいミルフィリア。
幼い頃笑顔で友達になって、と言ってくれたミルフィリアをユーリアは誰よりも大切な人だと思っている。

そのミルフィリアを害そうとする者に、温情など欠片も掛けるつもりはない。
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