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美少女との出会い
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「此処からならお兄様を見ても怒られないわ」
金髪の美少女はほぅ、とため息を零しながらじっと下を見ていた。
輝く様な金髪の青年が此方に向かって歩いてくるのが遠くに見え、美少女は思わず手摺に覆いかぶさる様に下を覗き込もうとした時、手摺の部分が崩れた。
「きゃあああ」
「リーヴシェラン様」
護衛騎士が伸ばす手が虚しく空を掴み、悲鳴と共に落ちる体が突然、吹き上げる風に支えられ、柔らかな水のクッションの上に降ろされた。
「大丈夫ですか?」
唖然とする彼女の元に、淡いブラウンの髪をポニーテールにした少女が黒髪の少女と共に走り寄って来た。
「貴女は……」
「お怪我は?」
「無いわ。貴女は確か……」
「ご無礼しました。私はフロランス伯爵の娘、アリアです」
カサンドラや兄、デニスロードがよく話していた少女の名前に、金髪の美少女は驚いた様にアリアの青紫の瞳を見詰めた。
「リーヴシェラン様」
カサンドラが安心した様に少女の名前を呼ぶ。
それなのに、リーヴシェランはアリアから目が離せない。
創造神ユリシリアの瞳と同じ、美しい青紫の瞳が自分だけを見ている、と言う事実に高揚感が胸の奥から湧き上がっていた。
ふいにアリアの目が屋上を見て頷いた。
リーヴシェランやカサンドラがつられて屋上を見ると、リーヴシェランの護衛騎士が頷いていた。
「アリア・フロランス、彼がどうかしましたか?」
「リーヴシェラン王女殿下の護衛騎士様でしたか。彼の方に手摺りに細工がないか調べてもらっております」
真っ直ぐな視線に頬が熱くなる。
だが、疑問が浮かんだ。
彼はこの場に居ないのに、どうやって頼んだのだろう。
「どうやって?」
「風に声を運んでもらいました。この距離なら可能です」
さらりと上級魔法を使いこなすアリアに、リーヴシェランは目を丸くした。
「アリアは魔力は少ないですが、知識は賢者並みなので、1日に一度なら強力な魔法も使えるのです」
カサンドラが説明をすると、背後から走って来る足音がした。
3人が振り返ると、髪を乱して走るデニスロードとジークハルトの姿が見えた。
「やはりリーシェだったか」
「お兄様」
リーヴシェランが驚いた顔でデニスロードを見る。
リーヴシェランが知る兄は、何があっても泰然とした態度を崩さない冷徹さがあったのに、今は自分の為に慌てた様に走って来た。
アリアの瞳を見る前なら頬を染め、心から喜んだ筈なのに、今は申し訳なく思う以外の感情が湧かない。
「アリア・フロランス様が助けてくれたの」
「アリア嬢が?」
驚くデニスロードにカサンドラが教えてくれた事を話せば、デニスロードが満面の笑みを浮かべ、アリアに礼を言った。
「ありがとうアリア嬢。君は妹、リーヴシェランの命の恩人だ」
「ご無事で何よりです」
自分の力を誇示する事もなく、控えめに微笑む姿にデニスロードは頷いた。
「何事も無いとは思いますが、リーヴシェラン様は医務室で一度、検査をされた方が宜しいかと」
カサンドラの言葉にデニスロードは頷き、ジークハルトはアリアの肩に、そっと手を置いた。
「私は殿下と共に行くが、アリアはどうする?」
「私は、リーヴシェラン王女殿下の護衛騎士様に屋上の手摺りの状態を聞いてまいります」
何事も無ければ良いが、もし誰かの故意で手摺りが壊されていたなら対策を考えなければならない筈だ。
金髪の美少女はほぅ、とため息を零しながらじっと下を見ていた。
輝く様な金髪の青年が此方に向かって歩いてくるのが遠くに見え、美少女は思わず手摺に覆いかぶさる様に下を覗き込もうとした時、手摺の部分が崩れた。
「きゃあああ」
「リーヴシェラン様」
護衛騎士が伸ばす手が虚しく空を掴み、悲鳴と共に落ちる体が突然、吹き上げる風に支えられ、柔らかな水のクッションの上に降ろされた。
「大丈夫ですか?」
唖然とする彼女の元に、淡いブラウンの髪をポニーテールにした少女が黒髪の少女と共に走り寄って来た。
「貴女は……」
「お怪我は?」
「無いわ。貴女は確か……」
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ふいにアリアの目が屋上を見て頷いた。
リーヴシェランやカサンドラがつられて屋上を見ると、リーヴシェランの護衛騎士が頷いていた。
「アリア・フロランス、彼がどうかしましたか?」
「リーヴシェラン王女殿下の護衛騎士様でしたか。彼の方に手摺りに細工がないか調べてもらっております」
真っ直ぐな視線に頬が熱くなる。
だが、疑問が浮かんだ。
彼はこの場に居ないのに、どうやって頼んだのだろう。
「どうやって?」
「風に声を運んでもらいました。この距離なら可能です」
さらりと上級魔法を使いこなすアリアに、リーヴシェランは目を丸くした。
「アリアは魔力は少ないですが、知識は賢者並みなので、1日に一度なら強力な魔法も使えるのです」
カサンドラが説明をすると、背後から走って来る足音がした。
3人が振り返ると、髪を乱して走るデニスロードとジークハルトの姿が見えた。
「やはりリーシェだったか」
「お兄様」
リーヴシェランが驚いた顔でデニスロードを見る。
リーヴシェランが知る兄は、何があっても泰然とした態度を崩さない冷徹さがあったのに、今は自分の為に慌てた様に走って来た。
アリアの瞳を見る前なら頬を染め、心から喜んだ筈なのに、今は申し訳なく思う以外の感情が湧かない。
「アリア・フロランス様が助けてくれたの」
「アリア嬢が?」
驚くデニスロードにカサンドラが教えてくれた事を話せば、デニスロードが満面の笑みを浮かべ、アリアに礼を言った。
「ありがとうアリア嬢。君は妹、リーヴシェランの命の恩人だ」
「ご無事で何よりです」
自分の力を誇示する事もなく、控えめに微笑む姿にデニスロードは頷いた。
「何事も無いとは思いますが、リーヴシェラン様は医務室で一度、検査をされた方が宜しいかと」
カサンドラの言葉にデニスロードは頷き、ジークハルトはアリアの肩に、そっと手を置いた。
「私は殿下と共に行くが、アリアはどうする?」
「私は、リーヴシェラン王女殿下の護衛騎士様に屋上の手摺りの状態を聞いてまいります」
何事も無ければ良いが、もし誰かの故意で手摺りが壊されていたなら対策を考えなければならない筈だ。
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