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病んだ計画は誰を幸せにするのか
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デニスロード達はリーヴシェランを連れて医務室に向かった。
アリアのお陰でリーヴシェランは怪我もなく、医務官は頭を下げて退出した。
「アリアの力は、やはりかなり強いですわ」
「その様だ。瞬時にあれだけの事を出来るとなると……」
「問題は無いな、という事です」
遠くであったとはいえ、さっきのアリアの魔法を見たデニスロード達の話を聞きながら、リーヴシェランは思考の海に潜り込んでいた。
「では、このまま計画を進めていきます」
ジークハルトの言葉にリーヴシェランは、はっ、と顔を上げ、デニスロードを見詰めた。
実の兄だが、彼にずっと恋焦がれていた筈なのに今はその気持ちが無い。
それどころか、今手を打たなければ欲しいものが手に入らない、と何故か焦りを感じる。
「お兄様にお願いがあります」
「リーシェ」
厄介な事を言うのか、と言いたげな兄の顔を見ながら、リーヴシェランは不敵に微笑んだ。
「お兄様、わたくしが卒業する時、父上にわたくしを女公爵にする様、進言して下さいませ」
リーヴシェランの言いたい事が理解出来なかったデニスロードが訝しげにリーヴシェランの顔を見ると、嫣然と微笑み
「わたくし、卒業後、家臣となりお兄様に忠誠を誓います」
彼女の自分にたいする行き過ぎた想いから、リーヴシェランを遠ざけていたが、彼女が女宰相になれる程有能なのはデニスロードが1番知っている。
「アリア様を側妃迎えたいのでしょ。ならば、わたくしが後ろ盾になります」
デニスロードだけでなく、カサンドラやジークハルトまで驚いた顔をした。
「何故わかった」
絶対知られることはない、と思っていた計画を悟られ、デニスロードは驚愕した。
椅子から立ち上がり、艶然と微笑むリーヴシェランは女王のようだ。
「伊達にお兄様を見ておりませんわ。それに、アリア様はとても優秀な方。他国に嫁がれては国の損失です」
リーヴシェランの言葉に3人は頷く。
「それで、何が欲しい?」
「アリア様が産む子供を1人。わたくしの公爵家を継ぐ子として」
「リーシェは誰かと婚姻し、子を持つ気はないのか?」
公爵になれば、家の為に結婚と後継者の話は切り離せないものだ。
「わたくし、殿方はお兄様以外は気持ちが悪く、子を持てるとは思いません」
リーヴシェランは潔癖で、欲望に塗れた男というものを拒絶している。
幼い頃から美しかった。そして、王女である彼女に邪な欲を宮廷の男達は持ち、隠さなかった。
その所為で彼女は男嫌いで、完璧である兄以外に想いを寄せる事が出来なかった上、我欲に塗れる令嬢も拒絶していたのだ。
だが、初めて見たアリアの瞳はどこ迄も澄み切ったもので、彼女の瞳を独り占めしたかったが、兄達を出し抜けるとは思えない。
ならば、兄達に協力し、初めて心から欲しい、と思うアリアを手に入れようとした。
アリア自身は兄達が、自分はアリアと兄の血を引く子供を手に入れるだけだ。
勿論、我が子として惜しみない愛情は注ぐつもりだ。
「リーシェが協力してくれるなら、この計画はもう成功したと言ってもいい」
デニスロードがにやり、と笑えばカサンドラも艶やかに笑い、ジークハルトは満足げに頷く。
「では、アリアと私達の幸せの為に」
「ええ。彼女とわたくし達の幸せの為に」
4人は笑顔で頷いた。
アリアのお陰でリーヴシェランは怪我もなく、医務官は頭を下げて退出した。
「アリアの力は、やはりかなり強いですわ」
「その様だ。瞬時にあれだけの事を出来るとなると……」
「問題は無いな、という事です」
遠くであったとはいえ、さっきのアリアの魔法を見たデニスロード達の話を聞きながら、リーヴシェランは思考の海に潜り込んでいた。
「では、このまま計画を進めていきます」
ジークハルトの言葉にリーヴシェランは、はっ、と顔を上げ、デニスロードを見詰めた。
実の兄だが、彼にずっと恋焦がれていた筈なのに今はその気持ちが無い。
それどころか、今手を打たなければ欲しいものが手に入らない、と何故か焦りを感じる。
「お兄様にお願いがあります」
「リーシェ」
厄介な事を言うのか、と言いたげな兄の顔を見ながら、リーヴシェランは不敵に微笑んだ。
「お兄様、わたくしが卒業する時、父上にわたくしを女公爵にする様、進言して下さいませ」
リーヴシェランの言いたい事が理解出来なかったデニスロードが訝しげにリーヴシェランの顔を見ると、嫣然と微笑み
「わたくし、卒業後、家臣となりお兄様に忠誠を誓います」
彼女の自分にたいする行き過ぎた想いから、リーヴシェランを遠ざけていたが、彼女が女宰相になれる程有能なのはデニスロードが1番知っている。
「アリア様を側妃迎えたいのでしょ。ならば、わたくしが後ろ盾になります」
デニスロードだけでなく、カサンドラやジークハルトまで驚いた顔をした。
「何故わかった」
絶対知られることはない、と思っていた計画を悟られ、デニスロードは驚愕した。
椅子から立ち上がり、艶然と微笑むリーヴシェランは女王のようだ。
「伊達にお兄様を見ておりませんわ。それに、アリア様はとても優秀な方。他国に嫁がれては国の損失です」
リーヴシェランの言葉に3人は頷く。
「それで、何が欲しい?」
「アリア様が産む子供を1人。わたくしの公爵家を継ぐ子として」
「リーシェは誰かと婚姻し、子を持つ気はないのか?」
公爵になれば、家の為に結婚と後継者の話は切り離せないものだ。
「わたくし、殿方はお兄様以外は気持ちが悪く、子を持てるとは思いません」
リーヴシェランは潔癖で、欲望に塗れた男というものを拒絶している。
幼い頃から美しかった。そして、王女である彼女に邪な欲を宮廷の男達は持ち、隠さなかった。
その所為で彼女は男嫌いで、完璧である兄以外に想いを寄せる事が出来なかった上、我欲に塗れる令嬢も拒絶していたのだ。
だが、初めて見たアリアの瞳はどこ迄も澄み切ったもので、彼女の瞳を独り占めしたかったが、兄達を出し抜けるとは思えない。
ならば、兄達に協力し、初めて心から欲しい、と思うアリアを手に入れようとした。
アリア自身は兄達が、自分はアリアと兄の血を引く子供を手に入れるだけだ。
勿論、我が子として惜しみない愛情は注ぐつもりだ。
「リーシェが協力してくれるなら、この計画はもう成功したと言ってもいい」
デニスロードがにやり、と笑えばカサンドラも艶やかに笑い、ジークハルトは満足げに頷く。
「では、アリアと私達の幸せの為に」
「ええ。彼女とわたくし達の幸せの為に」
4人は笑顔で頷いた。
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