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ゲームではあり得ない状況
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気が付けば、いつの間にか仲間達の中でカップルが出来ている。
ロードとカーラが恋仲になるのは、婚約者同士だから不思議では無いが、シェラがナリス先生と、マミがクルトと恋人同士に成るとは思わなかった。
ゲームではあり得ない状況である。
「アリー、貴女だってレニの恋人になったのでしょ」
カーラがチラッとレニとアリーを見れば2人とも顔を真っ赤にして照れている。
「自分の事はお兄様が幸せになってから、と思っていたので……」
「本当に、良くレニが……なんて言いましたっけ?」
「ストーカーです。付き纏って相手を雁字搦めにする」
シェラとマミの会話に、クルトとナリス先生が頷いている。
「そうです。良くストーカーにならずに済んだものですこと」
シェラの言葉に何かを知っているのか、クルトとロードが頷く。
「シェラ様の護衛をしていれば、アリーと会えますから」
しかも、本人がしれっとストーカー未遂を告白するが、アリーはモジモジしながらレニを見る。
「私も……シェラ様の側にいれば会えましたから」
初々しくも焦ったい2人の様子を皆、優しい目で見詰めた。
「なんか趣旨が変わってない?」
「これもアリアのお陰だよ」
初々しいカップル達の行動を見ながら、ユキが眉を寄せている。
たった数ヶ月前までは、アリアを側妃にして自分達に縛り付けると言うやばい計画を立てていた者達が、恋人同士に何故なっているんだ、と思う。
「アリアがカサンドラのトラウマを解消したから、物事が幸せの方にシフトして行ったのさ」
ユリシリアの言葉にユキの眉がさらに寄る。
「カサンドラは、その姿が両親に似ていない為、実の両親から疎まれて育つはずだった。だが……」
「隔世遺伝の話をしてたっけ」
「そう。そのお陰でカサンドラは両親の愛を知る、権力に固執しない高位令嬢として育った」
ゲームではカサンドラは両親の愛に恵まれなかった為、権力に固執しデニスロードとの婚約も彼が王太子であるから、強引に結んだ。
そして、デニスロードの関心がヒロインに向くことで、自分の権力を奪われると思い、陰湿なイジメをしてデニスロード達に断罪され、侯爵家からも追い出されてしまった。
「で、なんでそれが……」
「デニスロードも権力に固執しており、権力を憎んでいた」
ユリシリアの言葉にユキは首を傾げた。
「意味分かんないんだけど」
「デニスロードは自分が王太子でなければ、誰も自分を見ない、と思っていた」
「媚びを売らないハナやカサンドラに興味を持ったってこと?」
「そう。最初はアリアに思慕を向けたが、聡明で美しいカサンドラに惹かれていった」
ユキが納得したように頷く。
「ジークハルトも拗らせていたよね」
「よく見ているね。そう、ジークハルトも拗らせていた。危なっかしいアリアを守る事が拗れていたが、もっと危なっかしい存在に目が行き、ハマったんだよ」
「確かにそうね。ナビちゃん、ハナ以上に危なっかしいもの」
本人はゲームのナビをするからしっかりしているつもりだが、行動や言動はアリア以上に危なっかしい。
「ナビちゃんが廊下で盛大に転んだ所、大丈夫かなって思ったもの」
クスクスと笑うユキの目が、優しげに細められた。
ロードとカーラが恋仲になるのは、婚約者同士だから不思議では無いが、シェラがナリス先生と、マミがクルトと恋人同士に成るとは思わなかった。
ゲームではあり得ない状況である。
「アリー、貴女だってレニの恋人になったのでしょ」
カーラがチラッとレニとアリーを見れば2人とも顔を真っ赤にして照れている。
「自分の事はお兄様が幸せになってから、と思っていたので……」
「本当に、良くレニが……なんて言いましたっけ?」
「ストーカーです。付き纏って相手を雁字搦めにする」
シェラとマミの会話に、クルトとナリス先生が頷いている。
「そうです。良くストーカーにならずに済んだものですこと」
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「シェラ様の護衛をしていれば、アリーと会えますから」
しかも、本人がしれっとストーカー未遂を告白するが、アリーはモジモジしながらレニを見る。
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「なんか趣旨が変わってない?」
「これもアリアのお陰だよ」
初々しいカップル達の行動を見ながら、ユキが眉を寄せている。
たった数ヶ月前までは、アリアを側妃にして自分達に縛り付けると言うやばい計画を立てていた者達が、恋人同士に何故なっているんだ、と思う。
「アリアがカサンドラのトラウマを解消したから、物事が幸せの方にシフトして行ったのさ」
ユリシリアの言葉にユキの眉がさらに寄る。
「カサンドラは、その姿が両親に似ていない為、実の両親から疎まれて育つはずだった。だが……」
「隔世遺伝の話をしてたっけ」
「そう。そのお陰でカサンドラは両親の愛を知る、権力に固執しない高位令嬢として育った」
ゲームではカサンドラは両親の愛に恵まれなかった為、権力に固執しデニスロードとの婚約も彼が王太子であるから、強引に結んだ。
そして、デニスロードの関心がヒロインに向くことで、自分の権力を奪われると思い、陰湿なイジメをしてデニスロード達に断罪され、侯爵家からも追い出されてしまった。
「で、なんでそれが……」
「デニスロードも権力に固執しており、権力を憎んでいた」
ユリシリアの言葉にユキは首を傾げた。
「意味分かんないんだけど」
「デニスロードは自分が王太子でなければ、誰も自分を見ない、と思っていた」
「媚びを売らないハナやカサンドラに興味を持ったってこと?」
「そう。最初はアリアに思慕を向けたが、聡明で美しいカサンドラに惹かれていった」
ユキが納得したように頷く。
「ジークハルトも拗らせていたよね」
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「確かにそうね。ナビちゃん、ハナ以上に危なっかしいもの」
本人はゲームのナビをするからしっかりしているつもりだが、行動や言動はアリア以上に危なっかしい。
「ナビちゃんが廊下で盛大に転んだ所、大丈夫かなって思ったもの」
クスクスと笑うユキの目が、優しげに細められた。
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