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初等部編
23.後始末
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廊下がバタバタと騒がしくなったと思ったらさっき指示を出した衛兵が医者を連れてきたようだ。
医者はこの部屋の惨劇に眉を顰めたがそれも一瞬のこと。
倒れている三人を見るや否や直ぐに担架に乗せて医務室へと連れていく。
すると少し遅れてキリエのお父上であるホーク騎士団長が入室してきた。
「メイル殿下はご無事か!」
「殿下には傷一つつけていませんよ」
俺がそう答えるとホーク騎士団長はここに俺がいることにびっくりしていた。
「イズリル、君が何故ここに...」
「殿下から救援要請を受けまして、転移魔法で駆けつけました。暗殺者はそこです。俺のお父様にはもう連絡しているのでじきに城に来るでしょう、尋問してもらってください。」
「暗殺者って、また派手にやったな」
「当然の報いですね」
「この暗殺者...相当な手練で有名だぞ。それを君が一人で...そうか、なら今夜は君がメイル殿下に着いていてやってくれ。」
「え?俺がですか?」
何故ホーク騎士団長じゃなくて俺なのだろう
「きっとメイル殿下もイズリル、君の方が安心できるのではないか?」
そう言ってメイルの方を振り返るとシーツを頭から被って震えていた。
「あー、はい。では俺とオブシディアンがついてますね。」
何かあるとシーツを頭から被るのも全然変わってないのな。
「ホーク騎士団長は一度キリエの所に行かれてはどうですか?心配でしょう?」
「そうだな、ではメイル殿下とイズリル達を違う部屋に案内してから息子に会いに行ってくるとしよう。」
「殿下、立てますか?殿下」
「......」
しょうがない
「殿下、失礼しますよ」
そう言うと俺はメイルを横抱きにしてホーク騎士団長のところまで行く。
実は俺メイルより身長が高いのでこんなこともできるのだ。
ドヤァ
「意外と力持ちだな、イズリルは」
「ホーク騎士団長にそう言ってもらえると嬉しいですね」
「ではこちらだ、部屋に案内しよう」
「この部屋だ、警備の都合上この部屋が一番安全だ。多少狭いがな」
「十分でしょう、有難うございました、ではホーク騎士団長も早くキリエに会いに行ってやってください。」
「ああ、有難うな、では。」
ホーク・クローウェルsid
「この部屋だ、警備の都合上この部屋が一番安全だ。多少狭いがな」
「十分でしょう、有難うございました、ではホーク騎士団長も早くキリエに会いに行ってやってください。」
「ああ、有難うな、では。」
そう言ってイズリル達と別れる。
おそらくイズリルとオブシディアンには見抜かれていただろうな
私が気が気じゃないと言う事を。
衛兵からの報告を聞いて血の気が引いた
その日の夜はいつも通りの夜だった
違和感すら抱かなかった。
だから油断していた。
「ホーク騎士団長!大変です!メイル殿下が暗殺者に狙われたとのこと!メイル殿下の側近候補三名が重症です!!」
ガタッ
「何だと!?」
キリエ!
キリエは無事なのか!?
私は急いでメイル殿下の部屋へと急ぐ。
部屋に入る直前に医者と担架に乗せられた子供達とすれ違う。
そこには血まみれになって生きているのが不思議なくらいの変わり果てた息子がいた
クソッ!
だが今はメイル殿下の安全が先だ。
「メイル殿下はご無事か!」
「殿下には傷一つつけていませんよ」
私がそう声を張り上げるとそこには意外な人物がいた
「イズリル、君が何故ここに...」
「殿下から救援要請を受けまして、転移魔法で駆けつけました。暗殺者はそこです。俺のお父様にはもう連絡しているのでじきに城に来るでしょう、尋問してもらってください。」
「暗殺者って、また派手にやったな」
「当然の報いですね」
「この暗殺者...相当な手練で有名だぞ。それを君が一人で...そうか、なら今夜は君がメイル殿下に着いていてやってくれ。」
「え?俺がですか?」
あのメイル殿下の怯え方では大人の私がそばにいても怖いだけだろう
「きっとメイル殿下もイズリル、君の方が安心できるのではないか?」
「あー、はい。では俺とオブシディアンがついてますね。」
「ホーク騎士団長は一度キリエの所に行かれてはどうですか?心配でしょう?」
「そうだな、ではメイル殿下とイズリル達を違う部屋に案内してから息子に会いに行ってくるとしよう。」
そうして冒頭に至る。
キリエッ、早くキリエの所に行かねばっ!
気がつくと医務室まで走っていた
「先生!キリエは、私の息子は無事なのでしょうか!?」
医務室に入るとなんと魔術師団長と宰相も居た。
やはり考えることは皆同じか。
自分の息子が死にかけるなんて悪夢以外の何者でもない。
「落ち着いてください、ホーク騎士団長、ご子息は一命を取り留めております。応急処置のヒールが素晴らしかった。おそらくこのヒールが無ければ...」
イズリル!ああ、君には返しきれない恩が出来たようだ!
「キリエ...っ」
そっと息子の頬を撫でる
早く目を覚ましてくれ、そうしてまた元気に父上と呼んでくれ。
つぅ...と私の目から一粒の涙がこぼれ落ちたのだった。
end
医者はこの部屋の惨劇に眉を顰めたがそれも一瞬のこと。
倒れている三人を見るや否や直ぐに担架に乗せて医務室へと連れていく。
すると少し遅れてキリエのお父上であるホーク騎士団長が入室してきた。
「メイル殿下はご無事か!」
「殿下には傷一つつけていませんよ」
俺がそう答えるとホーク騎士団長はここに俺がいることにびっくりしていた。
「イズリル、君が何故ここに...」
「殿下から救援要請を受けまして、転移魔法で駆けつけました。暗殺者はそこです。俺のお父様にはもう連絡しているのでじきに城に来るでしょう、尋問してもらってください。」
「暗殺者って、また派手にやったな」
「当然の報いですね」
「この暗殺者...相当な手練で有名だぞ。それを君が一人で...そうか、なら今夜は君がメイル殿下に着いていてやってくれ。」
「え?俺がですか?」
何故ホーク騎士団長じゃなくて俺なのだろう
「きっとメイル殿下もイズリル、君の方が安心できるのではないか?」
そう言ってメイルの方を振り返るとシーツを頭から被って震えていた。
「あー、はい。では俺とオブシディアンがついてますね。」
何かあるとシーツを頭から被るのも全然変わってないのな。
「ホーク騎士団長は一度キリエの所に行かれてはどうですか?心配でしょう?」
「そうだな、ではメイル殿下とイズリル達を違う部屋に案内してから息子に会いに行ってくるとしよう。」
「殿下、立てますか?殿下」
「......」
しょうがない
「殿下、失礼しますよ」
そう言うと俺はメイルを横抱きにしてホーク騎士団長のところまで行く。
実は俺メイルより身長が高いのでこんなこともできるのだ。
ドヤァ
「意外と力持ちだな、イズリルは」
「ホーク騎士団長にそう言ってもらえると嬉しいですね」
「ではこちらだ、部屋に案内しよう」
「この部屋だ、警備の都合上この部屋が一番安全だ。多少狭いがな」
「十分でしょう、有難うございました、ではホーク騎士団長も早くキリエに会いに行ってやってください。」
「ああ、有難うな、では。」
ホーク・クローウェルsid
「この部屋だ、警備の都合上この部屋が一番安全だ。多少狭いがな」
「十分でしょう、有難うございました、ではホーク騎士団長も早くキリエに会いに行ってやってください。」
「ああ、有難うな、では。」
そう言ってイズリル達と別れる。
おそらくイズリルとオブシディアンには見抜かれていただろうな
私が気が気じゃないと言う事を。
衛兵からの報告を聞いて血の気が引いた
その日の夜はいつも通りの夜だった
違和感すら抱かなかった。
だから油断していた。
「ホーク騎士団長!大変です!メイル殿下が暗殺者に狙われたとのこと!メイル殿下の側近候補三名が重症です!!」
ガタッ
「何だと!?」
キリエ!
キリエは無事なのか!?
私は急いでメイル殿下の部屋へと急ぐ。
部屋に入る直前に医者と担架に乗せられた子供達とすれ違う。
そこには血まみれになって生きているのが不思議なくらいの変わり果てた息子がいた
クソッ!
だが今はメイル殿下の安全が先だ。
「メイル殿下はご無事か!」
「殿下には傷一つつけていませんよ」
私がそう声を張り上げるとそこには意外な人物がいた
「イズリル、君が何故ここに...」
「殿下から救援要請を受けまして、転移魔法で駆けつけました。暗殺者はそこです。俺のお父様にはもう連絡しているのでじきに城に来るでしょう、尋問してもらってください。」
「暗殺者って、また派手にやったな」
「当然の報いですね」
「この暗殺者...相当な手練で有名だぞ。それを君が一人で...そうか、なら今夜は君がメイル殿下に着いていてやってくれ。」
「え?俺がですか?」
あのメイル殿下の怯え方では大人の私がそばにいても怖いだけだろう
「きっとメイル殿下もイズリル、君の方が安心できるのではないか?」
「あー、はい。では俺とオブシディアンがついてますね。」
「ホーク騎士団長は一度キリエの所に行かれてはどうですか?心配でしょう?」
「そうだな、ではメイル殿下とイズリル達を違う部屋に案内してから息子に会いに行ってくるとしよう。」
そうして冒頭に至る。
キリエッ、早くキリエの所に行かねばっ!
気がつくと医務室まで走っていた
「先生!キリエは、私の息子は無事なのでしょうか!?」
医務室に入るとなんと魔術師団長と宰相も居た。
やはり考えることは皆同じか。
自分の息子が死にかけるなんて悪夢以外の何者でもない。
「落ち着いてください、ホーク騎士団長、ご子息は一命を取り留めております。応急処置のヒールが素晴らしかった。おそらくこのヒールが無ければ...」
イズリル!ああ、君には返しきれない恩が出来たようだ!
「キリエ...っ」
そっと息子の頬を撫でる
早く目を覚ましてくれ、そうしてまた元気に父上と呼んでくれ。
つぅ...と私の目から一粒の涙がこぼれ落ちたのだった。
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