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初等部編
22.緊急事態
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ある日の夜、俺は研究室に篭っていた。
勿論オブシディアンも一緒である。
「うーん、何とかして成長する武器を作れないものか...」
「成長する武器?」
「そー!使う人によってどんな武器に成長するか分からない武器!ロマンじゃない?カッコよくない!?」
「そんな武器が本当に作れるのか?」
「だから研究してるんじゃん」
「そうか」
そんな事をオブシディアンと話していると耳につけているピアスからメイルの切羽詰まった声が聞こえてきた。
「イズっ!助けてっ!!」
ガタンッ
コレは絶対にヤバいやつ
俺はすぐ近くにあった絶対切断と魔法切断と自動修復機能が付与された刀を手に取るとオブシディアンに声をかける。
「メイルがヤバい!行くぞオブシディアン!」
「はぁ、またあのガキか」
まだ何か言いたそうだったがそれを無視してオブシディアンと一緒にメイルの元に転移する。
メイルの部屋の扉の前まで転移するとそこは異常なくらい人気が無かった。
おそらくはこの人除けの結界。
そしてもう一つの結界、アンチマジックエリア。
いわゆる魔法使用不可の結界だ。
チッ、面倒な...
とにかく部屋に入るか
バンッ
「殿下!」
「イズっ!」
「アイスランス」
ガガガッ
アンチマジックエリアで魔法だと!?
「イズリル、あの襲撃者だけ魔法が使えるように何かしらの魔道具を持っているぞ」
「厄介だなー!もう!」
部屋に入るとそこには魔法障壁が発動しているメイルと床には大量に血を流しているキリエ、ロニー、アロナ。
かろうじて生命反応があるのが救いだ。
だがこのアンチマジックエリアのせいで魔法での治療ができない。
早々に片付けないとヤバいぞ!
「貴様、何者だ」
「......」
典型的な暗殺者だな、無駄口には応じてくれないか。
「イズリルならこの程度の暗殺者大丈夫だろう、私が手伝うまでもない、思うようにやってみるといい。」
...まあ普段オブシディアンと稽古しているからかそんなに怖くはないんだけどね、この暗殺者。
でもその油断が死に繋がるかもしれないので油断もしないし多少痛めつけてから死なないギリギリのラインでとらえなければならない。
殺さないのが一番難しいのだ。
「貴様には聞きたいことがあるからな、悪いがとらえさせてもらう。」
「...ほざけ、殺してやるよ」
「ファイアランス」
ズバッ
「なっ!」
「悪いな、俺に切れないものはない。」
やべ、ちょっと厨二病っぽいこと言っちゃった!
恥ずかしいー!
「桜吹雪」
そう言うと俺の体が大量の桜の花びらになって姿を消し暗殺者の死角から姿を現すと同時に首を狙う。
「っ!!」
ブシュッ
パタタッ
おや、あまり手応えはなかったな、まあある程度血を流させることが目的なので良いのだが。
暗殺者は何が起こったのかわからず、感で避けたっぽいな。
切れた首に手を当てて止血している。
どうやら治癒魔法は使えないみたいだ。
よかったー、治癒魔法使えたら自分で傷治しちゃうもんな。
ギィィィンッ
ガキンッ
キンキンキンッ
魔法では叶わないと思ったのか剣を使いだしたので俺も合わせて剣でうち合う
オブシディアンの剣速に比べたら止まって見えるな。
「イズリル、遊んでないでそろそろ終わらせろ、こいつら死ぬぞ、まぁ私にはどうでも良いのだが」
「おっと、そうだった!じゃあ暗殺者さん、実践訓練に付き合ってくれてありがとう、お礼にもう二度と剣を握れないようにしてあげるね!」
ズバッ
「え...あ、ギャァァァァアアッ!!!俺の腕がぁっ!!」
流石俺の作った武器。
切れ味抜群。
暗殺者が気絶したのでこの部屋に張ってあった結界も解除された。
と言うか、よくよく考えたら俺の方が魔力量あるんだし結界なんて上書きできたかも。
でも結界魔法って厄介で、本人の任意なく結界が解除されたりした場合爆破するとか厄介な術式が組み込んであったりすることもあるから結界の解除は慎重に行わなければならないのだ。
ここに俺とオブシディアンだけなら無理やり書き換えても良かったけどメイル達もいたからな。
とりあえず
「倒れて血を流している三人にエリアヒール」
よし、血は止まったな。
「衛兵!!衛兵は居ないのか!!」
扉から大声で叫ぶと廊下がバタバタと騒がしくなってきた
「何事だ!何故殿下の部屋に見張がいないのだ!!」
「そんな事より医者を呼べ!暗殺だ!殿下は無事だが側近候補三名負傷!重症だ急げ!止血はしてある!」
「は、はいっ!!おい!急ぎ医者を呼べ!陛下にも報告を急げ!」
「はっ!!」
指示を出し終え、俺は急いでメイルの所へ駆け寄る。
「殿下、殿下!」
虚な目をしているメイルの頬をペチペチと叩く
チッ!
「メイルッ!!」
ビクッとメイルの肩が反応し俺に視線を移す。
「あ...キリエとロニーとアロナが...イズっ、イズ、どうすれば...俺」
「しっかりしろ!止血はした、あいつらは生きてる!賊も捉えた!あいつらの主であるお前がしっかりしなくてどうする!」
「生きてる...ほんと?」
ポロポロと涙を流すメイル
「泣き虫は健在か」
「え」
「イズリル、今度は暗殺者が死にそうだぞ」
「おっと!そうだった、忘れてた!ヒール」
暗殺者にヒールをかけると呼吸が元に戻り、顔色も血色を取り戻した。
とりあえず紐で足を縛っておこう。
そうして足を縛っていると廊下がまたバタバタと騒がしくなってきた。
勿論オブシディアンも一緒である。
「うーん、何とかして成長する武器を作れないものか...」
「成長する武器?」
「そー!使う人によってどんな武器に成長するか分からない武器!ロマンじゃない?カッコよくない!?」
「そんな武器が本当に作れるのか?」
「だから研究してるんじゃん」
「そうか」
そんな事をオブシディアンと話していると耳につけているピアスからメイルの切羽詰まった声が聞こえてきた。
「イズっ!助けてっ!!」
ガタンッ
コレは絶対にヤバいやつ
俺はすぐ近くにあった絶対切断と魔法切断と自動修復機能が付与された刀を手に取るとオブシディアンに声をかける。
「メイルがヤバい!行くぞオブシディアン!」
「はぁ、またあのガキか」
まだ何か言いたそうだったがそれを無視してオブシディアンと一緒にメイルの元に転移する。
メイルの部屋の扉の前まで転移するとそこは異常なくらい人気が無かった。
おそらくはこの人除けの結界。
そしてもう一つの結界、アンチマジックエリア。
いわゆる魔法使用不可の結界だ。
チッ、面倒な...
とにかく部屋に入るか
バンッ
「殿下!」
「イズっ!」
「アイスランス」
ガガガッ
アンチマジックエリアで魔法だと!?
「イズリル、あの襲撃者だけ魔法が使えるように何かしらの魔道具を持っているぞ」
「厄介だなー!もう!」
部屋に入るとそこには魔法障壁が発動しているメイルと床には大量に血を流しているキリエ、ロニー、アロナ。
かろうじて生命反応があるのが救いだ。
だがこのアンチマジックエリアのせいで魔法での治療ができない。
早々に片付けないとヤバいぞ!
「貴様、何者だ」
「......」
典型的な暗殺者だな、無駄口には応じてくれないか。
「イズリルならこの程度の暗殺者大丈夫だろう、私が手伝うまでもない、思うようにやってみるといい。」
...まあ普段オブシディアンと稽古しているからかそんなに怖くはないんだけどね、この暗殺者。
でもその油断が死に繋がるかもしれないので油断もしないし多少痛めつけてから死なないギリギリのラインでとらえなければならない。
殺さないのが一番難しいのだ。
「貴様には聞きたいことがあるからな、悪いがとらえさせてもらう。」
「...ほざけ、殺してやるよ」
「ファイアランス」
ズバッ
「なっ!」
「悪いな、俺に切れないものはない。」
やべ、ちょっと厨二病っぽいこと言っちゃった!
恥ずかしいー!
「桜吹雪」
そう言うと俺の体が大量の桜の花びらになって姿を消し暗殺者の死角から姿を現すと同時に首を狙う。
「っ!!」
ブシュッ
パタタッ
おや、あまり手応えはなかったな、まあある程度血を流させることが目的なので良いのだが。
暗殺者は何が起こったのかわからず、感で避けたっぽいな。
切れた首に手を当てて止血している。
どうやら治癒魔法は使えないみたいだ。
よかったー、治癒魔法使えたら自分で傷治しちゃうもんな。
ギィィィンッ
ガキンッ
キンキンキンッ
魔法では叶わないと思ったのか剣を使いだしたので俺も合わせて剣でうち合う
オブシディアンの剣速に比べたら止まって見えるな。
「イズリル、遊んでないでそろそろ終わらせろ、こいつら死ぬぞ、まぁ私にはどうでも良いのだが」
「おっと、そうだった!じゃあ暗殺者さん、実践訓練に付き合ってくれてありがとう、お礼にもう二度と剣を握れないようにしてあげるね!」
ズバッ
「え...あ、ギャァァァァアアッ!!!俺の腕がぁっ!!」
流石俺の作った武器。
切れ味抜群。
暗殺者が気絶したのでこの部屋に張ってあった結界も解除された。
と言うか、よくよく考えたら俺の方が魔力量あるんだし結界なんて上書きできたかも。
でも結界魔法って厄介で、本人の任意なく結界が解除されたりした場合爆破するとか厄介な術式が組み込んであったりすることもあるから結界の解除は慎重に行わなければならないのだ。
ここに俺とオブシディアンだけなら無理やり書き換えても良かったけどメイル達もいたからな。
とりあえず
「倒れて血を流している三人にエリアヒール」
よし、血は止まったな。
「衛兵!!衛兵は居ないのか!!」
扉から大声で叫ぶと廊下がバタバタと騒がしくなってきた
「何事だ!何故殿下の部屋に見張がいないのだ!!」
「そんな事より医者を呼べ!暗殺だ!殿下は無事だが側近候補三名負傷!重症だ急げ!止血はしてある!」
「は、はいっ!!おい!急ぎ医者を呼べ!陛下にも報告を急げ!」
「はっ!!」
指示を出し終え、俺は急いでメイルの所へ駆け寄る。
「殿下、殿下!」
虚な目をしているメイルの頬をペチペチと叩く
チッ!
「メイルッ!!」
ビクッとメイルの肩が反応し俺に視線を移す。
「あ...キリエとロニーとアロナが...イズっ、イズ、どうすれば...俺」
「しっかりしろ!止血はした、あいつらは生きてる!賊も捉えた!あいつらの主であるお前がしっかりしなくてどうする!」
「生きてる...ほんと?」
ポロポロと涙を流すメイル
「泣き虫は健在か」
「え」
「イズリル、今度は暗殺者が死にそうだぞ」
「おっと!そうだった、忘れてた!ヒール」
暗殺者にヒールをかけると呼吸が元に戻り、顔色も血色を取り戻した。
とりあえず紐で足を縛っておこう。
そうして足を縛っていると廊下がまたバタバタと騒がしくなってきた。
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