俺に王太子の側近なんて無理です!

クレハ

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初等部編

21.夏の長期休暇

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バードナー公爵領に帰ってきて早数週間。

「あーづーいー」

早速俺は暑くて部屋でグデっていた。

「オブシディアンは暑く無いのー?なんかスマした顔しててムカつくんだけど」

「ふん、私には暑さも寒さも関係ない、やはり人間は軟弱だな」

「人間を馬鹿にするなよー!?」

「イズリル様、何か冷たいものでもお飲みになりますか?」

「ジェイ!なんて素敵な提案なんだ!用意してもらえるかな?」

ジェイは俺の専属侍従兼執事見習いだ。

「畏まりました、少々お待ちください。」

「うんうん!」

そう言うとジェイは部屋を出ていく

「あの侍従やっと出て行ったか」

「いや、お願いだから少しは家の者と仲良くして?」

「部屋に他人を入れるな」

「他人と言えば君も他人では無いかね?オブシディアンの部屋はちゃんと用意してあるんだけど?」

そうなのだ、オブシディアンにはちゃんと部屋を用意してあるのだがなかなかと言うか自分の部屋に入ったためしがない。

じゃあ夜どこで寝てるのかって?

俺の部屋のベッドで抱き枕にされてますけど何か?

あのー、俺女の子じゃ無いんですけど、やめてもらえませんかね。

コンコン

「イズリル様、お待たせいたしました」

「待ってましたー!」

「どうぞ、果実水です、氷入りです。」

ジェイからコップを受け取るとまずは首に当てて体の温度を下げる。

「あー、冷たくて気持ちいいー」

「ふむ、やはり飲み物は私が用意してやればよかったな」

「オブシディアンの飲み物は運動した後が一番美味しいから剣術の後にもらうよー」

「そうか」

そう言うと嬉しそうにしてまた本を読み出す。

あー、暇だ。

非常に暇だ

「イズリル様、お暇なのですか?」

「ああ、そうなんだよ。」

「では書斎か研究室に行かれてみては?」

んー、どっちかって言われたら...

「書斎、かなー。よし、書斎に行ってみようかな!」







バードナー家の書斎は久しぶりに来る

何の本を読もうかなぁ

やはり魔法?

となったらコレとコレとコレとー...

ドサドサッ

よっし!読むぞー!







「イズリル、没頭しすぎだ、夕飯を食べろ。」

「えー、なに、もうそんな時間?」

「そんな時間だ。お前は人間なのだからちゃんと食べないとダメだ。」

「オブシディアンはしばらく食べなくても大丈夫なの?」

「魔力が膨大だからな、そんなに食べなくても問題はない」

へぇー、悪魔って不思議だなぁ

そんな話をしてると晩餐室に着いた。

「イズ、今日は何をしていたんだ?」

「お父様!今日はジェイに勧められて書斎で本をずっと読んでいました。」

「あら、ジェイに勧められたのね、貴方最近すごく暇そうね、もし暇ならお母様と一緒にお茶会でもする?」

「あー!いや、俺は遠慮します!な!オブシディアン!剣術の稽古で俺ら忙しいから!」

「......そうだな、お前といる時間が減るのは許せないからな。」

そう言うとオブシディアンは今日のメイン料理に手をつける。

「ささ!お父様もお母様も食べましょう!」

お茶会だと?冗談では無い!

それだったらオブシディアンと剣術の稽古をしてた方がいい!はるかにマシだ!

死ぬほどキツいけど。

同じキツいならオブシディアンがいい。

そんな事を思いながら暇な一日を終えるのであった。
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