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急接近!?僕の心臓が持ちません・・・・・・!
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あー、止め止めっ!ボクの事はどうでも良いんだよ。
キモオタのボクの容姿を詳細に話すなんて、どんな苦行なのさ。
まあ、とりあえずボクと柴崎君との距離が、この日から急に近くなって行ってた。
朝の挨拶から始まり、彼は何かとボクに話しかけて来るようになったんだ。
「それ、『ナナセカ』新刊じゃん。俺も帰り買わなきゃ」
ナナセカ、は『NANA子が世界の中心ですっ!』ってタイトルのラブコメだ。
コレは~・・・・・・
「ね、ソレ、って特装版の方だよね? 何処で買った?」
「・・・っ、へぁっ⁉︎ あ、ああ・・・駅前のコンビニで、う、受け取りにしたんだよ・・・・・・」
いかんいかん、また自分の世界に入りかけてた。
それにしても、柴崎君からすっごく良い匂いするんだけど・・・・・・。
ボク、勝手に柴崎君からは、イーブリーズみたいな制汗剤みたいな、ミントとかグレープフルーツとかそう言う匂いがするのかなあ、なんて思ってた。
違う。もっと良い匂いしてた。
何だろう、お茶?紅茶、っぽい匂い。
はあ、イケメンは性格も良いだけじゃなくて良い匂いまでするのかよ。
やっぱり、何か香水使ってるのかな?すごいなあ。
なんて感心していたら、柴崎君の取り巻きのひとりがやって来て、ボクらの間に割り込んできた。
「はよっス、律」
見事なくらい、ボクの存在はスルーだ。
「おはよ、慎弥」
倖田慎弥。彼は確か柴崎君と幼馴染、って『設定』の男だ。しかも、お約束みたいに実家は超の付くお金持ち、ってヤツだ。
でもいけすかなくて、正直ボクは苦手なタイプだ。
だって、倖田みたいなヤツはボクみたいな弱者には容赦無く残酷になるタイプだから、嫌いなんだよね。
あーあ、せっかくの貴重なふたりの時間を容赦無く邪魔されて、しかも柴崎君をボクから奪って行く倖田を、そんな倖田に付いて去って行く柴崎君をボクはただ見送るしか出来なかった。
「・・・・・・っ」
倖田のヤツ、去り際にしっかりボクを睨む事を忘れない。
何てヤツだよ、そんなにボクと柴崎君が仲良くするのが許せないのかな?
どれだけ心が狭いんだろ⁉︎本っ当っ、ヤなヤツ!
まあ良いや、倖田がどれだけ睨んだって柴崎君が、ボクの方に来てくれるんだから、邪魔者はお前の方だよ、バァーカッ。
ボクはそうやって、心の中で舌を出しておいた。
はあ、でもボクももっとあんなヤツに負けないくらいしっかりしなきゃなあ。
せめて、ボクの方から気軽に話しかけに行けるくらい強くなりたいよ。
あの輪の中に入りたいとは思わないけど、でもあの中に入って行けるくらいにはなりたい。
それで、ボクがいちばんの親友になれたら良いなあ、なんて。それで、一緒の大学に行く・・・・・・なんてね。
ちょっと飛躍し過ぎかな?
でも、それくらい仲良くなれたら良いなあ。せっかく柴崎君の方から近付いて来てくれてるんだから、ボクの方ももっと積極的にならなきゃ!
そうだなあ・・・そうだ、目標は一緒に帰る仲になる事!にしよう。
それで放課後本屋に行ったり、ツタバでマンガや小説の感想言い合ったりするんだ。
キモオタのボクの容姿を詳細に話すなんて、どんな苦行なのさ。
まあ、とりあえずボクと柴崎君との距離が、この日から急に近くなって行ってた。
朝の挨拶から始まり、彼は何かとボクに話しかけて来るようになったんだ。
「それ、『ナナセカ』新刊じゃん。俺も帰り買わなきゃ」
ナナセカ、は『NANA子が世界の中心ですっ!』ってタイトルのラブコメだ。
コレは~・・・・・・
「ね、ソレ、って特装版の方だよね? 何処で買った?」
「・・・っ、へぁっ⁉︎ あ、ああ・・・駅前のコンビニで、う、受け取りにしたんだよ・・・・・・」
いかんいかん、また自分の世界に入りかけてた。
それにしても、柴崎君からすっごく良い匂いするんだけど・・・・・・。
ボク、勝手に柴崎君からは、イーブリーズみたいな制汗剤みたいな、ミントとかグレープフルーツとかそう言う匂いがするのかなあ、なんて思ってた。
違う。もっと良い匂いしてた。
何だろう、お茶?紅茶、っぽい匂い。
はあ、イケメンは性格も良いだけじゃなくて良い匂いまでするのかよ。
やっぱり、何か香水使ってるのかな?すごいなあ。
なんて感心していたら、柴崎君の取り巻きのひとりがやって来て、ボクらの間に割り込んできた。
「はよっス、律」
見事なくらい、ボクの存在はスルーだ。
「おはよ、慎弥」
倖田慎弥。彼は確か柴崎君と幼馴染、って『設定』の男だ。しかも、お約束みたいに実家は超の付くお金持ち、ってヤツだ。
でもいけすかなくて、正直ボクは苦手なタイプだ。
だって、倖田みたいなヤツはボクみたいな弱者には容赦無く残酷になるタイプだから、嫌いなんだよね。
あーあ、せっかくの貴重なふたりの時間を容赦無く邪魔されて、しかも柴崎君をボクから奪って行く倖田を、そんな倖田に付いて去って行く柴崎君をボクはただ見送るしか出来なかった。
「・・・・・・っ」
倖田のヤツ、去り際にしっかりボクを睨む事を忘れない。
何てヤツだよ、そんなにボクと柴崎君が仲良くするのが許せないのかな?
どれだけ心が狭いんだろ⁉︎本っ当っ、ヤなヤツ!
まあ良いや、倖田がどれだけ睨んだって柴崎君が、ボクの方に来てくれるんだから、邪魔者はお前の方だよ、バァーカッ。
ボクはそうやって、心の中で舌を出しておいた。
はあ、でもボクももっとあんなヤツに負けないくらいしっかりしなきゃなあ。
せめて、ボクの方から気軽に話しかけに行けるくらい強くなりたいよ。
あの輪の中に入りたいとは思わないけど、でもあの中に入って行けるくらいにはなりたい。
それで、ボクがいちばんの親友になれたら良いなあ、なんて。それで、一緒の大学に行く・・・・・・なんてね。
ちょっと飛躍し過ぎかな?
でも、それくらい仲良くなれたら良いなあ。せっかく柴崎君の方から近付いて来てくれてるんだから、ボクの方ももっと積極的にならなきゃ!
そうだなあ・・・そうだ、目標は一緒に帰る仲になる事!にしよう。
それで放課後本屋に行ったり、ツタバでマンガや小説の感想言い合ったりするんだ。
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