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舞踏会の夜が明けても、王都の噂は止むことを知らなかった。
「王太子殿下が婚約者を公衆の面前で辱めた」
「その令嬢が、実は驚くほどの美貌を持つ女性だった」
「しかも侯爵令嬢は強大な魔法を秘めていたらしい」
そんな尾ひれのついた話は、瞬く間に上流貴族から中流、果ては市井にまで広まり、王都はまるでお祭り騒ぎのような状態となっていた。
アメリアは侯爵家の館で、侍女リリィに髪を梳かせながら、窓の外を見やった。
「……想像以上に広まるのが早いわね」
「当然ですわ、お嬢様。殿下のあの態度、見ていた方々は皆ご立腹でしたし、何より最後に姿を現したお嬢様の美しさ……。私でさえ、思わず息を呑みましたから」
「お世辞でも嬉しいわ。ありがとう、リリィ」
アメリアは微笑んだが、胸の奥に渦巻く感情は複雑だった。確かに婚約破棄されたこと自体は受け入れている。だが、殿下の「醜い」という言葉が胸に突き刺さった瞬間の痛みは、まだ生々しく残っていた。
「殿下……いえ、もう殿下と呼ぶのも癪ね。エドワードは、あの女伯爵令嬢とどうなっているのかしら」
「噂では……急速に信用を失っておられるとか。元々王太子殿下はご自分の美貌に誇りを持っておられましたから、それを利用して近づいた子爵令嬢を可愛がっていたのでしょうけれど」
「なるほど。浅はかね」
アメリアは紅茶を一口啜った。香り高い茶葉の香りが、張り詰めた気持ちを少し和らげる。
「それにしても……これからが本番かもしれないわ」
「と、申しますと?」
「簡単よ。私の真の姿を見た以上、国中の男たちが放っておくはずがないでしょう?」
アメリアはわずかに笑みを浮かべた。だがそれは、期待ではなく、皮肉を含んだものだった。
予想通り、求婚者は雪崩れ込んだ。
朝から晩まで、侯爵家には贈り物が届き、訪問者が列を成す。宝石、ドレス、詩、果ては騎士団の勲章まで差し出す者もいた。
「お嬢様! また辺境伯のご子息が来ております!」
「ええ……昨日も来ていたわよね?」
「はい、本日で三日連続でございます」
「熱心なのは結構だけれど、正直うんざりだわ」
アメリアは額に手を当てた。変身魔法で容姿を覆い隠していた時代には「相手にされない娘」と陰口を叩かれたものだ。それが今では「女神のような美貌の令嬢」と称えられ、婚約者にしたいと群がってくる。
皮肉なものだった。
「リリィ、記録を残しておいて。誰がどんな言葉をかけてきたか、逐一ね」
「承知しました。……でもお嬢様、本当に誰とも結婚なさらないおつもりで?」
「少なくとも、今は。私は復讐を誓ったわけではないけれど……軽んじられた自分を、誰かに安売りする気はさらさらないの」
そう口にした瞬間、玄関から大きな声が響いた。
「侯爵令嬢アメリア様にお目通りを願いたい!」
声の主は、よく通る低音の持ち主だった。
「誰?」とアメリアが眉を寄せると、執事が慌てて駆け込んできた。
「お嬢様、大変です! 隣国セルヴァンからの使者、いや……セルヴァン王国の第二王子、クリストファー殿下がご到着です!」
室内に緊張が走った。
応接室に通されたクリストファー殿下は、青銀の瞳を持つ端正な青年だった。王太子エドワードの華美な美貌とは対照的に、彼は落ち着いた気品を纏っている。
「初めまして、アメリア・ローゼン侯爵令嬢。私は隣国セルヴァンの第二王子、クリストファー・ヴァレンタインと申します」
「……ご丁寧にありがとうございます、殿下。まさか王族自らお越しになるとは」
アメリアは礼儀正しく一礼した。クリストファーの瞳は、アメリアを一目見た瞬間から真剣に揺れていた。
「舞踏会での一件は、すでにセルヴァンにも伝わっております。私はその話を聞き、居ても立ってもいられず……こうして参りました」
「……居ても立ってもいられず?」
「はい。私はあなたに一目会いたかった。……いや、正直に言いましょう。あなたを妃に望んでいるのです」
リリィが息を呑み、執事は盆を落としかけた。
アメリアは微笑を浮かべつつも、すぐには答えなかった。
「まあ……殿下。私に会ったのは今日が初めてですのに、随分と大胆な求婚ですこと」
「初めてだからこそ、隠し立てせずにお伝えしたいのです。私の心は、あなたを見て決まりました」
彼の真剣な眼差しに、アメリアの胸がわずかに波立った。だが――。
「……殿下の誠意は理解いたしました。ですが、今すぐ返答することはできません。私はつい先日、婚約を破棄されたばかり。心の整理もついておりませんの」
「承知しました。ですが私は諦めません。何度でも貴女に想いを伝えに参りましょう」
そう告げるクリストファー殿下の言葉に、アメリアは驚きを隠せなかった。
(この人……本気なのかしら?)
クリストファー殿下の登場により、アメリアをめぐる争奪戦は新たな段階へと突入した。
隣国の王子が動いたことで、国内の公爵家や侯爵家の若き当主たちも焦りを見せ始める。
「アメリア嬢を国外に取られてはならぬ!」
「王家は何をしている!」
そんな声があがる中、当のエドワードは憔悴しきっていた。側にいるのは、あの子爵令嬢セリーナ。だが彼女の笑顔も、今は虚ろに見える。
「なぜだ……なぜアメリアは、あんなにも美しかったのだ……!」
遅すぎる後悔に苛まれるエドワード。だがアメリアは、彼を振り返ることはなかった。
アメリアは窓辺に立ち、月を見上げる。
「さて……どうなるのかしらね。私の未来は」
胸の奥に、ほんの少しだけ高鳴りを感じながら。
「王太子殿下が婚約者を公衆の面前で辱めた」
「その令嬢が、実は驚くほどの美貌を持つ女性だった」
「しかも侯爵令嬢は強大な魔法を秘めていたらしい」
そんな尾ひれのついた話は、瞬く間に上流貴族から中流、果ては市井にまで広まり、王都はまるでお祭り騒ぎのような状態となっていた。
アメリアは侯爵家の館で、侍女リリィに髪を梳かせながら、窓の外を見やった。
「……想像以上に広まるのが早いわね」
「当然ですわ、お嬢様。殿下のあの態度、見ていた方々は皆ご立腹でしたし、何より最後に姿を現したお嬢様の美しさ……。私でさえ、思わず息を呑みましたから」
「お世辞でも嬉しいわ。ありがとう、リリィ」
アメリアは微笑んだが、胸の奥に渦巻く感情は複雑だった。確かに婚約破棄されたこと自体は受け入れている。だが、殿下の「醜い」という言葉が胸に突き刺さった瞬間の痛みは、まだ生々しく残っていた。
「殿下……いえ、もう殿下と呼ぶのも癪ね。エドワードは、あの女伯爵令嬢とどうなっているのかしら」
「噂では……急速に信用を失っておられるとか。元々王太子殿下はご自分の美貌に誇りを持っておられましたから、それを利用して近づいた子爵令嬢を可愛がっていたのでしょうけれど」
「なるほど。浅はかね」
アメリアは紅茶を一口啜った。香り高い茶葉の香りが、張り詰めた気持ちを少し和らげる。
「それにしても……これからが本番かもしれないわ」
「と、申しますと?」
「簡単よ。私の真の姿を見た以上、国中の男たちが放っておくはずがないでしょう?」
アメリアはわずかに笑みを浮かべた。だがそれは、期待ではなく、皮肉を含んだものだった。
予想通り、求婚者は雪崩れ込んだ。
朝から晩まで、侯爵家には贈り物が届き、訪問者が列を成す。宝石、ドレス、詩、果ては騎士団の勲章まで差し出す者もいた。
「お嬢様! また辺境伯のご子息が来ております!」
「ええ……昨日も来ていたわよね?」
「はい、本日で三日連続でございます」
「熱心なのは結構だけれど、正直うんざりだわ」
アメリアは額に手を当てた。変身魔法で容姿を覆い隠していた時代には「相手にされない娘」と陰口を叩かれたものだ。それが今では「女神のような美貌の令嬢」と称えられ、婚約者にしたいと群がってくる。
皮肉なものだった。
「リリィ、記録を残しておいて。誰がどんな言葉をかけてきたか、逐一ね」
「承知しました。……でもお嬢様、本当に誰とも結婚なさらないおつもりで?」
「少なくとも、今は。私は復讐を誓ったわけではないけれど……軽んじられた自分を、誰かに安売りする気はさらさらないの」
そう口にした瞬間、玄関から大きな声が響いた。
「侯爵令嬢アメリア様にお目通りを願いたい!」
声の主は、よく通る低音の持ち主だった。
「誰?」とアメリアが眉を寄せると、執事が慌てて駆け込んできた。
「お嬢様、大変です! 隣国セルヴァンからの使者、いや……セルヴァン王国の第二王子、クリストファー殿下がご到着です!」
室内に緊張が走った。
応接室に通されたクリストファー殿下は、青銀の瞳を持つ端正な青年だった。王太子エドワードの華美な美貌とは対照的に、彼は落ち着いた気品を纏っている。
「初めまして、アメリア・ローゼン侯爵令嬢。私は隣国セルヴァンの第二王子、クリストファー・ヴァレンタインと申します」
「……ご丁寧にありがとうございます、殿下。まさか王族自らお越しになるとは」
アメリアは礼儀正しく一礼した。クリストファーの瞳は、アメリアを一目見た瞬間から真剣に揺れていた。
「舞踏会での一件は、すでにセルヴァンにも伝わっております。私はその話を聞き、居ても立ってもいられず……こうして参りました」
「……居ても立ってもいられず?」
「はい。私はあなたに一目会いたかった。……いや、正直に言いましょう。あなたを妃に望んでいるのです」
リリィが息を呑み、執事は盆を落としかけた。
アメリアは微笑を浮かべつつも、すぐには答えなかった。
「まあ……殿下。私に会ったのは今日が初めてですのに、随分と大胆な求婚ですこと」
「初めてだからこそ、隠し立てせずにお伝えしたいのです。私の心は、あなたを見て決まりました」
彼の真剣な眼差しに、アメリアの胸がわずかに波立った。だが――。
「……殿下の誠意は理解いたしました。ですが、今すぐ返答することはできません。私はつい先日、婚約を破棄されたばかり。心の整理もついておりませんの」
「承知しました。ですが私は諦めません。何度でも貴女に想いを伝えに参りましょう」
そう告げるクリストファー殿下の言葉に、アメリアは驚きを隠せなかった。
(この人……本気なのかしら?)
クリストファー殿下の登場により、アメリアをめぐる争奪戦は新たな段階へと突入した。
隣国の王子が動いたことで、国内の公爵家や侯爵家の若き当主たちも焦りを見せ始める。
「アメリア嬢を国外に取られてはならぬ!」
「王家は何をしている!」
そんな声があがる中、当のエドワードは憔悴しきっていた。側にいるのは、あの子爵令嬢セリーナ。だが彼女の笑顔も、今は虚ろに見える。
「なぜだ……なぜアメリアは、あんなにも美しかったのだ……!」
遅すぎる後悔に苛まれるエドワード。だがアメリアは、彼を振り返ることはなかった。
アメリアは窓辺に立ち、月を見上げる。
「さて……どうなるのかしらね。私の未来は」
胸の奥に、ほんの少しだけ高鳴りを感じながら。
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