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ヴァルディア王国での生活には、ようやく慣れてきた。
侍女たちは礼儀正しく、そして心から私を受け入れてくれている。王宮の料理はどれも上品で美味しく、書庫には学術書から詩集、歴史書に至るまであらゆる本が揃っている。まさに理想の環境だった。
だけど――
(……なぜ、毎日“口説いてくる”のでしょう、この方は)
「セレナ。今日のドレスもとても似合っている。思わず息を呑んだよ」
「それは……ありがとうございます。ですが、これも侍女の皆さまのおかげでして」
「君がどんな格好をしていても、僕の目には美しく映るけどね」
「……っ」
このように、毎朝“恋人のような”言葉を向けられている。
まさか、本気じゃないですよね……? いや、そんなはずは。これは……社交辞令。王族らしい、気遣い……。
「セレナ?」
「な、なんでもありません! さあ、今日はどの書庫を見学する予定でしたか?」
「書庫もいいけど、もう少し一緒に庭を歩かないか? 少しだけでいいんだ。……君の時間を、僕に分けてほしい」
そんなふうに真正面から見つめられるたび、心がドクン、と音を立てる。
(まさか……本当に……?)
まるで、まっすぐに恋をしてくるようなその瞳が、時々怖くなるほどだった。
けれど――同時に、どこか嬉しいと思っている自分もいるのだった。
それからしばらくして。
「セレナ様宛に、お手紙が届いております」
差し出された封筒に、思わず顔をしかめた。
「……アルヴェイン王国第一王子、リカルド殿下より?」
淡い金色の封蝋には、かつて私が仕えていた国の王家の紋章が押されている。中身は、どうせ想像がつく。
「開封しなくても結構ですわ。処分してくださって構いません」
「ですが中には『急ぎの要件であり――』と」
「“急ぎ”であれば、なおさら受け取れません。今の私は、ヴァルディア王国の客人ですので」
迷いなく断った私を、侍女のレナが尊敬の目で見ていた。
正直に言えば、少しは動揺していたのかもしれない。
あのリカルド殿下が、まさか私に連絡をしてくるなど――。
けれど、遅すぎるのだ。
(もう、あなたの“令嬢”ではありませんわ)
一方その頃、アルヴェイン王国では――
「……なぜ、セレナが王太子妃候補になっているんだ……!」
王宮の執務室に響いた怒声に、側近たちが肩をすくめた。
王国中に広まったのは、「元王子婚約者・セレナが、隣国の王太子に見初められた」という話題だった。しかも彼女はすでにヴァルディア王宮で好評を博し、国王夫妻とも謁見を済ませたという。
「セレナ……まさか、あんなに優秀だったなんて……」
机を打つリカルドの頭に浮かんでいたのは、あの夜の冷静な瞳だ。
軽蔑でも怒りでもなく、どこか諦めたような表情で、静かに頭を下げたあの姿。
そして、アリシアのことを思い出す。
(最近、アリシアの言動に貴族たちからの不満も出ている……。セレナと違って、学問や礼儀にも疎い。公務の助言などとても無理だ)
「なぜ……俺はあの時、見抜けなかったんだ……!」
焦りと後悔が、ようやくリカルドを蝕み始めていた。
「……どうしても、会わせていただけませんか?」
ある日、王宮に一人の来客があった。
「アルヴェイン王国からの使者ですか?」
「はい。第一王子殿下のご命令で来訪したとのことです」
「……通してください」
王宮の応接間で顔を合わせたのは、見知った顔――リカルド殿下の側近だった。
「セレナ様……、お久しぶりです」
「こちらこそ、お変わりありませんか?」
「実は……殿下がどうしてもお会いしたいと仰っておりまして」
「……その必要はありませんわ」
セレナはきっぱりと告げる。
「わたくしは、もう過去に縛られるつもりはありません。彼に会う理由も、未練もありません」
冷たい言葉に、側近の顔がこわばる。
「では……せめて、殿下からのお手紙だけでも」
「それならば……読みます」
そう言って手紙を受け取ると、封を切らずにそのまま暖炉へと投げ込んだ。
火が文字を焼き尽くしていく中で、セレナは静かに言った。
「……読んだ気がしましたので」
それは、完全な拒絶の意。
(私の人生は、もう――新しい道を歩いている)
その夜。
セレナが書庫で読書をしていると、扉がノックされた。
「セレナ? 入ってもいいかな」
「レオンハルト殿下……はい、どうぞ」
「今日、君にあまり会えなかったから、つい寂しくなってしまってね」
「……殿下はお忙しいお立場ですのに」
「でも、君の笑顔を見ると疲れが吹き飛ぶから、不思議だよ」
隣に腰を下ろした彼は、少し真剣な顔になった。
「セレナ。君は、僕と婚約してくれる気は……あるかな?」
「……っ」
その言葉に、息が詰まる。
目をそらすこともできず、彼の金色の瞳を見つめ返す。
「私などで……よろしいのですか?」
「“私など”だって? 君ほど魅力的な女性はいない。知性も礼儀も、思いやりもある。そして何より、自分の価値を他人に左右されずに取り戻せる強さがある」
レオンハルト殿下の言葉は、まるで魔法のようだった。
「君を僕のそばに置いて、大切に守っていきたい。……婚約は、君が心から望んだときでいい。けれど、僕の気持ちは本物だよ」
ふわり、と温かい何かが胸を満たしていく。
こんなふうに言ってくれる人が、この世にいるなんて思ってもいなかった。
「……少しだけ、時間をください」
「もちろんだよ。何度でも聞くさ」
そう言って彼は、私の手にそっと口づけを落とした。
――指先から、体の奥まで、熱が伝わっていく。
(こんな人に、大切にされている)
もう“平民とでも結婚すれば”なんて言葉に、怯える必要はないのだ。
私は、もう――“誰かの価値”で測られるだけの令嬢ではない。
その翌朝。
「セレナ様、お便りが届いております」
差し出された封筒には、驚くべき名前が書かれていた。
「……アリシア・ローレンス?」
まさか、あの彼女から?
封を開くと、中には震える筆跡で書かれた文があった。
⸻
『お願い、セレナ。彼を返して――。あの人は、まだ貴女を忘れていないの』
⸻
目を細めながら、セレナは手紙を折りたたんだ。
(……嫉妬? まさか)
私はもう、“あの人の令嬢”ではないのだから――
侍女たちは礼儀正しく、そして心から私を受け入れてくれている。王宮の料理はどれも上品で美味しく、書庫には学術書から詩集、歴史書に至るまであらゆる本が揃っている。まさに理想の環境だった。
だけど――
(……なぜ、毎日“口説いてくる”のでしょう、この方は)
「セレナ。今日のドレスもとても似合っている。思わず息を呑んだよ」
「それは……ありがとうございます。ですが、これも侍女の皆さまのおかげでして」
「君がどんな格好をしていても、僕の目には美しく映るけどね」
「……っ」
このように、毎朝“恋人のような”言葉を向けられている。
まさか、本気じゃないですよね……? いや、そんなはずは。これは……社交辞令。王族らしい、気遣い……。
「セレナ?」
「な、なんでもありません! さあ、今日はどの書庫を見学する予定でしたか?」
「書庫もいいけど、もう少し一緒に庭を歩かないか? 少しだけでいいんだ。……君の時間を、僕に分けてほしい」
そんなふうに真正面から見つめられるたび、心がドクン、と音を立てる。
(まさか……本当に……?)
まるで、まっすぐに恋をしてくるようなその瞳が、時々怖くなるほどだった。
けれど――同時に、どこか嬉しいと思っている自分もいるのだった。
それからしばらくして。
「セレナ様宛に、お手紙が届いております」
差し出された封筒に、思わず顔をしかめた。
「……アルヴェイン王国第一王子、リカルド殿下より?」
淡い金色の封蝋には、かつて私が仕えていた国の王家の紋章が押されている。中身は、どうせ想像がつく。
「開封しなくても結構ですわ。処分してくださって構いません」
「ですが中には『急ぎの要件であり――』と」
「“急ぎ”であれば、なおさら受け取れません。今の私は、ヴァルディア王国の客人ですので」
迷いなく断った私を、侍女のレナが尊敬の目で見ていた。
正直に言えば、少しは動揺していたのかもしれない。
あのリカルド殿下が、まさか私に連絡をしてくるなど――。
けれど、遅すぎるのだ。
(もう、あなたの“令嬢”ではありませんわ)
一方その頃、アルヴェイン王国では――
「……なぜ、セレナが王太子妃候補になっているんだ……!」
王宮の執務室に響いた怒声に、側近たちが肩をすくめた。
王国中に広まったのは、「元王子婚約者・セレナが、隣国の王太子に見初められた」という話題だった。しかも彼女はすでにヴァルディア王宮で好評を博し、国王夫妻とも謁見を済ませたという。
「セレナ……まさか、あんなに優秀だったなんて……」
机を打つリカルドの頭に浮かんでいたのは、あの夜の冷静な瞳だ。
軽蔑でも怒りでもなく、どこか諦めたような表情で、静かに頭を下げたあの姿。
そして、アリシアのことを思い出す。
(最近、アリシアの言動に貴族たちからの不満も出ている……。セレナと違って、学問や礼儀にも疎い。公務の助言などとても無理だ)
「なぜ……俺はあの時、見抜けなかったんだ……!」
焦りと後悔が、ようやくリカルドを蝕み始めていた。
「……どうしても、会わせていただけませんか?」
ある日、王宮に一人の来客があった。
「アルヴェイン王国からの使者ですか?」
「はい。第一王子殿下のご命令で来訪したとのことです」
「……通してください」
王宮の応接間で顔を合わせたのは、見知った顔――リカルド殿下の側近だった。
「セレナ様……、お久しぶりです」
「こちらこそ、お変わりありませんか?」
「実は……殿下がどうしてもお会いしたいと仰っておりまして」
「……その必要はありませんわ」
セレナはきっぱりと告げる。
「わたくしは、もう過去に縛られるつもりはありません。彼に会う理由も、未練もありません」
冷たい言葉に、側近の顔がこわばる。
「では……せめて、殿下からのお手紙だけでも」
「それならば……読みます」
そう言って手紙を受け取ると、封を切らずにそのまま暖炉へと投げ込んだ。
火が文字を焼き尽くしていく中で、セレナは静かに言った。
「……読んだ気がしましたので」
それは、完全な拒絶の意。
(私の人生は、もう――新しい道を歩いている)
その夜。
セレナが書庫で読書をしていると、扉がノックされた。
「セレナ? 入ってもいいかな」
「レオンハルト殿下……はい、どうぞ」
「今日、君にあまり会えなかったから、つい寂しくなってしまってね」
「……殿下はお忙しいお立場ですのに」
「でも、君の笑顔を見ると疲れが吹き飛ぶから、不思議だよ」
隣に腰を下ろした彼は、少し真剣な顔になった。
「セレナ。君は、僕と婚約してくれる気は……あるかな?」
「……っ」
その言葉に、息が詰まる。
目をそらすこともできず、彼の金色の瞳を見つめ返す。
「私などで……よろしいのですか?」
「“私など”だって? 君ほど魅力的な女性はいない。知性も礼儀も、思いやりもある。そして何より、自分の価値を他人に左右されずに取り戻せる強さがある」
レオンハルト殿下の言葉は、まるで魔法のようだった。
「君を僕のそばに置いて、大切に守っていきたい。……婚約は、君が心から望んだときでいい。けれど、僕の気持ちは本物だよ」
ふわり、と温かい何かが胸を満たしていく。
こんなふうに言ってくれる人が、この世にいるなんて思ってもいなかった。
「……少しだけ、時間をください」
「もちろんだよ。何度でも聞くさ」
そう言って彼は、私の手にそっと口づけを落とした。
――指先から、体の奥まで、熱が伝わっていく。
(こんな人に、大切にされている)
もう“平民とでも結婚すれば”なんて言葉に、怯える必要はないのだ。
私は、もう――“誰かの価値”で測られるだけの令嬢ではない。
その翌朝。
「セレナ様、お便りが届いております」
差し出された封筒には、驚くべき名前が書かれていた。
「……アリシア・ローレンス?」
まさか、あの彼女から?
封を開くと、中には震える筆跡で書かれた文があった。
⸻
『お願い、セレナ。彼を返して――。あの人は、まだ貴女を忘れていないの』
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目を細めながら、セレナは手紙を折りたたんだ。
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私はもう、“あの人の令嬢”ではないのだから――
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