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本編
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家族揃っての晩酌。
そこで俺は初めてエリア様の両親に紹介された。
エリア様たちの母はΩの男性であった。華奢な体のラインに、白肌。淡いクリーム色のロングヘアは揃ったウェーブがよく映えている。
そして父であるラミレス公爵は、ダンディーという言葉がピッタリの人であった。
輪郭に沿って整えられている髭もなんだかオシャレに感じる。
『偉いおじさん=おデブ』なイメージを覆す、しっかりと鍛えられた筋肉は、服の上からでも分かるくらいには逞しい体型だ。
二人とも、とても温厚で優しい人だったので救われた。
エリア様からも先に話をしてくれていると言っていたからか、すんなりと受け入れてもらえたことに安堵した。
「そういえば、十日後にリアムとアンジュさんの婚約発表のためのお茶会を開こうと言う話になっているんだ。その時に、サプライズでマヒロさんも紹介してはいかがかな?」
ラミレス公爵が突然とんでもないことを言い出した。
俺は一般公開される器ではない。陰に身を潜めるべき存在なのだ。
偉い人が沢山集まる会なんて、またどんな失敗を仕出かすか……考えただけでもゾッとする。
そっとしておいて欲しいが、立場上そうもいかないのだろう。
それに、エリア様もリアム様も既に乗り気だ。
同席しているアンジュさんまで大いに賛成している。
俺もこの好意を無碍にできない。
「お父様、そのお茶会にキャンベル侯爵は来られますか?」
「そりゃ、呼ばないわけにもいかないであろう。仕事上の付き合いもある……」
「いえ、その方が良いです。その時にベイリー令嬢にもマヒロを紹介すれば、諦めてくれると考えております」
さっきガゼボでリアム様から聞いた侯爵令嬢の名前が取り上げられた。
どんな人なのだろうという興味はある。
性格の予想はついているので、出来れば関わることなく遠目から見たいものだ。
「そうだな。それで諦めてもらえるに越したことはない」
ラミレス公爵も賛成したようだ。
「それと、お母様。明日一番に仕立て屋を呼んでください。マヒロは無一文でここへ来ましたから、早急にマヒロに必要なものを揃えなくてはいけない」
「それはそうですね。一番に仕立て屋を来させましょう。マヒロさん、欲しいものがあれば何なりと申し付けくださいね」
お母様が優美な視線を送った。
男性と分かっていても見惚れてしまうほどの美しさだ。
「マヒロ。お母様に見惚れるなんて、いけないな」
エリア様がまた拗らせるようなことを言い出した。家族の前でやめてくれ!! 気まずいのは俺だ!!
「どうだ、私の妻は綺麗だろう?」
ラミレス公爵が自慢気に笑う。
……この親にしてこの子有り……か……。でも怒られなくでよかった。
部屋に戻ると、ようやく落ち着いた。
エリア様と番になってからは気忙しくて、ソファーに腰を下ろした瞬間大きなアクビが出た。
「マヒロ、今夜はベッドで一緒に寝てくれるかい?」
「……はい」
「よかった! 私も周りが見えていなかった。マヒロのことになると、こんなにも上手く立ち回れないなんて……自分で情けなくなるほどなのだ。どうか、許してくれ」
「大丈夫ですのだ。もう誤解も解けたし、両親も受け入れてくれた。それで十分なのでございます」
エリア様に引き寄せられると、フワッと暖かくてまたアクビが出る。
「今日は早くシャワーを浴びて横になろう」
少し休憩をとった後、シャワールームへと移動する。
一緒にシャワーを浴び、横になろうと言った割にはしっかりと孔を解された。
既にシャワールームで一回達してしまい、この後本当に寝かせてもらえるのか……期待と不安が入り混じっている。
そこで俺は初めてエリア様の両親に紹介された。
エリア様たちの母はΩの男性であった。華奢な体のラインに、白肌。淡いクリーム色のロングヘアは揃ったウェーブがよく映えている。
そして父であるラミレス公爵は、ダンディーという言葉がピッタリの人であった。
輪郭に沿って整えられている髭もなんだかオシャレに感じる。
『偉いおじさん=おデブ』なイメージを覆す、しっかりと鍛えられた筋肉は、服の上からでも分かるくらいには逞しい体型だ。
二人とも、とても温厚で優しい人だったので救われた。
エリア様からも先に話をしてくれていると言っていたからか、すんなりと受け入れてもらえたことに安堵した。
「そういえば、十日後にリアムとアンジュさんの婚約発表のためのお茶会を開こうと言う話になっているんだ。その時に、サプライズでマヒロさんも紹介してはいかがかな?」
ラミレス公爵が突然とんでもないことを言い出した。
俺は一般公開される器ではない。陰に身を潜めるべき存在なのだ。
偉い人が沢山集まる会なんて、またどんな失敗を仕出かすか……考えただけでもゾッとする。
そっとしておいて欲しいが、立場上そうもいかないのだろう。
それに、エリア様もリアム様も既に乗り気だ。
同席しているアンジュさんまで大いに賛成している。
俺もこの好意を無碍にできない。
「お父様、そのお茶会にキャンベル侯爵は来られますか?」
「そりゃ、呼ばないわけにもいかないであろう。仕事上の付き合いもある……」
「いえ、その方が良いです。その時にベイリー令嬢にもマヒロを紹介すれば、諦めてくれると考えております」
さっきガゼボでリアム様から聞いた侯爵令嬢の名前が取り上げられた。
どんな人なのだろうという興味はある。
性格の予想はついているので、出来れば関わることなく遠目から見たいものだ。
「そうだな。それで諦めてもらえるに越したことはない」
ラミレス公爵も賛成したようだ。
「それと、お母様。明日一番に仕立て屋を呼んでください。マヒロは無一文でここへ来ましたから、早急にマヒロに必要なものを揃えなくてはいけない」
「それはそうですね。一番に仕立て屋を来させましょう。マヒロさん、欲しいものがあれば何なりと申し付けくださいね」
お母様が優美な視線を送った。
男性と分かっていても見惚れてしまうほどの美しさだ。
「マヒロ。お母様に見惚れるなんて、いけないな」
エリア様がまた拗らせるようなことを言い出した。家族の前でやめてくれ!! 気まずいのは俺だ!!
「どうだ、私の妻は綺麗だろう?」
ラミレス公爵が自慢気に笑う。
……この親にしてこの子有り……か……。でも怒られなくでよかった。
部屋に戻ると、ようやく落ち着いた。
エリア様と番になってからは気忙しくて、ソファーに腰を下ろした瞬間大きなアクビが出た。
「マヒロ、今夜はベッドで一緒に寝てくれるかい?」
「……はい」
「よかった! 私も周りが見えていなかった。マヒロのことになると、こんなにも上手く立ち回れないなんて……自分で情けなくなるほどなのだ。どうか、許してくれ」
「大丈夫ですのだ。もう誤解も解けたし、両親も受け入れてくれた。それで十分なのでございます」
エリア様に引き寄せられると、フワッと暖かくてまたアクビが出る。
「今日は早くシャワーを浴びて横になろう」
少し休憩をとった後、シャワールームへと移動する。
一緒にシャワーを浴び、横になろうと言った割にはしっかりと孔を解された。
既にシャワールームで一回達してしまい、この後本当に寝かせてもらえるのか……期待と不安が入り混じっている。
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