いろはにほへと ちりになれ!

藤丸セブン

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四十六限目 メガスーパー銭湯

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「我が心に応えよキー⚪︎トーン!!進化を超えろ!スーパー進化!!!」
「む!今、セントウがスーパー進化し、スーパーセントウとなった!!」
「お二人ともポケ⚪︎ン好きですねえ」
 ゼ⚪︎トエー面白かったです。
 
 <四十六限目 メガスーパー銭湯>
 
「温泉に来たらサウナに行くって爺ちゃんが言ってた」
「そう。じゃあ行ってらっしゃいなのだわ」
「銭湯に!来たら!サウナに!行くって!爺ちゃん!言ってた!」
「分かったのだわ分かったのだわ!行けば良いのでしょう!?」
 相変わらず何を考えているのか分からないいろはに腕を引っ張られ智奈はスーパー銭湯に付いているサウナへ行くこととなった。
「何考えるか分からないだぁ?サウナに入りたいんだよ」
 ・・・訂正する。やりたい事しか考えていないいろは。
「うむ、それでいい」
「む、良いんだ」
 そんな事を言っている間に一同はサウナに到着した。
「開け!きんぴらごぼう!」
「どうしてきんぴらごぼうなんですか!?普通はゴマですよね!?」
「いや、普通じゃつまんねーだろ」
 いろはの謎のこだわりに共感を示す様に波留が首を縦に振る。六花と智奈には分からない彼女達なりの流儀というものがあるのだろう。知ろうとは思わないし知りたくないが。
「おー。まるでサウナに来たみたいだぜー。テンション上がるなぁー」
「サウナに来ているのだわ?」
「む、これは言いたいだけ」
 あまりパロディネタを使うなよ?弱く見えるぞ?
「およ?いろはじゃーん。こんな所で会うなんて奇遇だねぇー!」
「一緒に来てたじゃないですか!」
 いろはと智奈がサウナの中に入るとそこには先客がいた。舳羅と日華だ。
「お、にっちゃんじゃねえか。前回出てこなかったけど何してたんだ?」
「忘れ去られてた。ほら、私って影薄いからさ。キャラが沢山登場する回では作者が存在を忘れるんだよ」
 忘れてないよ!?ここで登場させるために取っといたの!!・・・ホントだよ?
「忘れてた間なのだわ!!!自分で作ったキャラを忘れるなんて酷すぎるのだわ!!?」
「む、実は影が薄いキャラはにーだけじゃない。以前作者がお遊びで書いてたお話にも影が薄い主人公の仲間がいた」
 おい余計な事言うな。
「マジか、どの作品だ?私が知らない作者の作品なんてある訳ねえし」
「む。本当にお遊びで書いてた奴だから著作権を侵害しまくってるからサイトには上がってないよ。更に書いたファイルも整理したときに百話までくらい消したからあと五十話くらいしか残ってない」
「百五十話もあったのだわ!?!?」
 はい。まあ、キャラクターを自分で考えてないんで。そのままパクって来てますからね。
「それでも大分凄いと思うのだわ」
「なあなあ、これって作者がちっちゃんを使って自分を褒めてるって構図になるよな?これを作者はどんな顔で書いてるんだ?」
 仕事帰りに真顔で書いてるよ?
「お前達、それくらいにしておけ」
 この作品の十八番、メタ発言をサウナの中を静かに楽しんでいた舳羅が止める。
「うるさくしてごめんなさい。しかしかなり熱いですね。へーさんはいつからここにいるんですか?」
「先生と離れてから直ぐだな」
「って事は数十分くらいここにいるのだわ!?大丈夫なの?」
「平気です。サウナは好きなので」
 楽しそうに笑う舳羅の顔は確かに平気そうに見える。「あっつーい!」と喚いている日華とは違う様に見える。
「先生、サウナをより楽しむならロウリュを体験していきませんか?」
「ロウリュ、って。お湯をかけるやつ?」
「ええ。サウナストーンと言われる石に水をかけるやつです」
 舳羅が水を手に取って智奈に視線を送る。水をかけても良いのか確認している様だ。
「構わないのだわ。せっかくだものね」
「ええ、では」
 舳羅がそう断ってサウナストーンに水をかける。すると一気に蒸気が上がり、熱い風が一同を襲った。
「「あっつ!!!」」
 ロウリュから放たれた熱に波留と日華が悲鳴を上げ、逃げる様にサウナの中から出て行った。
「はっちゃんの奴、口癖忘れてたな」
「ふふ、そうだな」
「やっぱり橋本さんの「む」って言うやつ、キャラ付けなのね。そんな事しなくても随分キャラ濃いと思うけれど」
 まあ波留には波留の考えがあるんですよ。多様性多様性。
「そうだ。折角なんだ、どちらが長い間サウナの中に居られるか勝負しないか?」
 舳羅がいろはに挑戦的な視線を向けるといろははパキパキと指を鳴らした。
「売られた勝負は買うのが決まり!目と目が会ったらポケ⚪︎ンバトルだ!!!」
「いーさん。本当にポ⚪︎モン好きですねぇ」
 こうしてサウナバトルが始まった。
「うう、熱いです」
「六花。無理をしてはいけない。サウナは自分のペースで楽しむものだぞ」
「そうですね、では私はお先に失礼します」
 勝負を始めてから五分程度で六花はそそくさとサウナから出て行く。残るは三名。
「そんでこの間ドヘンタイがよぉ!」
「ほう、それはダーリンレベルのクズさだな」
 実に熱い空間の中、舳羅といろはの会話には花が咲いていた。しかし智奈はその会話がまるで頭に入ってこない。
「あっっっついのだわ」
「お?ちっちゃん大丈夫か?」
「先生、六花に言った通り、サウナに無理は禁物です。熱いならもう退出しては?」
「うう、そうするのだわ」
 生徒と、気のおけない家族以外の人間とサウナに入るなど初めてな智奈としては出来る限りこの時間を楽しもうと思ったが、ここで倒れる訳にはいかない。大人しく出るとしよう。
「お~。イカだけに~」
「温水さん?急に入って来て何なのだわ?」
「お~。作者のナレーションに反応しました~。さてさて~お外にごあんな~い」
 ゆっくりサウナの扉が開いたと思ったらぬらが直ぐ智奈を連れて外に出ようとする。どうやらサウナを楽しみに来たのではなく智奈を迎えに来た様だ。
「んじゃ私の引き続き頼むぞぬっちゃん!」
「お~。ま~か~さ~れ~た~」
 対決をしているいろはと舳羅をサウナに残し、二人はサウナの外へ出た。
「ふーぅぅ。サウナは熱かったけど、確かに気持ちよかったのだわ」
「お~。それは何より~。では残りページも少ない事ですしぬらのオススメにいきましょ~」
「む、これ以上下らない会話してると銭湯回さーどをやる事になる」
 それは避けたいので一同は移動を始めて下さい。
「お~。ここだ~」
 銭湯内を少しだけ歩いてぬらの目的地に到着する。そこは。
「電気風呂、なのだわ?」
「お~。電気イカ~」
「そんな生物いるのだわ!?」
「いませんよそんな生き物」
 ぬらの戯言を間に受けて大袈裟に驚く智奈に六花は苦笑いを浮かべながら訂正してみせる。いろはがいなくともネタが切れないメンバーだなぁ。
「ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~~」
 情けない様な震えた声が聞こえたと思ったらぬらは既に電気風呂の中に入っていた。せめて電気風呂についての説明が欲しかった。
「む、入らないの?」
「電気風呂って、何なのだわ?感電して死なない!?」
「ぉぉぉぉぉぉ~。それならぬらは死んでますよぉぉぉぉ~」
 電気風呂に入って電気イカになっているぬらから声をかけられ智奈はハッとする。確かにそうである。
「なら心配ないのだわ!」
 そう言ってウキウキしながら電気風呂に入った。
「あばばばばばばばばばばば!!!」
 痺れた。どう表現すれば良いのか分からないが、全身に痛みが走り、本当に電気が身体中に流れるのを感じる。智奈は情けない体位で這いずって電気風呂から出て来た。
「し、死ぬのだわ」
「ぉぉぉぉぉ~?死にませんよぉぉぉぉぉ~?」
「む、幾ら水タイプに電気タイプが弱点だからって死んだりしない。ちーはノーマルタイプでしょ」
「本当にポケモ⚪︎好きですね」
 ぬらと波留に自分の意見を否定されたのが納得できない。智奈は確かに死にかけたのだ。
「そう思うなら入ってみれば良いのだわ!!」
「む!望む所!」
 智奈がのそのそ這い上がって来た電気風呂に波留が向かって行く。
「む。たかが電気風呂。この程度で⚪︎ケモンマ⚪︎ター(ゲームで殿堂入りした)がやられる訳アババババババババババババババ」
 情けない声を出した波留が這い上がって来た。
「む!死ぬ!!!」
「ぉぉぉおぉぉぉぉぉお~。死なないよぉぉぉぉ~?」
 そんなこんなで智奈は銭湯を出た。
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