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五十五限目 ヲン
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登場人物を作る上である程度の法則がある可能性がある。例えば数字。登場人物達がそれぞれ名前の何処かに数字を入れていたり、とある物語の登場人物に当てはめられていたり、場所が関係していたりもする。そして、なぜこんな話をしているのかと言えば、皆さんもう分かっているかも知れないがこの話にも登場人物達の名前に法則性があるのだ。だが、それにも限界が来たのである。
<五十五限目 ヲン>
とある休日。本作の主人公は本日暇である。その為誰かを誘おうと外へ出ていた。
「呼吸をー!止めてー!三秒くらいー!お前真顔を!かましてるからー!!?」
謎の歌を歌いながらステップを踏みながら歩くいろは。何だこの歌。
「おーねーがーい!チョップ!チョップ!ここにチョップ!おーまーえーかーらーーーー!!!」
サビに入ったこの曲の一番盛り上がる所で、
「ヲン!!!」
「ごはぁぁぁ!」
背中から何者かに突撃を喰らわせられた。
「何だ!?敵襲か!?天変地異か!?」
突然の事すぎて理解が追いつかないいろはは辺りを見渡す。すると、とある動物が目に入った。白い毛並み、小柄の体格、そして何故かアニメの様なにこにこな笑みを浮かべた白い犬が、そこにはいた。
「パ⚪︎チじゃねぇぇか!!?」
「ヲン!!」
「パン⚪︎じゃねえか!!?」
この回、怒られないかなぁ。怒られないと良いなぁ。
「こらー!知らない人にタックルしちゃダメでしょ!って、いろっち!?」
「誰かと思えばるっちゃんじゃねえか。何してんだこんなとこで」
白い犬を追ってきた飼い主と思われる人物をいろはは知っていた。流川瑠美という名のいろはの後輩にしてビッチである。
「失礼な!好き嫌いせず食べるって言って下さい!」
「そんなポンポンと食うからビッチなんだろうが」
まあその点は置いておこう。それよりいろはは気になっているのだ。そう、この犬が。
「この犬!あだちさん家の⚪︎ンチだろ!!?」
「アダチさん?いえ、この子はうちのヲンです」
「ヲン!!!」
「・・・なんて?」
思わぬ言葉に思わずいろはが顔をしかめる。この見た目で、この鳴き声でパン⚪︎ではない、だと?
「あだちさんに返してこい」
「だーからー!うちの子ですってー!」
「じゃあ上杉さん家か?立花さん家か?」
「何度言わせるんですか!!うちの!流川家のヲンです!!」
「ヲン!!!」
瑠美の言葉に答えるようにヲンと呼ばれた犬は笑顔で鳴く。見れば見るほど、聞けば聞くほどあの犬にしか思えない。
「くそ、なんでまたこんな犬が。うちは野球なんてやってねえぞ!」
「野球?どうして野球が関係するんです?」
「分かんねえなら無理に理解しなくていいよ。とりあえず状況は飲み込んだ」
大きなため息を吐きながら一旦いろはが落ち着いた。普段はふざけ倒しているいろはだが別に常識がない訳ではない。寧ろ狂った人々の前では大分常識人である。今回は瑠美に非はないのだが。
「よし、行くぞ」
「はい!お供します!」
「ヲン!!!」
「どこに行くかを普通聞くだろ!?何を即決してんだお前は!!?」
瑠美といるとどこまでも調子が狂う。しかしまあその程度は慣れだろう。きっとどうとでもなる。
◇
「と言う訳でやって参りました!バッティングセンター!!」
「いえーい!!ヲンはお外で待機でーす!」
「ヲン!!!」
「お前それしか言えねえのか!?」
「ヲン!!!」
何に影響されたのかは言うまでもないがいろはと瑠美はバッティングセンターに来ていた。本音を言うとヲンだけでは一話として完成出来ない程短いのでバッティングセンターにやってきた。今回は二本立てである。
「あぁぁぁぁぁぁ!!」
「おん?誰かの悲鳴?」
そんな事を話していると、バッティングセンターの奥から誰かの悲鳴が聞こえてきた。ボールが体にでも当たってしまったのだろうか。
「ぁぁぉぁぁぁぁ!!いい!良い痛みだぁぁ!」
「・・・私、なんかこの悲鳴の正体が分かった気がする」
会いたくない気持ちもあるが、ここまで来てバットを握らずに帰りたくない。故にお金を払って店内へ。するとそこにはやはりというか、想像通りの人物がいた。
「おや、いろは先輩じゃないですか。奇遇ですねぇぇぇぇ!!」
「お前、一人の時はこうやってドM欲を満たしてんのか?気持ち悪りぃな」
「言葉責めもしてくれるとは!!ありがたい!!!」
いつも思うがこいつは無敵だ。何をされても喜ぶ。
「あれ?りっくんじゃんか。久しぶりー」
「はい?って、瑠美じゃん。何でこんな所に、というかいろは先輩と一緒に?」
「あん?お前ら知り合いか?」
いろはの知る限りでは二人に交流はないと思っていたが、どうやら違うらしい。波留とでも交流があったのだろうか。
「実はあーしとりっくんは幼馴染なんですよー!」
「違いますよ、幼稚園から知ってるってだけで、腐れ縁です」
「おお、本当に腐った縁だな」
まさかドMとビッチが幼馴染とは。世も末である。本当に末である。
「何だかんだ私が関係せずに知り合いだったメンバーは珍しいな」
実を言うとこのメンバーの中心は完全にいろはだったのだ。今はそれぞれの仲も良くなってきていて、いろはを抜きに遊びに行く事も多々あるが、そんな彼女達を引き合わせたのは何を隠そういろはなのだ。この話のメンバーでいろは抜きで元から交流があったのはなんと舳羅と透のみである。
「あーしと旦那様はどうですか!?」
「あ、それは私関係ねーな。ってそう考えると例外には全部るっちゃんが関わってんな」
今回の事と透の事は瑠美の交流関係だ。舳羅と透は直接関係ないが、今現在でいうと間接的に関わりがある。・・・だから何だという話ではあるが。
「ふぅ。満足満足。いろは先輩、打ちますか?」
「あたり前田のクラッカー!!まかせろり!!!」
「マエダ?」
「せろり?」
いつものいろはの戯言だがその二つに疑問系を投げかけてくる二人。まさか、あたり前田のクラッカーを知らないというのか。
「これが、ジェネレーションギャップってやつか!?」
「言うてボク達二つしか違いませんよね?」
「というか調べてみたらこのネタかなり古いネタじゃないですか!!智奈先生ですら生まれてない時代ですよこれ!!?」
つまりこれはジェネレーションギャップではない。単にいろはが古いネタを知っていただけである。
「あぁん?ならジェネレーションギャップを食らわせてやる!ポケ⚪︎ンのサ⚪︎シのエースと言えば!!?」
「ゲッ⚪︎ウガですかね」
「ポケ⚪︎ン?あー!⚪︎トシと言えばピカ⚪︎ュウですよね!!」
「リザードン!!」
ゴ⚪︎カザル。
「全員分かってねぇなぁ!!?エースと言ったらリザー⚪︎ンだろ!!?」
「知りませんよ。ボク元々⚪︎ケモンには詳しくないですし。というか作者より前の世代言ってませんか?」
まあいろはがふざけ倒しているのはいつもの事だ。ちなみに作者はバリバリのダ⚪︎パ世代です。
「・・・なんかなぁ」
「あれ?どうしたんです?」
二人との謎のやり取りをしていたいろはが頭をポリポリと掻く。その事に疑問を持ちながら瑠美がいろはの顔を覗き込んで質問した。
「なんか、ノリが違う。これがジェネレーションギャップかぁー。って、最初は思ってたけど、何つーのかな。なんか違う」
「あぁ。ツッコミの不在じゃないですか?」
「それだ!」
莉里斗の言葉にいろはが大声で叫ぶ。この話のツッコミ担当は主に二人。六花と智奈である。そしてそのメインツッコミが不在の時やメインだけではツッコミきれない時にツッコミを担当するのが日華、そしていろはである。
「よく考えたらボケもいねえのか!!!?」
「ボケはいろっちじゃないですかー!それにりっくんもどっちかと言うとツッコミじゃありません?」
「お、おおん。そうかぁ?」
瑠美の言い分も一理あるが莉里斗がツッコミのイメージがいろはには湧かない。波留が関係ない時の莉里斗はそこそこ冷静でツッコミといえばツッコミだが、そのツッコミは落ち着いたものの為いろはは満足出来ないのだろう。
「何だよこのつまんねー会話!!もっと盛大にボケて大声でツッコンでくれ!!!頼むー!!誰か盛大なオチをくれよーーーー!!!!」
ボケとツッコミがいなければギャグは成立しない。その事がよく身に染みた一日となった。
「ヲン!!!!!!」
<五十五限目 ヲン>
とある休日。本作の主人公は本日暇である。その為誰かを誘おうと外へ出ていた。
「呼吸をー!止めてー!三秒くらいー!お前真顔を!かましてるからー!!?」
謎の歌を歌いながらステップを踏みながら歩くいろは。何だこの歌。
「おーねーがーい!チョップ!チョップ!ここにチョップ!おーまーえーかーらーーーー!!!」
サビに入ったこの曲の一番盛り上がる所で、
「ヲン!!!」
「ごはぁぁぁ!」
背中から何者かに突撃を喰らわせられた。
「何だ!?敵襲か!?天変地異か!?」
突然の事すぎて理解が追いつかないいろはは辺りを見渡す。すると、とある動物が目に入った。白い毛並み、小柄の体格、そして何故かアニメの様なにこにこな笑みを浮かべた白い犬が、そこにはいた。
「パ⚪︎チじゃねぇぇか!!?」
「ヲン!!」
「パン⚪︎じゃねえか!!?」
この回、怒られないかなぁ。怒られないと良いなぁ。
「こらー!知らない人にタックルしちゃダメでしょ!って、いろっち!?」
「誰かと思えばるっちゃんじゃねえか。何してんだこんなとこで」
白い犬を追ってきた飼い主と思われる人物をいろはは知っていた。流川瑠美という名のいろはの後輩にしてビッチである。
「失礼な!好き嫌いせず食べるって言って下さい!」
「そんなポンポンと食うからビッチなんだろうが」
まあその点は置いておこう。それよりいろはは気になっているのだ。そう、この犬が。
「この犬!あだちさん家の⚪︎ンチだろ!!?」
「アダチさん?いえ、この子はうちのヲンです」
「ヲン!!!」
「・・・なんて?」
思わぬ言葉に思わずいろはが顔をしかめる。この見た目で、この鳴き声でパン⚪︎ではない、だと?
「あだちさんに返してこい」
「だーからー!うちの子ですってー!」
「じゃあ上杉さん家か?立花さん家か?」
「何度言わせるんですか!!うちの!流川家のヲンです!!」
「ヲン!!!」
瑠美の言葉に答えるようにヲンと呼ばれた犬は笑顔で鳴く。見れば見るほど、聞けば聞くほどあの犬にしか思えない。
「くそ、なんでまたこんな犬が。うちは野球なんてやってねえぞ!」
「野球?どうして野球が関係するんです?」
「分かんねえなら無理に理解しなくていいよ。とりあえず状況は飲み込んだ」
大きなため息を吐きながら一旦いろはが落ち着いた。普段はふざけ倒しているいろはだが別に常識がない訳ではない。寧ろ狂った人々の前では大分常識人である。今回は瑠美に非はないのだが。
「よし、行くぞ」
「はい!お供します!」
「ヲン!!!」
「どこに行くかを普通聞くだろ!?何を即決してんだお前は!!?」
瑠美といるとどこまでも調子が狂う。しかしまあその程度は慣れだろう。きっとどうとでもなる。
◇
「と言う訳でやって参りました!バッティングセンター!!」
「いえーい!!ヲンはお外で待機でーす!」
「ヲン!!!」
「お前それしか言えねえのか!?」
「ヲン!!!」
何に影響されたのかは言うまでもないがいろはと瑠美はバッティングセンターに来ていた。本音を言うとヲンだけでは一話として完成出来ない程短いのでバッティングセンターにやってきた。今回は二本立てである。
「あぁぁぁぁぁぁ!!」
「おん?誰かの悲鳴?」
そんな事を話していると、バッティングセンターの奥から誰かの悲鳴が聞こえてきた。ボールが体にでも当たってしまったのだろうか。
「ぁぁぉぁぁぁぁ!!いい!良い痛みだぁぁ!」
「・・・私、なんかこの悲鳴の正体が分かった気がする」
会いたくない気持ちもあるが、ここまで来てバットを握らずに帰りたくない。故にお金を払って店内へ。するとそこにはやはりというか、想像通りの人物がいた。
「おや、いろは先輩じゃないですか。奇遇ですねぇぇぇぇ!!」
「お前、一人の時はこうやってドM欲を満たしてんのか?気持ち悪りぃな」
「言葉責めもしてくれるとは!!ありがたい!!!」
いつも思うがこいつは無敵だ。何をされても喜ぶ。
「あれ?りっくんじゃんか。久しぶりー」
「はい?って、瑠美じゃん。何でこんな所に、というかいろは先輩と一緒に?」
「あん?お前ら知り合いか?」
いろはの知る限りでは二人に交流はないと思っていたが、どうやら違うらしい。波留とでも交流があったのだろうか。
「実はあーしとりっくんは幼馴染なんですよー!」
「違いますよ、幼稚園から知ってるってだけで、腐れ縁です」
「おお、本当に腐った縁だな」
まさかドMとビッチが幼馴染とは。世も末である。本当に末である。
「何だかんだ私が関係せずに知り合いだったメンバーは珍しいな」
実を言うとこのメンバーの中心は完全にいろはだったのだ。今はそれぞれの仲も良くなってきていて、いろはを抜きに遊びに行く事も多々あるが、そんな彼女達を引き合わせたのは何を隠そういろはなのだ。この話のメンバーでいろは抜きで元から交流があったのはなんと舳羅と透のみである。
「あーしと旦那様はどうですか!?」
「あ、それは私関係ねーな。ってそう考えると例外には全部るっちゃんが関わってんな」
今回の事と透の事は瑠美の交流関係だ。舳羅と透は直接関係ないが、今現在でいうと間接的に関わりがある。・・・だから何だという話ではあるが。
「ふぅ。満足満足。いろは先輩、打ちますか?」
「あたり前田のクラッカー!!まかせろり!!!」
「マエダ?」
「せろり?」
いつものいろはの戯言だがその二つに疑問系を投げかけてくる二人。まさか、あたり前田のクラッカーを知らないというのか。
「これが、ジェネレーションギャップってやつか!?」
「言うてボク達二つしか違いませんよね?」
「というか調べてみたらこのネタかなり古いネタじゃないですか!!智奈先生ですら生まれてない時代ですよこれ!!?」
つまりこれはジェネレーションギャップではない。単にいろはが古いネタを知っていただけである。
「あぁん?ならジェネレーションギャップを食らわせてやる!ポケ⚪︎ンのサ⚪︎シのエースと言えば!!?」
「ゲッ⚪︎ウガですかね」
「ポケ⚪︎ン?あー!⚪︎トシと言えばピカ⚪︎ュウですよね!!」
「リザードン!!」
ゴ⚪︎カザル。
「全員分かってねぇなぁ!!?エースと言ったらリザー⚪︎ンだろ!!?」
「知りませんよ。ボク元々⚪︎ケモンには詳しくないですし。というか作者より前の世代言ってませんか?」
まあいろはがふざけ倒しているのはいつもの事だ。ちなみに作者はバリバリのダ⚪︎パ世代です。
「・・・なんかなぁ」
「あれ?どうしたんです?」
二人との謎のやり取りをしていたいろはが頭をポリポリと掻く。その事に疑問を持ちながら瑠美がいろはの顔を覗き込んで質問した。
「なんか、ノリが違う。これがジェネレーションギャップかぁー。って、最初は思ってたけど、何つーのかな。なんか違う」
「あぁ。ツッコミの不在じゃないですか?」
「それだ!」
莉里斗の言葉にいろはが大声で叫ぶ。この話のツッコミ担当は主に二人。六花と智奈である。そしてそのメインツッコミが不在の時やメインだけではツッコミきれない時にツッコミを担当するのが日華、そしていろはである。
「よく考えたらボケもいねえのか!!!?」
「ボケはいろっちじゃないですかー!それにりっくんもどっちかと言うとツッコミじゃありません?」
「お、おおん。そうかぁ?」
瑠美の言い分も一理あるが莉里斗がツッコミのイメージがいろはには湧かない。波留が関係ない時の莉里斗はそこそこ冷静でツッコミといえばツッコミだが、そのツッコミは落ち着いたものの為いろはは満足出来ないのだろう。
「何だよこのつまんねー会話!!もっと盛大にボケて大声でツッコンでくれ!!!頼むー!!誰か盛大なオチをくれよーーーー!!!!」
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