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五限目 三角関数
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「今回はふざけにふざけまくった回だ。メタ発言とか作者が喋りまくる話が嫌いなら読まない事をオススメするぜ」
<五限目 三角関数>
「これまで、国語、理科、社会、英語と学んできたので、本日は五教科の最後、数学のお時間です」
「いぃぃぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「駄々を捏ねないで下さい!わたくしだってできる事ならやりたくないですが、いつまでも逃げてはいられません」
数学を勉強するとなった瞬間いろはは全力で駄々を捏ね始めた。六花も数学は苦手でできることなら勉強したくないので、いつもならもう少し強く言えるのだが本日はそうはいかない。
「む。今日はビシバシ行く。そして本日のテーマがこちら!」
波瑠がバンバンと乱暴に黒板を叩くとそこには三角形の図形と三角比の定義が描かれていた。
「三角形が何度かを求める定理ですよね。それは分かるのですが、いざ求めようとすると・・・」
「何言ってんのか分かんねーぇ」
椅子に座る二人が難色を示すのを止める為波瑠が三角関数とは何かを説明し始める。
「む。三角関数とは、平面三角法における、角度の大きさと線分の長さの関係を記述する関数の族、およびそれらを拡張して得られる関数の総称。鋭角を扱う場合、三角関数の値は対応する直角三角形の二辺の長さの比(三角比)である。三角法に由来する三角関数という呼び名のほかに、単位円を用いた定義に由来する円関数(えんかんすう、circular function)という呼び名がある」
「「???」」
いろはと六花は宇宙の真理を知った猫の様な表情をしながら呆然と黒板を眺める事しか出来なかった。
「む?二人の頭に疑問符が見える。分からなかった?」
「「全く」」
「むぅ。数学の事になると二人は気が合うみたい」
波瑠はどの様に二人に三角関数を教えるか頭を悩ませる。波瑠は理数系の科目は得意だが、自分が問題を解ける事と誰かに問題の解き方を教えるのは全くの別物である。
「む。さて、早速問題に取り組もう」
「待った。問題を解く前に一つ言っておきたい事がある」
「む。どうせ下らない事だろうけど、一応聞いてあげる」
いろはの言いたい事を真っ向から否定するのではなく一応聞いてあげる優しさ。この優しさは世界一ありがたい。そんな事を思う今日この頃だった。
「作者が問題を解きたくないってよ」
「・・・む?」
そう。国語、理科、社会、英語とやったからには次は数学だ。しかし、何を隠そう、作者は数学が大嫌いなのである。どれくらい嫌いかと言うと文系大学に進めばもう二度と数学をやらなくていいと考えて文系大学への進学を選んだ程に嫌っている。そして中学生一年生の問題すら解けない程に数学が苦手である。
「む?」
「だーかーらー。作者が問題を解きたくねぇって言ってんの。問題を探すのもめんどくせえし、まず作者が三角関数をよく覚えてねえから無理なんだよ。不可能なの」
「そこまでですいーさん!これ以上のメタ発言は見過ごせません!」
ペラペラとこちらの事情を話すいろはの口を六花が物理的に塞がせる。勿論手で。
「おいおい。そんな事わざわざ言わなくたって分かるだろうよ。この状況で「うるせえ口だな。そんな唇は、俺の唇で塞いでやるよ」なんてセリフでねえだろうしさぁ!」
「どんな事の話です!?」
「む?いー大丈夫?今日はいつも以上に変」
本来は聞こえないナレーションの言葉と会話をするいろはに六花がツッコミ、波瑠が心配する。本来ならばこの私、ナレーション兼作者もいろはにメタ発言をやめろと止めるのだが、今回ばかりはそうはいかない。何故ならこのままでは三角関数の問題に三人は取り組み始めてしまうからだ。それだけは必ず阻止しなければならない。
「まあ任せろって作者。人間困った時はお互い様だぜ。その代わり、分かるよな?」
はい。今度ラーメン奢ります。
「やったぜ」
「む。今回はメタ発言回か。作者に問題を解く気がないのなら、今回はどう足掻いても勉強は出来ないか」
「はーさんまで何を言い出すのですか!?あー!違いますよ!?わたくし達は決して作者様の声が聞こえていたりなどしていませんし!作者様とお話をするなど、もっての他ですから!?」
誰もいない場所に必死に両手を振って滝の様に流れる汗を必死に拭う六花。申し訳ない。作者が勉強の出来る男なら、こんな思いはさせなかったのに!
「まあそんな悲観すんなよ。作者がいなけりゃ私達は生まれてすらいなかったんだし、「あなたが居なければこの世に生まれなかったものがある!」ってアミュー⚪︎メントメ⚪︎ィア総合学院も言ってただろ?」
「む。伏字の意味がまるで無いし、分かる人にしか分からない発言だ。気になった人はいーのセリフをググってみてね」
「マホー使いのお嫁さん二二話CMで調べても出てくるかもな!ニヤニヤ動画とかで!」
こちらを気遣ってくれて更にネタの解説までしてくれるとは。実にありがたい。君達がいてくれて良かった。
「いやいや、なんか照れるからやめろよ」
「む。頭なでなでしてくれてもいいよ」
「いや何いい話風に纏めようとしてるんですか!?違います!決して作者様と会話などしておりませんからね!?」
頬を染めながら照れるいろはと笑う波瑠を見て六花は更に慌てながら両手を振る。そこまで必死にならなくてもいいのに。
「そうだぞ。実際この話を読んでくれてる人は多分寛大な心をお持ちだ。一話からこれなら分かんねえけど、四話まで読んでなおこれを読んでくれてる人達ならきっとこんな話してても笑って許してくれるさ」
「む。何なら先輩方だって作者と話してた。おもに市谷先輩が、だけど」
「呼びましたかしらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
呼んでねえ帰れぇぇぇぇえぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!
◇
おほん。作者権限で強制帰宅させました。本当に申し訳ございませんでした。
「ほんとですわよねぇ。いきなり出てきて場を荒らすなんて信じられませんわ」
いるーーーーーーーーーー!?
えっと、そ、そこには作者が強制退場させた筈の市谷澤の姿があった。あ、市谷澤を知らないという読者様は是非とも私の別作品、「官能小説に恋をして!」をご覧下さい。
「よろしくおねげぇしますわぁぁぁぁぁ!!!それはそうと動揺し過ぎではなくて?流石のワタクシも同情する意思の弱さでしてよ」
ほっとけ!君達!この害悪偽お嬢様を追い出せ!
「任せろ!ガヤパイセーン。これ私達の作品なんですけどー。ガヤパイセンそこにいるだけで存在感パナイっすから帰ってくだせえよ」
「失礼な後輩ですわね!!ワタクシはそこにいるだけで存在感パナイですって!!?褒め言葉ですわぁぁぁー!!!」
いろはからの言葉に高笑いをする市谷澤という女。くそ、腹が立つ。
「む。でも喋る事ができなかったら存在感はない。だってこれは文字の塊。漫画とかなら黙っててもうるさい人っているけれど、ここではそんな事はない。何故ならここは文字の世界。作者は絵が五歳より下手くそだから挿絵が挟まれる事もない。つまり市谷先輩は黙っていれば無害」
「まぁ!喧嘩が美味い棒より安い値段で売られていますわ!!?なんとただ!!?お買い得ですわねぇ!!!買って差し上げますわよ面出なさいよこの生意気後輩ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
「む!上等!絶対に負けられない戦いが!今!ここにある!!!」
お嬢様の様な高笑いを一瞬で辞め、血管剥き出しにしながら波瑠に殴りかかる市谷。波瑠はその市谷にファイティングポーズで応じると二人は全力の殴り合いを始めた。
「あ、あのー。こんなぐちゃぐちゃでぐだぐだな話にするくらいなら、いっその事書かないほうが良かったのでは?」
六花が内緒話をする様に虚空に向かって小さく呟く。どうしたのだろうかこの子は。何もない所に話しかけるなんて。気でも狂ったのだろうか。
「作者様にお話しているんです!!唐突に裏切らないで下さいますか!!?」
ごめんごめん。さっきまで作者の事を否定してた六花が作者に話しかけてくれた事が嬉しくてさ。
「反抗期の娘に話しかけられた父親みたいな反応ですね」
そんな具体的に例えられるとは思わなかった!!でも、割とそんな感じかな。普段話したくても話せない娘と会話できた様な心境。お父さん嬉しいよ。六花が立派な女の子に育って。
「なっ!何故泣くんですか!?泣き止んで下さい!あぁもう!ほら、ハンカチを貸すので涙を拭いて下さい」
立派に育って!!!パパはもう感無量だよ!今でも瞳を閉じると思い出せる。六花が小さい頃パパと結婚するって言ってくれた事が。
「そんな事言ってません!?というか作者様はわたくしのお父様ではありませんよね!?」
えーつれないなぁ。作者にとって自分の書いたキャラは我が子の様な存在だって言うでしょ?今までそんな事一回も思った事無かったけど。今実感が湧いた。六花は俺の子だ。間違いない。
「な、何なんですか全く」
口ではそう言いつつも頬を染めて俯く六花。どうやら満更でもないらしい。やはりうちの娘が世界で一番可愛い。
「なーなー。普通に会話してるけどそろそろ終わりが近い行数じゃね?作者、一話は大体百五十行って決めてるだろ?」
おっと。もうそんな行数か。いやぁ、メタ発言させてると会話が弾んで楽しいねぇ。出来れば毎回メタ発言入れたいレベル。
「ワタクシの時は全否定してましたのに!!?何なんですのその態度の違いはぁぁぁぁぁ!!!ワタクシだって作者の登場人物の一人!つまりあなたの娘ですわ!!!!」
お前みたいな娘育てた覚えはねぇ!!!元の世界に帰れぇぇぇ!!!
「ざーんねーん!作者の青春物の小説は同じ世界線ですのよ!つまり!ワタクシはこの「いろはにほへと、塵になれ!」でも存在していますの!!!ざぁんねぇんでしたわぬぇぇぇぇぇえええっへぇ!!」
ちくしょうがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
「えっと、今回はこんな破茶滅茶回でしたが、次からはいつもの感じに戻ります!あなた方が宜しければ、次のお話でもお会いできたら嬉しいです!では、また次回でー」
「呼んでくれてありがとなー!」
「む、感謝」
マジで!本当にありがとうございました!
「今回はふざけにふざけまくった回だ。メタ発言とか作者が喋りまくる話が嫌いなら読まない事をオススメするぜ」
<五限目 三角関数>
「これまで、国語、理科、社会、英語と学んできたので、本日は五教科の最後、数学のお時間です」
「いぃぃぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「駄々を捏ねないで下さい!わたくしだってできる事ならやりたくないですが、いつまでも逃げてはいられません」
数学を勉強するとなった瞬間いろはは全力で駄々を捏ね始めた。六花も数学は苦手でできることなら勉強したくないので、いつもならもう少し強く言えるのだが本日はそうはいかない。
「む。今日はビシバシ行く。そして本日のテーマがこちら!」
波瑠がバンバンと乱暴に黒板を叩くとそこには三角形の図形と三角比の定義が描かれていた。
「三角形が何度かを求める定理ですよね。それは分かるのですが、いざ求めようとすると・・・」
「何言ってんのか分かんねーぇ」
椅子に座る二人が難色を示すのを止める為波瑠が三角関数とは何かを説明し始める。
「む。三角関数とは、平面三角法における、角度の大きさと線分の長さの関係を記述する関数の族、およびそれらを拡張して得られる関数の総称。鋭角を扱う場合、三角関数の値は対応する直角三角形の二辺の長さの比(三角比)である。三角法に由来する三角関数という呼び名のほかに、単位円を用いた定義に由来する円関数(えんかんすう、circular function)という呼び名がある」
「「???」」
いろはと六花は宇宙の真理を知った猫の様な表情をしながら呆然と黒板を眺める事しか出来なかった。
「む?二人の頭に疑問符が見える。分からなかった?」
「「全く」」
「むぅ。数学の事になると二人は気が合うみたい」
波瑠はどの様に二人に三角関数を教えるか頭を悩ませる。波瑠は理数系の科目は得意だが、自分が問題を解ける事と誰かに問題の解き方を教えるのは全くの別物である。
「む。さて、早速問題に取り組もう」
「待った。問題を解く前に一つ言っておきたい事がある」
「む。どうせ下らない事だろうけど、一応聞いてあげる」
いろはの言いたい事を真っ向から否定するのではなく一応聞いてあげる優しさ。この優しさは世界一ありがたい。そんな事を思う今日この頃だった。
「作者が問題を解きたくないってよ」
「・・・む?」
そう。国語、理科、社会、英語とやったからには次は数学だ。しかし、何を隠そう、作者は数学が大嫌いなのである。どれくらい嫌いかと言うと文系大学に進めばもう二度と数学をやらなくていいと考えて文系大学への進学を選んだ程に嫌っている。そして中学生一年生の問題すら解けない程に数学が苦手である。
「む?」
「だーかーらー。作者が問題を解きたくねぇって言ってんの。問題を探すのもめんどくせえし、まず作者が三角関数をよく覚えてねえから無理なんだよ。不可能なの」
「そこまでですいーさん!これ以上のメタ発言は見過ごせません!」
ペラペラとこちらの事情を話すいろはの口を六花が物理的に塞がせる。勿論手で。
「おいおい。そんな事わざわざ言わなくたって分かるだろうよ。この状況で「うるせえ口だな。そんな唇は、俺の唇で塞いでやるよ」なんてセリフでねえだろうしさぁ!」
「どんな事の話です!?」
「む?いー大丈夫?今日はいつも以上に変」
本来は聞こえないナレーションの言葉と会話をするいろはに六花がツッコミ、波瑠が心配する。本来ならばこの私、ナレーション兼作者もいろはにメタ発言をやめろと止めるのだが、今回ばかりはそうはいかない。何故ならこのままでは三角関数の問題に三人は取り組み始めてしまうからだ。それだけは必ず阻止しなければならない。
「まあ任せろって作者。人間困った時はお互い様だぜ。その代わり、分かるよな?」
はい。今度ラーメン奢ります。
「やったぜ」
「む。今回はメタ発言回か。作者に問題を解く気がないのなら、今回はどう足掻いても勉強は出来ないか」
「はーさんまで何を言い出すのですか!?あー!違いますよ!?わたくし達は決して作者様の声が聞こえていたりなどしていませんし!作者様とお話をするなど、もっての他ですから!?」
誰もいない場所に必死に両手を振って滝の様に流れる汗を必死に拭う六花。申し訳ない。作者が勉強の出来る男なら、こんな思いはさせなかったのに!
「まあそんな悲観すんなよ。作者がいなけりゃ私達は生まれてすらいなかったんだし、「あなたが居なければこの世に生まれなかったものがある!」ってアミュー⚪︎メントメ⚪︎ィア総合学院も言ってただろ?」
「む。伏字の意味がまるで無いし、分かる人にしか分からない発言だ。気になった人はいーのセリフをググってみてね」
「マホー使いのお嫁さん二二話CMで調べても出てくるかもな!ニヤニヤ動画とかで!」
こちらを気遣ってくれて更にネタの解説までしてくれるとは。実にありがたい。君達がいてくれて良かった。
「いやいや、なんか照れるからやめろよ」
「む。頭なでなでしてくれてもいいよ」
「いや何いい話風に纏めようとしてるんですか!?違います!決して作者様と会話などしておりませんからね!?」
頬を染めながら照れるいろはと笑う波瑠を見て六花は更に慌てながら両手を振る。そこまで必死にならなくてもいいのに。
「そうだぞ。実際この話を読んでくれてる人は多分寛大な心をお持ちだ。一話からこれなら分かんねえけど、四話まで読んでなおこれを読んでくれてる人達ならきっとこんな話してても笑って許してくれるさ」
「む。何なら先輩方だって作者と話してた。おもに市谷先輩が、だけど」
「呼びましたかしらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
呼んでねえ帰れぇぇぇぇえぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!
◇
おほん。作者権限で強制帰宅させました。本当に申し訳ございませんでした。
「ほんとですわよねぇ。いきなり出てきて場を荒らすなんて信じられませんわ」
いるーーーーーーーーーー!?
えっと、そ、そこには作者が強制退場させた筈の市谷澤の姿があった。あ、市谷澤を知らないという読者様は是非とも私の別作品、「官能小説に恋をして!」をご覧下さい。
「よろしくおねげぇしますわぁぁぁぁぁ!!!それはそうと動揺し過ぎではなくて?流石のワタクシも同情する意思の弱さでしてよ」
ほっとけ!君達!この害悪偽お嬢様を追い出せ!
「任せろ!ガヤパイセーン。これ私達の作品なんですけどー。ガヤパイセンそこにいるだけで存在感パナイっすから帰ってくだせえよ」
「失礼な後輩ですわね!!ワタクシはそこにいるだけで存在感パナイですって!!?褒め言葉ですわぁぁぁー!!!」
いろはからの言葉に高笑いをする市谷澤という女。くそ、腹が立つ。
「む。でも喋る事ができなかったら存在感はない。だってこれは文字の塊。漫画とかなら黙っててもうるさい人っているけれど、ここではそんな事はない。何故ならここは文字の世界。作者は絵が五歳より下手くそだから挿絵が挟まれる事もない。つまり市谷先輩は黙っていれば無害」
「まぁ!喧嘩が美味い棒より安い値段で売られていますわ!!?なんとただ!!?お買い得ですわねぇ!!!買って差し上げますわよ面出なさいよこの生意気後輩ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
「む!上等!絶対に負けられない戦いが!今!ここにある!!!」
お嬢様の様な高笑いを一瞬で辞め、血管剥き出しにしながら波瑠に殴りかかる市谷。波瑠はその市谷にファイティングポーズで応じると二人は全力の殴り合いを始めた。
「あ、あのー。こんなぐちゃぐちゃでぐだぐだな話にするくらいなら、いっその事書かないほうが良かったのでは?」
六花が内緒話をする様に虚空に向かって小さく呟く。どうしたのだろうかこの子は。何もない所に話しかけるなんて。気でも狂ったのだろうか。
「作者様にお話しているんです!!唐突に裏切らないで下さいますか!!?」
ごめんごめん。さっきまで作者の事を否定してた六花が作者に話しかけてくれた事が嬉しくてさ。
「反抗期の娘に話しかけられた父親みたいな反応ですね」
そんな具体的に例えられるとは思わなかった!!でも、割とそんな感じかな。普段話したくても話せない娘と会話できた様な心境。お父さん嬉しいよ。六花が立派な女の子に育って。
「なっ!何故泣くんですか!?泣き止んで下さい!あぁもう!ほら、ハンカチを貸すので涙を拭いて下さい」
立派に育って!!!パパはもう感無量だよ!今でも瞳を閉じると思い出せる。六花が小さい頃パパと結婚するって言ってくれた事が。
「そんな事言ってません!?というか作者様はわたくしのお父様ではありませんよね!?」
えーつれないなぁ。作者にとって自分の書いたキャラは我が子の様な存在だって言うでしょ?今までそんな事一回も思った事無かったけど。今実感が湧いた。六花は俺の子だ。間違いない。
「な、何なんですか全く」
口ではそう言いつつも頬を染めて俯く六花。どうやら満更でもないらしい。やはりうちの娘が世界で一番可愛い。
「なーなー。普通に会話してるけどそろそろ終わりが近い行数じゃね?作者、一話は大体百五十行って決めてるだろ?」
おっと。もうそんな行数か。いやぁ、メタ発言させてると会話が弾んで楽しいねぇ。出来れば毎回メタ発言入れたいレベル。
「ワタクシの時は全否定してましたのに!!?何なんですのその態度の違いはぁぁぁぁぁ!!!ワタクシだって作者の登場人物の一人!つまりあなたの娘ですわ!!!!」
お前みたいな娘育てた覚えはねぇ!!!元の世界に帰れぇぇぇ!!!
「ざーんねーん!作者の青春物の小説は同じ世界線ですのよ!つまり!ワタクシはこの「いろはにほへと、塵になれ!」でも存在していますの!!!ざぁんねぇんでしたわぬぇぇぇぇぇえええっへぇ!!」
ちくしょうがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
「えっと、今回はこんな破茶滅茶回でしたが、次からはいつもの感じに戻ります!あなた方が宜しければ、次のお話でもお会いできたら嬉しいです!では、また次回でー」
「呼んでくれてありがとなー!」
「む、感謝」
マジで!本当にありがとうございました!
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