280 / 310
変乱の気配
しおりを挟む
続々と訪れる馬車や木炭車、慌ただしく行き交う騎士や兵士。のんびり平和な日々から一転、この日のロームルス城は異様な緊張感に包まれていた。
ガレウス邪教団との大規模戦闘に備え、ロムルス王国、南ディナール王国、アルテミア正教国で合同軍事演習を行うのだ。三種の国章が入り乱れる様は、実に圧倒される光景である。
「ようやく着いたわ、久しぶりのロームルス城ね」
「ええ、いつ見ても立派な城で……ああっ、お待ちくださいエリッサ様!」
「ほら早く、置いていっちゃうわよ」
南ディナール王国の王女エリッサ、護衛を務める騎士ハミルカル。二人は今回の合同軍事演習における、南ディナール王国の代表である。
当然ながらハミルカルは張り詰めているが、一方のエリッサはどこか緊張感に欠けた様子。
「お気をつけください、私の傍から離れると危険です」
「あら大丈夫よ、ハミルカルは心配しすぎだわ」
「しかし……」
「さて、ウルウルとティアお姉様はどこかしら?」
ウルリカ様やクリスティーナとの再会を期待し、エリッサは胸を躍らせすぎているよう。それにしても油断しすぎである、その結果──。
「えいっ、捕まえたっすー!」
「ひゃわ!?」
いきなり背後から羽交い絞めにされ、ギュッと身動きを封じられてしまう。
犯人はアルテミア正教会の教主アンナマリアだ。隙だらけのエリッサを見て襲い掛かりたくなったらしい、なんとも自由奔放な教主様である。
「もうっ、ビックリさせないでください!」
「やれやれっす、エリッサちゃんは油断しすぎっすよ。一人でフラフラ歩いてると、私みたいな悪人に捕まっちゃうっすよ?」
「アルテミア様は悪人ではないわ」
「ふーん……それはどうっすかね!」
「わひゃっ!? ちょっとやめて、くすぐった……はううっ」
アンナマリアは蛇のような動きで、エリッサの服に手を入れてコチョコチョ。自由奔放を通り越し、もはや完全な奇行である。
エリッサはくすぐったさを堪えるのに必死、ハミルカルは面食らい右往左往、そうこうしている間にアンナマリアは何かを発見した模様。
「やっぱり持ってたっす!」
「あっ、それは!」
「これはウルリカを釣るためのお菓子っすね? 油断しすぎの罰として、私が責任をもって……パクッす!」
「そんな、せっかく用意したお菓子を……だけど大丈夫よ、だってホラ!」
「むむっ、流石はエリッサちゃんっす!」
ウルリカ様への貢ぎお菓子を食べられてしまうも、エリッサはすぐに気を取り直す。なぜなら服の中は貢ぎお菓子でいっぱい、ウルリカ様を喜ばせる準備は万端なのである。
「ところでフラム君はどうしたっすか? まさか王族はエリッサちゃん一人っすか?」
「ええ、お父様は風邪を拗らせて寝込んでいます」
「あららっす、相変わらずフラム君は虚弱体質っすねー」
「本当に困ったお父様です、私の元気を分けてあげたいです」
南ディナール王国での課外授業以来、二人はすっかり仲よし小よし。そんな二人のお出迎えは、エリッサ大興奮のあの人だ。
「アルテミア様……エリッサ王女……、ようこそ……歓迎する……」
「きゃはんっ、ティアお姉様!」
「どうもっす、久しぶりっすー」
「こちらへ……案内する……」
クリスティーナの案内で、アンナマリアとエリッサ、ハミルカルをはじめとする護衛の一団は城内へ。
大好きなクリスティーナと手を繋いで、エリッサは幸せいっぱいだ。かと思いきや不意に足を止め、どこか不安そうにクリスティーナの顔を覗き込む。
「ティアお姉様、なんだか元気がありませんわ」
「そう……実はね……、ああ……理由は……お父様から説明するわ……」
一行は謁見の間ではなく、大会議室へと到着する。扉の先ではゼノン王の他に、アルフレッドとエリザベスも待ち構えていた。
「アンナマリア、エリッサ王女、遠路遥々よくきてくれた」
「ゼノン君にアルフレッド君、エリザベスちゃんまでお揃いっすね。はて、ヴィクトリアちゃんとシャルロットちゃんは学校っすか?」
「いいや、ロームルス学園は休みに入っている……」
「まさか二人に何かあったのですか?」
「シャルロットは元気にしている、だがヴィクトリアは……ヴィクトリアは消息不明なのだ」
「「消息不明!?」」
「アルキア王国の動きに違和感を感じてな、数日前ヴィクトリアに調査を頼んでいた。しかし……」
アルキア王国の動向および影響を調査するべく、ヴィクトリア女王は三日前にロームルス城を出立している。
二名の聖騎士に護衛されながらの、非常に安全な調査であったはず。にもかかわらず消息を絶っているらしい、これは明らかな異常事態である。
「ヴィクトリアはロアーナ地方へ向かったはず、つまりロムルス王国から出ていないのだ。しかし連絡もなければ目撃証言もなくてな……」
「「……」」
この上なく重い沈黙が流れる、とそこへ──。
「大変ですわぁ!」
流れる沈黙を吹き飛ばし、汗だくのシャルロット乱入である。ウルリカ様にそっくりの、実に豪快で慌ただしい乱入っぷりだ。
「落ちつけシャルロット、今は会議中だぞ」
「大変ですの、ナターシャが行方不明ですのよ!」
「なんだと!?」
平和な日々は過ぎ去り、迫りくる変乱の気配。
消息を絶ったヴィクトリア女王の、そしてナターシャの安否は如何に──。
ガレウス邪教団との大規模戦闘に備え、ロムルス王国、南ディナール王国、アルテミア正教国で合同軍事演習を行うのだ。三種の国章が入り乱れる様は、実に圧倒される光景である。
「ようやく着いたわ、久しぶりのロームルス城ね」
「ええ、いつ見ても立派な城で……ああっ、お待ちくださいエリッサ様!」
「ほら早く、置いていっちゃうわよ」
南ディナール王国の王女エリッサ、護衛を務める騎士ハミルカル。二人は今回の合同軍事演習における、南ディナール王国の代表である。
当然ながらハミルカルは張り詰めているが、一方のエリッサはどこか緊張感に欠けた様子。
「お気をつけください、私の傍から離れると危険です」
「あら大丈夫よ、ハミルカルは心配しすぎだわ」
「しかし……」
「さて、ウルウルとティアお姉様はどこかしら?」
ウルリカ様やクリスティーナとの再会を期待し、エリッサは胸を躍らせすぎているよう。それにしても油断しすぎである、その結果──。
「えいっ、捕まえたっすー!」
「ひゃわ!?」
いきなり背後から羽交い絞めにされ、ギュッと身動きを封じられてしまう。
犯人はアルテミア正教会の教主アンナマリアだ。隙だらけのエリッサを見て襲い掛かりたくなったらしい、なんとも自由奔放な教主様である。
「もうっ、ビックリさせないでください!」
「やれやれっす、エリッサちゃんは油断しすぎっすよ。一人でフラフラ歩いてると、私みたいな悪人に捕まっちゃうっすよ?」
「アルテミア様は悪人ではないわ」
「ふーん……それはどうっすかね!」
「わひゃっ!? ちょっとやめて、くすぐった……はううっ」
アンナマリアは蛇のような動きで、エリッサの服に手を入れてコチョコチョ。自由奔放を通り越し、もはや完全な奇行である。
エリッサはくすぐったさを堪えるのに必死、ハミルカルは面食らい右往左往、そうこうしている間にアンナマリアは何かを発見した模様。
「やっぱり持ってたっす!」
「あっ、それは!」
「これはウルリカを釣るためのお菓子っすね? 油断しすぎの罰として、私が責任をもって……パクッす!」
「そんな、せっかく用意したお菓子を……だけど大丈夫よ、だってホラ!」
「むむっ、流石はエリッサちゃんっす!」
ウルリカ様への貢ぎお菓子を食べられてしまうも、エリッサはすぐに気を取り直す。なぜなら服の中は貢ぎお菓子でいっぱい、ウルリカ様を喜ばせる準備は万端なのである。
「ところでフラム君はどうしたっすか? まさか王族はエリッサちゃん一人っすか?」
「ええ、お父様は風邪を拗らせて寝込んでいます」
「あららっす、相変わらずフラム君は虚弱体質っすねー」
「本当に困ったお父様です、私の元気を分けてあげたいです」
南ディナール王国での課外授業以来、二人はすっかり仲よし小よし。そんな二人のお出迎えは、エリッサ大興奮のあの人だ。
「アルテミア様……エリッサ王女……、ようこそ……歓迎する……」
「きゃはんっ、ティアお姉様!」
「どうもっす、久しぶりっすー」
「こちらへ……案内する……」
クリスティーナの案内で、アンナマリアとエリッサ、ハミルカルをはじめとする護衛の一団は城内へ。
大好きなクリスティーナと手を繋いで、エリッサは幸せいっぱいだ。かと思いきや不意に足を止め、どこか不安そうにクリスティーナの顔を覗き込む。
「ティアお姉様、なんだか元気がありませんわ」
「そう……実はね……、ああ……理由は……お父様から説明するわ……」
一行は謁見の間ではなく、大会議室へと到着する。扉の先ではゼノン王の他に、アルフレッドとエリザベスも待ち構えていた。
「アンナマリア、エリッサ王女、遠路遥々よくきてくれた」
「ゼノン君にアルフレッド君、エリザベスちゃんまでお揃いっすね。はて、ヴィクトリアちゃんとシャルロットちゃんは学校っすか?」
「いいや、ロームルス学園は休みに入っている……」
「まさか二人に何かあったのですか?」
「シャルロットは元気にしている、だがヴィクトリアは……ヴィクトリアは消息不明なのだ」
「「消息不明!?」」
「アルキア王国の動きに違和感を感じてな、数日前ヴィクトリアに調査を頼んでいた。しかし……」
アルキア王国の動向および影響を調査するべく、ヴィクトリア女王は三日前にロームルス城を出立している。
二名の聖騎士に護衛されながらの、非常に安全な調査であったはず。にもかかわらず消息を絶っているらしい、これは明らかな異常事態である。
「ヴィクトリアはロアーナ地方へ向かったはず、つまりロムルス王国から出ていないのだ。しかし連絡もなければ目撃証言もなくてな……」
「「……」」
この上なく重い沈黙が流れる、とそこへ──。
「大変ですわぁ!」
流れる沈黙を吹き飛ばし、汗だくのシャルロット乱入である。ウルリカ様にそっくりの、実に豪快で慌ただしい乱入っぷりだ。
「落ちつけシャルロット、今は会議中だぞ」
「大変ですの、ナターシャが行方不明ですのよ!」
「なんだと!?」
平和な日々は過ぎ去り、迫りくる変乱の気配。
消息を絶ったヴィクトリア女王の、そしてナターシャの安否は如何に──。
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
Radiantmagic-煌炎の勇者-
橘/たちばな
ファンタジー
全てを創世せし神によって造られた、様々な種族が生息する世界──その名はレディアダント。
世界は神の子孫代々によって守られ、幾多の脅威に挑みし者達は人々の間では英雄として語り継がれ、勇者とも呼ばれていた。
そして勇者の一人であり、大魔導師となる者によって建国されたレイニーラ王国。民は魔法を英雄の力として崇め、王国に住む少年グライン・エアフレイドは大魔導師に憧れていた。魔法学校を卒業したグラインは王国を守る魔法戦士兵団の入団を志願し、入団テストを受ける事になる。
一つの試練から始まる物語は、やがて大きな戦いへと発展するようになる──。
※RPG感のある王道路線型の光と闇のファンタジーです。ストーリー内容、戦闘描写において流血表現、残酷表現が含まれる場合もあり。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる