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7代目
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帝国の侯爵家に生まれた女の子、のちに7代目聖女となるカトレアナは天才と呼ぶべき存在でした。
特筆すべきは、やはりその魔法の才能。
歴代聖女の中でも特に膨大な魔力でしたが、生涯1度たりとも暴走させたことはありません。
それどころか、自力で立って歩くのと初級魔法を発動させたのが同じ時期だった、文字を習って1年後には癒しの魔法を使うのに必要な知識を修めた、と噂されるほどの優秀さを幼少の頃から披露していました。
そうして王城まで届いた噂はカトレアナをわずか7才にして聖女に任命させました。
先代までは最年少で17歳だったことを考えると異例の才能を持っていたことが良く分かりますよね。
それに、容姿だって優れていましたの。
侯爵令嬢であることや聖女であること抜きに、多くの方に叶わぬ想いを抱かせてしまいました。
まあ、その美貌がカトレアナの破滅を読んでしまったのですけれどね。
当時の皇帝陛下の長男と次男に求婚されたのです。
長男は容姿、次男は能力目当てだったと思います。
皇帝の子である自分が求婚するのだから、女は泣いて喜ぶだろうといった浅ましい考えが透けて見えて不快でしたので、両方バッサリと断りました。
『私はこの身を私自身以外に委ねるつもりは毛頭ありません。出直してくださいませ。』
その結果、見事にお2人や彼らを支持する貴族の反感を買ってしまいました。
つまらない嫌がらせが相次ぐ、くらいなら放置しても良かったのですが腐っても皇族と上位貴族。
カトレアナの実家に対する経済的攻撃、暗部の人間を利用した誘拐・暗殺未遂、他にも色々と。
本来は寛大なカトレアナも、彼らの悪意を被り続け徐々に我慢の限界が近付いていました。
その限界が来たのが処刑される一月前。
その日、聖女の務めを果たし馬車に乗って帰宅しようとするカトレアナに大至急の指令が届きました。
『原因不明の呪いに侵された第3皇子を癒やしの魔法で急ぎ救助されたし。』
兄の第1・第2皇子に比べて幼いながらも優れた才能を見せていたのが、当時の第3皇子。
カトレアナとは別の理由で敵の多い方でした。
呪いをかけたのも第1・第2皇子派の貴族が邪魔者を排除するためだろうと考えていました。
ええ、まさか血の繋がった弟に呪いをかける者がいるだなんて、想像していませんでしたの。
それも帝国の外から招き入れた呪術師に呪いをかけさせるだなんて、そんな愚かな真似をするとは。
その呪術師が得意としていたのは解呪した人間により強力な別の呪いをかける、という解呪殺しの呪い。
カトレアナもその餌食になりました。
すぐに対処したため呪いの発動は不完全なものでしたが、その自慢の美貌に与えた効果は絶大でした。
その白く透き通った肌は青くなり、太陽の光を反射し輝く金色の髪は老婆のごとく白くなりました。
そこからのカトレアナは、まさしく鬼。
まず問題の呪術師をその日中に見つけ出しては依頼主を聞き出し、跡形も無く消し去りました。
それから依頼主だった第2皇子を捕縛し即席で作った魔法で嘘を吐けなくしたあと皇帝の前に連れて行き、全てを自白させました。
第1皇子も計画に絡んでいたこと。
最初からカトレアナが狙いであったこと。
第3皇子に罪を擦りつける予定だったこと。
自白が終わった後、第1皇子と第2皇子はともに皇位継承権を失うことを宣告されて絶望していましたが、カトレアナの怒りはそれで収まりませんでした。
第1・第2皇子が生きていることすら、彼女には許すことの出来なかったのです。
だから、この世から消し去りました。
そうして大罪を犯した彼女は処刑されました。
書物に記された執行理由が違うのは皇族の醜い争いを隠蔽するためでしょうね。
これが聖女カトレアナの人生です。
ですが、ええ。
聖女の私を本当に処刑できると思いました?
ふふ、残念でした♪
特筆すべきは、やはりその魔法の才能。
歴代聖女の中でも特に膨大な魔力でしたが、生涯1度たりとも暴走させたことはありません。
それどころか、自力で立って歩くのと初級魔法を発動させたのが同じ時期だった、文字を習って1年後には癒しの魔法を使うのに必要な知識を修めた、と噂されるほどの優秀さを幼少の頃から披露していました。
そうして王城まで届いた噂はカトレアナをわずか7才にして聖女に任命させました。
先代までは最年少で17歳だったことを考えると異例の才能を持っていたことが良く分かりますよね。
それに、容姿だって優れていましたの。
侯爵令嬢であることや聖女であること抜きに、多くの方に叶わぬ想いを抱かせてしまいました。
まあ、その美貌がカトレアナの破滅を読んでしまったのですけれどね。
当時の皇帝陛下の長男と次男に求婚されたのです。
長男は容姿、次男は能力目当てだったと思います。
皇帝の子である自分が求婚するのだから、女は泣いて喜ぶだろうといった浅ましい考えが透けて見えて不快でしたので、両方バッサリと断りました。
『私はこの身を私自身以外に委ねるつもりは毛頭ありません。出直してくださいませ。』
その結果、見事にお2人や彼らを支持する貴族の反感を買ってしまいました。
つまらない嫌がらせが相次ぐ、くらいなら放置しても良かったのですが腐っても皇族と上位貴族。
カトレアナの実家に対する経済的攻撃、暗部の人間を利用した誘拐・暗殺未遂、他にも色々と。
本来は寛大なカトレアナも、彼らの悪意を被り続け徐々に我慢の限界が近付いていました。
その限界が来たのが処刑される一月前。
その日、聖女の務めを果たし馬車に乗って帰宅しようとするカトレアナに大至急の指令が届きました。
『原因不明の呪いに侵された第3皇子を癒やしの魔法で急ぎ救助されたし。』
兄の第1・第2皇子に比べて幼いながらも優れた才能を見せていたのが、当時の第3皇子。
カトレアナとは別の理由で敵の多い方でした。
呪いをかけたのも第1・第2皇子派の貴族が邪魔者を排除するためだろうと考えていました。
ええ、まさか血の繋がった弟に呪いをかける者がいるだなんて、想像していませんでしたの。
それも帝国の外から招き入れた呪術師に呪いをかけさせるだなんて、そんな愚かな真似をするとは。
その呪術師が得意としていたのは解呪した人間により強力な別の呪いをかける、という解呪殺しの呪い。
カトレアナもその餌食になりました。
すぐに対処したため呪いの発動は不完全なものでしたが、その自慢の美貌に与えた効果は絶大でした。
その白く透き通った肌は青くなり、太陽の光を反射し輝く金色の髪は老婆のごとく白くなりました。
そこからのカトレアナは、まさしく鬼。
まず問題の呪術師をその日中に見つけ出しては依頼主を聞き出し、跡形も無く消し去りました。
それから依頼主だった第2皇子を捕縛し即席で作った魔法で嘘を吐けなくしたあと皇帝の前に連れて行き、全てを自白させました。
第1皇子も計画に絡んでいたこと。
最初からカトレアナが狙いであったこと。
第3皇子に罪を擦りつける予定だったこと。
自白が終わった後、第1皇子と第2皇子はともに皇位継承権を失うことを宣告されて絶望していましたが、カトレアナの怒りはそれで収まりませんでした。
第1・第2皇子が生きていることすら、彼女には許すことの出来なかったのです。
だから、この世から消し去りました。
そうして大罪を犯した彼女は処刑されました。
書物に記された執行理由が違うのは皇族の醜い争いを隠蔽するためでしょうね。
これが聖女カトレアナの人生です。
ですが、ええ。
聖女の私を本当に処刑できると思いました?
ふふ、残念でした♪
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