聖女になる道を選んだので 自分で幸せを見つけますね[完]

風龍佳乃

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「サーシャ様、お待たせしてしまい
申し訳ございません」

「あら、いいのよ。お疲れ様
騎士の誓いは無事に終わったの?」

「はい、終えました」

サーシャはラース卿をチラリと見て
ふふっと微笑んだ

「これから聖女リディア誕生の祝いを
神官達とするから夜は長いわよ」

「そうなのですね」

「久しぶりにお肉を食べられるわよ」

「わ、それは嬉しいです」

「ねぇ、リディア様は…宝石は好き?」

「うーん、、そうでもないです」

「やっぱりドレス?」

「いや、、そうでもないです」

「もらって嬉しい物は?」

「お花ですかねぇ」

サーシャはラースをチラリと見る。

ラースは聞こえないフリをしながら
耳を向けていた。

そんなラースを見ながら
サーシャは心の中で笑っていた


数ヶ月が過ぎて
ラースのソードマスター試験があり
見事に称号を獲た

リディアはラースの剣を見て
剣技の凄さにも圧倒されて
絶対にラースとは喧嘩をしない。と
誓った

ラース卿のソードマスター認定式典で
いつもよりも格好が良い姿を見て
リディアは1人照れていた

そんなリディアを見ていたサーシャは
皇太子と一緒にじれじれとしている

サーシャからリディアへの提案

「サーシャ様、ラース卿の認定式が
終わったら何かプレゼントをしたいと
考えているのですが、ソードマスター
が喜ぶ物って何でしょうか?」

「そうねえ、婚約者とか家族ならば
剣に付ける房とかリボンかしらね」

「……あ、の…婚約者ではないので」

「そうね、恋人ならば…」

「恋人でもないです!」

「ふふっリディア様って楽しいわ」

「楽しまないでください」

「ごめんなさい。そうね ピアスは
どうかしら?
聖騎士は自分の聖力を
剣に吹き込んで戦うでしょ?
力のほとんどを攻撃に使うのよ
だからリディア様の防御力とか治癒を
込めたピアスならば嬉しいはずだわ
身につけておけるもの」

そうだ、聖騎士ってピアスをつけて
いるけどラース卿はつけてないわ…
何でだろう?

「防御か…ラース卿強そうですよ?」

「だったら治癒ね、万が一に怪我を
しても聖女の治癒はありがたいはずよ
怪我もすぐに治るし…」

「それはいいですね」

「リディア様の瞳の色がいいわ」

「え?緑ですか?」

「そう、、緑ならば治癒っぽいし」

(嘘ですわ)

「……そうかなぁ??」

「えぇ、絶対に喜ぶわ」

「じゃあそうします」

サーシャはリディアが単純で良かったと
思っていた


リディアはラース卿が休みの日に
街に出ると宝石店を回った

これ、いいわね
緑色の石を見つけた。リディアは
アベンチュリンをピアスに加工して
もらい神殿に届けてもらって
サーシャに見てもらった

「凄くいいわ、ラース卿に似合うわよ
早速、治癒をいれましょうよ」

リディアはピアスに「治癒」と手を当て
光をめいっぱい注いだ
ピアスは生きているかの様にキラキラと
光を放っている

リディアとサーシャは
ピアスをラッピングすると
ラース卿の認定式までこっそりと
閉まっておいた。

「ラース卿お疲れ様でした」

「リディア様、ありがとうございます
聖女様に仕えるものとして恥じない称号を受け嬉しく思います」

「本当に凄くてびっくりしたわ
私ねラース卿とは喧嘩しないって
決めたの」

「はははっ、私もリディア様と
喧嘩をするつもりなどありませんよ」

「そ、それでね…
お祝いって言うのかな、これ
受け取って貰えるかなぁ」

リディアが箱を出した

「私が頂いても?」

「そう、ラース卿にどうかしら?って」

「開けてもよろしいでしょうか」

「もちろん」

ラースはゆっくりと箱を開けた

「!? これ…は」

「あ、ピアスよ。
ラース卿つけてないから…  
一応ね 治癒を入れたの
でも…ピアスが苦手だったら
無理しないでね」

「……あ、苦手なんて事は無いです」

「そう、良かったわ」

「つけていいのでしょうか?」

「その為に用意したのよ」

「有難く頂きます」

そしてラースはリディアにもらった
ピアスを毎日付ける様になった

サーシャはピアスを見る度に
微笑んでいた

リディアが神官達と話をしている

「リディア様…あの…余計な事かも
しれませんが、ラース卿とは
どうなさるのですか?」

「? ラース卿がどうかしたの」

「聞いていませんか?
ラース卿に縁談が……」

「え?誰なの?そうか
ソードマスターになったし
令嬢達もほっとかないわよね」

「……」

「ん?」

「御相手は皇女殿下です」

「そうなのね」

「リディア様…
ラース卿にピアスを贈られたのです
よね」

「そう、お祝いにね」

「リディア様?
自分の瞳色の宝石を異性に贈るのは
あなたは自分のもの。という
愛の告白ですよ?まさか知らずに
贈られたのですか?」

「え、えぇーっ」

「ラース卿はご存知のはずですよ
それを受け取って身につけるって事は
あなたの気持ちに答えます。
って意味です」

「嘘! 本当に?私がラース卿に
告白したって事?」

「そう、、なりますね」

リディアは恥ずかしくなってしまい
自分の無知を嘆いた。

サーシャ様…
いや、ラース卿まで…
明日からラース卿の顔が見れないじゃない!

恥ずかしさで眠れずに朝を迎えた
リディアだった
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