21 / 96
第四章・それぞれの想い
21・年下の彼
しおりを挟む
「ああ、すみません!ア、アリシア様とお呼びするべきですね?それに突然…」
どうもここまで来るまで、他は全く目に入っていなかった様子のその人は、私の親友三人はもちろん、他の高等部の令嬢達からジロジロと見られている。どう考えてもここに、中等部の生徒がいること事態おかしいし、それにこの人特有の問題もありそうだ。そう…物凄く格好いい!
そんなのお姉様達が放っておく訳もなく、上から下まで舐めるように見られている。そんな視線にドギマギして、顔を白黒させながら汗をかいていて…
それを私は微笑ましくて、フフフッと笑ってしまう。そして私は一目で気付いた…彼がフィリップなのだと。
ロブとそっくりだと思っていたその顔立ち。だけど明らかに違う…少し朱色というのか、柔らかい印象の赤い髪だ。そしてその黒い瞳は、まるで星が煌めいているかのように輝いている…
そしてイエローグリーンのシャツの袖から伸びるのは、思いのほか逞しい腕で。そしてその長い腕で、恥ずかしさを誤魔化そうとなのか、頭をボリボリ掻いている。思わずじっと見つめてしまう…
「あなた…辺境伯家のフィリップ・ロード令息じゃなくて?」
その見知った声に我に返り、バッと振り向く。その声の主は…キャロライン!何故かフィリップの名を言い当てる。まさか中等部の生徒の名前を知ってるなんて!これは誤魔化し切れない?
そう焦っていた時、中等部の生徒達からフィリップを呼ぶ声が…それに見ると、生徒達は既に走り始めている。中等部はこれから体力強化の授業の時間だ。それを見て焦ったフィリップは、私を見つめて…
「すみません…仕切り直させて下さい!良かったら今度、お時間を作っていただけませんか?いつでもいいので…待ってます!」
それからフィリップは、颯爽と駆けて行く。そしてやはり来た時と同じように、あっという間に中等部の生徒の一団へと戻って行った。やっぱり辺境伯家の令息だわ…物凄く速い!その後ろ姿を暫く見送ったところで、何故か視線を感じる。うん?
力強くガシッと肩を掴まれ、ギョッとする!それに驚いて振り返ると…クリスティーヌだ。おまけに少し離れたところで、去って行ったはずのブリジットまでもがガン見している。
「さあ、もうお昼の時間だわね?歩いて疲れたし、とっととカフェテリアに向かうわよ!」
そう言ったのはキャロライン!今まで聞いたこともないくらい迫力のある声を出している。
それに私は「そ、そうよね?ハ…ハハ、疲れたぁ~」と誤魔化し笑いを浮かべながら歩きだす。これはマズい…と呟きながら。
+++++
「それで?あのフィリップ令息だけど、アリシアとどういう関係?それにしてもなんだか意味あり気だったわよね?…白状しなさい!」
私は今、俯いて汗をかいている。だが決して暑い訳ではない!この状況がそうさせるのだ。いくつもの目に私だけが晒され、詰め寄られている…このカフェテリアで!
体力強化の授業の後は、直ぐにお昼休みの時間だ。結構ハードな運動をした後で、それから後は筋肉痛で授業にならない!それでもう今日は下校になっているんだけど…だからたっぷりと時間がある。これはマズいでしょ?そりゃ嫌な汗かくってー!
「そうよ!私達の仲じゃないの?教えてくれないなんて、ホントは親友だと思ってないんじゃないの?」
「酷いわぁ~ブリジット、泣いちゃう!だけどあのフィリップ令息、ちょっとだけ見たことある気がしない?誰かに似てるのかしら~?」
皆んなが口々にそう言って私を追い込む。あーどうしょう?白状しちゃった方がいいかなぁ…だけどそうなるとロブのことも話さなきゃならなくなる。…いいかな?もう話さなきゃいけない雰囲気だし…いいよね?
「あのね…話すと長くなるわよ?」
そして私は、全てを話し始めた。私が病に苦しんでいた子供の頃に婚約を結んだのが、クラスメイトのロブ・ガーインで。そして当時一度だけ会って、それから一度も顔を合わせなかったこと。そして約四年ぶりにこの学園で会うことになったけど、もう既にロブには好きな人がいて…婚約解消を申し入れられたことを。おまけに、昔会った筈の婚約者はロブではなく、替え玉のフィリップだったことを。まあ、乙女ゲームの世界のことは流石に話せないから、その辺は端折りました!すると…
「なるほど…あのロブ・ガーインがね。殴ってこようかしら?」
「さあさあ、行きましょう!善は急げよ~」
「まだ教室に残ってるかも知れないわね?一発やっちゃいましょう」
──おいおい、待てーい!それは…マズいわぁ。だけどそう言ってくれて、何だか嬉しい!
私は慌ててブンブンと頭を振りながら「納得してるから!全然好きじゃないんで大丈夫~」と大声で叫ぶ。それから声大き過ぎた?って心配したけど、周りは誰も聞いてなかったようでホッとする。
「あのね、もう済んだことだから!それにね、実は私ホッとしてるのよ?婚約なんて柄じゃないし、そして正直に言ってくれて良かったし…」
「そうなのぉ~?」✕3
何だか知らないけど無茶苦茶残念そうだ…そんなに殴りたかったのかしら?そして私の為にこんなに怒ってくれて、物凄く有り難い。やっぱり持つべきものは親友だわね~
「なるほどなぁ~。ロブの奴、無口だろ?だから何を考えてるのか、僕らでも分かんなかったんだよ。もちろんルーシーを好きなのは分かるけどさ、だけといつも遠慮がち…っていうか。それで理由が分かったなぁ…。まあ、アリシア。元気だせよ!」
そんな聞き覚えのあるハイトーンボイスに、バッと振り返る。も、もしや?
見ると、ちゃっかり私達と同席しているアンドリューがいる。唖然とする私の視線に気付いたアンドリューは…
「さっきから居たけど?だってさ、ブリジットどうやって帰るんだよ。脚、ガクガクなんだぜ?僕が担いで帰らないと…でしょ?」
でしょ?…じゃないわ!全然違和感なかった。怖い…可愛い系男子って怖いわぁ~周りから見たら、令嬢五人組でしょ?
「まあいいじゃない?アンドリュー、今の話は内緒だからね?皆んなにバレたら、あんたが犯人なの決定だから!そうなったらどうなるのか…分かってるんでしょうね?」
それにアンドリューはちょっとだけバツの悪い顔をして頷く。それを見る限りは心配なさそうだ。
「分かったって!僕だって人の秘密をバラす趣味はないし。大した秘密でもないから大丈夫じゃない?それに僕一人だけBクラスなんだしさ…。だけどロブはともかく、問題はフィリップじゃね?あいつ、中等部の中では相当人気あるぜ。もしも狙ってんなら、ライバルがゴマンといるってこと!」
──はああっ?狙ってる…ですって?
そう言われて、先程のことを思い浮かべる。まさかフィリップが年下だとは思ってなかったけど、確かに好感のもてる人だった。言動の一つ一つが自然というか、飾らない性格なんだと思う。それに見た目も…格好いいわよね。…ハッ!狙ってないわよ?
「ちょっと、勝手なこと言わないように。狙う…だなんて!」
クリスティーヌがそう代弁してくれて、ホッとするのも束の間…
「アリシアは狙うんじゃなくて『狩る』のよ!」
──ええーっ!クリスティーヌさん?だけどそれ、ほぼ同じでしょ!
黙っていた罰よ!と言わんばかりに笑うクリスティーヌに、私は口を尖らせる。だけどそれにアンドリューは、やっぱり?とばかりに肩を竦めている。本気にするのはヤメて欲しい…
それから私はふと考える。だけどね…ちょっとだけときめいたかも?
どうもここまで来るまで、他は全く目に入っていなかった様子のその人は、私の親友三人はもちろん、他の高等部の令嬢達からジロジロと見られている。どう考えてもここに、中等部の生徒がいること事態おかしいし、それにこの人特有の問題もありそうだ。そう…物凄く格好いい!
そんなのお姉様達が放っておく訳もなく、上から下まで舐めるように見られている。そんな視線にドギマギして、顔を白黒させながら汗をかいていて…
それを私は微笑ましくて、フフフッと笑ってしまう。そして私は一目で気付いた…彼がフィリップなのだと。
ロブとそっくりだと思っていたその顔立ち。だけど明らかに違う…少し朱色というのか、柔らかい印象の赤い髪だ。そしてその黒い瞳は、まるで星が煌めいているかのように輝いている…
そしてイエローグリーンのシャツの袖から伸びるのは、思いのほか逞しい腕で。そしてその長い腕で、恥ずかしさを誤魔化そうとなのか、頭をボリボリ掻いている。思わずじっと見つめてしまう…
「あなた…辺境伯家のフィリップ・ロード令息じゃなくて?」
その見知った声に我に返り、バッと振り向く。その声の主は…キャロライン!何故かフィリップの名を言い当てる。まさか中等部の生徒の名前を知ってるなんて!これは誤魔化し切れない?
そう焦っていた時、中等部の生徒達からフィリップを呼ぶ声が…それに見ると、生徒達は既に走り始めている。中等部はこれから体力強化の授業の時間だ。それを見て焦ったフィリップは、私を見つめて…
「すみません…仕切り直させて下さい!良かったら今度、お時間を作っていただけませんか?いつでもいいので…待ってます!」
それからフィリップは、颯爽と駆けて行く。そしてやはり来た時と同じように、あっという間に中等部の生徒の一団へと戻って行った。やっぱり辺境伯家の令息だわ…物凄く速い!その後ろ姿を暫く見送ったところで、何故か視線を感じる。うん?
力強くガシッと肩を掴まれ、ギョッとする!それに驚いて振り返ると…クリスティーヌだ。おまけに少し離れたところで、去って行ったはずのブリジットまでもがガン見している。
「さあ、もうお昼の時間だわね?歩いて疲れたし、とっととカフェテリアに向かうわよ!」
そう言ったのはキャロライン!今まで聞いたこともないくらい迫力のある声を出している。
それに私は「そ、そうよね?ハ…ハハ、疲れたぁ~」と誤魔化し笑いを浮かべながら歩きだす。これはマズい…と呟きながら。
+++++
「それで?あのフィリップ令息だけど、アリシアとどういう関係?それにしてもなんだか意味あり気だったわよね?…白状しなさい!」
私は今、俯いて汗をかいている。だが決して暑い訳ではない!この状況がそうさせるのだ。いくつもの目に私だけが晒され、詰め寄られている…このカフェテリアで!
体力強化の授業の後は、直ぐにお昼休みの時間だ。結構ハードな運動をした後で、それから後は筋肉痛で授業にならない!それでもう今日は下校になっているんだけど…だからたっぷりと時間がある。これはマズいでしょ?そりゃ嫌な汗かくってー!
「そうよ!私達の仲じゃないの?教えてくれないなんて、ホントは親友だと思ってないんじゃないの?」
「酷いわぁ~ブリジット、泣いちゃう!だけどあのフィリップ令息、ちょっとだけ見たことある気がしない?誰かに似てるのかしら~?」
皆んなが口々にそう言って私を追い込む。あーどうしょう?白状しちゃった方がいいかなぁ…だけどそうなるとロブのことも話さなきゃならなくなる。…いいかな?もう話さなきゃいけない雰囲気だし…いいよね?
「あのね…話すと長くなるわよ?」
そして私は、全てを話し始めた。私が病に苦しんでいた子供の頃に婚約を結んだのが、クラスメイトのロブ・ガーインで。そして当時一度だけ会って、それから一度も顔を合わせなかったこと。そして約四年ぶりにこの学園で会うことになったけど、もう既にロブには好きな人がいて…婚約解消を申し入れられたことを。おまけに、昔会った筈の婚約者はロブではなく、替え玉のフィリップだったことを。まあ、乙女ゲームの世界のことは流石に話せないから、その辺は端折りました!すると…
「なるほど…あのロブ・ガーインがね。殴ってこようかしら?」
「さあさあ、行きましょう!善は急げよ~」
「まだ教室に残ってるかも知れないわね?一発やっちゃいましょう」
──おいおい、待てーい!それは…マズいわぁ。だけどそう言ってくれて、何だか嬉しい!
私は慌ててブンブンと頭を振りながら「納得してるから!全然好きじゃないんで大丈夫~」と大声で叫ぶ。それから声大き過ぎた?って心配したけど、周りは誰も聞いてなかったようでホッとする。
「あのね、もう済んだことだから!それにね、実は私ホッとしてるのよ?婚約なんて柄じゃないし、そして正直に言ってくれて良かったし…」
「そうなのぉ~?」✕3
何だか知らないけど無茶苦茶残念そうだ…そんなに殴りたかったのかしら?そして私の為にこんなに怒ってくれて、物凄く有り難い。やっぱり持つべきものは親友だわね~
「なるほどなぁ~。ロブの奴、無口だろ?だから何を考えてるのか、僕らでも分かんなかったんだよ。もちろんルーシーを好きなのは分かるけどさ、だけといつも遠慮がち…っていうか。それで理由が分かったなぁ…。まあ、アリシア。元気だせよ!」
そんな聞き覚えのあるハイトーンボイスに、バッと振り返る。も、もしや?
見ると、ちゃっかり私達と同席しているアンドリューがいる。唖然とする私の視線に気付いたアンドリューは…
「さっきから居たけど?だってさ、ブリジットどうやって帰るんだよ。脚、ガクガクなんだぜ?僕が担いで帰らないと…でしょ?」
でしょ?…じゃないわ!全然違和感なかった。怖い…可愛い系男子って怖いわぁ~周りから見たら、令嬢五人組でしょ?
「まあいいじゃない?アンドリュー、今の話は内緒だからね?皆んなにバレたら、あんたが犯人なの決定だから!そうなったらどうなるのか…分かってるんでしょうね?」
それにアンドリューはちょっとだけバツの悪い顔をして頷く。それを見る限りは心配なさそうだ。
「分かったって!僕だって人の秘密をバラす趣味はないし。大した秘密でもないから大丈夫じゃない?それに僕一人だけBクラスなんだしさ…。だけどロブはともかく、問題はフィリップじゃね?あいつ、中等部の中では相当人気あるぜ。もしも狙ってんなら、ライバルがゴマンといるってこと!」
──はああっ?狙ってる…ですって?
そう言われて、先程のことを思い浮かべる。まさかフィリップが年下だとは思ってなかったけど、確かに好感のもてる人だった。言動の一つ一つが自然というか、飾らない性格なんだと思う。それに見た目も…格好いいわよね。…ハッ!狙ってないわよ?
「ちょっと、勝手なこと言わないように。狙う…だなんて!」
クリスティーヌがそう代弁してくれて、ホッとするのも束の間…
「アリシアは狙うんじゃなくて『狩る』のよ!」
──ええーっ!クリスティーヌさん?だけどそれ、ほぼ同じでしょ!
黙っていた罰よ!と言わんばかりに笑うクリスティーヌに、私は口を尖らせる。だけどそれにアンドリューは、やっぱり?とばかりに肩を竦めている。本気にするのはヤメて欲しい…
それから私はふと考える。だけどね…ちょっとだけときめいたかも?
1,409
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
『追放令嬢は薬草(ハーブ)に夢中 ~前世の知識でポーションを作っていたら、聖女様より崇められ、私を捨てた王太子が泣きついてきました~』
とびぃ
ファンタジー
追放悪役令嬢の薬学スローライフ ~断罪されたら、そこは未知の薬草宝庫(ランクS)でした。知識チートでポーション作ってたら、王都のパンデミックを救う羽目に~
-第二部(11章~20章)追加しました-
【あらすじ】
「貴様を追放する! 魔物の巣窟『霧深き森』で、朽ち果てるがいい!」
王太子の婚約者ソフィアは、卒業パーティーで断罪された。 しかし、その顔に絶望はなかった。なぜなら、その「断罪劇」こそが、彼女の完璧な計画だったからだ。
彼女の魂は、前世で薬学研究に没頭し過労死した、日本の研究者。 王妃の座も権力闘争も、彼女には退屈な枷でしかない。 彼女が求めたのはただ一つ——誰にも邪魔されず、未知の植物を研究できる「アトリエ」だった。
追放先『霧深き森』は「死の土地」。 だが、チート能力【植物図鑑インターフェイス】を持つソフィアにとって、そこは未知の薬草が群生する、最高の「研究フィールド(ランクS)」だった!
石造りの廃屋を「アトリエ」に改造し、ガラクタから蒸留器を自作。村人を救い、薬師様と慕われ、理想のスローライフ(研究生活)が始まる。 だが、その平穏は長く続かない。 王都では、王宮薬師長の陰謀により、聖女の奇跡すら効かないパンデミック『紫死病』が発生していた。 ソフィアが開発した『特製回復ポーション』の噂が王都に届くとき、彼女の「研究成果」を巡る、新たな戦いが幕を開ける——。
【主な登場人物】
ソフィア・フォン・クライネルト 本作の主人公。元・侯爵令嬢。魂は日本の薬学研究者。 合理的かつ冷徹な思考で、スローライフ(研究)を妨げる障害を「薬学」で排除する。未知の薬草の解析が至上の喜び。
ギルバート・ヴァイス 王宮魔術師団・研究室所属の魔術師。 ソフィアの「科学(薬学)」に魅了され、助手(兼・共同研究者)としてアトリエに入り浸る知的な理解者。
アルベルト王太子 ソフィアの元婚約者。愚かな「正義」でソフィアを追放した張本人。王都の危機に際し、薬を強奪しに来るが……。
リリア 無力な「聖女」。アルベルトに庇護されるが、本物の災厄の前では無力な「駒」。
ロイド・バルトロメウス 『天秤と剣(スケイル&ソード)商会』の会頭。ソフィアに命を救われ、彼女の「薬学」の価値を見抜くビジネスパートナー。
【読みどころ】
「悪役令嬢追放」から始まる、痛快な「ざまぁ」展開! そして、知識チートを駆使した本格的な「薬学(ものづくり)」と、理想の「アトリエ」開拓。 科学と魔法が融合し、パンデミックというシリアスな災厄に立ち向かう、読み応え抜群の薬学ファンタジーをお楽しみください。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!
水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。
ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。
しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。
★ファンタジー小説大賞エントリー中です。
※完結しました!
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる