22 / 96
第四章・それぞれの想い
22・ルート確定?
しおりを挟む
私は今、この学園に来てから最大のピンチを迎えている。大勢からの厳しい視線に晒され、流石の私も身も凍る思いだ…自分の撒いた種とはいえ、間違ったことを言った訳でもないのに、どうしてこれほど責められなければならないんだろう?そしてこの窮地から、逃れる術はないんだろうか…
──その半刻ほど前…
この前から、ちょっとだけフワフワしている。それが何故かというのは…やっぱりフィリップと会ったからだろうな。だけど好き?と聞かれたら、まだよく分からない。どちらかというと、懐かしさが勝っているのかな?だって彼は、ずっと私の心の支えだったから…
今でこそ私は、好きなことをしたり、大好きな親友達と過ごしたりして『今』を満喫出来ている。そんな幸せは…前世を含めてもほんの少しの人生だった。そんな私は、今そう出来ていることに胸が一杯で、これ以上考える余裕がないと思うのだ…そしてそれは一旦心に蓋をして、ゆっくり育んでいけばいいんじゃないかな?今は…
「あらっ?私、お財布を持ってくるの忘れちゃった!教室に取りに戻るから、皆んなは先に行ってて~」
今はお待ちかねのランチタイム!そんなことを考えて黄昏ていた私は、うっかり財布を忘れてしまう。それで教室まで取りに戻ろうとしている。
「分かったわ。情報によると今日のサービスランチはハンバーグよ!だから無くなる前に注文しなきゃね。良い席取っておくから早くね~」
「全く…相変わらずそそっかしいな?早く取ってこいよ!だけど僕が貸してやろうか?」
そんな声に「すぐ取ってくるから大丈夫~」と返したけど…また出た!アンドリューだ。
なんだかんだ言いながら、最近アンドリューとも一緒にお昼をとっている。一時兄妹喧嘩勃発中だったが、それから仲直りしたらしくて最近は一緒にいることが増えてるようだ。それはいいことなんだけど…気になるのは、ルーシーのことはもういいのかしら?ってこと。あれだけルーシーに御執心だったアンドリューが、最近何故か一緒にいないよう。喧嘩でもした?
あのスティーブ殿下をはじめとするグループに、何か変化があったのかも知れないと、クリスティーヌが推理していたけど…変化ってどんな?
多少気になる感じだけど、まあ、邪魔になる訳じゃないからいっか!それにしてもアンドリュー…Bクラスに友達いないのかしら?なんだか不憫…
それで私は「直ぐに行くからね~」と手を振って、急いで教室へと戻る。早くランチ食べたいのに、かなり時間のロスになってしまうかも?と慌てて校舎に入って階段を昇る。そして二階の一番端にある、Aクラスの教室に入った。
すると…いつもは何組かいる筈のクラスメイト達がいない。今日は誰も教室を利用していないよう…珍しいわね?人っ子一人いない静まり返った教室を初めて経験した私は、なんだか違う世界に迷いこんだような気がして…
そのまま暫くぼうっとしてしまったが「あっ!早くしないと」と気付いて、教室の後ろのロッカーから財布を取り出した。それから戻ろうと振り向くと、聞き覚えのある甲高い声が耳に響いて…
一体どこから?そう思ってキョロキョロすると、どうも開け放たれている窓の下から聞こえるようだった。それで好奇心でそっと覗くと…やっぱりそうだ!
教室の真下にある木のところで、スティーブ殿下とルーシーが何やらキャッキャやっている。普段はそんなところにはおらず、専用のサロンで仲間と供に昼食を取っていると聞いていた。なのに何故?サロンには行かないのだろうか…
それに何を?と目を凝らして見ると、どうもルーシーがお弁当を用意して来たようで、それを見ながら楽しげにお喋りしている。いつも専用サロンで食べるんじゃないの?そう思って中庭を見渡すと、大勢の生徒達がベンチでお弁当を食べたり、敷物を敷いて寛いだりしている。そうか…今日は天気が良いから!それで教室に誰もいなかったんだと、思い当たる。それなら、殿下達も中庭で食べようと?だけど…
二人きりというのが気にかかり、私はその付近を見渡した。すると、殿下とルーシーとは少し離れたところにロブとニクソンが立っている。何故そんなに離れて?そう不思議に思っていると…ロブとニクソンは、苦虫を噛み潰したような表情をしている。
「あれっ?もしかして、喧嘩?あの二人も、スティーブ殿下と喧嘩することなんてあるのかしら?珍しい…」
いつも殿下とルーシーを中心とした、ロブとニクソン、そしてかつてはアンドリューも含めたグループが出来上がっていた。そんなあの人達が、ランチタイムだというのに一緒にいない。正確には近くに立っているのだが、それを肝心の殿下とルーシーは全く気にしているような様子もないのだ。普通ならば、一緒に食べようと誘うんじゃあ…そう思った時、クリスティーヌが言ったことを思い出す。あのグループに変化があったのかも知れないと。うん?何だか、嫌な予感がする…
木の下のベンチには、ルーシーと殿下が二人きり。そして少し離れたところにいるのは、ロブとそしてルーシーの幼馴染だというニクソンだ。アンドリューは最近私達と一緒だし、ランバート先生に至っては、攻略がスタートしているとさえ思えない!それにアンドリューは、ワザと二人と離れているように思える。し、失恋なの…?
──考えるのも嫌だけど、スティーブ殿下とルーシーが正式に二人で付き合いだしたんじゃないよね?
そう思ってしまって愕然とする。だけどそれには物申したい!それなら先に、キャロラインとの婚約を解消すべきだよね?今まで腹を立てながらもあいつらを許せたのは、ヒロインとそれに惹かれた男達という構図だったから!
明らかに皆んなルーシーのことを好きなのは分かっているが、それでもグループで行動していた。そしてまたそれは、『二人で付き合ってる訳じゃない』という逃げ道だったはずなのに…ルーシーは完全に、殿下ルートに狙いを定めた?
「な、なんてこと!まだ、高等部が始まったばかりのこのタイミングで?それならあの二人の行動は既に、完全に不貞行為なんじゃないの!」
そして私は再び、ロブとニクソンに目を向けた。二人は相変わらず、愛しいルーシーと殿下の楽しそうな様子を見ながら苦しそうな顔をしている。
「ハハハ…ロブ、情けないわね?せっかく私との婚約を解消したのに、あなたそんなところで見ているだけで良い訳?」
思わずそう呟いてしまう。ロブという人は、誠実さに欠けるが、根っから卑怯者という訳でもない。だから何だか物悲しい気持ちになってしまった…。『守りたい!』と言った相手は違うルートに行ってしまったのね?だけどそうなると、殿下の廃嫡は免れなくなる…それでいいんだろうか?
──その半刻ほど前…
この前から、ちょっとだけフワフワしている。それが何故かというのは…やっぱりフィリップと会ったからだろうな。だけど好き?と聞かれたら、まだよく分からない。どちらかというと、懐かしさが勝っているのかな?だって彼は、ずっと私の心の支えだったから…
今でこそ私は、好きなことをしたり、大好きな親友達と過ごしたりして『今』を満喫出来ている。そんな幸せは…前世を含めてもほんの少しの人生だった。そんな私は、今そう出来ていることに胸が一杯で、これ以上考える余裕がないと思うのだ…そしてそれは一旦心に蓋をして、ゆっくり育んでいけばいいんじゃないかな?今は…
「あらっ?私、お財布を持ってくるの忘れちゃった!教室に取りに戻るから、皆んなは先に行ってて~」
今はお待ちかねのランチタイム!そんなことを考えて黄昏ていた私は、うっかり財布を忘れてしまう。それで教室まで取りに戻ろうとしている。
「分かったわ。情報によると今日のサービスランチはハンバーグよ!だから無くなる前に注文しなきゃね。良い席取っておくから早くね~」
「全く…相変わらずそそっかしいな?早く取ってこいよ!だけど僕が貸してやろうか?」
そんな声に「すぐ取ってくるから大丈夫~」と返したけど…また出た!アンドリューだ。
なんだかんだ言いながら、最近アンドリューとも一緒にお昼をとっている。一時兄妹喧嘩勃発中だったが、それから仲直りしたらしくて最近は一緒にいることが増えてるようだ。それはいいことなんだけど…気になるのは、ルーシーのことはもういいのかしら?ってこと。あれだけルーシーに御執心だったアンドリューが、最近何故か一緒にいないよう。喧嘩でもした?
あのスティーブ殿下をはじめとするグループに、何か変化があったのかも知れないと、クリスティーヌが推理していたけど…変化ってどんな?
多少気になる感じだけど、まあ、邪魔になる訳じゃないからいっか!それにしてもアンドリュー…Bクラスに友達いないのかしら?なんだか不憫…
それで私は「直ぐに行くからね~」と手を振って、急いで教室へと戻る。早くランチ食べたいのに、かなり時間のロスになってしまうかも?と慌てて校舎に入って階段を昇る。そして二階の一番端にある、Aクラスの教室に入った。
すると…いつもは何組かいる筈のクラスメイト達がいない。今日は誰も教室を利用していないよう…珍しいわね?人っ子一人いない静まり返った教室を初めて経験した私は、なんだか違う世界に迷いこんだような気がして…
そのまま暫くぼうっとしてしまったが「あっ!早くしないと」と気付いて、教室の後ろのロッカーから財布を取り出した。それから戻ろうと振り向くと、聞き覚えのある甲高い声が耳に響いて…
一体どこから?そう思ってキョロキョロすると、どうも開け放たれている窓の下から聞こえるようだった。それで好奇心でそっと覗くと…やっぱりそうだ!
教室の真下にある木のところで、スティーブ殿下とルーシーが何やらキャッキャやっている。普段はそんなところにはおらず、専用のサロンで仲間と供に昼食を取っていると聞いていた。なのに何故?サロンには行かないのだろうか…
それに何を?と目を凝らして見ると、どうもルーシーがお弁当を用意して来たようで、それを見ながら楽しげにお喋りしている。いつも専用サロンで食べるんじゃないの?そう思って中庭を見渡すと、大勢の生徒達がベンチでお弁当を食べたり、敷物を敷いて寛いだりしている。そうか…今日は天気が良いから!それで教室に誰もいなかったんだと、思い当たる。それなら、殿下達も中庭で食べようと?だけど…
二人きりというのが気にかかり、私はその付近を見渡した。すると、殿下とルーシーとは少し離れたところにロブとニクソンが立っている。何故そんなに離れて?そう不思議に思っていると…ロブとニクソンは、苦虫を噛み潰したような表情をしている。
「あれっ?もしかして、喧嘩?あの二人も、スティーブ殿下と喧嘩することなんてあるのかしら?珍しい…」
いつも殿下とルーシーを中心とした、ロブとニクソン、そしてかつてはアンドリューも含めたグループが出来上がっていた。そんなあの人達が、ランチタイムだというのに一緒にいない。正確には近くに立っているのだが、それを肝心の殿下とルーシーは全く気にしているような様子もないのだ。普通ならば、一緒に食べようと誘うんじゃあ…そう思った時、クリスティーヌが言ったことを思い出す。あのグループに変化があったのかも知れないと。うん?何だか、嫌な予感がする…
木の下のベンチには、ルーシーと殿下が二人きり。そして少し離れたところにいるのは、ロブとそしてルーシーの幼馴染だというニクソンだ。アンドリューは最近私達と一緒だし、ランバート先生に至っては、攻略がスタートしているとさえ思えない!それにアンドリューは、ワザと二人と離れているように思える。し、失恋なの…?
──考えるのも嫌だけど、スティーブ殿下とルーシーが正式に二人で付き合いだしたんじゃないよね?
そう思ってしまって愕然とする。だけどそれには物申したい!それなら先に、キャロラインとの婚約を解消すべきだよね?今まで腹を立てながらもあいつらを許せたのは、ヒロインとそれに惹かれた男達という構図だったから!
明らかに皆んなルーシーのことを好きなのは分かっているが、それでもグループで行動していた。そしてまたそれは、『二人で付き合ってる訳じゃない』という逃げ道だったはずなのに…ルーシーは完全に、殿下ルートに狙いを定めた?
「な、なんてこと!まだ、高等部が始まったばかりのこのタイミングで?それならあの二人の行動は既に、完全に不貞行為なんじゃないの!」
そして私は再び、ロブとニクソンに目を向けた。二人は相変わらず、愛しいルーシーと殿下の楽しそうな様子を見ながら苦しそうな顔をしている。
「ハハハ…ロブ、情けないわね?せっかく私との婚約を解消したのに、あなたそんなところで見ているだけで良い訳?」
思わずそう呟いてしまう。ロブという人は、誠実さに欠けるが、根っから卑怯者という訳でもない。だから何だか物悲しい気持ちになってしまった…。『守りたい!』と言った相手は違うルートに行ってしまったのね?だけどそうなると、殿下の廃嫡は免れなくなる…それでいいんだろうか?
1,298
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
遊鷹太
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【完結】悪役令嬢の断罪から始まるモブ令嬢の復讐劇
夜桜 舞
恋愛
「私がどんなに頑張っても……やっぱり駄目だった」
その日、乙女ゲームの悪役令嬢、「レイナ・ファリアム」は絶望した。転生者である彼女は、前世の記憶を駆使して、なんとか自身の断罪を回避しようとしたが、全て無駄だった。しょせんは悪役令嬢。ゲームの絶対的勝者であるはずのヒロインに勝てるはずがない。自身が断罪する運命は変えられず、婚約者……いや、”元”婚約者である「デイファン・テリアム」に婚約破棄と国外追放を命じられる。みんな、誰一人としてレイナを庇ってはくれず、レイナに冷たい視線を向けていた。そして、国外追放のための馬車に乗り込むと、馬車の中に隠れていた何者かによって……レイナは殺害されてしまった。
「なぜ、レイナが……あの子は何も悪くないのに!!」
彼女の死に唯一嘆いたものは、家族以上にレイナを知る存在……レイナの親友であり、幼馴染でもある、侯爵令嬢、「ヴィル・テイラン」であった。ヴィルは親友のレイナにすら教えていなかったが、自身も前世の記憶を所持しており、自身がゲームのモブであるということも知っていた。
「これまでは物語のモブで、でしゃばるのはよくないと思い、見て見ぬふりをしていましたが……こればかりは見過ごせません!!」
そして、彼女は決意した。レイナの死は、見て見ぬふりをしてきた自身もにも非がある。だからこそ、彼女の代わりに、彼女への罪滅ぼしのために、彼女を虐げてきた者たちに復讐するのだ、と。これは、悪役令嬢の断罪から始まる、モブ令嬢の復讐劇である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる