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第九章・秘密の友達
65・新たな生徒会
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「帝国広しといえども、乳母や皇居の使用人以外で皇女様を抱っこしたなんて…アリシアだけじゃないの?」
「そうそう、ズル~い!私もお会いしたかったわぁ」
クリスティーヌとブリジットがそう言って羨ましがっている。おいおい、私だってこの年で冥土の土産みたいなもんなのよ?って言うか、宝くじで高額当選した感じ?もう二度とないくらいの幸運だった…ってコトよ。
「私も一度だけ皇女様にお会いしたの。皇帝陛下に似てらして、将来物凄くお美しくなると思うわ!」
それには同意!だけど驚いた…キャロラインでさえ一度だけなのね?ますます私がお会い出来たのは奇跡的~
「だけどきっと、一歳のお誕生日にお披露目になるわね?その時にはチラッとだけでもお見掛けしたいわよね」
「そうそう!まだ半年くらい後だけどね」
私達が皇女様談義に花を咲かせていると、そこに突然お兄様が現れる。カフェテリアでお兄様…これぞ奇跡かも?
「あっ、ディラン様…♡」
──もしもし、ハート飛んでますけど?
キャロラインは突然のお兄様に、とっても嬉しそうだ。それもその筈…あと三日でお兄様はこの学園を卒業になる。それはやっぱり淋しいわねぇ…
「お食事中すまないな。キャロライン…もっと食べないとダメだぞ?細すぎて心配なんだ」
「はい…努力しますわ!ディラン様♡」
ちょっと…ハートがまたまたお邪魔中よ?まあ、楽しそうだからいいけど!それからお兄様を見上げて…
「それで何かご用ですか?お兄様。カフェテリアお会いするなんて珍しいですわね」
そう言って首を傾げる私。それにお兄様は、少しだけ言いにくそうに…
「来年度からの生徒会のことなんだが…」
「ええ!私とルシード殿下が参加することになる生徒会ですよね?」
それが一体どうしたのだろうかと、更に見つめると…
「あのな、アリシアは嫌がるだろうが、バーモント令嬢が一緒に生徒会入りすることになったんだ」
「ええーーっ!」✕4
思いもよらぬその言葉に、何故そんなことに?と驚く。生徒会といえば学園の代表だ…それで今までは、成績優秀者の中から立候補もしくは、先生からの推薦のみで選ばれてきた。それなのに、ルーシーですって?あの子が優秀なんて考えられないけど…
「ディラン先輩、それは何故ですか?成績が優秀でなければなれないんですよね?」
かつて好きだと公言していた、アンドリューまでもがそう言って納得していない。それにお兄様は困り顔で…
「学園長が、これまでの生徒会を一新しよう!とおっしゃって。今までは各学年Aクラスの生徒のみで運営されていた生徒会だが、これからはBとCからも選ぼうと…。だから学年でそれぞれ1名ずつ生徒会入りすることになったんだ。それで…Cからはバーモント嬢がという訳だ。おまけにBはニクソンだけど、その令息も知り合いなんだろ?」
ニクソンまで!それは…何だか嫌な予感がする。嫌なというか、バツの悪さを感じるんですけど~
もう既に学年末テストの結果で、二年生からのクラス分けが発表されている。私達三人とロブ、そしてアンドリューも頑張りました!Aクラス入り。学年は一つ上だけど、ルシード殿下ももちろんAだ。
そして先程話題のニクソンはBで、ルーシーだけは変わらずにCのようだった。だからそういうことになったのか…まあ、仕方がないわね。
「分かったわ!そうだとしてもやることは同じだもの。それにもうスティーブ殿下はいないし、キャロラインに難癖をつける理由なんてないから大丈夫でしょう?」
「そうだなぁ…生徒会に入るのは、アリシアとルシード殿下、それに僕とクリスティーヌだから。キャロラインとブリジットは入らないんだよな?」
そう尋ねるアンドリューに、キャロラインとブリジットは肩を竦める。キャロラインは、最初一緒に入ろうか?と言ってくれたのだが、お兄様の反対でそれはなくなる。なんでも、会える時間が少なくなるのが嫌らしい。お仕事帰りの癒しに、放課後はルーベルト邸で待っていて欲しいんだってー!生徒会に入るとどうしても下校が遅くなるそうで…だけど私はいいわけ?
おまけにブリジットは、放課後はランバート先生のお手伝いをするとか…はいはい、ご勝手にっ。
「ごめんな、アリシア。気を遣わせることになりそうだ。だけど安心してくれ!副会長はしっかりした人だから大丈夫だよ」
そう言うお兄様に、うん…?となる。副会長?会長じゃなくって、副会長なのかしらと不思議に思って…まあ、新学期が始まれば意味が分かるわね。おまけにルーシーが生徒会に入ることも、何とかなるだろうとそれほど深く考えずにいた。
これが…後に嵐を呼ぶ展開になるなど、誰が思うだろうか?それに今はお兄様の卒業が目前に控えている。そのことに気が取られていて…
「そうそう、ズル~い!私もお会いしたかったわぁ」
クリスティーヌとブリジットがそう言って羨ましがっている。おいおい、私だってこの年で冥土の土産みたいなもんなのよ?って言うか、宝くじで高額当選した感じ?もう二度とないくらいの幸運だった…ってコトよ。
「私も一度だけ皇女様にお会いしたの。皇帝陛下に似てらして、将来物凄くお美しくなると思うわ!」
それには同意!だけど驚いた…キャロラインでさえ一度だけなのね?ますます私がお会い出来たのは奇跡的~
「だけどきっと、一歳のお誕生日にお披露目になるわね?その時にはチラッとだけでもお見掛けしたいわよね」
「そうそう!まだ半年くらい後だけどね」
私達が皇女様談義に花を咲かせていると、そこに突然お兄様が現れる。カフェテリアでお兄様…これぞ奇跡かも?
「あっ、ディラン様…♡」
──もしもし、ハート飛んでますけど?
キャロラインは突然のお兄様に、とっても嬉しそうだ。それもその筈…あと三日でお兄様はこの学園を卒業になる。それはやっぱり淋しいわねぇ…
「お食事中すまないな。キャロライン…もっと食べないとダメだぞ?細すぎて心配なんだ」
「はい…努力しますわ!ディラン様♡」
ちょっと…ハートがまたまたお邪魔中よ?まあ、楽しそうだからいいけど!それからお兄様を見上げて…
「それで何かご用ですか?お兄様。カフェテリアお会いするなんて珍しいですわね」
そう言って首を傾げる私。それにお兄様は、少しだけ言いにくそうに…
「来年度からの生徒会のことなんだが…」
「ええ!私とルシード殿下が参加することになる生徒会ですよね?」
それが一体どうしたのだろうかと、更に見つめると…
「あのな、アリシアは嫌がるだろうが、バーモント令嬢が一緒に生徒会入りすることになったんだ」
「ええーーっ!」✕4
思いもよらぬその言葉に、何故そんなことに?と驚く。生徒会といえば学園の代表だ…それで今までは、成績優秀者の中から立候補もしくは、先生からの推薦のみで選ばれてきた。それなのに、ルーシーですって?あの子が優秀なんて考えられないけど…
「ディラン先輩、それは何故ですか?成績が優秀でなければなれないんですよね?」
かつて好きだと公言していた、アンドリューまでもがそう言って納得していない。それにお兄様は困り顔で…
「学園長が、これまでの生徒会を一新しよう!とおっしゃって。今までは各学年Aクラスの生徒のみで運営されていた生徒会だが、これからはBとCからも選ぼうと…。だから学年でそれぞれ1名ずつ生徒会入りすることになったんだ。それで…Cからはバーモント嬢がという訳だ。おまけにBはニクソンだけど、その令息も知り合いなんだろ?」
ニクソンまで!それは…何だか嫌な予感がする。嫌なというか、バツの悪さを感じるんですけど~
もう既に学年末テストの結果で、二年生からのクラス分けが発表されている。私達三人とロブ、そしてアンドリューも頑張りました!Aクラス入り。学年は一つ上だけど、ルシード殿下ももちろんAだ。
そして先程話題のニクソンはBで、ルーシーだけは変わらずにCのようだった。だからそういうことになったのか…まあ、仕方がないわね。
「分かったわ!そうだとしてもやることは同じだもの。それにもうスティーブ殿下はいないし、キャロラインに難癖をつける理由なんてないから大丈夫でしょう?」
「そうだなぁ…生徒会に入るのは、アリシアとルシード殿下、それに僕とクリスティーヌだから。キャロラインとブリジットは入らないんだよな?」
そう尋ねるアンドリューに、キャロラインとブリジットは肩を竦める。キャロラインは、最初一緒に入ろうか?と言ってくれたのだが、お兄様の反対でそれはなくなる。なんでも、会える時間が少なくなるのが嫌らしい。お仕事帰りの癒しに、放課後はルーベルト邸で待っていて欲しいんだってー!生徒会に入るとどうしても下校が遅くなるそうで…だけど私はいいわけ?
おまけにブリジットは、放課後はランバート先生のお手伝いをするとか…はいはい、ご勝手にっ。
「ごめんな、アリシア。気を遣わせることになりそうだ。だけど安心してくれ!副会長はしっかりした人だから大丈夫だよ」
そう言うお兄様に、うん…?となる。副会長?会長じゃなくって、副会長なのかしらと不思議に思って…まあ、新学期が始まれば意味が分かるわね。おまけにルーシーが生徒会に入ることも、何とかなるだろうとそれほど深く考えずにいた。
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