12 / 17
モテる美月
しおりを挟む
梅雨が明け、本格的な夏の暑さがやって来た。
「あーつーいー。俺もう、無理」
オフィスのデスクに突っ伏した光太郎に、優吾はカタカタとパソコンを打ちながら口を開く。
「今日はもう帰って、テレワークにすれば?」
「帰るにしても暑くて外に出られん。それに夜は、そらと一緒に食事に行くことになってる」
「美空ちゃんにマンションに来てもらえばいいだろ?」
「はあ? お前な、それでも男か? 大事な恋人をそんな邪険に出来るか」
思わぬ言葉に、優吾は手を止めてまじまじと光太郎を見た。
「なんだ。ちゃんとしてるんだな」
「当たり前だろ。俺をなんだと思ってる?」
「だって長い間、本命の彼女もいなくてフラフラ遊んでたからさ。良かったな、本気で惚れ込む相手を見つけられて」
「まあな。そう言うお前はどうなんだよ?」
「俺は別に変わりない」
そう言って再びキーボードに指を走らせる優吾に、光太郎はグイッと顔を近づけた。
「お前だって、気になる相手がいるだろうよ?」
「別に」
「またまたー。意地張らないで連絡してみろよ」
「連絡先を知らない」
すると光太郎は、ニヤリと笑う。
「へえ、誰の?」
優吾はハッとして手を止めた。
はめられたと分かり、ジロリと横目で光太郎を睨む。
光太郎は頭の後ろで両手を組み、愉快げに笑い始めた。
「カタブツのお前がうろたえるなんて、こりゃマジだね。恋は盲目とはこのことですよ。俺とそらのことより、お前とつきちゃんの方がいい感じなんじゃないの?」
「そんな訳あるか。連絡先も知らないし、あれ以来会ってもないのに」
「そらに取り持ってもらえば?」
「いいよ、会ってどうするって言うんだ」
「この先ずっと会えなくてもいいのか?」
「ああ、別に構わない」
淡々と答えると、しばらくしてから光太郎が真剣に切り出した。
「優吾、一応知らせておく。そらから聞いたんだ。つきちゃん、次の誕生日までに彼氏が出来なければ、地元でお見合いするらしい」
「……お見合い?」
「ああ。そら曰く、父親同士が親友で、子どもの頃に遊んだこともある仲らしい。お相手は乗り気で、つきちゃんもそのつもりだって。つきちゃんの誕生日を過ぎたら話を進めるらしい」
「……誕生日って、いつだ?」
「気になるなら、どうにかしてつきちゃんに連絡取れ。じゃあな」
立ち上がる光太郎に、優吾は声をかける。
「おい、どこに行く?」
「やっぱり在宅ワークにする。んで、夜になったら車でそらを迎えに行くわ」
「夜のオンラインミーティング、忘れるなよ」
「はいよー」
光太郎が去ったあと、優吾は小さくため息をつく。
(お見合いか、今どき珍しい。いや、古風な彼女なら、恋愛結婚よりお見合い結婚の方がしっくりくるのかも……)
きっとお見合いしたら、そのままトントン拍子で結婚まで行くのだろう。
そう考えた途端、優吾の心に暗い影が射し込んだ気がした。
◇
(どうするべきか。とにかく誕生日がいつなのかだけでも聞いてみようか)
数日経っても、ふとした瞬間に優吾は美月のお見合い話を思い出す。
(こんなにそわそわするのは、誕生日がいつなのか分からないからだ。そうだ、そうに違いない)
さり気なく光太郎に聞こうとしても、なにやらニヤニヤと身構えている様子に、やはりやめようと押し黙る。
そんな日が続く中、優吾は夜のオンラインミーティングの前にひと息つこうと、例のカフェに向かった。
「あっ、雨宮さん」
「えっ!」
カフェに入って注文カウンターに並ぶと、オーダーを終えて振り返ったのは、美月だった。
「お久しぶりです。休憩ですか?」
「ああ、うん。君は?」
「仕事終わりに立ち寄りました。雨宮さん、テイクアウトですか? お時間あれば、少しだけでもご一緒に……」
聞かれて優吾はすぐさま頷く。
「もちろん」
「良かった。では、先に席を探しておきますね」
「ああ、すぐ行くから」
「はい」
緩みそうになる口元を引きしめつつ、カウンターでドリンクをオーダーする。
するとすぐ横の返却口にカップを返しに来た大学生らしき男の子が、「あれ? もしかしてスーザン姉さん?」と声を上げた。
「ほんとだ、スーザン姉さん!」
一緒にいたもう一人の男の子もそう言い、二人で嬉しそうにテーブル席に向かう。
何気なく目で追った優吾は、二人が向かった先に美月がいるのが分かり、驚いて目を見開いた。
(は? 一体どういう……。スーザン姉さんって、なんだ?)
笑顔で美月に近づいた男の子達が「スーザン姉さん!」と呼びかけると、美月は顔を上げて「あら」と微笑む。
どうやら本当に知り合いらしい。
「良かった、姉さん元気そうで。みんな姉さんのこと心配してたんだよ」
「そうなのね、ありがとう。もう大丈夫だから」
「今度みんなで集まる時は、姉さんも来てよ」
「私のことはお構いなく。そこはお若い皆さんだけでどうぞ」
「あはは! 相変わらず面白いね」
楽しそうに話したあと、「じゃあねー!」と男の子達は美月に手を振った。
「偶然会えて良かった。スーザン姉さん、ほんとにまた来てほしいよな」
「ああ。ぐいぐい誘おうぜ」
そう言いながら男の子達は、優吾の横を通り過ぎる。
しばし呆然としていた優吾は、ようやくドリンクを手に美月のテーブルに向かった。
「おまたせ。さっきの子達、知り合いだった?」
「合コンでご一緒した方々です」
大人の余裕を漂わせてさり気なく尋ねたつもりが、いきなりカウンターパンチを食らって動揺する。
「ご、合コン? 君が?」
「はい、やむにやまれず人数合わせで」
「その割りにはまた会いたそうだったね、彼ら」
「社交辞令ですよ。真に受けるほど身の程知らずではありません」
至って真面目に答える美月に、優吾は心の中で考えた。
(いや違う、彼らは本当に会いたそうだった。なぜこうもモテる? 友利 健二の他にお見合い相手と合コン仲間。ライバルは何人いるんだ?)
すると美月が居住まいを正した。
「あの、雨宮さん。先日は本当にお世話になりました。改めてお礼に伺おうと思っておりましたが、お忙しいかもしれないと躊躇してしまい……。遅ればせながら、こちらをお納めください」
そう言って両手を揃えて封筒をテーブルに置く。
「なにこれ?」
「この額では足りないかと存じますが、せめてものお礼にと……」
「まさか。お金なんて受け取れないよ」
封筒を押し戻すが、美月も押し返してきた。
「それでは私の気が済みませんから。どうかお受け取りください」
「本当にいらない。じゃあ代わりに教えてほしいことがある」
「はい、なんなりと」
「君の誕生日はいつ?」
は?と美月は拍子抜けしたように顔を上げる。
「私の誕生日、ですか?」
「そう。どうしても知りたい。教えてくれたらお礼はいらないから」
「そこまでですか? えっと、わたくしは25年前の9月25日にこの世に誕生しました」
「9月25日? 来月じゃないか!」
「は、はい! 申し訳ありません」
思いのほか大きな声を出してしまい、美月が身を縮こめる。
「いや、ごめん。驚いてしまって、つい……。誕生日はなにか予定は?」
「いつも通り仕事です」
「仕事が終わったら?」
「帰宅します」
「そうか……」
「あの、それがなにか?」
怪訝そうに美月に聞かれて、思わず「なんでもない」と答えてしまった。
◇
「へ? 誕生日を聞いて、それだけ?」
翌日。
美月とばったり会ったと光太郎に告げると、最初は嬉しそうに身を乗り出してきたが、話を聞き終えると真顔になった。
「お前な。つきちゃんの誕生日くらい、俺でも知ってたわ。なんでそこから、誕生日に会おうってならなかった?」
「なんか、告白みたいになりそうで」
「すればいいだろう、告白。好きなんだから」
「えっ、好き? 俺が彼女を?」
「なにを驚くことがある」
いや、別に、と優吾は否定した。
「なにを今更。バレバレだぞ」
「違うんだ。好きというよりは、気になる。あの子はなにをやっても、なにも話しても新鮮で。だってリアクションが、どれもこれも斜め上をいくんだぜ? あんな女の子は、初めてだ」
しみじみと呟く優吾に、光太郎はニッと笑う。
「もう完全に沼ってんじゃないか。好き、なんてとっくに通り越してるぞ」
「そうなのか?」
「ああ。けど、デッドラインは9月25日だ。おちおちしてられない。決める時は決めろよ、優吾」
そう言って光太郎は、気合いを入れるように優吾の肩を叩いた。
「あーつーいー。俺もう、無理」
オフィスのデスクに突っ伏した光太郎に、優吾はカタカタとパソコンを打ちながら口を開く。
「今日はもう帰って、テレワークにすれば?」
「帰るにしても暑くて外に出られん。それに夜は、そらと一緒に食事に行くことになってる」
「美空ちゃんにマンションに来てもらえばいいだろ?」
「はあ? お前な、それでも男か? 大事な恋人をそんな邪険に出来るか」
思わぬ言葉に、優吾は手を止めてまじまじと光太郎を見た。
「なんだ。ちゃんとしてるんだな」
「当たり前だろ。俺をなんだと思ってる?」
「だって長い間、本命の彼女もいなくてフラフラ遊んでたからさ。良かったな、本気で惚れ込む相手を見つけられて」
「まあな。そう言うお前はどうなんだよ?」
「俺は別に変わりない」
そう言って再びキーボードに指を走らせる優吾に、光太郎はグイッと顔を近づけた。
「お前だって、気になる相手がいるだろうよ?」
「別に」
「またまたー。意地張らないで連絡してみろよ」
「連絡先を知らない」
すると光太郎は、ニヤリと笑う。
「へえ、誰の?」
優吾はハッとして手を止めた。
はめられたと分かり、ジロリと横目で光太郎を睨む。
光太郎は頭の後ろで両手を組み、愉快げに笑い始めた。
「カタブツのお前がうろたえるなんて、こりゃマジだね。恋は盲目とはこのことですよ。俺とそらのことより、お前とつきちゃんの方がいい感じなんじゃないの?」
「そんな訳あるか。連絡先も知らないし、あれ以来会ってもないのに」
「そらに取り持ってもらえば?」
「いいよ、会ってどうするって言うんだ」
「この先ずっと会えなくてもいいのか?」
「ああ、別に構わない」
淡々と答えると、しばらくしてから光太郎が真剣に切り出した。
「優吾、一応知らせておく。そらから聞いたんだ。つきちゃん、次の誕生日までに彼氏が出来なければ、地元でお見合いするらしい」
「……お見合い?」
「ああ。そら曰く、父親同士が親友で、子どもの頃に遊んだこともある仲らしい。お相手は乗り気で、つきちゃんもそのつもりだって。つきちゃんの誕生日を過ぎたら話を進めるらしい」
「……誕生日って、いつだ?」
「気になるなら、どうにかしてつきちゃんに連絡取れ。じゃあな」
立ち上がる光太郎に、優吾は声をかける。
「おい、どこに行く?」
「やっぱり在宅ワークにする。んで、夜になったら車でそらを迎えに行くわ」
「夜のオンラインミーティング、忘れるなよ」
「はいよー」
光太郎が去ったあと、優吾は小さくため息をつく。
(お見合いか、今どき珍しい。いや、古風な彼女なら、恋愛結婚よりお見合い結婚の方がしっくりくるのかも……)
きっとお見合いしたら、そのままトントン拍子で結婚まで行くのだろう。
そう考えた途端、優吾の心に暗い影が射し込んだ気がした。
◇
(どうするべきか。とにかく誕生日がいつなのかだけでも聞いてみようか)
数日経っても、ふとした瞬間に優吾は美月のお見合い話を思い出す。
(こんなにそわそわするのは、誕生日がいつなのか分からないからだ。そうだ、そうに違いない)
さり気なく光太郎に聞こうとしても、なにやらニヤニヤと身構えている様子に、やはりやめようと押し黙る。
そんな日が続く中、優吾は夜のオンラインミーティングの前にひと息つこうと、例のカフェに向かった。
「あっ、雨宮さん」
「えっ!」
カフェに入って注文カウンターに並ぶと、オーダーを終えて振り返ったのは、美月だった。
「お久しぶりです。休憩ですか?」
「ああ、うん。君は?」
「仕事終わりに立ち寄りました。雨宮さん、テイクアウトですか? お時間あれば、少しだけでもご一緒に……」
聞かれて優吾はすぐさま頷く。
「もちろん」
「良かった。では、先に席を探しておきますね」
「ああ、すぐ行くから」
「はい」
緩みそうになる口元を引きしめつつ、カウンターでドリンクをオーダーする。
するとすぐ横の返却口にカップを返しに来た大学生らしき男の子が、「あれ? もしかしてスーザン姉さん?」と声を上げた。
「ほんとだ、スーザン姉さん!」
一緒にいたもう一人の男の子もそう言い、二人で嬉しそうにテーブル席に向かう。
何気なく目で追った優吾は、二人が向かった先に美月がいるのが分かり、驚いて目を見開いた。
(は? 一体どういう……。スーザン姉さんって、なんだ?)
笑顔で美月に近づいた男の子達が「スーザン姉さん!」と呼びかけると、美月は顔を上げて「あら」と微笑む。
どうやら本当に知り合いらしい。
「良かった、姉さん元気そうで。みんな姉さんのこと心配してたんだよ」
「そうなのね、ありがとう。もう大丈夫だから」
「今度みんなで集まる時は、姉さんも来てよ」
「私のことはお構いなく。そこはお若い皆さんだけでどうぞ」
「あはは! 相変わらず面白いね」
楽しそうに話したあと、「じゃあねー!」と男の子達は美月に手を振った。
「偶然会えて良かった。スーザン姉さん、ほんとにまた来てほしいよな」
「ああ。ぐいぐい誘おうぜ」
そう言いながら男の子達は、優吾の横を通り過ぎる。
しばし呆然としていた優吾は、ようやくドリンクを手に美月のテーブルに向かった。
「おまたせ。さっきの子達、知り合いだった?」
「合コンでご一緒した方々です」
大人の余裕を漂わせてさり気なく尋ねたつもりが、いきなりカウンターパンチを食らって動揺する。
「ご、合コン? 君が?」
「はい、やむにやまれず人数合わせで」
「その割りにはまた会いたそうだったね、彼ら」
「社交辞令ですよ。真に受けるほど身の程知らずではありません」
至って真面目に答える美月に、優吾は心の中で考えた。
(いや違う、彼らは本当に会いたそうだった。なぜこうもモテる? 友利 健二の他にお見合い相手と合コン仲間。ライバルは何人いるんだ?)
すると美月が居住まいを正した。
「あの、雨宮さん。先日は本当にお世話になりました。改めてお礼に伺おうと思っておりましたが、お忙しいかもしれないと躊躇してしまい……。遅ればせながら、こちらをお納めください」
そう言って両手を揃えて封筒をテーブルに置く。
「なにこれ?」
「この額では足りないかと存じますが、せめてものお礼にと……」
「まさか。お金なんて受け取れないよ」
封筒を押し戻すが、美月も押し返してきた。
「それでは私の気が済みませんから。どうかお受け取りください」
「本当にいらない。じゃあ代わりに教えてほしいことがある」
「はい、なんなりと」
「君の誕生日はいつ?」
は?と美月は拍子抜けしたように顔を上げる。
「私の誕生日、ですか?」
「そう。どうしても知りたい。教えてくれたらお礼はいらないから」
「そこまでですか? えっと、わたくしは25年前の9月25日にこの世に誕生しました」
「9月25日? 来月じゃないか!」
「は、はい! 申し訳ありません」
思いのほか大きな声を出してしまい、美月が身を縮こめる。
「いや、ごめん。驚いてしまって、つい……。誕生日はなにか予定は?」
「いつも通り仕事です」
「仕事が終わったら?」
「帰宅します」
「そうか……」
「あの、それがなにか?」
怪訝そうに美月に聞かれて、思わず「なんでもない」と答えてしまった。
◇
「へ? 誕生日を聞いて、それだけ?」
翌日。
美月とばったり会ったと光太郎に告げると、最初は嬉しそうに身を乗り出してきたが、話を聞き終えると真顔になった。
「お前な。つきちゃんの誕生日くらい、俺でも知ってたわ。なんでそこから、誕生日に会おうってならなかった?」
「なんか、告白みたいになりそうで」
「すればいいだろう、告白。好きなんだから」
「えっ、好き? 俺が彼女を?」
「なにを驚くことがある」
いや、別に、と優吾は否定した。
「なにを今更。バレバレだぞ」
「違うんだ。好きというよりは、気になる。あの子はなにをやっても、なにも話しても新鮮で。だってリアクションが、どれもこれも斜め上をいくんだぜ? あんな女の子は、初めてだ」
しみじみと呟く優吾に、光太郎はニッと笑う。
「もう完全に沼ってんじゃないか。好き、なんてとっくに通り越してるぞ」
「そうなのか?」
「ああ。けど、デッドラインは9月25日だ。おちおちしてられない。決める時は決めろよ、優吾」
そう言って光太郎は、気合いを入れるように優吾の肩を叩いた。
62
あなたにおすすめの小説
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
君に何度でも恋をする
明日葉
恋愛
いろいろ訳ありの花音は、大好きな彼から別れを告げられる。別れを告げられた後でわかった現実に、花音は非常識とは思いつつ、かつて一度だけあったことのある翔に依頼をした。
「仕事の依頼です。個人的な依頼を受けるのかは分かりませんが、婚約者を演じてくれませんか」
「ふりなんて言わず、本当に婚約してもいいけど?」
そう答えた翔の真意が分からないまま、婚約者の演技が始まる。騙す相手は、花音の家族。期間は、残り少ない時間を生きている花音の祖父が生きている間。
嘘をつく唇に優しいキスを
松本ユミ
恋愛
いつだって私は本音を隠して嘘をつくーーー。
桜井麻里奈は優しい同期の新庄湊に恋をした。
だけど、湊には学生時代から付き合っている彼女がいることを知りショックを受ける。
麻里奈はこの恋心が叶わないなら自分の気持ちに嘘をつくからせめて同期として隣で笑い合うことだけは許してほしいと密かに思っていた。
そんなある日、湊が『結婚する』という話を聞いてしまい……。
Blue Moon 〜小さな夜の奇跡〜
葉月 まい
恋愛
ーー私はあの夜、一生分の恋をしたーー
あなたとの思い出さえあれば、この先も生きていける。
見ると幸せになれるという
珍しい月 ブルームーン。
月の光に照らされた、たったひと晩の
それは奇跡みたいな恋だった。
‧₊˚✧ 登場人物 ✩˚。⋆
藤原 小夜(23歳) …楽器店勤務、夜はバーのピアニスト
来栖 想(26歳) …新進気鋭のシンガーソングライター
想のファンにケガをさせられた小夜は、
責任を感じた想にバーでのピアノ演奏の代役を頼む。
それは数年に一度の、ブルームーンの夜だった。
ひと晩だけの思い出のはずだったが……
全部私が悪いのです
久留茶
恋愛
ある出来事が原因でオーディール男爵家の長女ジュディス(20歳)の婚約者を横取りする形となってしまったオーディール男爵家の次女オフィーリア(18歳)。
姉の元婚約者である王国騎士団所属の色男エドガー・アーバン伯爵子息(22歳)は姉への気持ちが断ち切れず、彼女と別れる原因となったオフィーリアを結婚後も恨み続け、妻となったオフィーリアに対して辛く当たる日々が続いていた。
世間からも姉の婚約者を奪った『欲深いオフィーリア』と悪名を轟かせるオフィーリアに果たして幸せは訪れるのだろうか……。
*全18話完結となっています。
*大分イライラする場面が多いと思われますので苦手な方はご注意下さい。
*後半まで読んで頂ければ救いはあります(多分)。
*この作品は他誌にも掲載中です。
距離感ゼロ〜副社長と私の恋の攻防戦〜
葉月 まい
恋愛
「どうするつもりだ?」
そう言ってグッと肩を抱いてくる
「人肌が心地良くてよく眠れた」
いやいや、私は抱き枕ですか!?
近い、とにかく近いんですって!
グイグイ迫ってくる副社長と
仕事一筋の秘書の
恋の攻防戦、スタート!
✼••┈•• ♡ 登場人物 ♡••┈••✼
里見 芹奈(27歳) …神蔵不動産 社長秘書
神蔵 翔(32歳) …神蔵不動産 副社長
社長秘書の芹奈は、パーティーで社長をかばい
ドレスにワインをかけられる。
それに気づいた副社長の翔は
芹奈の肩を抱き寄せてホテルの部屋へ。
海外から帰国したばかりの翔は
何をするにもとにかく近い!
仕事一筋の芹奈は
そんな翔に戸惑うばかりで……
友達の肩書き
菅井群青
恋愛
琢磨は友達の彼女や元カノや友達の好きな人には絶対に手を出さないと公言している。
私は……どんなに強く思っても友達だ。私はこの位置から動けない。
どうして、こんなにも好きなのに……恋愛のスタートラインに立てないの……。
「よかった、千紘が友達で本当に良かった──」
近くにいるはずなのに遠い背中を見つめることしか出来ない……。そんな二人の関係が変わる出来事が起こる。
忙しい男
菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。
「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」
「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」
すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。
※ハッピーエンドです
かなりやきもきさせてしまうと思います。
どうか温かい目でみてやってくださいね。
※本編完結しました(2019/07/15)
スピンオフ &番外編
【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19)
改稿 (2020/01/01)
本編のみカクヨムさんでも公開しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる