配信者ルミ、バズる~超難関ダンジョンだと知らず、初級ダンジョンだと思ってクリアしてしまいました~

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

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第4章132話:証明

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自分がルミだと信じてもらうには、剣技でも見せるしかないか?

うーん。

あ……

そうだ。

良い方法がある。

ルミはひらめいたので、口に出して言った。

「しゅ、瞬間移動をやります!」

「お?」

「今から部屋の浴室にいってきます。そこから一瞬で、このリビングに戻ってきましょう!」

「おお~、頑張って!」

くっ、信じてないな?

よーし。

もういっそ、度肝を抜いてやろう。

ルミはリビングから浴室へ移動した。

そして。

(瞬間移動!)

シュッ、と景色が変わる。

移動したのは、コトリの背後である。

コトリは、仮面を外し、ルミが消えていったはずの浴室の方向を見つめている。

その背中に、話しかけた。

「コトリさん」

「!!!?」

コトリが驚愕して振り返る。

「え? ルミちゃん……え? なんで後ろに?」

「瞬間移動してきました」

「ええ!? 嘘でしょ?」

「嘘じゃないですよ。ほら」

ルミはもう一回、瞬間移動してみせる。

今度はコトリの目の前。

テーブルの対岸へとワープした。

「ええええええええええええええ!?」

コトリがさすがに驚愕する。

「あ、そうだ」

そのとき、ルミは思い出した。

瞬間移動などより、もっと簡単に、自分がルミだと証明する方法がある。

ルミちゃんねるのアカウントページを見せたらいいのだ。

ルミしかログインできないページなのだから、それを見せれば動かぬ証拠になるだろう。

「あ、コトリさん。これ私のアカウントページ……ルミちゃんねるなんですけどね」

「ええええええええええええええええええええええええええっ!!!??!?」

コトリは今世紀最大ともいえる驚愕を披露した。
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