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第六話 出発の日
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フレリック様が用意してくれた馬車に乗って無事に家に帰ってきたあと、あたしはお父様の部屋にやってきた。
あれだけカンカンに怒ってたし、これから起こることはわかってるから、あんまり入りたくないけど……。
「お父様、ミシェルです」
二回ノックしてから声をかけてみるけど、返事は返ってこない。
もしかして、まだお父様は帰ってきていないのかな? いや、さすがにそんなはずはないと思うんだけど……。
そんなことを思っていると、部屋の中から怒号が聞こえてきた。
「さっさと入れ!!」
「……はい、失礼します」
返事をしなかったくせに、どうしてあたしが怒られるんだろうと少し思ったけど、グッと気持ちを抑える。凄く怒っているのに、変なことを言って火に油を注ぐ必要は無いもんね。
それに、せっかく処刑される未来を回避しようとしているのに、お父様を更に怒らせた結果、この場で殺されたりでもしたら、なんの意味もない。
「この親不孝者め! 一体何を考えているんだ!? 我がスチュワート家の繁栄の妨げになるようなことをするとは、それでもスチュワート家の人間か!?」
「きゃっ!?」
部屋に入ってきたあたしの元に来たお父様は、力いっぱい胸ぐらを掴みながら怒鳴ると、そのまま空いている手であたしの頬を叩いた。
今の言葉の通り、お父様は長い歴史を持つスチュワート家をさらに発展させることへの執着が凄い。
その力の入れようは、不要になれば例え長年大切にしていた物や人間でも、容赦なく切り捨ててしまうし、利用するのも厭わない。
その一例として、魔力に優れた希少な種族である、エルフという種族の血と魔力をスチュワート家に取り入れるために、住んでいた森から無理やり連れて来た。
そして、無理やり婚姻を結び、あたしを産ませたそうだ。
極めつけには、お父様はお母様が亡くなったことなんて全く悲しまないどころか、もっとエルフの血を持った子を作る予定だったのに、期待外れだと愚痴を零していたそうだ。
お父様の酷いところは、それだけに留まらない。あたしの将来のことなんて全く興味はなく、あたしをただの家の発展のための道具としか思っていない。
その証拠に、あたしの面倒は全て使用人に任せ、自分は未来への投資と言わんばかりに、金を出すことしかしなかった。
そんなお父様が、頑張っても褒めてくれるわけないし、認めてくれるわけもないよね。
「今からでも遅くない。フレリックに土下座でもして許しを請うてこい!」
「それをしたところで、フレリック様は許してくれないと思います」
「お前の意見など聞いていない! ああくそっ、せめて他にも子供がいれば、こんなことで悩まずに済んだというものを! 母娘揃って役立たずめ!」
「は……? お母様の人生をめちゃくちゃにしておいて、そんな言い方はないじゃないですか!」
「黙れ! もういい、お前とは今日を持って親子の縁を切る! 学園の方にも、こちらから退学届けを出す! お前は、荷物をまとめてさっさと出て行け!」
前回も、婚約破棄の後はお父様の怒りを買って追放されたから、こうなることはわかっていたし、望んでいたことだったのに、こんな身勝手な人に言われると、腹が立ってくる。
「こんな家、こっちから願い下げです! 今までお世話になりました!」
「くそっ、どうしてこんなことに……運よくハーフエルフの子供が出来たというのに……こうなったら、またエルフの女を攫って産ませるか? だが、エルフ自体を見つけるのは骨が折れるし、受胎出来るかもわからん……とりあえずの保険として養子を貰うか、使用人に産ませるか……? とにかく、次は徹底的に管理をして、スチュワート家に絶対に歯向かわないように育てなければ……」
最後の挨拶をしたというのに、お父様はあたしの言葉には一切耳を傾けないどころか、今後についてぶつぶつと独り言を言っていた。
なんていうか……子供の時に、こんな愚かな父親に褒めてもらいたくて頑張ってたのが、本当に馬鹿らしかったと、改めて思わされちゃった。
それと同時に、こんな人間とは金輪際関わりたくないと、強く思った。
****
「ミシェルお嬢様……」
「そんな顔をしないでください。こんな家から追放されて、むしろ良かったと思っているくらいなんですから」
翌朝、荷物を全てまとめた後、動きやすいドレスに着替えたあたしは、使用人達が心配そうに見つめる中、これ以上心配をかけないように笑ってみせた。
散々みんなには迷惑をかけてきたのに、こうしてわざわざ仕事の合間を縫って見に来てくれるのは、あたしに仕える人間だからなのか、それとも本当に心配なのか……理由はわからないけど、心配されて悪い気はしない。
「ミシェル様、どこか行かれるあてはあるのですか?」
「特には……持っていくお金が尽きない程度に遠くまで行って、仕事を探すつもりです。ああ、できれば大きな図書館がある町がいいですね」
「それでしたら、サジェスの町に行かれるのはいかがでしょうか? いくつか国境を超えないといけませんが、世界的に見ても指折りの大図書館がある町ですわ」
なるほど、それはとても良い案だね! そこの図書館なら、もしかしたら元の世界に変える方法が書かれた本があるかもしれない!
「わかりました。そこに行ってみます!」
「では、サジェスまでの道のりを記したメモをお渡ししますわ」
「いいんですか? ありがとうございます!」
行くと決めたのはいいけど、どうやって行くか全然知らなかったから、その申し出はとてもありがたい。
「――お待たせしました。こちらになります」
「ありがとうございます。ふむふむ……ここから行ける町から出ている駅馬車に乗って、船に乗って、また駅馬車……」
け、結構壮大な冒険になりそうだね……前世も含めて、一人でこんな遠出なんてしたことがないから、不安じゃないと言ったら嘘になる。
でも、甘えたことなんて言っていられないよね。これからは一人で生きていかないといけないんだから、頑張らないと!
「忘れ物は無いよね……あ、そうだ! あれをするのを忘れてた!」
あたしはパンっと手を叩いてから、姿見の前に立つ。
姿見には、肩甲骨より少し長い、雪のように真っ白な髪と深紅の瞳、普通の人間ではありえない、少し尖った耳が特徴的な女性が映っていた。
エルフというのは自然と共に生き、外界に出ることはとても希少な種族だからか、攫って貴族に売ろうとする悪人もいると聞いたことがある。
しかも、エルフは受胎率が人間よりも遥かに低く、人間の子を宿すことも稀な例だ。
簡単に言ってしまうと、このまま外に出れば、自ら危険に飛び込むことになるということだね。
そうならないために、あたしは一つの策を思いついたの。
「えいっ!」
右手の人差し指をサッと横に振ると、あたしの体がほんのりと光り始める。それから間もなく光が消えると、あたしの耳は普通の人と何ら変わりないものになっていた。髪色も白から茶色に、目も赤から黒に変わっている。
あたしが今したのは、簡単な変身魔法だ。その魔法を使って、前世の真琴の時の姿をモデルにして、色と耳の形を変えてみたの。
ちなみにこの魔法は、あたしが幼い頃に沢山魔法の勉強をしていた時に習得した、数少ない有用な魔法だ。
久しぶりに使ったうえに、前世の記憶が戻ってから初めて魔法を使ったけど、特に問題は無さそうだ。
……ミシェルとしての記憶がなければ、魔法が使えたことに対して、凄く喜んでいたと思うけど、記憶があるからあまり驚きは感じないや。
「あとはこうしてっと……よしっ、準備完了!」
あたしは、化粧台の上においておいたリボンを手に取ると、慣れた手つきで降ろしていた髪をサイドポニーの形に纏めた。
この髪形は、前世でよくやっていた髪形なんだ。この方が動きやすいし、慣れ親しんだ髪形だからか、落ちつくんだよね。
「とてもお似合いですわ、ミシェル様」
「ありがとうございます。では、ワタクシはそろそろ出発しますね」
「玄関までお見送りいたします」
玄関まで向かうと、さらに数人程加わった使用人達に見送られながら、あたしは十六年間お世話になった屋敷を後にした。
結局お父様は、最後まで見送りに来なかったなぁ……やっぱりあたしはその程度の人間だったということだね。
まあ、そんなことを気にしても仕方がないよね! 頑張って一人で生きて、元の世界に変える方法を探すぞー!
あれだけカンカンに怒ってたし、これから起こることはわかってるから、あんまり入りたくないけど……。
「お父様、ミシェルです」
二回ノックしてから声をかけてみるけど、返事は返ってこない。
もしかして、まだお父様は帰ってきていないのかな? いや、さすがにそんなはずはないと思うんだけど……。
そんなことを思っていると、部屋の中から怒号が聞こえてきた。
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「……はい、失礼します」
返事をしなかったくせに、どうしてあたしが怒られるんだろうと少し思ったけど、グッと気持ちを抑える。凄く怒っているのに、変なことを言って火に油を注ぐ必要は無いもんね。
それに、せっかく処刑される未来を回避しようとしているのに、お父様を更に怒らせた結果、この場で殺されたりでもしたら、なんの意味もない。
「この親不孝者め! 一体何を考えているんだ!? 我がスチュワート家の繁栄の妨げになるようなことをするとは、それでもスチュワート家の人間か!?」
「きゃっ!?」
部屋に入ってきたあたしの元に来たお父様は、力いっぱい胸ぐらを掴みながら怒鳴ると、そのまま空いている手であたしの頬を叩いた。
今の言葉の通り、お父様は長い歴史を持つスチュワート家をさらに発展させることへの執着が凄い。
その力の入れようは、不要になれば例え長年大切にしていた物や人間でも、容赦なく切り捨ててしまうし、利用するのも厭わない。
その一例として、魔力に優れた希少な種族である、エルフという種族の血と魔力をスチュワート家に取り入れるために、住んでいた森から無理やり連れて来た。
そして、無理やり婚姻を結び、あたしを産ませたそうだ。
極めつけには、お父様はお母様が亡くなったことなんて全く悲しまないどころか、もっとエルフの血を持った子を作る予定だったのに、期待外れだと愚痴を零していたそうだ。
お父様の酷いところは、それだけに留まらない。あたしの将来のことなんて全く興味はなく、あたしをただの家の発展のための道具としか思っていない。
その証拠に、あたしの面倒は全て使用人に任せ、自分は未来への投資と言わんばかりに、金を出すことしかしなかった。
そんなお父様が、頑張っても褒めてくれるわけないし、認めてくれるわけもないよね。
「今からでも遅くない。フレリックに土下座でもして許しを請うてこい!」
「それをしたところで、フレリック様は許してくれないと思います」
「お前の意見など聞いていない! ああくそっ、せめて他にも子供がいれば、こんなことで悩まずに済んだというものを! 母娘揃って役立たずめ!」
「は……? お母様の人生をめちゃくちゃにしておいて、そんな言い方はないじゃないですか!」
「黙れ! もういい、お前とは今日を持って親子の縁を切る! 学園の方にも、こちらから退学届けを出す! お前は、荷物をまとめてさっさと出て行け!」
前回も、婚約破棄の後はお父様の怒りを買って追放されたから、こうなることはわかっていたし、望んでいたことだったのに、こんな身勝手な人に言われると、腹が立ってくる。
「こんな家、こっちから願い下げです! 今までお世話になりました!」
「くそっ、どうしてこんなことに……運よくハーフエルフの子供が出来たというのに……こうなったら、またエルフの女を攫って産ませるか? だが、エルフ自体を見つけるのは骨が折れるし、受胎出来るかもわからん……とりあえずの保険として養子を貰うか、使用人に産ませるか……? とにかく、次は徹底的に管理をして、スチュワート家に絶対に歯向かわないように育てなければ……」
最後の挨拶をしたというのに、お父様はあたしの言葉には一切耳を傾けないどころか、今後についてぶつぶつと独り言を言っていた。
なんていうか……子供の時に、こんな愚かな父親に褒めてもらいたくて頑張ってたのが、本当に馬鹿らしかったと、改めて思わされちゃった。
それと同時に、こんな人間とは金輪際関わりたくないと、強く思った。
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「ミシェルお嬢様……」
「そんな顔をしないでください。こんな家から追放されて、むしろ良かったと思っているくらいなんですから」
翌朝、荷物を全てまとめた後、動きやすいドレスに着替えたあたしは、使用人達が心配そうに見つめる中、これ以上心配をかけないように笑ってみせた。
散々みんなには迷惑をかけてきたのに、こうしてわざわざ仕事の合間を縫って見に来てくれるのは、あたしに仕える人間だからなのか、それとも本当に心配なのか……理由はわからないけど、心配されて悪い気はしない。
「ミシェル様、どこか行かれるあてはあるのですか?」
「特には……持っていくお金が尽きない程度に遠くまで行って、仕事を探すつもりです。ああ、できれば大きな図書館がある町がいいですね」
「それでしたら、サジェスの町に行かれるのはいかがでしょうか? いくつか国境を超えないといけませんが、世界的に見ても指折りの大図書館がある町ですわ」
なるほど、それはとても良い案だね! そこの図書館なら、もしかしたら元の世界に変える方法が書かれた本があるかもしれない!
「わかりました。そこに行ってみます!」
「では、サジェスまでの道のりを記したメモをお渡ししますわ」
「いいんですか? ありがとうございます!」
行くと決めたのはいいけど、どうやって行くか全然知らなかったから、その申し出はとてもありがたい。
「――お待たせしました。こちらになります」
「ありがとうございます。ふむふむ……ここから行ける町から出ている駅馬車に乗って、船に乗って、また駅馬車……」
け、結構壮大な冒険になりそうだね……前世も含めて、一人でこんな遠出なんてしたことがないから、不安じゃないと言ったら嘘になる。
でも、甘えたことなんて言っていられないよね。これからは一人で生きていかないといけないんだから、頑張らないと!
「忘れ物は無いよね……あ、そうだ! あれをするのを忘れてた!」
あたしはパンっと手を叩いてから、姿見の前に立つ。
姿見には、肩甲骨より少し長い、雪のように真っ白な髪と深紅の瞳、普通の人間ではありえない、少し尖った耳が特徴的な女性が映っていた。
エルフというのは自然と共に生き、外界に出ることはとても希少な種族だからか、攫って貴族に売ろうとする悪人もいると聞いたことがある。
しかも、エルフは受胎率が人間よりも遥かに低く、人間の子を宿すことも稀な例だ。
簡単に言ってしまうと、このまま外に出れば、自ら危険に飛び込むことになるということだね。
そうならないために、あたしは一つの策を思いついたの。
「えいっ!」
右手の人差し指をサッと横に振ると、あたしの体がほんのりと光り始める。それから間もなく光が消えると、あたしの耳は普通の人と何ら変わりないものになっていた。髪色も白から茶色に、目も赤から黒に変わっている。
あたしが今したのは、簡単な変身魔法だ。その魔法を使って、前世の真琴の時の姿をモデルにして、色と耳の形を変えてみたの。
ちなみにこの魔法は、あたしが幼い頃に沢山魔法の勉強をしていた時に習得した、数少ない有用な魔法だ。
久しぶりに使ったうえに、前世の記憶が戻ってから初めて魔法を使ったけど、特に問題は無さそうだ。
……ミシェルとしての記憶がなければ、魔法が使えたことに対して、凄く喜んでいたと思うけど、記憶があるからあまり驚きは感じないや。
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あたしは、化粧台の上においておいたリボンを手に取ると、慣れた手つきで降ろしていた髪をサイドポニーの形に纏めた。
この髪形は、前世でよくやっていた髪形なんだ。この方が動きやすいし、慣れ親しんだ髪形だからか、落ちつくんだよね。
「とてもお似合いですわ、ミシェル様」
「ありがとうございます。では、ワタクシはそろそろ出発しますね」
「玄関までお見送りいたします」
玄関まで向かうと、さらに数人程加わった使用人達に見送られながら、あたしは十六年間お世話になった屋敷を後にした。
結局お父様は、最後まで見送りに来なかったなぁ……やっぱりあたしはその程度の人間だったということだね。
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