私のことはお気になさらず

みおな

文字の大きさ
7 / 83

婚約者と呆れた行動

しおりを挟む
 今日もの交流の場に、ケレス様はカバヤン伯爵令嬢を連れて来た。

 もういい加減慣れたけど、つくづく我がブルーム侯爵家を馬鹿にしているわよね。

 祖母同士が決めた婚約だから、何をしても許される?

 それとも、自分の方が身分が上だから許される?

 確かにうちは侯爵家で、ケレス様のところは公爵家だけど、うちとタービン公爵家はそんなに大差はないわよ。

 しかも我が家は、未来の王太子妃を輩出するのよ?

 そのあたり、どう考えて・・・
きっと何も考えていないのでしょうね。

 ケレス様って、そういうところがあるのよね。
 物事を深く考えないというか。

 カバヤン伯爵令嬢は、どうなのかしら?

 私からケレス様を奪いたいと思って、行動してるのかしら?

 それとも、脳内にお花畑があって花が咲き乱れていて、何も考えてないとか?

 でも、一応?伯爵令嬢よね?
教育は受けているわよね?

 受けて・・・ないとかなのかしら?

 もしかして元平民とか?

 だって貴族なら、婚約者のいる令息にベタベタすることがはしたないってわかるわよね?

 婚約者同士の交流に、さも当然のようにやって来て、人の婚約者にまるで自分が婚約者のようにベタベタしたりしないわよね?

「ケレス様、本日はこれで失礼します」

「うん。またね」

「ねぇねぇ、ケレス。この後、買い物に付き合って?」

「いいよ。どこに行く?」

 今日の交流のお茶会は、最近流行りのカフェ。

 さすがに我が家にはカバヤン伯爵令嬢を連れては来れないから、我が家でのお茶会の日は、カフェで会うことになったのよね。

 そして、、カバヤン伯爵令嬢とするわけね?

 ケレス様にとって、私ってなんなのかしら?

 別にもう今さら、婚約者面をして欲しいとは思わないし、できるなら触れても欲しくない。

 ケレス様にとっての私も同じで、カバヤン伯爵令嬢のことがお好きなのなら、婚約を解消すれば良いと思うのよ。

 婚約を望んだのはお互いのお祖母様だけど、ケレス様の婚約を決めることができるのは、タービン公爵様なのだから。

 私は挨拶もそこそこに、さっさとカフェから立ち去ることにした。

 ずっと、周囲の視線が痛かったのよね。

 だって知らない人たちから見たら、どう見ても私の方が恋人同士の邪魔をする悪女に見えるもの。

 本当、どうにか婚約解消できないかしら。

 お母様が、王妃殿下に相談してくれることになっているのだけど。

 あの二人はともかく、お祖母様たちの友情にヒビは入れたくないのよね。
しおりを挟む
感想 34

あなたにおすすめの小説

お望み通り、別れて差し上げます!

珊瑚
恋愛
「幼なじみと子供が出来たから別れてくれ。」 本当の理解者は幼なじみだったのだと婚約者のリオルから突然婚約破棄を突きつけられたフェリア。彼は自分の家からの支援が無くなれば困るに違いないと思っているようだが……?

婚約者は王女殿下のほうがお好きなようなので、私はお手紙を書くことにしました。

豆狸
恋愛
「リュドミーラ嬢、お前との婚約解消するってよ」 なろう様でも公開中です。

お認めください、あなたは彼に選ばれなかったのです

・めぐめぐ・
恋愛
騎士である夫アルバートは、幼馴染みであり上官であるレナータにいつも呼び出され、妻であるナディアはあまり夫婦の時間がとれていなかった。 さらにレナータは、王命で結婚したナディアとアルバートを可哀想だと言い、自分と夫がどれだけ一緒にいたか、ナディアの知らない小さい頃の彼を知っているかなどを自慢げに話してくる。 しかしナディアは全く気にしていなかった。 何故なら、どれだけアルバートがレナータに呼び出されても、必ず彼はナディアの元に戻ってくるのだから―― 偽物サバサバ女が、ちょっと天然な本物のサバサバ女にやられる話。 ※頭からっぽで ※思いつきで書き始めたので、つたない設定等はご容赦ください。 ※夫婦仲は良いです ※私がイメージするサバ女子です(笑) ※第18回恋愛小説大賞で奨励賞頂きました! 応援いただいた皆さま、お読みいただいた皆さま、ありがとうございました♪

二度目の恋

豆狸
恋愛
私の子がいなくなって半年と少し。 王都へ行っていた夫が、久しぶりに伯爵領へと戻ってきました。 満面の笑みを浮かべた彼の後ろには、ヴィエイラ侯爵令息の未亡人が赤毛の子どもを抱いて立っています。彼女は、彼がずっと想ってきた女性です。 ※上記でわかる通り子どもに関するセンシティブな内容があります。

【完結】お飾りの妻からの挑戦状

おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。 「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」 しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ…… ◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています ◇全18話で完結予定

あの子を好きな旦那様

はるきりょう
恋愛
「クレアが好きなんだ」  目の前の男がそう言うのをただ、黙って聞いていた。目の奥に、熱い何かがあるようで、真剣な想いであることはすぐにわかった。きっと、嬉しかったはずだ。その名前が、自分の名前だったら。そう思いながらローラ・グレイは小さく頷く。 ※小説家になろうサイト様に掲載してあります。

婚約破棄の前日に

豆狸
恋愛
──お帰りください、側近の操り人形殿下。 私はもう、お人形遊びは卒業したのです。

【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。

つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。 彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。 なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか? それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。 恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。 その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。 更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。 婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。 生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。 婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。 後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。 「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。

処理中です...