8 / 83
提案と報告
しおりを挟む
「は?」
ケレス様との定期お茶会を終えて、帰宅した私を待っていたのはお母様の衝撃的?な提案だった。
お母様の、というか王妃殿下の提案らしいけど、それをそのまま私に言うということは、お母様も納得の上ということよね?
「だから、グリフォン公爵に婚約を打診してくれるそうよ」
いえ。聞こえているわ、お母様。
ちょっと脳が理解を拒んだだけよ。
ケレス様との婚約を、お祖母様たちの友情にヒビを入れないように解消するために、タービン公爵家より格上の家との婚約を考えた。
うん。間違ってないわよね。
で、タービン公爵家より格上の公爵家は四家あるけれど、婚約できる年齢の方は、グリフォン公爵閣下だけ。
それも間違ってないわ。
だけど閣下は、婚約者もいないしご結婚もされていない。
多分、何かしらの理由があるのよ。
それに閣下からすれば、私は小娘。
恋愛対象ではないはず!
私がお母様に相談して、王妃殿下に頼もうと思ったのは、他国の王族の次男か三男あたりで、婚約できそうな方がいないかお聞きしたかっただけなのよ。
だ、打診だけよね?
現国王陛下も王妃殿下も常識ある方だから、王命とか使ってないはず。
はぁ。
後日、グリフォン公爵閣下に謝罪のお手紙を書かなきゃ。
直接お詫びするべきだけど、閣下はお忙しい方だし、お時間をいただくのも迷惑よね。
「ティアちゃんは、グリフォン公爵閣下は好みじゃないかしら?最近は、優男系の方が好まれるものね」
「私は、閣下のことを素敵だと思いますわ。ですけど、私がどう思うかではなく閣下にご迷惑をおかけしてしまいましたわ。閣下からすれば私は小娘でしょうから」
さすがに娘とは言わないけど、叔父姪というのがしっくりくるかも。
姪のような年頃の私を、婚約者に望んでくれるとは思えないわ。
政略結婚なら、年齢は関係ないかもしれないけど。
「閣下に無理強いはしないわ。というか、出来ないわよ。いくら陛下でも。だから、無理なら無理っておっしゃるから心配しなくても大丈夫よ」
「お詫びのお手紙を差し上げようと思ったのですけど」
「そうねぇ。お断りのお話が来たら、お手紙すればいいのじゃないかしら。それより、タービン公爵家のおぼっちゃまとのお茶会はどうだったの?」
「・・・いつも通りですわ。お茶会の後にお二人でお買い物に行くそうですわ」
おぼっちゃまって、言い得て妙ね。
確かに、ケレス様は悪い方ではないのだろうし、婚約者としての交流をしないとかではないわ。
だけど、考えが甘いのよね。
ケレス様との定期お茶会を終えて、帰宅した私を待っていたのはお母様の衝撃的?な提案だった。
お母様の、というか王妃殿下の提案らしいけど、それをそのまま私に言うということは、お母様も納得の上ということよね?
「だから、グリフォン公爵に婚約を打診してくれるそうよ」
いえ。聞こえているわ、お母様。
ちょっと脳が理解を拒んだだけよ。
ケレス様との婚約を、お祖母様たちの友情にヒビを入れないように解消するために、タービン公爵家より格上の家との婚約を考えた。
うん。間違ってないわよね。
で、タービン公爵家より格上の公爵家は四家あるけれど、婚約できる年齢の方は、グリフォン公爵閣下だけ。
それも間違ってないわ。
だけど閣下は、婚約者もいないしご結婚もされていない。
多分、何かしらの理由があるのよ。
それに閣下からすれば、私は小娘。
恋愛対象ではないはず!
私がお母様に相談して、王妃殿下に頼もうと思ったのは、他国の王族の次男か三男あたりで、婚約できそうな方がいないかお聞きしたかっただけなのよ。
だ、打診だけよね?
現国王陛下も王妃殿下も常識ある方だから、王命とか使ってないはず。
はぁ。
後日、グリフォン公爵閣下に謝罪のお手紙を書かなきゃ。
直接お詫びするべきだけど、閣下はお忙しい方だし、お時間をいただくのも迷惑よね。
「ティアちゃんは、グリフォン公爵閣下は好みじゃないかしら?最近は、優男系の方が好まれるものね」
「私は、閣下のことを素敵だと思いますわ。ですけど、私がどう思うかではなく閣下にご迷惑をおかけしてしまいましたわ。閣下からすれば私は小娘でしょうから」
さすがに娘とは言わないけど、叔父姪というのがしっくりくるかも。
姪のような年頃の私を、婚約者に望んでくれるとは思えないわ。
政略結婚なら、年齢は関係ないかもしれないけど。
「閣下に無理強いはしないわ。というか、出来ないわよ。いくら陛下でも。だから、無理なら無理っておっしゃるから心配しなくても大丈夫よ」
「お詫びのお手紙を差し上げようと思ったのですけど」
「そうねぇ。お断りのお話が来たら、お手紙すればいいのじゃないかしら。それより、タービン公爵家のおぼっちゃまとのお茶会はどうだったの?」
「・・・いつも通りですわ。お茶会の後にお二人でお買い物に行くそうですわ」
おぼっちゃまって、言い得て妙ね。
確かに、ケレス様は悪い方ではないのだろうし、婚約者としての交流をしないとかではないわ。
だけど、考えが甘いのよね。
2,179
あなたにおすすめの小説
お望み通り、別れて差し上げます!
珊瑚
恋愛
「幼なじみと子供が出来たから別れてくれ。」
本当の理解者は幼なじみだったのだと婚約者のリオルから突然婚約破棄を突きつけられたフェリア。彼は自分の家からの支援が無くなれば困るに違いないと思っているようだが……?
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
あなたの言うことが、すべて正しかったです
Mag_Mel
恋愛
「私に愛されるなどと勘違いしないでもらいたい。なにせ君は……そうだな。在庫処分間近の見切り品、というやつなのだから」
名ばかりの政略結婚の初夜、リディアは夫ナーシェン・トラヴィスにそう言い放たれた。しかも彼が愛しているのは、まだ十一歳の少女。彼女が成人する五年後には離縁するつもりだと、当然のように言い放たれる。
絶望と屈辱の中、病に倒れたことをきっかけにリディアは目を覚ます。放漫経営で傾いたトラヴィス商会の惨状を知り、持ち前の商才で立て直しに挑んだのだ。執事長ベネディクトの力を借りた彼女はやがて商会を支える柱となる。
そして、運命の五年後。
リディアに離縁を突きつけられたナーシェンは――かつて自らが吐いた「見切り品」という言葉に相応しい、哀れな姿となっていた。
*小説家になろうでも投稿中です
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
【完結】旦那様、その真実の愛とお幸せに
おのまとぺ
恋愛
「真実の愛を見つけてしまった。申し訳ないが、君とは離縁したい」
結婚三年目の祝いの席で、遅れて現れた夫アントンが放った第一声。レミリアは驚きつつも笑顔を作って夫を見上げる。
「承知いたしました、旦那様。その恋全力で応援します」
「え?」
驚愕するアントンをそのままに、レミリアは宣言通りに片想いのサポートのような真似を始める。呆然とする者、訝しむ者に見守られ、迫りつつある別れの日を二人はどういった形で迎えるのか。
◇真実の愛に目覚めた夫を支える妻の話
◇元サヤではありません
◇全56話完結予定
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる