私のことはお気になさらず

みおな

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ツンデレと友人

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「・・・」

「・・・」

 ええと、リリアの言うことを信じるなら、彼女エルディナ・アレルゲン侯爵令嬢は、私を本気で祝いたくて来た?

 でもって、彼女の言っていることは嫌味とかではなく、本人が素直に言葉に出来ないだけ?

 つまりは、今までのアレもコレも?

「お姉様と仲良くなりたくて、話すきっかけが欲しかったみたいです」

 なんじゃ、そりゃーっ!

 ゲフンゲフン。
興奮し過ぎて、淑女らしからぬ発言だったわ。

 いやいやいや。
あんな態度とられたら、仲良くなろうとか思わないでしょ。

 発言だってどう聞いても、嫌味なんですけど?

 はぁぁ。

「エルディナ・アレルゲン侯爵令嬢様」

「なっ、な、なによ!」

「・・・本当に友達になりたいのですの?」

 思わず聞いてしまったわ。
だって、そんなツンツンされた態度とられたら、仕方なくない?

「はぁぁ。あのですね、アレルゲン様。お姉様はツンツンした態度を可愛いと思うような癖はありませんわ。素直におっしゃらないと、二度とこんな機会巡って来ませんわよ」

「・・・だ、だって、き、緊張してしまうのよ。ティア・ブルーム様は私の憧れで・・・あんな変態のキモ男の婚約者をずっと我慢してたことも、さっさと捨てたことも尊敬してて・・・」

 今、変態のキモ男って言った?
ケレス様のことよね?

 でもって、憧れとか尊敬とか聞こえたんだけど?

 いやいやいや。
全く、全然、ちっとも、そんな気配すら感じさせなかったわよ。

 でも。

 私に好意を持っていて、心からお祝いしたいと思ってくれているということよね?

 そもそも、私至上主義のリリアが私に害のある人を近づけようとするわけがないし。

「アレルゲン様、お祝いを言ってくださるために来てくださったのですね。ありがとうございます」

 私がそう言って微笑むと、アレルゲン様は真っ赤になった。

 あら、ら。
本当に、私のことを好ましく思っているのね。

「あ、う、え、えと、ティア様とお呼びしても・・・よろしくて?」

「ええ」

「私のことはどうぞ、エルディナと呼び捨てになさってくださいませ。改めて、ティア・ブルーム・・・いえ、グリフォン公爵夫人様。ご結婚おめでとうございます」

「ありがとうございます、エルディナ様」

 さすがに呼び捨ては無理よ。
家族じゃないのだし、そんなマナーのなってない人間だと周囲に思われたら、ヴィル様にご迷惑をかけてしまうわ。

 でも、アレルゲン・・・エルディナ様は不服みたいで「呼び捨てでよろしいのに」とブツブツ言っていた。

 家族しかいない時ならいいかしらね。
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